どきなさい!私は「お姉ちゃん」よッ!!   作:とろねぎ

19 / 61
たぶんめっちゃ今更な話します。
評価色ついてる...しかも平均9.1て...まぁ評価の母数が少ないのもありますけど、軒並み高評価を頂けていたようで感謝しかないです。テンションぶち上がりですわ、ありがとうございます!

いやマジでいつからついてた...?


二人揃って愉快なことで...

タマモ(・・・)

 

 

 

 

 

 

「え?」

 

「何よその反応。」

 

「あの、ギョクソウです...」

 

涙は即引っ込んだ。

 

「...」

 

「...」

 

「「.........」」

 

「...え?タマモでしょう?」

 

「ギョクソウです...」

 

「いや...え?」

 

「...うん...もっとこう、さ。思い出して欲しいな〜なんて...」

 

「えっと...?」

 

「よく...考えてちょうだい...」

 

「...?」

 

「...」

 

『...?』コテン

 

『グ...』

 

「(どうすんのこの空気!え、私嘘つけばよかったかしらァ!?てかなんであなた達も首を傾げているのよ可愛いわね畜生!)」

 

「あ...」

 

「思い出したかしら。」

 

「...いや、やっぱりあなたタマモよ。」

 

「違うって言ってるでしょ!?私そんなものを名乗ってる覚えないんですけど!」

 

「はぁ...そんなことはいいのよ。今は久しぶりに会ったことについてを話しましょう?」

 

「そんなこと!?話の切り替え方が露骨なのよ!」

 

「...十中八九、その子が連れてきたんでしょう?」

 

『...』スヤスヤ

 

「(寝てる...あと色々納得いかねぇ...)」

 

「タマモ?」

 

「もういいわよそれで!!はーっ...えぇそうよ、最初は好奇心で追い回してただけだけどォ!」

 

「まぁそんなことだろうとは思ったわ。...ひとまず場所を変えましょうか。」

 

シーが持っていた剣を一振りすると、景色が歪み、溶け始める。そこから少しの間があって、二人は小屋にいた。

 

外を目で見ると、山の上であることが分かり、すぐ下は雲海で見えず、もう一つの大きな山と、まばゆい太陽が浮かんでいた。

 

「おー...相変わらず常識知らずねぇ。」

 

「タマモの常識なんてものに私を当てはめないで。」

 

「あはは、ごめんごめん。...ねぇ。」

 

少し笑った後に、ギョクソウは話題を持ち出す。

 

「どうしたの。」

 

「ちょっと前にさ、懐かしい夢見たんだよね。」

 

「そうなの。」

 

「てなわけで、昔話しようよ。」

 

「...好きにすれば?」

 

あまりに脈絡の無い内容にシーは少し呆れながらも返事をした。

 

「よしきた。出会った日のことは覚えてる?」

 

「......えぇ。」

 

「その間のとり方は忘れてんなシーちゃん。竹林の中で迷子になっていた私をあなたが助けてくれたのよ。まぁ案内してくれたのはクヒツムちゃんだけど。」

 

「そうだったかしら。」

 

「忘れてたんじゃないのよ。...最初は無視してきたからお絵描き中に周りをぐるぐるぐるぐるしながら話しかけてたのよね。」

 

「あぁあれ。あまりにもうるさいから、飛ばしただけよ。」

 

「なによ、覚えてんじゃーん!気づいたら麓の町でさ、いやもうびっくり。」

 

「それなのに貴方はまた来たのよね。本当になんで?」

 

「キミが寂しそうだったから...かな?」

 

「フフッ...余計なお世話だったわね。」

 

「え、今笑ったよね?ねぇねぇ!今笑ったよね!?」

 

「あの子たちの面倒を見てくれてたのは助かったわ。」

 

「デレた...!?何回か死にかけたけどね。あと無視しないでちょうだい。」

 

「あら、本望じゃないの?あと無視はしてないわ、面倒だなと思っただけ。」

 

「...なんでそんな事言うのかしらねぇ...」

 

 

「じゃあなんであんな所に「はいこの話やっぱやめ!」

 

「...なによ、迷子ってのは嘘だったわけ?」

 

「いや違うよ、迷子だったのは本当。」

 

「じゃあなにが嘘なのよ。」

 

「嘘だったのは...」

 

「おーい、今日も今日とてお絵描きにご執心かぁー?」

 

「隠れて。」

 

「あー...うん。」

 

言い淀んだギョクソウだったが、不意に聞こえた声の主に助けられる形となった。

 

「あぁ?山やら川やらの自然風景じゃないって珍しいな...」

 

「...何しに来たのよ。ニェン。」

 

「おいおい、可愛い妹の様子を見に来るのにこれと言った理由なんているか?」

 

「可愛い妹とか言わないで。寒気がする。」

 

「なんだよ...もしかして風邪か!?あったかい格好したほうが良いぞ?一緒に火鍋つつくか?」

 

「あんな劇物誰が食べるものですか。」

 

「劇物たぁ心外だな、ただ私は愛しい妹のためを思って行動してるお姉ちゃんだぞぉ?」

 

「くふっ...!」

 

ギョクソウが我慢できずに吹き出すとニェンが一瞬でこちらを見つめてくる。

 

「おい誰だ?さっさと出てこい。」

 

「(ニェンちゃん目怖っ!)」

 

「あは...こんにちは、ニェンちゃん。」

「ニェン、ちゃん...!?」

 

「え?ギョクソウ?...はぁー、なんでまたオメーはこんなところにいやがんだぁ?」

 

「(ニェン...あなた名前間違えてるじゃない。嗚呼可哀想なタマモ。)」

 

「お友達に会いに来るのがそんなに悪い事かしら。」

「ちょっと!?」

 

