どきなさい!私は「お姉ちゃん」よッ!!   作:とろねぎ

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今回に限り以下の表現が含まれます(流血表現、四肢欠損、臓器損傷)
なんでこんなことになったかと言うと...「たまにはアークナイツしてぇなぁ」って思ったからですね。
結果、ただのちょっとしたスプラッタになりました。
反省してます。


...ごめん。

龍門の街で行動するロドスアイランドのオペレーターたち。

 

雨に濡れたその体をネオンライトが照らし出す。

 

今回彼らがここ龍門へ訪れたのは至って単純な暴徒の鎮圧だ。

 

「はぁ...なんでまた私が...」

 

その集団の先頭でギョクソウは文句を垂れていた。

 

「しょうがないじゃないですか。多数の敵を一番効率的に無力化出来るのはギョクソウさんなんですから。」

 

すぐ後ろのオペレーターが答えるが、それでもギョクソウは浮かない顔をしている。

 

「今日はいつにも増して機嫌が悪いっすね。」

 

「そりゃそーよ!だって、今日はドロシーちゃんを奉仕される側に回す計画してたのに...これで台無しよ全く!」

 

「あはは...雨も降ってますからね。ギョクソウさんのような大きな尻尾を持つオペレーターはより気が滅入りますよね。」

 

「それもそうなんだけどさ...」

 

「?」

 

「今日は土曜日!週末なんだからお休みが良かったァ!」

 

「あぁ...はい...」

 

全員が、目を背けていた事実と向き合い、無事に全員の目が死ぬこととなった。

 

「...あらっ。」

 

前を進んでいたギョクソウが声を出す。

 

「どうしましたか。」

 

「目標発見、散開してから私の合図を待ってちょうだい。」

 

「了解。総員散開。」

 

「(数は...はぁ、少なく見積っても40以上居るかぁ。よく集めたわね。)」

 

「んっん...はぁい?」

 

少しお調子者のような声を出し、暴徒たちの前に歩みでる。

 

「あ?なんだテメェら。」

 

「あなた達かしら、今この辺りで感染者を集めて盛大にパーティーを開こうとしてるおバカさんって。」

 

「あぁ!?んだとこのクソアマ!」

 

特に訓練も積んでいないチンピラ上がりのような者たちだったようで、案の定安い挑発にすぐ引っかかった。

 

集団がこちらへ詰めてくるのを確認して、少し後ろへ下がりながら...

 

「出てきなさい!」

 

「なにをっ!?」

「待ち伏せかよ!」

「クソが!」

 

合図を出すと、横から、斜めから、後ろからオペレーターたちがあらわれ不意打ちし、瞬く間に乱闘の形になる。

 

集団は散り散りになったが、それでも十数人かはギョクソウへ殺到していた。

 

それぞれが鉄パイプやバットなどの鈍器や、小柄なナイフなどの刃物、メリケンサックで殴りかかってきていたがどれもギョクソウには通用しない。

 

避け、弾き、受け止め、叩き落とし、蹴り飛ばす。

 

「チンピラ上がりに負けるわけが無いでしょう?年の功ってヤツよ。」

 

「何言ってんだうるせぇぞクソババア!」

「あ?」

「ひっ!?わ、分かった。俺がわるぎゃっ!?

 

地雷を踏まれたギョクソウはつい、倒れ伏している暴徒の一人に何を思ったのか踵落としで追い打ちを決めた。

 

補助オペレーター...?

