【ネタ】Fate/Eternity stories実況プレイ集 作:すも
「よし、マスターは気絶したか。そのままジッとしていてくれ」
マスターのロシェをベットに寝かせつつ黒のキャスターアヴィケブロンはとある準備をしていた。
アーチャーから知らされた情報……襲撃者はヘラクレスとアキレウスだという情報を聞いた時、アヴィケブロンは黒の陣営の敗北を確信した。ヘラクレスだけでも対処は困難だというのに、そこにトロイアの大英雄であるアキレウスも同時に襲ってくるとなれば勝ち目はないと。そして先ほどの暴力的な光の奔流を見てある決断をしたのだった。
「未練があるが仕方ない」
アヴィケブロンの宝具である
「今無理矢理完成させたところで僕自身が納得できる出来にはならないし」
「マスターを犠牲にして出来上がるのがアダムとは到底言えない駄作、襲撃者に通用するとは思えない。そして敵の宝具の威力……最悪の場合現界直後に大地ごと消し飛ばされるか。ハァ、作るだけ無駄だな」
アヴィケブロンは溜息を吐きながらそう結論づけた。すぐ破壊されるだろう駄作にマスターを犠牲にしてまで作る価値はないと。
「この聖杯戦争で僕の願いを叶えるのは不可能。認めたくない事実だが敵はヘラクレスとアキレウス……天災に遭ったものと思って諦めるしかない。僕はまた聖杯戦争に挑戦すればいいから脱落しても構わないがマスターには生き残ってほしい」
ユグドミレニアがどうなろうと自分には関係ないが、個人的に好ましく感じているマスターのロシェは助けようとアヴィケブロンは決めていた。
「敵がやって来たみたいだぜ!多少は骨がありそうな奴だが……どうする?」
「ではあの敵は私に譲ってもらおう。アキレウス、ここから2手に分かれるぞ。お前は先にあの城を攻めてくれ、すぐ合流する」
「おう!任せてくれ!アンタがあの敵を倒す間に他の連中を全て片付けてやるさ!」
アキレウスと別れたヘラクレス(+獅子劫&アタランテ)はユグドミレニアのサーヴァント、黒のセイバーのジークフリートと相対していた。
「この威圧感……貴方がヘラクレスか」
「そうだ、名も知らぬサーヴァントよ。私がヘラクレスだ、セイバーとして現界している。貴様の名は?」
「すまない、マスターから真名を明かすことは禁止されている」
「そうか、まあそちらにも事情があるのだろう。排除させてもらうぞ」
「ヘラクレスと切り結べるとは、あのサーヴァントも名のある大英雄なのだろう。だがヘラクレスには勝てん」
「ヘラクレスだもんなぁ、ステータスの差もあるしこのまま問題なく押し切れるだろうぜ」
アタランテと獅子劫はヘラクレスの勝利を全く疑っていなかった。ジークフリートを擁護するならば彼は弱い英霊ではない。むしろセイバーのサーヴァントとしては最強格と言っていいレベルである。
―
「グッ!?……ガァァッ!」
「ほう、これで決めたつもりだったが耐えるか、見事だ」
ヘラクレスの
「防御型の宝具か?だがダメージは通るようだな……ならば死ぬまで繰り返すだけだ」
ヘラクレスが追撃しようとし
―
瞬時に獅子劫の傍に移動してマスターを庇うように動いた。
「生きてますかセイバー!」
「すまない、アーチャー。お前が助けてくれなければ俺はやられていただろう」
ジークフリートの危機に黒のアーチャー、ケイローンは躊躇せず宝具の使用を決めた。
標的はヘラクレスの傍にいる人間、恐らくヘラクレスのマスターを狙った攻撃はヘラクレスに防がれたが問題ない。本命はコレではないのだから。
―
隙ができたヘラクレスに対してジークフリートが機を逃がさず宝具を展開する。仮にヘラクレスを殺せなくてもマスターらしき人間を殺せれば十分だろう。放たれた
―マルミアドワーズ―
ヘラクレスの宝具と相殺された。
「まあやはりと言うか、あの程度で死ぬわけがありませんよね」
「アーチャーの宝具が効いていないのか?」
