どきなさい!私は「お姉ちゃん」よッ!!   作:とろねぎ

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道中

 

 

 

次から駆け足気味になると思います

 

 

 

 

アークナイツの方でもなんかコラボ出してくれませんか...?

コーデとか...

 

何の話かわからない人は『アークナイツ リンバス』で調べたらわかると思います。

 

リンバスをやってない人は...やろう!

 

アークナイツの世界観が好きな人はたぶん好き

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

結局、このお節介二人を連れたまま、帰ってきてしまった。

 

「案外...普通の所ですのね。」

 

船から降りてすぐ、お上りさんみたいに辺りを見回しているアヴドーチャをみっともないと抑える。

 

「普通のところだなんだと言われても、私の記憶にある極東は随分昔よ。なんとも言えないわね。」

 

「そうなんですのね〜。」

 

話聞きなさいよ。そんなに極東の港が珍しい?

 

私が見る限り、特に面白そうなものは無いんだけど。

 

むしろ、他の利用客の喧しい話し声と鼓膜まで響くような機械の音で不快なんだけど。

 

「そういやよ...『タイタニック』って面白くね?」

 

「脈絡がありませんしここでする話ではありませんわね?」

 

「んや、乗る前に見たからよ。」

 

「もっとシャレになりませんわ!」

 

仲良いわねあの二人。

 

「はあ...リサ?あそこのバカ二人は置いて、早く行きましょう。」

 

「お姉ちゃん!友達にバカなんて言ったらだめなんだよっ!」

 

そこに食いつくの可愛い...

 

「それに、みんな一緒がいいの!...だめ?」

 

さすがに、ずっとわがままばかり言ってちゃダメよ。

リサもそろそろ、我慢して受け入れるって選択を取れるようになってもらわないと。

 

「なんにもダメじゃないわ〜!もう着いてきちゃったものは仕方ないし、みんなで行きましょうか。」

 

あ、ダメなの私の頭だ。

 

私の脳みそ、とっくの昔にリサにやられてたみたい。

 

こんの姉バカ脳がぁ...!

 

「それで、最初はどこに行くの!?」

 

嬉しさ満点と言った表情で、ぴょんぴょん浮き足立っているリサの頭を一通り撫でて、携帯で地図を表示する。

 

相変わらず、隣の炎国に比べて小さいわね。

 

その狭い極東の中で、現在地よりも少し離れた、西に位置する場所を拡大した。

 

...確か、ここだったはず。

 

はるか昔、幼い頃に見た極東の地図と照らし合わせた場所。

 

当時、京だなんて言われてた場所。

 

「ここ、行くわよ。」

 

「ここって、何があるの?名物とか、そういうの!」

 

「.........何があるんでしょうね。」

 

真っ直ぐな感情が眩しくて目を逸らすと、すぐ真横で覗き込んでいた龍の瞳に仰け反った。

 

「...」

 

「な、なに?」

 

「...つっっっ............」

 

 

 

 

 

 

 

「...まんねぇぇぇぇ〜...」

 

「溜めたわねぇ。あとニェンちゃんはあのお上りさんを見ててくれない?」

 

「資料になりますわ〜!あぁ!こんな事なら、しっかりとしたカメラを持ってくるべきだしたわ!」

 

「...ん、まあ大丈夫だろ。そんなに不安ならリードでも付けときゃいいんじゃねぇか?」

 

「嫌よ。そんな無駄遣いする力は無いわ。」

 

炎で型取って、どこにでもありそうな見た目の首輪付きのリードを作ってみるけど、すぐに崩れた。

その様子に肩を竦めて見せる。

 

「...ほら。」

 

「いやなんのアピールだよ。あと話逸らすな。」

 

「逸らしてないのだけど。」

 

「私が逸らしたと思ったら逸らしてんだよ。」

 

「なんて横暴なのかしら。」

 

軽口ばかり返していたら軽く睨まれて口を噤む。

 

それを見て、またため息をついた後に勝手に私の携帯を指ですいすい動かした。

 

「こっち行くぞ。」

 

「あー...全部終わったあとからでもいい?そっちの方が、後腐れ無く遊べると思うのだけど。」

 

「時間稼ぎの言い訳にしか聞こえねぇんだけど。」

 

