【ネタ】Fate/Eternity stories実況プレイ集 作:すも
【そうか、予定通りヘラクレスを召喚できたのじゃな】
「ああ、セイバーのステータスと宝具を確認したが負ける気がしねぇな」
獅子劫は観光の合間に秘密の連絡回線を使い依頼者であるロッコと連絡を取っていた。時計塔から手厚い支援を受ける代わりに逐一状況を報告するよう頼まれていたからである。
【うむうむ、ヘラクレスを最優のセイバークラスで召喚できたのは良いことだ。これで時計塔の勝利は確実となったわけじゃ。ユグドミレニアが召喚したサーヴァント達の正体は不明じゃが、万全の状態のヘラクレスに勝てるわけがないからの】
「それはわからねぇだろ。連中も時計塔に正面から喧嘩を売ってきたんだし大英雄を呼び出していてもおかしくない」
楽観的なロッコに苦笑しつつも、獅子劫は「まぁヘラクレスなら勝てるだろうな」と心の中で呟いた。
【まぁ聖杯戦争は始まったばかり、お前さんに限ってアサシンに暗殺されるような失態はないとは思うが気をつけるのじゃぞ?】
「心配ご無用だ、最高の護衛が隣にいるからな。ヘラクレスを出し抜けるアサシンとかいるわけないだろ」
【ホッホッホ、そりゃそうじゃな。そんなアサシンがいたら
連絡を終えて獅子劫は一息つく。ロッコが言っていた通り聖杯戦争は始まったばかリ、油断せず警戒しておこうと。
「いやおかしいだろ。ここはギリシャじゃなくてルーマニアだぞ?何でギリシャ出身のサーヴァントが集まるんだよ」
「落ち着けマスター、私も少し驚いているが」
「一番驚いているのは我々なのだが……しかしヘラクレス、まさかお前がこの戦争に参加するとは」
「姐さんから最初聞いた時は半信半疑だったけどよ、本当にヘラクレスが来ているとはなぁ」
獅子劫は困惑していた。連絡を終えてすぐに味方である赤の陣営のサーヴァント2騎から接触があったのだが、まさかのヘラクレスの同郷の者だったのだ。
「……場所を移すか、街の往来で長話もなんだしよ」
「うむ、そうだなマスター」
とりあえず倉庫の1つに忍び込んで人除けの結界を張り、情報交換することになったのだった。
―『うおおおおお!?いや無理!無理だってこれは!』―
「おおー、理性がないとはいえヘラクレスの攻撃を凌げるとは、流石ヘラクレスや姐さん達を従えていたアルゴー号の船長だぜ」
「フ、当然だアキレウス。イアソンは私の親友だからな」
「まぁあの男はやるときはやれる男だからな……しかし不運な奴だ、マスターに恵まれなかったのもあるが、よりによってヘラクレスが敵だったとは」
「おい、なんで鑑賞会やってるんだよ」
情報交換した後アーチャーからヘラクレスを呼んだ経緯を聞かれていたのだが、会話の中で亜種聖杯戦争にイアソンとヘラクレスが参加していた事、そして後輩から聖杯と一緒にもらった使い魔の映像記録があると聞き急遽鑑賞会を開くことになったのだった。ちなみに映像記録を一番見たがっていたのはヘラクレスである。
―『……そしてお前の前で隙を見せたら死ぬよなぁ。ああクソ、理性がなくてもお前は最強だよヘラクレス』―
「イアソン……」
「そういやアーチャー、ライダー。アンタらの聖杯への願いって何だ?いや言いたくないなら言わなくていいけどよ」
鑑賞会も終わり獅子劫はふと疑問を口にした。鑑賞会を開いたのだし対価として聖杯への願いを聞くぐらい許されるだろうと。
「オレの願いは決まってる……ヘラクレス、黒の陣営を倒した後オレと戦えッ!」
「うむ、いいだろう。マスターの願いを叶えた後で構わないか?」
「ああ、それくらい待つさ。しかしアンタと戦える機会があるとは、この聖杯戦争に参加してよかったぜ!」
「いやちょっと待てよ」
そしたらライダーがヘラクレスと決闘したいと予想外の発言をし獅子劫は思わずツッコミを入れてしまった。
「諦めろヘラクレスのマスター、アキレウスはこういう男だ。目の前にヘラクレスがいて我慢できるわけがない」
「いやいやいや、まだ聖杯戦争は始まったばかりだぞ。敵の情報もわからないのにもう勝った気でいるのはどうなんだ?」
「……逆に聞くがヘラクレスとアキレウスの2人に勝てる奴がいるのか?私はもうこちらの勝利を疑ってないのだが」
「えっ、いや、うーーーーーん?」
アーチャーから反論され言葉に窮してしまう。正直アーチャーの言う事に同意している自分がいた。
「おいおいマスターさんよ、まさか俺達の実力を疑っているのか?心外だなぁ」
「殺気を出すなライダー……マスター、私とアキレウスが協力すれば対抗できる敵はいないと自負している」
「お、おう……じゃあ今から取りにいくか?聖杯」
ヘラクレスとライダーにプレッシャーをかけられ、獅子劫はついこう答えてしまった。
「おう!その意気だぜヘラクレスのマスター!トロイア戦争一の勇士の姿、その目に焼き付けるんだな!!」
「承知したマスター、お前に勝利を捧げるとしよう」
