虚の穴は何故閉じない?   作:エア_

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七ヶ月ぶりにあの男が帰ってきた。

皆さんお久しぶりです。

なんか親から医者進められて診察に行ったら


医者「鬱病です」ガチトーン

エア「( ゛Д゛)」

ってなりました。

なので今療養中ですが、そんなことはどうでもいい!俺とデュエルしろぉ! 状態です。

誰か新しく作った超戦士デッキとデュエッしてくれ(懇願)

あ、本編のほうが大事ですねごめんなさい

































あ、シリアスですよ


第十話~転機

「ん・・・・・・朝? 眩しすぎだろ」

 

顔へとささる陽射しに眩しさを感じ、目が覚める。体を起こすのすら億劫になるほど暖かい偽の太陽に違和感を覚えながらもふと彼は考えた。

 

(あれ? 俺の部屋って明け方日はさしてこないはずじゃ・・・・・・?)

 

思い切り目を見開く。勢いよく体を起こすと同時にその目に映った光景は・・・・・・。

 

「な、なんだよ・・・・・・これ」

 

倒壊する虚園宮。少し離れたところから聞こえる人々(破面)の声。守は絶句し立ち上がった。

 

昨日までは何も変わりなかったはずの虚園宮は、まともな塔など一つもない。総じて砕かれていた。その光景はまるで一夜のうちに嵐が過ぎ去ったようだ。

 

瓦礫が積み上げられ、もはや原形などとどめてはいなかった。

 

「こ、これは・・・・・・いったいどうして」

 

「やっぱわかんねぇよなぁ、今のお前じゃ」

 

ふと後ろから聞こえた聞きなれた声。守はグリムジョーの声であると間違えることなく気づき振り向く。

 

表面だけではあるが傷だらけの彼の姿に、守はまたもや絶句した。

 

髪は少し焼け焦げ、腕は赤いあざと数多なる傷。すぐに辺りを見渡した。

 

 

―――これは敵の仕業だ。そうに違いない。―――

 

 

その顔を怒りで染め上げる。心なしか体から何かが放出されていく感覚に襲われた。だがそれぐらいでは枯渇しないといわんばかりに体の奥底からあふれ出てくるナニカ。釜の蓋を開けたというべきなのだろうか、一度開けた蓋の隙間からは絶え間なくあふれる湯気のように、守の肉体からはナニカが只管にあふれ出していた。

 

「おい待て守! 落ち着きな!」

 

「で、でもお前! その傷は一体誰が!」

 

「これは少しじゃれあって出来た傷だし、なによりテメェの知る俺はこれくらいダメージと思ってねぇことくらい知ってるだろ。こんな傷、ハリベルとの追いかけっこのほうが怖ぇぜ」

 

「・・・・・・そりゃあ・・・・・・そうなんだろうけど」

 

相変わらず自分達の耐久力に何の疑問も持たない(バカ)は深呼吸をし、その怒りを静める。何故かその怒りを最近感じた事があると思ったが、デジャヴだろうと切り捨てた。

 

「じゃあ一体何があったんだよ」

 

「ま、まぁ色々あったんだ」

 

「簡単に言やぁ、ザエルアポロの実験が大失敗して大爆発起こしたんだとよ。何の実験してたのかしらねぇけど気がついたら爆風で吹き飛ばされててよー。流石の俺様も恐怖を感じたぜ」

 

話に入るように現れたのはやはり三馬鹿故なのかノイトラであった。こちらも少し服が汚れているが、髪の毛がアフロになっている以外は何の変化もなかった。

 

勿論守とグリムジョーはそのアフロヘアを見て大爆笑したのだが割愛。

 

詳しい話を二人はしなかったが、とりあえず皆無事だから気にしなくていいという事だけは守も理解した。

 

「そっか・・・・・・なら現世でなんか買ってくるぜ。絆創膏とかガーゼとかさ」

 

「おぅ。なら俺はビールがいい」

 

「傷口にぶっ掛けるぞ」

 

「お前って実はSだろ」

 

そんな冗談を交わしつつ、守は時空跳躍機を使って現世へと跳んでいく。二人はその姿が目視できなくなるまで見つめていた。

 

 

「・・・・・・やっぱり、覚えてなかったのか?」

 

「あぁ・・・・・・あいつ、何にも覚えちゃあいなかった・・・・・・たぶんあいつ自身の力にも」

 

グリムジョーは左手に視線を下ろし、拳をつくっては開きを繰り返す。まるでなかったものを見るように、そして悔しそうに見つめていた。

 

「・・・・・・あれじゃあまるで」

 

「殺戮兵器・・・・・・か?」

 

ノイトラの返答にグリムジョーはその襟をつかみ上げ、激高した表情を見せる。

 

「てめぇ! 守をまるでロボットみたいに言うんじゃねぇ!!」

 

「俺だって言いたかねぇよ! だがよぉ、()()だからこそそれを認めて受け入れてやらなきゃいけねぇだろうが!」

 

ノイトラはつかみ返し、そう叫んだ。その顔に怒りはなく、ただまっすぐな眼差し。今まで誰も見たことがないんじゃないかと言わんばかりにまっすぐグリムジョーを見つめていた。

