どきなさい!私は「お姉ちゃん」よッ!!   作:とろねぎ

31 / 61
好き放題していきます。





変わった者達

「...あー」

 

自分の部屋で目を覚ます。昨日は...

 

「...アッ」

 

過去探られて、なんならバレて、あの子たちの前で...泣いた。

 

「やべぇよやべぇよ...!恥ずかしい!ちょー恥ずかしぃ!」

 

一瞬だけ起き上がった体を再びベッドに沈み込ませる。

 

枕に顔を押付け形容の出来ない感情を足をばたつかせることで外へ逃がそうとする。

 

「うにゅ...おねえちゃぁん...」

 

「......へ?」

 

昨日も聞いた声が自分のベッドから聞こえてきた。被さっていたふとんを剥ぎ取ると愛しい妹が穏やかな寝息を立てて丸まっていた。

 

「...事案?って腕掴まれてる。」

 

「うふふぅ...」

 

「はぁ、離しなさい。もう朝なんだから...力強っ!?」

 

「もう...いなくならないで...ね...」

 

「仕方ない...ガウー!助けてー!」

 

『...がふっ』

 

「うん...んんぅ...」

 

「痛い痛い痛い!!リサってこんなに力強かったっけ?」

 

炎狐が引っ張ってもビクともしないので、諦めてそのまま起きることにした。

 

「おあ、すっごい左側だけバランスが...」

 

「ん...あ...?あっ!?」

 

「起きたかしら。寝坊助さ「えいっ!」んんっ!?」

 

目が覚めたスズランは腕を一瞬だけ離し、その後すぐに今度は腰周りに手を回して勢いよくホールドする。

 

「な、なに?」

 

「...もう離しません。」

 

「もうどこにも行かないって。だから離してちょうだい。」

 

「お姉ちゃんはうそつきだから離したらどこか行っちゃいます...」

 

「いや、マジで、腰ミチミチ言ってるから。このままだと私どこかに行くどころか歩けなくなるから。」

 

「...!」

 

「なんで強くなった?ちょ痛い痛い!」

 

「ギョクソウさん?居ますわよね?」

 

「(なんでこの子たち人の部屋にスっと入ってくるのかしら。)」

 

「アヴドーチャ...助けて...」

 

「...あら^〜」

 

「どっから出たその声!?」

 

「心配で見に来たのですが、その調子なら心配はなさそうですね。では、わらわ食堂でなにか頂いてお持ちしますわね。」

 

「ありがたいけども!まず助けて欲しい!」

 

「うふふふ〜」

 

「...わかったわよ。リサ、座りましょう。お願いだから」

 

「...うん。」

 

「リサ?その格好辛くない?」

 

スズランは座っているギョクソウの腰を抱きしめているため、現在ベッドに突っ伏しながら抱きしめている。

 

「そんなに心配なら手を繋げばいいんじゃないかしら。」

 

「...ダメです。おててだと振りほどかれちゃいます。」

 

「それでも腰はやめてよ。」

 

スズランの腹に手を回して抱き上げる。

 

「わわっ...!だ、だめ...!」

 

「(その顔はずるいわよ。)」

 

抱き上げたスズランを真正面から抱っこする。

 

「これで良いでしょ?それでも不安なら抱きしめてなさい。」

 

「...うん。」

 

どこかに行くことをあきらめたギョクソウはそこからしばらくの間スズランを抱きしめ続けた。

 

トクトクと小さな拍動を感じながらゆっくりと時間が過ぎていく。

 

目を閉じてお互いの臭いを、音を、感触をゆっくりと確かめ合っていた。

 

「(なんか今日はいつにも増して甘えん坊ね...いや嬉しいけど。でもどうして...)」

 

「あぁ...そういうこと。」

 

「ど、どうしたの?」

 

「リサ、なんでも良いわ。わがまま聞いてあげる。」

 

「え?じゃ、じゃあ...」

 

「ん、今なんでもと...言いましたわね!?」

 

どこから現れたのか、いつから居たのか。パゼオンカがニマニマとした笑顔でやってきた。

 

「嗚呼美しき姉妹愛かな...!あ、お食事はここに置いておきますわね。わらわは壁になっておりますので気にせずお続け下さい!」

 

「あなた最近変になってきたわよね。極東人と同じようなこと言ってるわよ。」

 

「極東の人って...変なんですか?」

 

「最近はね。リサは行っちゃダメよ?あそこ変態しか居ないから。」

 

「う、うん?」

 

「あとそこの変態。リサに、変なことを、吹き込むな。わかった?」

 

「えぇー?変なこととは...一体どんなことですのー?」

 

「...縁切るわよ。」

 

「申し訳ありませんわ。」

 

「あの...お姉ちゃん。わがまま言っても...良い?」

 

「もちろん。」

 

「(そういえばリサのわがままって初めて聞く気がするわね。)」

 

「今日一日、私と一緒に居てください。」

 

「良いけど...別にわがままって程じゃ無いわよ。もっと特別な事でも...」

 

「特別なこと!?」

 

「今日がいいんです。えへ...」

 

「一体何のことを言っておりますの!?ナニのことを言っておりますの!?」

 

「なら別にいいけど...なにかあれば言っていいからね。」

 

「ナニか!?」

 

「うん、ありがとう。お姉ちゃん。」

 

「これもうそういうことでは!?あっ...閃いた!」

 

「アイツ殺していい?」

 

「ころっ...!?ごほっごほ...!だ、ダメですよ!」

 

「殺気を検知いたしましたわ!わらわこれで失礼します!おほほのほ〜!」

 