「なら私はヘラクレスのマスターの横で警戒しよう。ヘラクレスの警戒をすり抜けて危害を加える事ができる奴がいるとは思えんが、念のためにな」
「……どうしてこうなった」
思わず頭を抱える獅子劫だがライダーの戦車に乗せられ、ユグドミレニアの本拠地に殴り込みをかけることになったのだった。
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「ヘラクレスがいました」
黒のアーチャー……ケイローンからもたらされた情報に、集まった黒の陣営に緊張が走った。
「み、見間違いではないのか?コンモドゥスの仮装だったり」
「いえ、間違いなくヘラクレスでした。私が彼を見間違えることなどありえません」
黒のセイバーのマスターであるゴルドの戯言をケイローンは即座に否定した。
「なるほど、我々が集められた理由はわかった。アーチャーよ、ヘラクレスの情報について何かわかるか?」
「ええ、幸いマスターが傍にいたのでステータスの確認ができました。マスター」
「は、はい。……確認した敵サーヴァントのステータスは幸運以外全てAクラス以上でした」
ケイローンのマスターフィオレからの報告にマスター達は顔をひきつらせ、ダーニックも苛立たしげに眉間に皺を寄せ思考を巡らせていた。
「恐ろしい強敵だな。どのクラスで呼ばれたと思う?」
「ある程度は推測できますが……ヘラクレスは現代の衣服を着て実体化していました。ですので理性のないバーサーカーの可能性は除外されます。そしてアサシンやキャスターなら態々実体化して目立つ真似はしていないでしょう」
「へー、実体化してたってことは観光でもしてたのかな?」
「うむ、それだけ余裕なのだろう。かの大英雄を狂戦士や暗殺者、ましてや魔術師のクラスで呼ぶなど愚行だ。となるとセイバー、アーチャー、ランサー、ライダーとなるわけか……アーチャーよ、我々で勝てると思うか?」
「無理です。彼がどのクラスでも正面から打倒するのは不可能です」
ランサーの問いにケイローンは無理と答えた。即答だった。
「な……!?」
「落ち着けダーニック。しかし即答とはな。余やセイバーであっても無理か」
「はい、貴方達では時間稼ぎはできても殺すことはできないでしょう」
「それは!…………それは」
「すまない、不甲斐ないサーヴァントで本当にすまない」
アーチャーの発言にゴルドが反論しようとするが言葉が出てこなかった。ジークフリートでもヘラクレスを殺せるとは思えなかったからだ。
「クク、はっきりと言うではないか。ここまで断言されると怒る気にもならん……ならばどうすればいい?」
ランサーは苦笑しつつ発言を促した。アーチャーに自分達を侮辱する意図はなく、ただ事実を述べただけだとわかっていたからだ。それにかのギリシャの大英雄が自分より強いと言われても「まあそうだろうな」と納得していた。
「最初に思いつくのはマスターの暗殺ですね。しかし我が陣営のアサシンは所在不明です……仮にアサシンがいても暗殺できる可能性は限りなく低いでしょう」
「当然敵も対策しているだろうな。我等全員でマスター暗殺に注力すればあるいはといったところか……他には?」
「持久戦を仕掛けヘラクレスの魔力切れを狙います。大英雄である彼を維持するためには膨大な魔力が必要でしょうから」
「希望的観測だな、しかしそれに縋るしかないか。そしてヘラクレス以外の敵サーヴァントも警戒する必要があるとは、余の生前においてもこれほどの危機はなかったな」
ダーニックを除いたマスター達が一様に暗い顔をしているのを見てランサーが溜息を吐き……とある方向を向いて臨戦態勢を取った。
「……聖杯戦争は始まったばかりだというのに襲撃とは、それだけ自信があるのか。セイバー、迎撃せよ」
「了解した、仮にヘラクレスが出てきても耐えてみせよう」
ランサーの命令でセイバーが前に出して迎撃することになった。誰もそれに反対しなかったのは他のサーヴァントではヘラクレスに対抗できないと理解していたからだ。
「……まさか彼もいるとは」
「あ、アーチャー?」
アーチャーは何かに気付いて天を仰いでおり、フィオレが何がわかったのか聞こうとして……
轟音と衝撃が襲った。
ヘラクレス「マルミアドワーズ!うむ、開戦の号砲はこんなものでいいか」
アキレウス「派手にやるじゃねぇかヘラクレス!オレも負けてられねぇなぁ!!」
獅子劫「聖杯壊さないでくれよ?」
アタランテ「心配しなくていい。この2人がそんなヘマをするわけないだろう」
シロウ「えっ」
ルーラー「えっ」
筆者「よしっ、プロットもある程度できたぜ。このまま少しずつ投稿だっ」
筆者「いやこれ赤の陣営が聖杯手に入れるだけならこの時点で雑に突撃しても勝てるのでは……?」
筆者「
ジーク君は犠牲となったのだ……
駄文で申し訳ありません。お盆休みが終わるので次回の投稿は少し遅くなると思います。
感想くれると嬉しいです。