虚の穴は何故閉じない?   作:エア_

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ネタくれ(切実)


第十一話~真実

 

空蔵町についてからのグリムジョーは一段と冷静だった。配下のNo11以下の破面を数人引き連れ、空蔵町の霊圧の高い存在を探していた。今後のためにもどうするかと考えていたのだ。今回はお忍びできたものだから迂闊に動けない。ひどい時は袋叩きにされる覚悟はしておこうと思ったのだ。と言うか、あの面子に袋叩きにされたらどうなるかわからない。億劫である。

 

(以前の俺なら、何も考えずに突貫してたんだろうが・・・・・・今はこいつらもいるし何より・・・・・・あいつはこういう系にすぐ感づくからな、慎重にことを運ばにゃならん)

 

「ではどうするグリムジョー」

 

配下の一人であるNo11シャウロンが少し嬉しそうな表情をみせつつ、グリムジョーに近づく。もう戦いたくてうずうずしているのだろうか。

 

その顔を見て、グリムジョーは深く考えるのをやめ、とりあえずいつも通りで行くことにした。難しく考えるなんて自分らしくもない。戦っている途中から考えようという結論にいたった。そして袋叩きの件は完全に忘れ去ろうとした。

 

「あぁ・・・・・・各個撃破だ。散開して撹乱しつつここにいる霊圧バリ高の奴らは全員殺せ。あの西側から感じるまとまった二つの霊圧は俺が殺る。他は好きにしてかまわねぇよ」

 

そう指示を残すとグリムジョーは他の破面が飛んでいくのを少し眺めた。嬉しそうに跳んでいく自分の部下に、最近フラストレ-ションでも溜まってんのかなぁとバカなことを考えつつ、未だ後ろに控えていた男のほうへ顔を向けた。

 

「・・・・・・グリムジョー、本当にいいのか?」

 

「悪ぃが、あいつらの中で守の事に関して信用があるのはテメェだけだ、イールフォルト」

 

プラチナブロンドの長髪が空蔵町の風に揺れる。これこそ我らが第二回イケ破面コンテスト優勝者の風格である。とてもイケメンである。ちなみに最近SもMも両方いけることを自覚したらしい(いらない情報)。

 

「テメェだけが、あいつらの中で守と接し、そして友人関係築けてるからな。あいつらみてぇに【人間は等しく下等、殺すべし】みたいな感じの奴らに守の事は教えられねぇし・・・・・・気をつけろよ、負けねぇかもしれねぇがもしもの時は全力で逃げな。あいつが落ち込んじまうし、俺も仲間が死ぬのは困る」

 

「彼らにもそう言ってあげたらよかっただろうに」

 

彼ら、と言うのは勿論今跳んでいった部下のことだろう。グリムジョーは鼻で笑いながらその頬を吊り上げ牙をみせる。

 

「侮辱侮辱言われるのが落ちだろうよ。お前はそこまでないからな。おまえにくらいはちゃんと伝えときたかったんだよ」

 

「あぁ、お前の従属官で本当によかったよ。帰ったら久しぶりに守の所にでも行くことにしよう」

 

「最近愛染様のせいで十刃以下は忙しかったもんな。そうしてやってくれよ、あいつも喜んで発狂するぜ」

 

「はははは・・・・・・・・・・・・洒落になってないんだよなぁ守の場合」

 

最後まで格好がつかないのは守と関わった所為なのだろうか? いやそうに違いない。その結論に至った二人はとりあえず帰ったら寝てるであろう守へ悪戯しようと心に決めた。

 

 

 

 

グリムジョーはついに一護と出会い、そしてその力を図るために戦った。だが、まともに攻撃できないでいた。それもそうだろう。

 

ヤミー達の言ったとおり、一護の霊圧が守と酷似しているのだ。それはまるで守と戦っているようにも感じてしまう。

 

(何考えてやがる。こいつは守じゃねぇ! 敵だろうが!)

 

頭で理解し、納得してもその拳は突き抜けることはなかった。寸での寸でで失速し、ダメージをあまり与えられていなかった・・・・・・尤も、一護からしたら滅茶苦茶なダメージなのですでにフラフラなのだが。

 

(それにしても滅茶苦茶弱いなこいつ。ヤミーと追いかけっこしてたときの守のほうが強いぞこれ・・・・・・あいつ毎度毎度人間離れしてるよな。死神よりも強い生身の人間んてなんだよ(哲学))

 

「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・強ぇ」

 

(勘弁してくれ。こんなやつに俺たちは恐れたのか? こんなやつに俺たちは一週間旅行を潰されたのか!? なんか滅茶苦茶腹立ってきたぞ。よしテメェは今日から俺のサンドバックだゴラ)

