本当にあった怖い話とかホラー系のテレビ番組、大好きです。
今回の小説は果たしてホラー展開なのでしょうか...
世の中にはメリーさんという怪談がある。
それは電話のある時代だからこそ生まれた怪談であり、現代だからこその非怪談的要素がある。
今回はそんなメリーさんの物語。
「もしもし...私、メリー。今、貴方の家へ向かっているところよ。」
ある男の携帯電話にこんな電話が来た。
知らない電話番号から聞いたことのない声。男は間違い電話だと思い適当に返事をする。
「はぁ。あの、すみません間違い電話じゃないですか?」
「私、メリー。貴方の家の近くのコンビニまで来たわ。」
そんなことはお構いなしにメリーさんは話を続ける。
だが男は自分の声が向こうに聞こえていないものだと思い、もう一度ゆっくりはっきりと返事をする。
「もしもーし、聞こえてますか?メリーさんでしたっけ?間違い電話ですよ!」
「私、メリー。今貴方の家の前の焼き肉屋に来たわ。」
なおも続くメリーさんの通話。
一向に聞く耳を持たない上、勝手に話が進められているこの状況に男も流石にうんざりしてきた様子。
そして男はメリーさんに衝撃的なことを打ち明ける。
「あのですね、うちの近くには焼肉屋もなければコンビニもないんですよ!」
そう、この男の家は周りが田んぼに囲まれた田舎の豪邸。当然店など一件もない。
それなのに相手はお構いなしにどこかを歩きながら電話をかけてきているため、呆れるのは当然のことであったのだ。
「私メr...今なんて?」
流石のメリーさんも聞き直してしまう。
「ですから、間違い電話なんですって!」
「一体どういう...あっ」
プツップープープー...
「切れた...なんだったんだ?さて、こんな時間だしもう寝よう...」
こうして男はメリーさんに会うどころか数十円の電話代だけを取られ、少し損した気分で床に就くのであった。
...
ピッピッピップルルル...ガチャッ
???「「はい、もしもし?」」
メリー「私、メリーよ。」
???「「えっ!?メリーさん!?」」
メリー「なんでボスが驚いてるのよ!!こっちは赤の他人に電話かけて恥かいたっていうのに...」
ボス「「あー、メンゴメンゴ、電話番号書き間違えたっぽいねこれ。」」
メリー「はぁ...もう少しあなたの勤務態度どうにかならないの?こっちは何度恥かいたら済むのよ...こんななら前のボスのほうがよかったわ!」
ボス「「まあまあ落ち着いて、前のボスは君たちの存在を消そうとしてたんだよ?それなのに前に戻りたいっていちょっと君...ドMすぎない?」」
メリー「うるっさいわね!ったく、次こそは電話番号間違えないで書きなさいよ!」
妖怪たちも人間と同じく苦労するものである。
初ショートはホラー系コメディです。
こんな感じで書いていきますので次回もお楽しみに。