 

「ふぅ、すっきり!おーい、そっちは大丈夫そ?」

 

「勝てそうだが...俺たち、怪我はしたくないかなぁ!向こうの方が遥かに多いんだし!」

 

「もう...アンタたち、行ってらっしゃい。」

 

ギョクソウは狐を数匹だし、それぞれを乱闘場所へ送り込んだ。

 

「うわっ!?なんだこいつ!」

「くそっくそ!」

「おい!やめろぉ!」

 

「あはは、すごい賑やかになった。各員、配置には着いたかしら?」

 

なにやら不穏な確認を取り始めると、不敵な笑みを浮かべ、片腕を掲げる。

 

そして、腕を力強く握り込み、叫んだ。

 

炎狐抱擁爆殺陣(えんこほうようばくさつじん)ッ!」

 

「え、ちょ!?爆殺!?」

 

一人のオペレーターが驚きの声を上げるが、すぐにけたたましい破裂音が聞こえ、煙が立ちこめる。

 

「けほっけほっ...!」

 

「あはっ、ごめんごめん。」

 

煙が晴れると、暴徒たちは倒れているが、オペレーターたちは誰一人欠けず、立っていた。

 

「うーむ...『炎狐抱擁爆殺陣』...ナシだな!やっぱシンプルに『爆砕せよ』がテンションあっがるぅ!」

 

「はぁ...ギョクソウさんってもしかしなくても、バトルジャンキーの節ありますよね。」

 

「違うわい、常にロマンを追い求めてるの!何も動きを取らずセリフも言わずに即爆破とかカッコよくないじゃん!」

 

「ポーズだけするのもカッコよくないですか?」

 

「いきなり話に入ってお前は何を言い出すんだ!?」

 

「...ちょっと今度やってみようかしら。」

 

「何で前向きに検討しているんですか!?」

 

「「「「あははははっ!」」」」

 

「笑わないでくださいよォ!?」

 

あっという間に鎮圧は完了し、肩をガックリと落としている一人を除いて和やかな雰囲気に包まれるが、一人の暴徒がゆっくりと起き上がる。

 

「そういえば、この子達の名前なんだけど、ここはシンプルに『炎狐』でいいかしら。」

 

そして、近くに落ちていたナイフを拾うとそのまま...

 

「...あぁー...」

 

「死ねえぇぇ!!」

 

肩を落としていた一人に突き刺そうとする。しかし、それに気づいているオペレーターたちは誰も彼を助けようとしておらず、そのまま頭に突き刺さる...かに思われた。

 

カンッ!

 

振り下ろしたはずのナイフは見えない壁があるかのように弾かれ、手から飛んでいく。

 

「あえ?」

 

最後に見たものは、

 

「シンプルでいいんじゃないすか?」

 

そう言って笑うロドスオペレーターと眼前に迫り来るシールドであった。

 

鈍い音がした。

 

「...死んでないよね?」

 

「当たり前だろ。ていうか、爆破された人を先ず心配しろよ。」

 

「ごめんごめん、ギョクソウさんの爆破を一人耐えてたから死んではないでしょーって!」

 

「失礼ね。風圧とかの衝撃があるだけで、人体を破壊するような力はないわよ。」

 

「いやでも、急に爆殺とか言ったから...」

 

「私はノリと勢いで生きてる女よ。」

 

「そうだった...」

 

「納得すんな。」

 

「...ねぇ、こいつらの拘束と近衛局への引渡しはお願いしていいかしら。」

 

「いいですけど...どうしたんですか?」

 

「お土産買ってくる。」

 

「...は?」

 

「ドロシーちゃんに...ね?」

 

「ね?じゃないでしょう。というか、まだやってる所があるんですかね。」

 

「あるんじゃないかしら。知らんけど。」

 

「知らんけどって...」

 

「じゃ、行ってくるわね!」

 

「えぇ...」

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

ギョクソウは一人夜の龍門を軽やかな足取りで歩く。

 

目指すは龍門でも有数のケーキ屋。

 

「(やってたわ...しかも、ケーキだしこの時間なら割引とかやってるのかなぁ!?)」

 

微かに微笑むギョクソウだったが、一瞬にして笑顔は崩れ去る。

 

「やめて!やめて!」

「うるせぇっ!このっ!クソガキがっ!」

 

「(子供の声...路地裏から...)」

 

少しも考えることなく、路地裏へとギョクソウは入っていく。

 

「汚らしい!感染者の!ガキが!」

 