 

だんだん馬鹿らしくなってきたグリムジョーはそう言えば守との喧嘩はこれくらいじゃすまないなとか結論付け、予告通り一護をサンドバックのように殴り吹き飛ばす。途中女性死神が乱入してきたが殴り飛ばしてノックアウトする。流石は守とともにバカやってるだけはある。その戦闘能力は格段と上がっており原作より1.5倍は強くなっていた(メタ発言)

 

「・・・・・・てか何なのあれ、顔面サンドバックにしたのに全然顔が崩れてねぇ。なんだよイケメン補正か? マジかよ神様仕事すんなよ、そんな補正かけんなよずりぃだろ。俺なんか守に一発分殴られただけで腫れ上がるってのによ(注意:守のパンチ(ギャグ補正付)>グリムジョーちょい真剣パンチ)」

 

「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・な、なんだあいつ・・・・・・ぶつぶつと何考えてんだ」

 

グリムジョーがぶつくさとこの世の理不尽さに嘆いている一方、黒崎一護はその嘆きを何かの策と思ったのか余計に警戒する。ただし、自分の技が一切通じていない上に防御面もACサウザーな気分に陥れられるほどに相手との差が激しくて若干傷ついてる。このような状態でどうしろというんだ。

 

「とりあえず・・・・・・テメェがクソ雑魚なのはわかったよ、黒崎一護。テメェみたいなのが俺たちの脅威になるなんざありえねぇって事もちゃんと理解できたぜ。だが、テメェは殺す。ここで殺させてもらうぜ」

 

「くっ・・・・・・畜生」

 

今にも虚閃を放たんとしたその瞬間、グリムジョーは東仙にとめられた。

 

突然の水差しにグリムジョーは苛立つが、相手が東仙。監視官のような男に見つかってしまうなんて事は避けたかった彼にとってまさに絶体絶命。このまま愛染の元まで連れて行かれ、十刃剥奪なんて受けた日には洒落にならない。

 

「戻るぞ、グリムジョー」

 

「・・・・・・うーっす」

 

「ま、待て!!」

 

「最後に、テメェに足りねぇもんを教えてやるよ」

 

空が割れ、帰還しようとしたグリムジョーは足を止めて一護を見下ろしながら得意げに叫んだ。

 

「テメェに足りないもの、それは」

 

「そ、それは」

 

ごくりと息を飲む一護。たとえ敵の戯言だろうと自分が強くなれるならなんでもいいという覚悟からか、その目には熱き闘志が見える。

 

「力だ。それもただ単な腕っ節じゃあねぇ。力ってつくもの全部足りねぇよ。あと情熱とか気品とか優雅さとか・・・・・・俺はクーガーの兄貴じゃねぇから言わねぇけど」

 

「・・・・・・くっ(こんなに強ぇのにこんな奴が兄貴なんていう奴がいるのか・・・・・・どれくらい強大なやつなんだよそのクーガーって野郎は)」

 

「じゃあな。次は殺すぜ。黒崎一護・・・・・・おいイールフォルト! 戻るぞ!!」

 

「グリムジョー。彼ならとっくのむかしに戻っている。というか、生存破面は彼だけだ」

 

「まじかよ・・・・・・あいつらもついてねぇなぁ」

 

やはり最後まで締まらない彼だったが、戦力差は圧倒的だった。片や無傷の破面、片や満身創痍の死神代行。勝敗は歴然であり、覆ることのない事実となっている。その事実も重なってか、一護はグリムジョーたちが消えると同時にばたりと倒れこんでしまい、意識を失ってしまった。

 

その後阿散井恋次に救出されたのはそれから五分後である。

 

 

 

 

「その後は簡単だ。愛染様のところに戻って、東仙に処分だ処分だ言われて・・・・・・。何でか愛染様が守を呼んでたって訳だ」

 

「それでお前の左腕が吹っ飛んだのを目撃して、守の霊圧が爆発的に増大した・・・・・・虚園宮全体使って東仙をもみじおろしにして本来なら即死するはずなのに無理やり生かされながらぶちのめした。しかも高笑い付きときた。東仙の傷見たか? 筋肉と言う筋肉がぐちゃぐちゃになって骨なんか辺り一面に飛び散ってるのに霊力を大量に注ぎ込まれて虫の息のまま生かされサンドバック・・・・・・俺たちでも出来ないぜ? あんな・・・・・・」

 

「無表情で笑うって出来るもんなんだな・・・・・・」

 

グリムジョーとノイトラは運よく無事だったゾマリの畳に座り寛いでいた。基本十刃は仕事させてもらえず、こういった瓦礫の撤去および宮の修復にはその下の破面が駆り出される。かわいそうに。

