虚の穴は何故閉じない?   作:エア_

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「ゾマリ・ルルーかと思った? 残念ッ! ザエルアポロちゃんでしたー!」


「私の話は十刃内最高ギャグでして」


「というか、私の話がないのが一番疑問なのだが。どうなんだ作者」


「私の小説能力は書き手内最低速でして」


「消し飛べ」


「オワコン」


第七話~八刃

 

 

「で、ザエルアポロ。俺に何を見せようってんだ?」

 

「んっふっふ。まぁそう焦らなくても、この実験結果は逃げはしないさ」

 

「いや、期待をしている訳ではなくてだね」

 

とある日、守は十刃の一人、破面No.8であるザエルアポロ・グランツに呼ばれて彼の研究施設【パライゾ】に来ていた。正直言ってパライゾなわけがないのだが、本人がたいそう気に入っている為にそう名付けられた。

 

最近はドンチャカする以外で研究所から出てこない彼だが、研究作品が仕上がるとたいてい守のところへと足を運び、その研究成果を自慢するのだ。一番ひどい作品がとある薬品なのだが、それを注射すると【十秒に一回ギャグを言わなきゃ死んでしまう病】に掛かってしまうという絶望以外の何物でもない物に仕上がっていたのだ。打たれた時の彼は死ぬかと思ったらしく、薬の切れる二十四時間は地獄のようだったらしい・・・・・・勿論看病したのはハリベルだ。

 

「前みたいなのかと思うとゾッとするぜ」

 

「あれは試作品だったからね。あれは最終的に【十秒に一回物ボケしないと死んでしまう病】にランクアップしたから。今度試してみるかい?」

 

「お断りします」

 

間髪入れずに拒否した守をみて少し残念そうな顔をするザエルアポロ。やる気満々だったらしい。本当に殺しにかかっている。

 

「まぁ、君に死なれたら僕の自慢大会が開けなくなるんでね。それだけは絶対しないさ。っと、着いたよ」

 

「今更なんだけどさ。何でこんな地下に研究所作ったんだよ」

 

「たかが地下700mでげんなりしないでくれ。これはあれだよ。セントラルドグマとかリリスが地上にあっては困るだろ? 最終防衛ライン的に考えて」

 

「一緒にするなと叫びたいが理解した」

 

扉が開き、二人は中に入った。すると彼の作った従属官が迎えてくれる。基本彼らはザエルアポロ以外の破面を敵視しているが、守には友好的である。何故そうなのかは守自身知らない。

 

「ザエルアポロ様ッ! またU人連れて来たッ!」

 

「おい、まるで俺が宇宙人見たく言うなよ。せめて友人にしてくれ」

 

「・・・・・・ユージン?」

 

「彼らの知能は低い。気にしては駄目だ」

 

そう言って彼は近くに突如現れたパネルを弾く。まるでそれは某眉太世紀末の必殺技のようである。高音の奇声が幻聴する。最近疲れているのかもしれない。パネルを弾き終えた彼は少し汗だくになりつつも良い笑顔で守を見る。とりあえず褒めた彼は聖人と大差なかった。

 

「さぁ、前方をよく見ていてくれ」

 

スチームを噴出しながら現れる煙に覆われたナニカ。輪郭さえもわからないほど噴出された白煙が視界を阻害していた。

 

「ん? ん――――んんんんんんん!?!?!?」

 

目を凝らしながら見ていると、煙が晴れ中身が露呈する。そして守は思わず叫んだ。

 

「イールフォルトさぁああああああああああああああああああん!?!?」

 

コ○ネチの状態で凍り漬けにされたザエルアポロの兄の悲しい成れの果てがそこに存在した。その顔は浦安に登場しそうな顔をしていた。チャム~とかいいそうである。そしてその姿を見て大爆笑する弟の姿が守の斜め右方向で目撃される。いくらなんでも酷い。

 

「最近グリムジョーが居なくなってるって心配して迷子チラシまで自作していたとらしいが、犯人はお前か!!」

 

「好奇心と欲求と腹癒せでやった。後悔は一切しない。公開するけどねぇ!!」

 

「そうだった。お前は身内Sだったよ! あぁそうだったよ! ってかさっさと解凍してやれ!」

 

「まぁそれは後にして。本当に見せたいのはこれさ」

 

完全に後回しにされた金髪イケメン破面(第二回イケ破メンコンテストで堂々の一位に輝いた実績持ち)に咄嗟涙を流す。この仕打ちは流石に酷い。

 

(心配するな。もう慣れた)

 

(いっ、イールフォルトさぁあああああああああん!)