そこでは、一人の男がうずくまり、ピクリとも動かない子供をひたすらに蹴りつけ、踏みつけ、暴行を加えていた。

 

もう一人の子供が必死に止めるように懇願するが男はまるで止まる気配は無い。

 

「お願い!もうやめて!」

 

「さっきからうるせぇぞ!」

 

何かが癇に障った男はもう一人の子供を掴みあげると、そのまま硬いコンクリートの壁を投げつける。

 

あわや激突し首の骨を折り、即死する寸前にギョクソウの炎狐がクッションになる。

 

「な、なにこれ...!?」

 

「その辺にしておけよ、餓鬼。」

 

「あぁ!?テメェになんの関係があんだよ!感染者を庇おうってのか!?」

 

「感染者だろうと子供を殺そうとしてんだ。庇うに決まってんだろ、なぁおい?」

 

明らかに普段とは違うギョクソウだったが、二匹の炎狐を作り子供二人をオペレーターたちの元へ運ばせる。

 

「何があってあんなことを?」

 

「はっ!俺が気分よぉく歩いていたらよぉ、あのみすぼらしいガキ共が俺に泣きついてきたんだよ『食べ物をください!もう四日も食べてないんです』ぅってな!あまりにも汚ぇもんだから...」

 

「もういい死ね」

 

素早く懐に潜り込むとそのまま背負い投げをし、男は背中から勢いよく硬い地面に打ち付けられる。

 

「かはっ...!?お、おい!俺のバックに誰がついてるか分かってんのか!」

 

「どうせあの人でしょ。リンだか鼠王だかどっちでもいいわ死ね。」

 

脅しをかける男の顔にギョクソウは足を振り下ろす。

 

何度も何度も。何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も何度も...

 

少ししたら男の方から弱々しく声が聞こえてきた。

 

「ご、ごめんなひゃい...ゆ、ゆるひへ...!」

 

答える代わりに勢いよく足を振り下ろす。

 

「ぎゃへぇっ!お、おねがいしまふぅ...!ころふぁないへぇ!」

 

「何言ってんだいいから死ね。」

 

「ふぉんなぁっ...!」

 

「...まぁ、踏むのも飽きてきたし...」

 

「...!」

 

微かな希望を抱いた男と目を合わせるとギョクソウは...

 

「こっちのがおもしろそうね。」

 

男の四肢に炎狐を噛みつかせた。

 

「あぁっ!がぁ...!」

 

牙が男の手足に突き刺さり、とめどなく血液が流れ出ている。それを見たギョクソウは酷く面白そうに顔を歪める。

 

「何勘違いしてるの?助かるわけが無いじゃない。」

 

「ふー...!ふー...!」

 

「あ?なんだその目。ま、いいや。右腕!」

 

ぶちぶちぶちぶちっ...!

 

ギョクソウが指示を出すと噛み付いていた炎狐の一匹がそのまま腕を噛みちぎる。

 

「あァぁあアぁあ゙っ!!!」

 

炎狐は噛みちぎるとすぐさま、口の中に入ったものを吐き出した。

 

「はは、お口には合わなかったみたい。そりゃそうか。...あぁー疲れた。なんかもう勝手にやってくれる?」

 

その指示を聞いた炎狐たちは各々が噛んでいる手足を好き放題に引っ張り始める。

ペットが飼い主とひっぱり遊びをするかのようにぐいぐい、ぐいぐい、と。

 

それをギョクソウは大きなゴミ箱の上に腰掛け、眺めていた。

 

次第に男の四肢から肉のミチミチ、という音が聞こえ始める。

やがてそれはブチブチ、と引きちぎれる音へと変わっていく。

 

ぶちぶちぶちィ!