「いえ、効いてないわけではないと思います……単純に彼がタフなだけです。しかし彼は2回あの宝具を使っています。魔力の消耗は無視できないはずです、このまま魔力切れを狙いたいですが……」
―マルミアドワーズ―
「いやちょっと待ってくださいよ」
マルミアドワーズの連続展開にケイローンは思わず真顔でツッコミを入れてしまう。
「アーチャー!」
「これは、間に合いませんね……敵に回ると本当に理不尽ですね彼は」
ジークフリートがガードしようとするも間に合ず、黒のサーヴァント2騎は光の奔流に飲み込まれる。
「ッ、グァ」
ケイローンは耐えられず消滅するもジークフリートは
「逃がさん」
―
ヘラクレスの追撃が決まりジークフリートは消滅したのだった。
「うむ、敵サーヴァントを2騎とも排除した。まさか恩師が聖杯戦争に参加していたとは驚いたが、ここで倒せたのは運が良かったかもしれん」
「少し肝が冷えたが結果オーライだな。流石ヘラクレスだぜ。そういや頭に矢がぶっ刺さってたが大丈夫か?」
「問題ないマスター、1回死んだだけだ」
「なぁヘラクレスのマスター、気前よく宝具を使わせているが魔力は大丈夫なのか?」
「大丈夫だぜアーチャー、詳しくは言えないが魔力切れの心配はしなくていい。ヘラクレスが宝具を連発してもまだまだ余裕はあるから安心してくれ」
「お前達が味方でよかった……本当に良かった……!」
ヘラクレスが味方であることにアタランテは神に感謝していた。もし敵として出てきたら諦めて自害するしかなかっただろうと。
何はともあれ黒のサーヴァント2騎を倒したヘラクレス一行はユグドミレニアの居城に乗り込むのであった。
「うむ、黒のセイバーがやられたようだな。黒のアーチャーは先程の宝具で消滅しただろう。そして黒の陣営の居城には先にアキレウスが乗り込み暴れていると……どうするマスター?もう終わりそうだぞ?」
「そうですねぇ」
戦場を偵察している赤のアサシン……セミラミスの報告を聞き聖堂教会から派遣されたマスターであるシロウ・コトミネは考え込む。赤のセイバーがアーチャー、ライダーと一緒にユグドミレニアに殴り込みをかけたのは彼にとって寝耳に水であった。
「黒の陣営にはまだサーヴァントが残っているが相手があのヘラクレス、もう勝負は決まったようなものだな」
「まぁヘラクレスですからねぇ……どういう手品を使っているのかわかりませんが宝具を連発しても魔力切れの気配が全くありませんし、援軍を出すまでもなさそうですね」
偵察した結果、宝具の真名解放でセイバーがヘラクレスであることが分かった。味方としてはとても頼もしいのだが……シロウとしてはとても扱いに困る存在だった。
「ククク、難しい顔して考え込んでいるがどうしたのだマスター?こちらが消耗せずにユグドミレニアを下せるのだぞ?喜ぶべきだろうに」
「わかってて聞いているでしょうアサシン……その後のことですよ。彼らが僕の願いに賛同してくれればいいのですが」
「神父らしく神に祈ってみてはどうだ?ヘラクレスが敵に回らぬようにとな。それとも不意打ちでもするか?」
「ハハハ、何故でしょうね。アサシンがいても上手くいく気がしません……まずは交渉するつもりですよ」
もう赤の陣営の勝利は疑ってないが、自分の悲願を阻む脅威となりうるヘラクレスに対しシロウは頭を悩ませていた。
フランちゃん「」
アストルフォ「時間は稼いだよ、マスター……」
アキレウス「よし、逃げ回るライダーは面倒だったがようやく倒せた。バーサーカーはただの数合わせらしく弱くて瞬殺できた。先に本丸に突入してもいいがヘラクレス達を待つとするかね」
アヴィケブロン「降伏する」(※ゴーレム達に白旗を持たせつつ自分も白旗を上げながら)
アキレウス「はあ?」
駄文で申し訳ありません。お盆休みが終わるので次回の投稿は少し遅くなると思います。
感想くれると嬉しいです。