どきなさい!私は「お姉ちゃん」よッ!!   作:とろねぎ

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投稿頻度(たぶん)落ち着きます。

晴れのち曇りのち晴れ


私の知らない所でシェアハウス始めてた...

「最期に言い残すことはそれでいいのか?」

 

「フォリニック先生!?オニみたいな顔してますわよ!」

 

「私はフェリーンです。」

 

「いや確かにそうだけど!」

 

「...っかぁー、ケオベ...やっと終わった...ヴァルカンのヤツが手伝ってくれなけりゃどうなって...た...か...?」

 

「あ。」

 

「え?」

 

ガヴィルが来たが、拘束されたギョクソウに鬼の形相のフォリニック。さすがのガヴィルもたじたじ...

 

「おっフォリニック!ギョクソウ捕まえてくれたのか、ありがとな!」

 

全くそんなことは無かった。

 

「ちょっと借りるぜ〜」

 

「タンマタンマ!一旦!一旦待とっか!?」

 

「痛いことはしねぇからそんなにビビんなって!」

 

「違うんだよ!この脳筋アダクリス!ケルシー先生にお願いします!」

 

「はぁ?なんでケルシー...」

 

「とりあえず、この拘束解いて、ケルシー先生呼んできて!?ダメって言われたら大人しく受けるから!」

 

「...ちっ、しょうがねぇ。」

 

 

 

 

 

「それで、私が呼ばれたと。」

 

「聞き分けの悪い患者ほど大変なものはねぇよな?」

 

「補助オペレーター、ギョクソウ。なぜわざわざ私を呼び出してそれでいて私に検査させようとする?生憎と私の視点からでは、君はただの駄々を捏ねる少年少女の患者と同じようにしか見えない。」

 

「ちょっと耳貸して。」

「...?」

 

ガヴィルたちに聞こえないような声量で要求し、ケルシーもこれで診れるのならと応えた。

 

「メイド服、とっても似合ってましたよ。もう着ないんですか?」

「...!?(なぜそれを知っている?いや知っているということはつまり私と...)」

 

「...ん?ケルシー?」

 

「...わかった。ギョクソウの健康診断は私が行うことにしよう。」

 

「はぁ!?どうしてまた!」

 

「それ相応の事情があったと思ってもらいたい。ではこちらの部屋に。」

 

「あ゙ー...よかった...」

 

「なん...だったんだ...?」

 

 

 

 

 

「やっと終わった...これでもうガヴィルに追いかけ回されなくて済む...疲れたらなんかリサニウムを摂取したくなってきた...リサリサリサリサリサ...」

 

「(あ?...気のせいか、なんかつけてきてるような...?)」

 

「ま、気の所為に決まってるわよね!」ガタッ

 

「...あれ?なんで、ゴミ箱がいきなり倒れたのかしら...?」

トットットットッ...

「いや気のせいじゃありませんでしてよこのオタンコナス!?天井になんか居るじゃねぇですのよ!」

 

「(ここは人が多すぎる...!私だけならともかく他人に被害を出せれない。つまり)」

 

「まーた走るのかよぉ!!」

 

「(私が目的なら、着いてくるハズ...あとは人気のないところに入って迎え撃つだけ...!)」

 

「(次から次へと忙しいことが起こりすぎじゃなくって!?)」

 

一人で全力疾走するギョクソウをここ最近のガヴィルとのレースを見ていた人はみな驚いていた。

 

「「「(なんで一人であんな必死に走ってんだあの人...!?)」」」

 

 

 

 

 

「ハッ、ハッ、ハッ...行き止まり、ね。」

 

するとギョクソウは壁に背を向け叫ぶ。

 

「来るなら来なさいよぉ!タダじゃやられないんだから!あと最悪私はどうなってもいいけどリサにだけは手を出さないでよね!?」

 

「なんたってリサは我らの光であり...ヒャッ!?」

 

「(尻尾になんか来た!)」

 

何かが尻尾に触れたという確かな感覚があったギョクソウは恐る恐る後ろを振り返る。

 

「...ありゃ?誰もいないんですけど?」

 

「(気配もなくなったし...なんだったの...?)ま、いっか!」

 

 

 

 

 

「(つ、疲れた!)」

 

「確か...オペレーター用の休憩室、宿舎?行ってみようかしら。そういえば始めてね。」

 

「ここ...かしら?」

 

宿舎には、ボードゲームやダーツなどの娯楽用品や大きめのソファや仮眠用のベッド、自販機などが設置されておりオペレーターたちは各々自由に過ごしていた。

 

「あっ、おじさん。ここに居たんだ!!」

「マリア。宿舎は他の方々も使われる。あまりうるさくしないように。あとおじさんじゃない。」

「あっ...ごめんなさい。おじさん。」

「おじさんではない。」

 