 

「・・・・・・悪ぃ」

 

「気にすんな。俺らの仲だろうが」

 

グリムジョーもそれをわかってか、その掴んだ手を放す。

 

悔しい気持ちで溢れていた。何も出来ない自分の弱さに悔しさを感じていた。今まで自分は何よりも強い。その自信がぶち壊された気分だったのだろう。

 

守りたい友を守る力を、未だ持ち合わせていなかったんだと言う事実に、涙を流すことすら出来なかったのだ。

 

 

 

☆海藻より山菜食いたい☆

 

 

 

ヤミーとウルキオラが現世から帰ってきたとき、十刃は心の中で驚いていた。

 

その右腕についた大きな傷跡と面目なさそうな彼の表情にだ。

 

曰く、女と帽子の男の乱入で隙を突かれたと言っていた。だが十刃は揃いも揃って同じ思考をしていた。

 

((あいつ)の直感は鋭いのに、そんなヘマをするのか)

 

ちなみにこれは余談なのだが、この十刃と守の友情度はすでにMAXで例えるなら全CGコンプからの三週目くらいじゃないとわからない秘密ルートすらもコンプ済みくらいの絆といえるものなのだ。彼らの積極的行動はほとんどの確率で守が関与してるといっても過言ではない。それくらい彼らと守は仲がよかった。

 

そしてウルキオラが見てきたという黒崎一護という男を、文字通りその目を通して十刃達全員が認識する。

 

だが、どうみてもこの目の前に映った死神に、ヤミーが負ける要素がほとんどなかったのだ。だから解せなかった。どうやったらヘマが出来るのか。どうして生かしておいたのか。

 

テキトーにいちゃもんをつけ、会議を早く終わらせることの出来たグリムジョーは十刃を徴収し、ヤミー等に聞くことにした。【なぜ十刃であるはずのヤミーが腕にダメージを受け、終いには対象の奴を生かしたのか】を。

 

「悪ぃなヤミー。あぁ言っとけば会議も早く終わると思ったからよぉ」

 

「気にすんな。俺だってわかる。そんなに俺は馬鹿じゃねぇ」

 

グリムジョーの謝罪にヤミーは文句の一つもなく受け入れる。十刃達はその宮の中でも愛染ですら見ることの出来ないアーロニーロのデッサン室にて集まった。難しい話をするからとアーロニーロはリリネットを連れ、以前書き終えたDyeの|本来なら次の月曜日に読む事の出来る最新話を渡していた。言うには今見ても後で見てもそのワクワクの鮮度は変わらないという事だ。

 

さて、十刃全員が集まり、それぞれの椅子に腰掛ける。暫くの沈黙の後、グリムジョーが口火を切った。

 

「・・・・・・で? 一体どうしたんだよウルキオラもヤミーも・・・・・・確かにテメェ等らしい行動とか感想だったな・・・・・・だがそれは以前のことだ。今のテメェ等があんなヘマを起こすなんざ考えられねぇし、あんな思考もしねぇ」

 

「あぁ、確かに以前の俺なら腕くらい持ってかれたかも知れねぇな・・・・・・あの映像のままじゃあ確実に今の傷以上のダメージを受けてたに違いねぇ」

 

「・・・・・・実はさっき見せたのはフェイクでな。あの時状況から一つ情報を抜いたものだ」

 

彼の問いに二人が返答をする。少しざわつきはしたがそこは元とは言え旧虚園支配者バラガン。静かに一喝し、皆に落ち着きを取り戻させた。その後ウルキオラが再びその時の映像を皆に見せた。その表情に表れはしないが、確実に焦っているようだ。

 

再び霊子化する目、そこに映っていたのは先ほどとは何の変化もない映像そのままだった。だが皆もただ同じ映像を流すわけがないとわかっているからか静かにその映像を見続けていた。

 

「そこまでしたい隠し事・・・・・・愛染にもみせられねぇもんか」

 

「あぁ、俺ら十刃だけに見て欲しいって俺からも頼んだんだよ」

 

だが、その映像の声や思考が先ほどのものと違う場所があり、いち早く気がついたのは・・・・・・

 

「・・・・・・守と酷似した霊圧・・・・・・だと!?」

 

ティア・ハリベルだった。ティアの頬を汗が一滴つたう。それは動いたときに出る汗ではない。何かに恐怖したり、焦ったりするときに流れる汗だ。

 

そこへノイトラが頭をひねりながらヤミーへと声をかける。

 

「だ、だがよぉヤミー。お前って確かペスキスは苦手だったよな」

 

「・・・・・・あぁそうだ。確かに俺はペスキスってやつが苦手だ・・・・・・だが、あいつの霊圧を間違いたりはしねぇ。あの男の霊圧は殆ど守と同じだった。むしろ殆どなんて言えるのは目で見てたからかもしれねぇ・・・・・・言っちゃあ悪いが、俺たちがもし知らずに守だと思って近づきでもしたら」

 

