機械龍物語   作:IF君

13 / 13
機械龍の破片

 「大丈夫か?ラボ?」

 

 「大丈夫なニャ、だてに鍛えてはいないのニャ」

 

 火耐性が強い防具をつけていたニヒルはそこまで傷を負わず、早さに重点をおいていたラボの方が大きな怪我となった。

 

 「すまない、僕の判断ミスで……」

 

 頭を下げるニヒル。

 

 「ミスは誰にでもあるニャ。それをどう繋げるかが重要ニャ」

 

 「ありがとう」

 

 

 

 「おう、帰ったかニヒル。大丈夫か」

 

 何かを加工していた父が、わざわざ出てきて気遣ってくれた。

 

 「僕は大丈夫だ。この防具のお陰で……」

 

 そう言って腕をあげたとき、防具のスキマから何かが落ちてきた。

 

 「ん?何か落ちたぞ?なんだそれ」

 

 「えっ?」

 

 ニヒルが拾ったそれはなんと機械龍の欠片だった。

 

 「これは機械龍の?代償のわりにはあわないな……」

 

 その欠片はとても小さく、破片と呼ぶにふさわしいものだった。

 

 「ん?これで何か実験できないかな」

 

 そう思ってすぐに防具を脱ぎインナー姿となり、ハンマーを片手に鍛冶場へと入る。

 

 「まずは強度から」

 

 と言って思いっきりハンマーを降り下ろす。

 ガキン!

 

 「うおぉぉぉ!!俺のハンマーがぁ!」

 

 「うるさい、ちょっと黙って。それにこれは俺のハンマーだ」

 

 「そ、そうなのか?」

 

 金属音の正体は機械龍の破片からではなく、ハンマーがおれた音。

 

 「このフルクライト鉱石でできたハンマーを、破壊するほどの強度があるとは……考えてみればそうか武器をあそこまで簡単に弾くからな」

 

 折れたハンマーを置いといて、次はリオレウスの堅殻を持って炉へと近寄る。

 

 「今度は何をするんだ?」

 

 堅殻と破片をそれぞれ別の入れ物に入れて炉の中へと投入する。。

 「よしどこまで耐えるかな?」

 

 しばらく時間が過ぎ……

 

 「おおっ溶け始めた!」

 

 じっと眺めていたニヒルは汗だくだが、そんなことも気にせず子供のようにはしゃぐ。

 

 機械龍の破片は少しずつ溶け始めている。一方リオレウスの堅殻はもちろん溶ける気配もない。

 

 「比べる物がわるかったかな?」

 

 でも、熱には弱そうだ。火属性で溶けるだろうか?いや、一転集中で熱を加えた方がいいかな?

 

 「よぉーしこれから忙しくなるぜ!」

 

 「おい、ところでこのハンマーをどうするんだ?」

 

 「置いといてくれ、今から忙しくなるから」

 どうやって熱を集中させようかな?モンスターの素材は何を使った方がいいだろうか、一から武器を作るのは難しいよな……

 

 「あぁニヒルが自分の世界に入っちまった」

 

 

 ……それから1ヶ月後……

 

 「よし、ラボ、リベンジマッチだ!」

 

 「ニャ!」

 

 そう言って武器を取り出す。

 

 パット見るとそれは『飛竜刀「銀」』

 

 それの刀身にいくつかのモンスターの素材と、持ち手に爆炎袋が入ったホルダーのようなものが取り付けられている。

 

 「これの効果を試してみるはじめての機会だ。どうなるかはわからないが」

 機械龍リオレウスの目がニヒルたちを見据える。

 

 飛竜刀の刀身はまるで熱を帯びている鉄の如くに赤く輝いていた。

 




 前書き書くことがなかったんです……
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
一言
0文字 一言(任意:500文字まで)
※評価値0,10は一言の入力が必須です。参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。