どきなさい!私は「お姉ちゃん」よッ!!   作:とろねぎ

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なんか...ちょっとえっちくなっちゃった...

あ、あとこれから前中後の三話構成ですわ。



あー...ただの発作よ、気にしないでちょうだい。

 

毎朝決められた時間(七時)に起床し、顔を洗い、衣服を着替えた後、十分間詩集の朗読をすることでスズランの朝は始まる。

 

コンコンコンっ

 

「リサ、起きてるよね?」

 

失礼、最近では彼女の姉が起こしに来ることで彼女の朝は始まるようだ。

 

「はい、起きてます。」

 

「いい子ね。...ちょっと中に入れてくれないかしら。」

 

「(いつもは起こしに来るだけなのに...?)あ、はいっ!」

 

疑問に思いながらも扉を開け、姉であるギョクソウを招き入れる。

 

「ギョクお姉ちゃん、今日はどうしたんですか?」

 

「...リサは本当にいい子ね。」

 

「え?あ、あり、がとう...?」

 

「うふふ〜」

 

「...?どうしきゃっ!?

 

「(あ、あったかい...じゃなくて!だ、抱きしめられ...てる?)」

 

「毎日、みんなのために頑張って、お母さんとお父さんにも甘えたい年頃なのに...本当に偉いわね。」

 

「(あっ...頭撫でられて、気持ちいい...それに、いい匂い...)じゃなくて!」

 

「どうしたの?」

 

「『どうしたの』は私のセリフですっ!今日は一体どうしちゃ...ッ!」

 

「気付いちゃった?そうよね、忘れるわけもないわよね。」

 

「も、もしかして...」

 

「そう。私、今日はふやけるほど甘やかしてあげたい気分なの。てことで...ね?」

 

「あっあぁ...(リ、リサは...リサは...!)」

 

「何も怖くないわよ。」

 

「(悪い子になっちゃいますー!)」

 

「ほら、私に身を委ねて...」

 

「ひょわあぁ〜!」

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「ドクター、これ、アーミヤから、追加の分。」

 

「あぁ、ありがファー!wwwレッド。」

 

「ドクター...?」

 

「ごめんごめん。思ったよりも多くてびっくりしちゃった。」

 

「そうなのか。」

 

「うん。あと、多分しばらくレッドにお願いすることは無いから自由にしてくれていいよ。」

 

「わかった!!」

 

「あ、でもなにかあったら呼ぶから...もういないねぇ...分かってはいたよ...」

 

 

 

「(ギョク姉!ギョク姉!)」

 

「(でも、ギョク姉、朝見てない...)」

 

「探そう。」

 

人々が行き交う廊下をレッドは駆け抜けて行く。

 

「普段は利用しませんが、たまには朝食を食堂で摂るというのも悪くはありませんわね。」

 

「(!ギョク姉のにおい!)」

 

そう思って適当に手を伸ばし掴んだものは、ギョクソウではないループスの尻尾だった。

 

「きゃっ!?またですの!?いい加減にしてくださるかしらギョクソウさん!...じゃ、なかったみたいね。」

 

「ギョク姉、じゃない...」

 

「あ、あの?人の顔を見て露骨に落ち込まないでいただけるかしら。」

 

「答えて、おまえからギョク姉のにおいする。なんで?」

 

「ギョク姉?...ギョクソウさんのことですの?」

 

「うん、そう。ギョク姉。レッドの大事な...大事な...?」

 

「...よく分かりませんが、ギョクソウさんをお探しなのでしょうか。」

 

「うん。」

 

「でしたら...スズランさんと一緒なのではないでしょうか。」

 

「なんで?」

 

「なんでって...昨日メールで、『明日は休みだからスズランに...うへへ。』と送られてきたものですので。一体スズランさんに何を...」

 

「スズラン...わかった。ありがとう。」

 

「が、頑張ってくださいまし...?」

 

 

 

「(スズラン...スズランのにおいを辿れば、ギョク姉がいる...?)」

 

「(ここ、スズランの部屋...においは...)」

 

「ほら、我慢は体に毒よ?」

「あぁッ!リサは...!いい子なんですッ!」

「素直になりなさい?」

「もうダメですっ!やめてぇ!」

 

「(スズランと...ギョク姉の声!?)」

 

二人の子を聞くや否や、レッドは部屋の扉を開け音を立てないように入る。

 

「(一体何をして...ッ!?)」

 

「ほら、気持ちいいでしょ?」

 

「ひやぁっ!だ、ダメですっ!そ、そん...んなっ!?」

 

「(ギョク姉...スズランの頭に、なんかしてる...!?)」

 

「私特製のメタルシャワーを我慢出来るわけが無いでしょう?そんなこと、小さい頃から知ってるもんね。」

 