「友達?お前と...シーちゃんが?」

 

「えぇそうよ。(名前間違えられてるけど)」

 

「え......」

 

「ちょっと!」

 

あまりにも衝撃的な報せだったのか、ニェンは固まってしまい、すぐさまギョクソウにシーが詰め寄る。

 

「え、どうしたの?」

 

「ニェンと知り合いなの!?」

 

「友達だよ?」

 

「いやっ...!え!?」

 

「大丈夫だよ、シーちゃんの方が友達歴長いからさ。」

 

「そうだけどそうじゃない!」

 

「...?」

 

「なんで堂々と友達って言ったのよ!?」

 

「...なんかダメだった...?」

 

「そんなことしたら...」

 

「...シーちゃんに...友達...?」

 

先程まで固まっていたニェンがボソリと呟く。

 

「ニェン、待ちなさい。一旦落ち着いて...」

 

「リィン姉!チョンユエ兄!シーちゃんに...友達できたぁぁぁ!」

 

「(なんかマズイ気がする!)ニェンちゃん!一旦止まりなさい!」

 

ガタァン!

 

「ぐえっ!?」

 

「(あ、やべ、思いっきりラリアットしたみたいになっちゃった。)」

 

「ギョクソウ...」

 

「は、はい!?」

 

「良くやってくれたわ。」

 

シーは冷静にギョクソウへサムズアップした。

 

「えぇ...」

 

「ちょっとソイツ外に出してくる。」

 

「え、うん。わかった。」

 

シーは白目を剥いているニェンを乱雑に引きずって行った。

 

「(そういえば、さっきニェンちゃん、『リィン姉、チョンユエ兄』って...あの子たちのお姉ちゃんお兄ちゃんまでロドスにいるのね...)」

 

「ここ(ロドス)ヤバくない?製薬会社だよね?これ...一国ぐらいなら殴り会えそうじゃない?」

 

「しかもニェンちゃんとシーちゃんでも十分なぐらいだろうに、そこに姉と兄まで...最悪お姉ちゃんとお兄ちゃん一人ずつで一国相手にできる説も考えておこうかしら...」

 

「いや、なんなら今のうちにご挨拶済ませとく...?」

 

「お待たせ。」

 

「待っておりませんとも!」

 

「...ふふ、そういう所は変わってないわね。もしかして、変わったのって身長と年齢だけだったりしないかしら。」

 

「あー、どうだろ。成長期なんてとっくの昔に過ぎたからねぇ。」

 

「...それにしても、意外だわ。私が誰かとこうして談笑する日が来るなんて。」

 

「あー、だからさっきニェンちゃんあんな感じになったのか。確かに、最初の頃は目が合った時普通に死んだと思ったものよ。」

 

「その割には目を輝かせてたじゃない。」

 

「怖いと美しいは共存できるって気付いた瞬間だったわ。」

 

「...理解し難い感性ね。」

 

「あはは、別に無理にわかってもらおうとはしないわよ。はぁ、変わってなくて安心することなんて、実際にあるのね...」

 

「私も変わってるわよ。」

 

シーの何気ない一言に空気が張りつめる。

 

「...」

 

「昔から炎国を見てきたんだからわかるのよ。変わらないものなんて無いの。」

 

「国はそうでしょう。でも、人は変わらないのよ。簡単に変われるはずがない。私だって何一つ変われていない。」

 

「いいえ、変わる。変わり続けるものに合わせて、人もまた変わり続ける。それは他人の目から出ないと分かり難いかもね。」

 

「本質はどれだけ時を重ねようとも変わらないものなのよ...!」

 

「ハァ...本質ねぇ...」

 

意見の食い違いからか睨み合う二人だったが、やがてギョクソウがゆっくりと目を閉じて諦めたように言い放つ。

 

「...はいはい、わかったわよ。結局のところ、不変のものなんて無いのね。そういうことにしておくわ。」

 

「えぇ、貴方も変わっている筈よ。というか、やっぱり貴方だいぶ前より変わってるわよ。」

 

「それが良い変化なことを祈るわ。」

 

「(良い変化にしか見えないけど...?)」

 

「むっ、何よその顔。」

 

「いいえ?何でもないわよ。」

 

「えぇ〜?ほんとにござるかぁ?」

 

「...その鬱陶しさだけは変わってないみたいね...!」

 

「ん、喧嘩売られてる?買わないわよ?買おうものなら私死んじゃうじゃない。」

 

「売らないわよ。仮に売ったとしても、その後が不毛すぎるじゃない。」

 

「たはは、確かに。私とシーちゃんで喧嘩(タマの取り合い)したら、一昔前の合戦みたいになるわね。」

 

「「...ふぅ...」」

 

バタバタバタバタバタ!

 

「シーちゃんシーちゃん!リィン姉たち知らねぇか!?」

 

「もう起きたの!ニェン!」

 

「(あー、姉妹喧嘩(プチ天災)が始まりそうな勢い...)」

 

「っし!お邪魔したわね、また来るわ!」

 

「ちょっと!逃げないでよ!?」

 


 

シー...無職姉妹の引きこもりの方。ギョクソウとは一昔前から知り合いではあった。お互いに忘れられてると思ってたがどっちもバッチリ覚えてた。(なお名前)

ギョクソウはシーのキャラの濃さから、シーはギョクソウぐらいしか話した人が居ないから覚えていた。なんか片方悲しいな。

 

ニェン...無職姉妹の陽キャの方。なんやかんやでシーは大好き。だからシーに友達ができたと知った時は本当に嬉しかった。

ちなみにこの後リィンとチョンユエにバッチリ教えた。

二人とも感激してた。多分今日は四人揃ってご飯に行くと思う。

店側が可哀想だとは思わないんですか?

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。