 

彼のまるで聖母のような優しい声が聞こえた気がする。守の涙が止まらない。

 

迷子になるのも危ないので仕方なくイールフォルトをそのままにし、ザエルアポロの後を追う。必ず助けると心のうちに決意しながら、守は研究所の奥まで進んだ。

 

巨大な白い門が表れた。見る限り相当分厚いその扉は、外と内を完全に隔離する為に生まれ、ただ悠然とそこで構えている。まるでここから中へ入るのを拒絶しているようで、守は咄嗟に身構えた。

 

「こ、ここに何が入ってるんだよ。ザエルアポロ」

 

「んっふっふ。紹介してやろう。オープン・セサミッ!」

 

ザエルアポロが指を弾く。すると扉がまるで待っていたかのようにゆっくりと動き出した。ギギギッという音が静寂を妨げ、今ここで動いている存在が居ることの証明をした。

 

次第に扉の向こうがあらわになってくる。いったい何が待ち受けているのか、守はつばを飲んだ。

 

「紹介しよう。これこそが僕の作った最近の傑作品」

 

扉の向こうに存在していたのは。

 

 

[やぁ、僕ホイミン。よろしくね]

 

「ホ○ミスライムだ」

 

「アウトォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!」

 

頭を抱えて地面に倒れこむように膝をつく守。目の前には青いくらげが笑顔でこちらを見ていた。仲間にしますか? 勘弁してくれ。

 

まさかここへ来てザエルアポロが恐ろしいものを作るとは思わなかった。版権的に考えての話だが、それでもホ○ミスライムは弱いわけではない。

 

だって回復してくれる。本当に序盤のホイミンには苦労掛けました。ライアン魔法使えないんだもん、仕方ないじゃないか(守談)

 

「と、とりあえずスク○ア○ニックスと鳥○明さんに殺されないか心配だけど。ま、まぁよく頑張ったよ。流石はザエルアポロ」

 

「やはり君はすばらしいよ。僕の作品についてちゃんと理解している」

 

何故かホイミンとダンスをするようにグルグルと回りだすザエルアポロ。彼の周囲に花が散る幻覚を見た。まさか視力にまで影響があるのかあのホイミンはなどと考える守だったが、いつもの彼なら仕方ないとあきらめた。

 

「とりあえずこの子には人間界で女性を路地裏で襲ってもらうんだ」

 

「そうだった。ザエルアポロは陵辱系とかそういうアブノーマルなの大好きな奴だった!! 止めねば(使命感)」

 

陵○系、レ○プ系、触○系、薬○け系など、ザエルアポロの大好きな本も勿論取り扱っている守だが、流石に実際にさせるのはいかんと心の中で思う。ここで食い止めねば自分の嫁(未定)がヤられてしまう。誤字に非ず。

 

彼が人知れず何かの使命に燃えている間、ザエルアポロがコンソールを叩く。すると床から檻が現れた。

 

「とりあえず破面でしてみた」

 

「ロリちゃあああああああああああああああああああああああああああん!!」

 

守の目の前に現れたのは左側の顔を仮面で隠してる最近知り合ったロリちゃん推定十三歳が三匹のホ○ミスライムに滅茶苦茶にされている場面だった。現在進行形である。

 

「ふぁ、ふぁふぉむ・・・・・・ふぁふふぇふぇ(ま、まもる・・・・・・たすけて)」

 

「ロリちゃあああああああああああああああああああああああああああん!!!」

 

口とかいろんなとこに進入しているホ○ミスライムを引っぺがし、無事に救出をした守はザエルアポロに思い切りどついた。

 

「アフォか! お前の趣味は人攫いか!!」

 

「何を言ってるんだ! 僕の趣味は改造と陵辱だ!」

 