それを利用されて対策をとられちまう。ヤミーの言葉にノイトラは息を呑んだ。戦うことに関して何の躊躇もない。だが、もし相手の元に守が捕まりでもしたら十刃は愛染の命令などガン無視して救出に出るだろう。それもはじめから全力全壊で後先考えず突貫するだろう。それもそれで危ないがそれほど大事な友なのだ。

 

「まずいな・・・・・・何か策がある者は?」

 

「僕に二つほど案があるよハリベル。ただし、すごく危険である事に変わりない」

 

「・・・・・・策は多いにこしたことはないだろう。頼むザエルアポロ」

 

メガネをかけなおし、真剣な表情をみせるザエルアポロ。常に余裕を持ち、その笑みを絶やさない破面だったはずの彼も今の状況を非常によしとしてないのだろう。その表情から怒りも見て取れる。

 

「うむ。まず一つ目だ。彼の体内に僕達の霊圧を埋め込み、無理やり彼の霊圧を変えることだ。これをすれば変えた後の霊圧を覚えておけば問題は起こらない。だがデメリットとして彼の体に適合しなかったとき、僕ら破面の霊圧が暴走して最悪意識を失いそのままになるかもしれない」

 

「・・・・・・死ぬ・・・・・・とは言わないんだな」

 

「言う必要がない。僕がこの命に代えても彼を生かしてみせるさ。それに彼が死ぬようなデメリットを僕が提案するわけないだろう」

 

絶対的な自信故か、ザエルアポロはそう言ってのける。流石は十刃一の変体技術者の実力は伊達じゃない

 

「・・・・・・では二つ目だ。二つ目としては彼に渡した時空跳躍機に我々破面のみしか感知できない特異的な霊圧を埋め込む。これは比較的に安全だが欠点が多い。その大前提として【守が常に肌身離すことが許されない】と言うことだからな」

 

「流石にそれは無理だわな。あいつは人間だ・・・・・・風呂とか入るだろうしな、何故か肉体ごとここにいるんだし」

 

衝撃の事実。守、肉体ごと虚園で過ごしていた。

 

「問題ない私が一緒に入るむしろ常に私が隣にいて守の生活を常に監視しつつ過ごせばいいこれが最有力候補だろう」

 

「お前ほんとブレねぇな・・・・・・まぁ十刃が常に近くにいるって案はいいと思うぜ」

 

目がぐるぐる回転してるティアを宥めつつ、十刃達は話を続けた。とりあえずは誰かが近くにいるということで決まった。勿論最低限にである。流石に常に一緒だと守もストレスで禿げてしまうからだ(なおティア・ハリベルは禿げた守も愛せると呟いていたのを皆聞き逃すことはなかった)

 

 

だが、ここまでなら何も起こらなかった。起こることはなかったのだ。ザエルアポロも実験に失敗してないし、ノイトラもアフロにならなくてよかった。

 

 

そう、ヤミー達襲撃から数日たったある日・・・・・・グリムジョーが一護を殺すために無断で空蔵町へ行った後に起きたのだった。

 

 

 




「・・・・・・ねぇ、アーロニーロ」

「どうしたんだい? リリネット」

「・・・・・・なんで、戦わなくちゃいけないんだろうね。私たち」

「難しい質問だが、わからないわけじゃないだろう? 君は幼い故に聡明だ」

「うん・・・・・・死神(あいつら)破面(わたしたち)を襲うから・・・・・・でもそれは虚が人間を襲うから・・・・・・だよね」

「あぁ、僕たちが霊力を食事としているからこそ、虚は人間を襲い現世へ現れる。それは紛れもない事実であり、それこそが僕たちの生存し続けられる方法と言えるね」

「・・・・・・私たちとっては食事でも、あいつらからしたら殺人なんだよね・・・・・・あいつらの方が動物とかよく食べるくせに不公平だよ」

「そうだな、人間は不公平だ・・・・・・守とは大違いだな」

「本当は守もそうなのかな・・・・・・私たちのすること、間違ってるって思うのかな」

「わからない・・・・・・彼がどのように考えつくのかわかりはしない。ほかの誰でもない守本人のことだからね・・・・・・でもわかることは一つあるさ」

「何? 何がわかるの?」

「簡単なことさ・・・・・・【彼は絶対に僕らを裏切ることなんてないし、必ず受け入れてくれる】って事さ」

「・・・・・・そうだね、そうだよね!」

「だから戦ったとしても、何も心配することはない。だろ?」

「うん、人間は守だけで十分だもん。あいつら倒してみんなで暮らせる世界にする!」

「・・・・・・さすがは第一刃だね。頼りにしてるよ」

「任せなよ、なんたってあたしはリリネット! スタークと組めば負け知らずなんだから!」

「あぁ、君たちは間違いなく強い。だから安心して本を読んで待ってよう」

「うん、じゃあこの続きはある?」

「あぁ、すでに魔怪人編まであるからね」

「すっげぇ! ほんとに拓菩先生と知り合いなんだな!すげぇぜアーロニーロ!」

「まぁね(僕自身のことなんだけどちゃんと黙ってよう)」


今日も彼らは元気です。
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