「リサも、先にやる事やって遊ぶ方がいいもんね?」

 

「えっ?う、うん?」

 

「ほら!」

 

卑怯極まりない手段で同意を得ることが出来た。

 

えぇ、私の用事が全て終わったら、あなた達だけで楽しんでいらっしゃい。

 

「......お前も来るんだからな?」

 

そんな私の考えは見透かされていたみたいで、確かめるような、釘を刺すような物言い。

 

「...まあ、考えておくわ。ドゥリコーン!置いてくわよー!」

 

「こんな所でその不名誉なあだ名をたれ流さないでくださいましー!」

 

 

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ま、待ってくださいましぃ〜...」

 

後ろから情けない声が聞こえる。

 

「じゃあ戻る?目的地が安全って保証も出来ないし、ニェンちゃんと極東観光してきたら?」

 

「あ?しれっと私を巻き込むな。」

 

「情けないウルサス人ねぇ。」

 

「だ、だってぇ...こ、このような山道を歩くとは、思いませんでしたのよ〜...!」

 

「仕方ないでしょ。電車はおろか、ろくに交通整備もされてなかったなんてさすがに予想出来ないわ。」

 

...それならそれで、あのクソ故郷がもう栄えていないって証明にもなるのかしら。

 

いざ向かって、もう何も残っていなかったらどうしようか。

 

リサに()()()()()でもさせて別れようかしら。

 

もう極東にあんなものが残っていて欲しくない思いと、自分からケジメをつけるために残っていて欲しい思いが一緒に居るせいで思考が纏まらない。

 

もし無ければ...

 

無かったなら...

 

 

 

 

 

 

 

 

私の怒りと後悔は、何処へやればいい?

 

 

 

 

 

 

 

 

一生私に、悪夢を見ろというのか。

 

「怪我しちゃうといけませんから、自分のペースで、ゆっくり行きましょう!」

 

「す、ズズ゙ラ゙ン゙ざぁ゙ん゙...!」

 

「...」

 

.........あ、いい感じの石みっけ。

 

身を捻って、腕をしならせて、石をぶん投げる。

 

「危なっ!?」

 

綺麗に鼻先へ飛んできた石をすんでのところで回避したアヴドーチャ。

 

「ちょ、ちょっと!いきなり何をしますの!?」

 

「チッ。リサの身に危険が迫ってたから石を投げただけよ。」

 

「舌打ちが隠せておりませんわよ。」

 

「ほ、本当っ?お姉ちゃんありがとう!」

 

「気にする事はないのよ。こわ〜いオオカミがすぐそこまで来てたの。リサも気を付けましょうね。」

 

「わらわがおかしいんですの?」

 

...

 

......まあ今は、用事を終わらせることだけ考えて、もしもはその時に考えましょう。

 

無理だったらそうね...リサのワガママに付き合うのもいいかもしれないわね。

 

ふと気が付いて、私だけの歩みが小さくなる。

 

三人の背中が見える。

 

...いつの間にか、あの小さな背中の手を引く事を考えていた自分に気が付いてしまった。

 

「......反吐が出る。」

 

大切な妹(リサ)を見ているとは思えない、最悪な気分だった。

 

「お姉ちゃんー!早くー!」

 

「...えぇ、すぐ行くわ。」

 

最悪と最高の間で揺れ動く感情が気持ち悪くてしかたない。

 

「少し、考え事をしてたわ。」

 

そんな私のことは露知らず、リサが手を繋いできた。

 

「ん!これなら考え事してても、はぐれないでしょ?」

 

「.........えぇ、そうね。」

 

小さな体温を感じながら道を進んでしばらく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

結局、何一つ変わっていなかったのは喜ばしいことなのかしら

 

 

 

 


 

 

 

 

 

 

 

ギョクソウ...作者の趣味のせいでどんどんメンタルボロボロになって来ている。

お労しや姉上

 

スズラン...スズランは可愛いですね

お可愛や妹上

 

パゼオンカ...フィジカルつよつよウルサス人が自然豊かな道程度で根を上げるな

頑張れドゥリコン

 

ニェン...なんやかんやでクソデカ感情持っててくれると美味しい

 

 

 

 

 

 

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