 

「まぁ、本来お前が外に出なければこんな事にはならなかったのだろうがな」

 

「ゾマリか・・・・・・悪いが使わせてもらってるぞ」

 

「かまわん・・・・・・それよりもお前の腕、調子はいいのか?」

 

「あぁ、ザエルアポロにも一応診てもらったが異常なんざどこにもないらしいぜ」

 

「凄ぇよな守。言葉通り一瞬で治しやがったし・・・・・・傷口なんざ最初からなかったみてぇだ」

 

ノイトラとゾマリがその左腕を覗き込む。グリムジョーも傷について驚いており、ウルキオラの見てきた井上織姫の使った力の類かと初めは感じだ。だがあまりにも比較できるものではなかった。規模が違うのだ。仮に織姫がグリムジョーの腕を治すとしたら数分は時間がかかるだろう。その時間の逆境のように回復する工程を見ることができたのだろう。だが守のそれは違った。工程などない。まるでそんな事実がなかったように、その事実が忘却されたように彼の腕はそこに存在していたのだ。

 

「さて・・・・・・グリムジョーよ。この現実を受け止め、お前は守をどうする?」

 

ゾマリがグリムジョーを見下ろす。表情は変わらない。ただ、その答えを待っているようだ。何を試そうとしているわけではなさそうだ。

 

「・・・・・・なんであいつにあんな力があるのかわからねぇ。こんなことになった事実も覆されねぇ。だが、あいつはあいつだ。俺たちの仲間で、家族だ・・・・・・だろ?」

 

「あぁ、その答えを期待していた。あの男こそ、我らを繋ぎ止めるものだ。確か人はそういうのを【絆】と言うのだったな」

 

絆とは人と人とを結びつける絶つことの出来ないほだし。それは遥か昔家畜を結ぶために使われていた網のこととか。

 

「・・・・・・ならば私が一肌脱がないわけがないな」

 

「んあ? どうするんだよ。後本当に脱がなくていいんだぞおい話聞けよ」

 

唐突に脱ぎだすゾマリ。修行したからなのか筋肉が無駄についてる。凄い漢だ。

 

「簡単なことだ。守に自身の霊圧を自覚させ、それのコントロールをするのだ。後脱ぐのは私の趣味だ。気にするな」

 

彼の趣味なら仕方がないな(なげやり)

 

「出来んのかよ。てかお前そう言えば宴会のとき毎度のごと服脱いでるな」

 

「安心しろ。私の響脚は十刃最速だ。忘れたとは言わせん」

 

「・・・・・・そういやそうだったな」

 

「あぁ、そのおかげでお前達の悪事をハリベルに告げろと脅される始末だ」

 

「お前のせいだったのかよ!!」

 

今まで黙って聞いていたノイトラがゾマリの頭を草鞋(ゾマリ製作)で叩く。まるで蛇のようにシャーっと奇声を上げながら怒りをみせる。グリムジョーが羽交い絞めにしているから何も起こってないが、今にも襲いそうである。

 

「その所為で俺たちが毎回死にかけてんだぞ! このハゲ!」

 

「では聞くが。あいつが般若顔負けで迫って脅してくるのに耐えろというのか?」

 

「すまん、悪かった」

 

「わかればいい」

 

理由を聞いた瞬間畳に正座し何の躊躇いもなく土下座をしたその動きはまさに神技。動画にしておけばよかったと無表情でグリムジョーはその動作を見ていた。

 

「っと、守も帰ってきたぜ? とりあえず死神との戦いもあるんだ。ゾマリ、戦い方なんて教えなくていいからとりあえず霊圧を絞って死神共にばれないようにする訓練をしてくれないか?」

 

「あぁ。それが一番妥当だろうな。なら私は少しここを離れる・・・・・・ハリベルにはくれぐれも居場所は教えるなよ。と一応言っておく」

 

「お前あの般若顔で迫られて無事ですむと思ってんの?」

 

「たるんどるっ!」

 

「おい一分前に自分で言ってたこと思い出せやタコ」

 

「・・・・・・お前達何やってんだ?」

 

医療品を買ってきた守が見た光景は、まさにカオスだったらしい。

 

 

 

 




東仙要や虚夜宮はギャグ漫画同様次の話では完全復活してるだろう・・・・・・たぶん。


うん、ホームドラマってなんだっけ(今更)


本当は一次作品書きたいんだけど文章能力ないから息抜き作品に力を込めてる系男子です。

てか、ほんとジョジョ学とか書きたいんだけどな。文字に起こそうとするとやる気がなくなるのじゃ。
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