「そういう意味で聞いたんじゃねえよ! てかやってることかわんねぇじゃねぇか!」

 

心底理解していないのか、何故殴られたのか未だにわかっておらず、頭に?マークを浮かべているザエルアポロを他所に、守はロリの介抱を始める。見た目相当ぐったりしている。曰く、二日間はあのホイミン共にヤられていたらしい。守は彼女の話を聞いて涙を流しながら抱きしめる。教訓、ザエルアポロにこっち系の実験はさせては駄目。

 

「とにかく、人攫いは止めい。グリムジョー本気で心配して迷子センターとかにも行ったんだぞ・・・・・・現世のデパート三階の子供迷子センターにな!!」

 

「勿論動画はとってくれたのかい?」

 

「そんな鬼畜な事誰がするんだよ! 勿論焼きまわしは完璧だ」

 

とりあえず守はグリムジョーを生贄にロリちゃんとイールフォルトを無事に助けた。感謝しながら一目散に二人が逃げたのを確認し、彼も彼でザエルアポロの世話(しごと)に戻る。心の中でグリムジョーに侘びを言いながら。

 

 

 

 

「それにしても、君は本当に危ない人間だよ」

 

「ん? 何がだ?」

 

二人がグリムジョーの迷子センターのやり取りを観ていると、ふとザエルアポロが守にそんな事を言った。

 

「虚ってのは、人間を喰らう存在だ。僕達も破面であるけど虚であるのに変わりない。君は死ぬかもしれないのにこうやって僕達と関わる。自殺願望者と言う訳でもないだろ?」

 

「当たり前だ。俺だって若いねーちゃんとイチャイチャしたいし、結婚だってしたいしな」

 

「なら何故、こうも関わりを持つんだい? そこの見解を聞きたいね」

 

「簡単だ。俺とお前らが友達だからだ。友達を関わって何が悪いんだ?」

 

「・・・・・・・クククッ、それもそうだね。僕としたことがそんな単純な事を見落とすとは、そうとも・・・・・・僕達は友人だ」

 

テレビの中では全力で頭を下げながらイールフォルトの説明をするグリムジョーと驚いて固まっている迷子センターのお姉さんが映っていた。相も変わらず守はその迷子センターのお姉さんに鼻の下を伸ばしていた。勿論ザエルアポロはハリベルにその事を教えたのは間違いない。

 

テレビに集中した守と、そんな無邪気な姿を見るザエルアポロは彼に聞こえないくらいの声で、小さく呟いた。

 

「僕達のたった一人の友人だ。護ってみせるよ。死神からね」

 

 

 

 

「守、また現世の女に見惚れていたらしいな」

 

「どこからそんな情報が流れ出たんだよ!! キャー助けてー!! グリムジョー!」

 

「罰されろ。罪状は俺を盗撮」

 

「しまったっ! 味方が居ない!」

 

「おい、俺は無視かよ」

 

守が部屋に戻ると早速ハリベルにメキシカンストレッチを繰り出された。いろいろ拙い技なのだが、痛みのほうが酷くて関係ない。一人ギャーギャー叫んでいるのだが、絶対に助けてくれないと誰もが思った。守も思った。

 

「じゃあ助けてくれよノイトラッ!!」

 

「え、やだ」

 

「だろうね!!」

 

わかっていた事だったが、ノイトラは面白いことを態々止めるような奴ではなかった。しかし、そんな馬鹿な言い合いをしている間もハリベルの腕に力がこもる。

 

「AGYAAAAAAAAAAAAA! 腕とか首とかいろんな所が痛いッ!」

 

「それで? どうなんだ? 私の方が映像よりもリアリティがあっていいだろう? どうなんだ? ん? んん?」

 

「痛覚がッ! 痛覚が直接俺を殺しに来てるッ!!」

 

「やはり映像のほうがいいのか! おのれ二次元! 必ず殲滅してやるっ!」

 

まさか媒体ではなく二次元自体を否定しだすハリベルに衝撃を受けながらも、結局意識を失ってビデオをテレビごと粉砕される守の姿が後にあった。

 

 

 






実際ゾマリが難しいです。


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