「ほ、ほんとにダメです!おかしくなっちゃいますぅぅっ!」

 

「(マッサージの、道具?)」

 

「次は違う気持ちよさにしましょうか。」

 

「まだやるんですか!?」

 

「尻尾を前に持ってきて...はいっ、リサが大好きなギョクお姉ちゃんの尻尾枕!おいで〜」

 

「わ、私にはやることが...!?」

 

「あら〜そんなこと言っちゃっても体は正直ね〜、ごろーん。」

 

「...はふぅ...」

 

「じゃーん、耳掻き〜!動いたら危ないわよ〜?」

 

「(頭抱き抱えられて...!鼻いっぱいにギョクお姉ちゃんのにおいが...!)」

 

「...ふふ。」さすっ...

 

「ぴゃっ!」

 

「(おっ...!?おなか、撫でられてますっ...!)」

 

「今日だけは、疲れることや大変なことはぜーんぶ忘れて、お姉ちゃんに甘えなさい。大丈夫、お姉ちゃんに任せて?」

 

「(耳掻きされながらっ!おなかさすさすされてっ!お耳に囁かれてっ!尻尾はふわふわでっ!...もう...!)」

 

「...ママぁ...」

 

「はい、反対〜」

 

「ふぁい...」

 

「(れ、レッド。これ、なにかダメな気がする...!)」

 

「(ゆっくり...外に...出ないと...)」ギシッ

 

「(あ...)」

 

「...あら〜」

 

すぐさま反応し、目が合うとゆっくりと笑みを浮かべた。

 

「(気づかれた!逃げないと!)」

 

「(扉はすぐそこ!)」

 

出ようとした矢先、扉が外から開かれた。しかし

 

「...え?」

 

「レッドちゃん。どこ行くの?」

 

「な、なんで...」

 

「「うふふ...」」

 

「なんでギョク姉が二人いるの...!?」

 

扉を開けたのはもう一人のギョクソウだった。

 

「どうしてかしらね〜」

 

「不思議ね〜」

 

「でも、丁度良かったわ。」

 

「ヒッ!?」

 

「「あなたも休んでいきなさい?」」

 

「そ、それ、さっきのマッサージ器!」

 

「あら、見てたの。じゃあ使い方は分かるわね?どうなっちゃうかも...ね。」

 

「やだ...今日のギョク姉怖い!やだ!やだ!」

 

「「怖がらなくていいわ。すぐに良くなるもの。」」

 

「い、いやぁぁーっ!」

 

 

 

 

 

「...!これは...」

 

「ドクター?」

 

「アーミヤ...いやなに、少し『予感』がしてな...」

 

「...?そうなんですか。」

 

「さて、アーミヤ、求人を出そう。」

 

「...はい?」

 

「今求人を出せば、激ヤバなオペレーターが来る!そういう『予感』なんだ!」

 

「ドクター」

 

「あぁ...!一体どんなオペレーターが来るんだろう!」

 

「ドクター」

 

「九時間は待たないといけないけど、最悪すぐに来てもらってもいいし!」

 

「...」

 

話を聞かないドクターにアーミヤは右手を向ける。

 

「今からでも楽しみだ!さぁアーミヤ!今すぐ求人の準bキメラァッ!?

 

「...ごめんなさいドクター。少し、手が滑りました。」

 

「手じゃないよね!せめてアーツの暴発、とか言ってくれない!?」

 

「思ったより元気そうでよかったです!二時間は寝させるつもりで撃ったんだけどなぁ...

 

「最近私の扱いが酷いねアーミヤ。」

 

「でしたら、余計なこと考えずにまずは、目先の仕事から片付けてはいかがでしょう。それか休んでください。今は何徹目ですか。」

 

「アーミヤは素材集めを余計と申すか!空いている時間に集めておかないといつ無くなるか「ドクター、次は加減できそうにないです。」

 

「はい!仕事に戻りますっ!」

 

「(休むという選択肢は無いんですね...)」

 

 

 

 

 

場所は戻り、スズランの部屋。スズラン一人のはずの部屋からは現在、四人分の声が聞こえてくる。

 

「にゅへへ...ママぁ...」

 

一人はしっかり者だったヴァルポの少女。

 

「すう...すう...ん...」

 

一人は少々無愛想だったループスの少女。

 

「「(...最高。)」」

 

あと二人はどちらも同じヴァルポの女性...ギョクソウ。

 

「普段頑張ってる子がでろんでろんになる事でしたか得られない栄養がある。」

 

「それな。しかもそれが愛する妹なんだからもう主食レベルよ。」

 

「しばらくご飯食べなくてもいいわ。」

 

「...レッドちゃん、最初は嫌がってたけど、すぐに堕ちたわね。」

 