「アヴドーチャってあんな感じだったっけ...」

 

「(なんか書く分にはいいけどそれをリサに見せようものならこれからの人生笑って過ごせると思うなよ。)」

 

「お姉ちゃん?」

 

「なんでもないわ。...ねぇ、そろそろ抱っこ終わらない?」

 

「...や。」

 

「そう。なら満足するまで良いからね。」

 

「うん...」

 

「(まぁ悪い事をしたとは思ってるけど...こんなになるほどかしら...?)」

 

「(それにこれも...悪くは...無い...わね...)」

 

「ん...んぅ...ぅん...」

 

スズランの頭がこっくり、こっくりと船を漕ぎ始める。

 

それを見たギョクソウはスズランの背中を優しくさすり始める。すると直ぐにも効果が現れ、スズランはギョクソウの胸に顔を押し当てると再び穏やかな寝息を立て始めた。

 

「んにゅ...」

 

上手く定まらないのか少し唸りながら頭を擦り付ける。

 

それが心地良くギョクソウの瞼も重くなってくる。

 

やがて...

 

 

 

 


 

 

 

 

ウーッ!ウーッ!

 

穏やかな時間は突然の警報によってあとかたもなく破壊された。

 

「なに!?」

 

「うーん...どうしたのぉ?」

 

『現在、事故により薬品がロドス艦内に散布されている。自体が収まるまで各オペレーターは自室で待機するように。』

 

「ケルシー先生...?」

 

「今度は何よ...てか誰よ。ソーンズくん?」

 

『それと、医療オペレーター・ワルファリン。早く事務室に来い。

 

「なんだいつものか。」

 

薬品事故=ワルファリンの公式は既に完成していた。

 

「お姉ちゃん...お膝...いい?」

 

「カワッ...!?も、もちろん良いわよ。」

 

「えへへ、お姉ちゃん大好き...」

 

「(誰か助けて私この子に殺される。萌え殺される。)」

 

「た、助けてくださるかしらー!」

 

呆れていたところパゼオンカが駆け込んできた。

 

「...っはぁー...どうした変態。」

 

「一々わらわへの辺りがキツくなくって!?」

 

「あなたの部屋すぐ隣なんだからそっち行きなさいよ。」

 

「実は、散布されたという薬品...」

 

「話聞けよ。」

 

「俗に言う『理性を削る薬』...のようなものらしいですわ!」

 

「なにそれ...」

 

「おかげさまで今ドクターの執務室は地獄の様相でしてよ。もうモテモテですわ。」

 

「ねぇそれドクターだいじょ「男どもに」

 

「???」

 

「ドクターさん...?」

 

「リサ。多分誤解だから。やめてあげなさい。」

 

「しかも凄まじいまでの筋肉密度、現在執務室は簡易サウナになっておりますの。草生えますわね。」

 

「うわぁ...あ、そういえばなんでアヴドーチャは駆け込んできたのよ。」

 

「...そ、そうでしたわ。わらわは今追われていますの...!」

 

「そう。頑張って。」

 

「そんなことを言っている場合じゃありませんわ!わらわの次はギョクソウさん達かもしれませんのよ!」

 

「もう今日一日あなたには塩対応するって決めたの。」

 

「そ、そんな!後生ですのでそこをなんとか...」

 

「...ハンティング開始」

 

「い、いいい、今、なにか声がしマァッ!?」

 

「...ハンティング終了。もふもふ...むふー」

 

突如として、パゼオンカの上からレッドが落ちその勢いのままパゼオンカを仕留める。

 

「レッドちゃん...なにやってるのよ...」

 

「あ、ギョク姉。...!」

 

ギョクソウを視界に入れた途端にレッドの耳と尻尾がピンと張り、瞳孔が絞られる。

 

「(なるほど...こりゃ理性削られてるわ...)」

 

「はいはい、レッドちゃんもおい「ダメですっ...!」

 

ギョクソウの膝枕を享受していたスズランが起き上がり珍しく拒絶の言葉を出した。

 

「...んーと、リサ?」

 

「どういうつもり。」

 

「お姉ちゃんは今日一日私が独り占めするんですっ!れ、レッドちゃんでもっ...ダメっ!」

 

「...うー、ぐるるる...」

 

「むー...!」

 

「(縄張り争いみたいなの始まった...可愛いなぁ本当に。)」

 

しばらく睨み合う状態が続き...

 

「...わかった。その目、覚悟してる目。レッドもただじゃすまない。だから今回はレッドが引く。」

 

そう言ってレッドは部屋を出ていった。

 

「...ほっ...」

 

...と思ったら再び入ってきた。

 

「ん、忘れ物。」

 

とだけ言ってパゼオンカを引きずって行った。

 

「(リサ...成長したわね...!レッドちゃんに啖呵切るなんて...!)」

 

「む〜♪」

 

ギョクソウの感動を他所に、スズランは引き続きギョクソウの膝の上で微笑み気持ちよさそうに転がっていた。

 

 


 

 

ギョクソウ...昨日色々あって悩んでたけど、そんなしょうもないことは我らが光に全て焼かれた。

 

スズラン...「いざとなったらアーツで...!」とか考えてた。

可愛いですね(脳死)

 

パゼオンカ...いつの間にかおもしれー女になってた。

多分作者がパゼオンカみたいなお嬢様系の人が頭悪い事言ってるのが好きなんだと思う。

 

ドクター...もうきんにくやだ

真銀斬、マッターホルン、チョンユエ、ブローカ、ヘラおじ、山さんに囲まれて遊びのお誘いをされてた。

お手軽な地獄を作り上げるな。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。