 

最初は左脚から、次に右脚、左腕と次々にちぎれていく。

 

手足があったはずの場所からは神経という赤い糸が無気力にぶらん、と無数に垂れ下がっているのみだった。

 

手足を失ったのを確認したギョクソウはゴミ箱から飛び降り、男に近づく。

 

「あはは、無様ね。確か故郷に『達磨』ってのがあるんだけど...似ても似つかないわねぇ。」

 

「...て...だ...さい...」

 

「あ?」

 

「ころ...し...て...だ...」

 

「あっそ。」

 

興味なさげに返事をし、男の顔に再びストンプをする。

 

一度目は鼻が完全に潰れた。二度目は少し目玉が浮き出る。三度目にしてようやく

 

べきょ

 

頭蓋骨を踏み砕いた。ギョクソウの足を男の脳漿が汚す。すえた臭いが立ち込める。

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

「あははははっ!あはは、あぁぁぁっ...!?」

 

「(やりすぎた!いや殺り過ぎた?いやいや殺ってる時点で過ぎるもクソも無いでしょうっ!?)」

 

「完全にパニックになってた...しょうがないじゃない、あの子たち...リサぐらいの...」

 

「いや落ち着きなさいギョクソウ、こういう時は落ち着いてタイムマシンを探すのよ。あれ?この引き出しなんか臭うわね。の○太くーん?ちゃんと掃除しなさーい?ドラ○もんやセ○シくんに怒られても知らないわよー?」

 

ギョクソウが先ほど座っていたゴミ箱に頭を突っ込んでいると炎狐が唸り始める。

 

『グルル...!』

 

「なによ、唸ってる暇があるのなら良さげな案を...あ。」

 

「...お口、真っ赤ね。ごめんなさい。」

 

「えーと...燃やしましょうか。」

 

まずは靴にべっとりと付着した血液を炎で炙り、溶かしていく。

 

そこから散らばった男だったものを一つ一つ凄まじい炎で灰にしていくと...

 

「ギョクソウさん!」

 

「(ドキーン!)」

 

「お怪我はありませんか!?」

 

「あ、あららら...ツッコミ役のシールド・バッシュ郎じゃない...どどど、どうしたのかししししし...」

 

「色々おかしい!そんな名前じゃねぇ!」

 

「だだだ、大丈夫よ。この通りりりり...」

 

「本当に大丈夫なんですか!?」

 

「え、えぇ。あの子たちは?」

 

「あ、はい。兄弟だったらしく、弟くんは特に問題はなかったのですが...」

 

「あー、お兄ちゃんがマズイ?助かるの?」

 

「は、はい。助かります。ただ、臓器に折れた骨が幾らか刺さっているようで暫くはロドスで治療することになりました。」

 

「ほぁ、良かった...」

 

「えっと、他の方と揉めていると聞いていたのですが...その人は?」

 

「ギークギクギクギックリ腰!」

 

「は?」

 

「いやごめん。その人なら...穏便に済ませて(土に)還ってもらったわ!」

 

「帰らせたんですか...?」

 

「いや、すごい...(最期の最期には)反省してたからさ。」

 

「...」

 

「...(何この間、怖いんですけど...)」

 

「はぁ、怪我がないようで良かったです。みんなが待ってますよ。帰りましょう。」

 

「ありがとうねぇ...あ。」

 

「今度はなんですか?」

 

「ケーキ...買ってくる。先行っててー!」

 

「はぁー!?」

 

 

 

この後、ギリギリ残っていた、桃を使ったホイップクリームケーキを購入して帰投した。

 


 

 

ギョクソウ...子供への暴行がド地雷なヤバヤバヴァルポ。

おばさん呼びよりもアウト。

精神的に余裕がなくなってくると、わよ言葉が死ぬ。

え?「その割には楽しそうだった」...?

気のせいでしょ(適当)

まぁ人をコロコロするのに躊躇も忌避感も無いけど。そんなものはとっくの昔にオリジムシの餌にしました。

この後、レッドに余裕でバレた。

血なまぐさい自分とは違って暖かいお日様みたいだと思ってた人が、実は自分とそこまで変わらない可能性に気づいたら、レッドはどう思うんだろうね?(出張愉悦部)

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