「そりゃねぇ...ブラッシングしながら頭撫でて、メタルシャワーからのお腹ナデナデ耳掻きで堕ちない子が居るなら見てみたいものだわ。」

 

「鉄板コンボだものね。」

 

「リサで鍛えられました。」

 

「知ってるからそんな自慢げに言わないでちょうだい。なんか腹立つ。」

 

「自分に腹立ててどうすんのよ。」

 

「「痛ったい!!」」

 

突然、二人が痛みに悶える。

 

「...うそ、マジで?腹ぶっ刺されたんだけど?」

 

「バレるんだこれ...拒否するにしてもちょっとは手心を加えて欲しかったわ...」

 

「いや、でもある程度は撫で回せたから十分じゃないかしら。ニェンちゃんもそこまで嫌そうじゃなかったし。」

 

「そうね。角も尻尾もつるつるしてて最高だったわ。」

 

「また機会があればそのときこそでろんでろんにしてあげるわ。」

 

「えぇ。」

 

「「待ってなさい、ニェンちゃん...!」」

 

「「きゅるる〜...」」

 

二人がよく分からない話をしていたら、眠っている少女二人のお腹から音が聞こえてきた。それを聞いた二人はなにも言わずに頷き合う。

 

「「(...またでろんでろんにできる!)」」

 

その後、片方が何も無いところに炎を出し、それを形作っていく。

 

「呼ばれて飛び出てぢゃぢゃぢゃーん!どんな御用かしら?」

 

ギョクソウ(推定)三人目の誕生である。

 

「「うるせぇ...!」」

 

「なによ呼んでおいて...あ、ごべん゙な゙ざい゙...!」

 

二人の上に乗っている少女たちを視認した瞬間すぐに謝った。さすがギョクソウ。

 

「分かったならいいわ。」

 

「さっきこの子達のお腹が鳴ったの。そろそろお昼時だから、あなたはご飯作ってちょうだい。」

 

「...あなたたちは...動けないっぽいわね。わかったわ。何作りましょう?」

 

「「ここはやっぱ...」」

 

「パンケーキサンド。」「お手軽マ〇ク。」

 

「「あ゙ぁ゙!?」」

 

意見の不一致は例え自分であっても激しい口論に発展する。

 

「リサもレッドちゃんもマッターホルンさんのが食べ慣れてるんだからこっちのがいいに決まってるわ。昨日、マッターホルンさんから『羽獣肉のパンケーキサンド』教えてもらったんだからちょうどいいでしょう!?」

「うるさいわね!甘やかすって言ってんだからこういう時ぐらいジャンクなモン食べさせてあげなさいよ!手作りなんだから塩分、油分も抑えれるし!」

「それでマジのジャンキーになったらどうするんのよこのド低脳!コロコロな二人も愛らしいけど!」

「やかましいわね!心の栄養も考えろやこの腐れ脳ミソ!最後のだけは同意してやるわ!」

「でもこの子達ならコロコロになっても自制して運動してスリムリサ&レッドになると思うのカス!」

「えぇその通り。なんなら引き絞るからナイスバディリサ&レッドになるかもしれないわねクズ!」

「なによさっきから悪口ばっかり、おバカ!」

「マヌケ!」

「どアホ!」

「短足!」

「私が短足ならテメェもだろうが胴長!」

「誰がダックスフンドよマンチカン!」

「言ってないじゃないそんなこと、しつこいわねこの■■!」

「え、ちょ、ちょっと?」

「大体、テメェは■■で■■なのに■■みてえな■■■■、■■■...」

「いや言い過ぎじゃないかしら!?二人がいるんだから抑えなさい!」

 

最初は「どちらが良いのか」という話題だったはずなのに、いつの間にか幼稚な罵りあいになってしまった。

 

もしこれをスズランとレッド、その他の顔見知りたちが見たらどう思うんだろうね

 

「...ピザ作ってくるわね。」

 

「「それいいわね!チーズたっぷりでお願い!」」

 

「なんでよ。」

 

「「めちゃ伸びたチーズをもきゅもきゅする二人が見たい!!」」

 

「そんなこったろうと思ったわ、変態どもめ。」

 

「「お前もだろうがッ!」」

 

それを見るに耐えなかったもう一人が自分で作るものを決めることで事態は落ち着いた。





増殖するG(ギョクソウ)...相手が特殊召喚する度にドローできる方では無い。
本来は『誰が本物』騒ぎが起きるから増えたくないけど、今は他の子を甘やかすという崇高な使命があるため本物と分身でお互いに分別をつけている。
でも微妙に思考が違うから、何の意見が別れたかによっては普通に分身同士で殺し合う。ちなみに感覚は繋がっているからお互いに痛いだけという...
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