「あら、オーキッドさん。こんにちわ。」

「プラマニクスさん、こんにちわ。どうしたのかしら。」

「いえ、オーキッドさんの飲んでいるその缶の...お酒?ってどこで飲めるのでしょうか?」

「えっ!?これは...」

 

「...サメ、なにかしらこれは。」

「*おぞましい言葉の羅列*よ?久しぶりに作ってみたかったの。」

「...はぁ...」

「ジョーズに出来てるでしょう?」

「「......」」

 

「あら〜思ったよりも人が沢山で楽しそうね。なんか変なのいたけど。」

 

「おや、初めてお目にかかるお方だ。」

 

「...誰かしら。」

 

「お初にお目にかかります。ミッドナイト、とお呼びください。」

 

「...サルカズのホストなんているのね。(えぇ、よろしくお願いするわ。)」

 

「(あ、やべ)」

 

「おや、私がサルカズだと、よく分かりましたね。自慢では無いのですが稀にブラッドブルートに間違えられるのですよ。」

 

「えーと...あんまり血の匂いしなかったし...」

 

「なるほどなるほど。...なにやらお疲れのようだ。ここは是非私と一杯...」

 

「うーん...やめとくわ。これからリサ吸...リサニウ...リサを可愛がるの。酒臭かったら嫌がられちゃうわ。」

 

「それは残念。ですが、もしその気になったのでしたらその時は。」

 

「えぇ、楽しみにしておくわ。」

 

「(どっか座りたい...あ、あのソファ空いてるじゃないの。)」

 

「ふー、よいs「ふぎゃっ!?」

 

「...?」

 

「(尻尾が喋った?)」

 

「おい。なにするんだ。」

 

ギョクソウの疑問を解消するように尻尾の中からループスの少女が上半身だけを出してきた。

 

「(なんか出てきたァー!)」

 

「お嬢ちゃん?お名前は?なんで私の尻尾に?」

 

「...レッド。オマエの尻尾、すごい。気に入った。」

 

「それは...どうも?」

 

「レッド、ここから出たくない。潰すな。」

 

「入るのはともかく、さすがに住むとなると話が違ってくるわね。私も休めないし。」

 

「やだ。出ない。」

 

「こうなりゃ実力行使よ!」

 

ギョクソウは狐を二匹呼び出し、狐にレッドを引き剥がさせようとする。

 

「ぐぐっ、絶対出ない。」

 

「これからは、声をかけてくれたら少しの間入っててもいいから!」

 

「やだ。保証は?」

 

「いーいーかーらー!あと尻尾を掴むな!?」

 

「出ないものは出ない!離すもんか。」

 

ぐぐぐぐぐっ...

ブチッ...

 

「ぎゃっ!?」

 

何かが引き抜ける音とともに支えを失ったレッドは勢いよく飛び出し、思いっきり後頭部を打ち付ける。

 

「な、なにが...?」

 

視界が回る中、レッドは自分の上に何かが乗っていることにに気付いた。

 

「なんだこれ...」

 

「...は、なにやってんの!?」

 

ギョクソウの尻尾の一つであった。

 

「え...これ...ご、ごめん、なさい...!」

 

「...もう私に関わらないで頂戴。」

 

動転しながらも謝るレッドにギョクソウは先程の彼女からは考えられないほどに冷たくなった声色で言い放つ。

 

「ごめんなさい...!ごめんなさい...!」

 

「もういいわ、どっか行って頂戴。あぁ、折角だからソレは持ってっていいわよ、良かったじゃない。ご希望の尻尾よ?」

 

「ち、ちが...!レッド...そんなつもりじゃ...!」

 

「チッ...はぁ、アンタが行かないなら私が出るわ。さようなら。」

 

「えっ...え...」

 

 

 

 

 


 

 

 

先の宿舎での事件から数時間後...

 

「オペレーター、ギョクソウ。ただちに医務室に来るように。」

 

その放送を聞いた誰かが会話を弾ませる。

 

「あれ?ケルシー先生の声じゃなかったか今の。」

 

「ギョクソウって言うと...少し前から入ったスズランちゃんのお義姉さんだっけ。」

 

「今お前スズランちゃんに邪な感情抱いてなかった!?」

 

「気のせい気のせい。」

 

「そんなわけ...!ってあれ、ギョクソウさんじゃないか?」

 

噂をすればと二人はギョクソウに声をかける。

 

「ホントだ。おーいギョクソウお義姉さ...ん...」

 

「...なに。」

 

ただ、本人はいつもよりも表情に余裕がなく、態度も声も冷たい。

 

はっきり言って彼らが初めて見るギョクソウがそこにはいた。

 

「え、い、いや〜なんで呼び出されてるのかなって...?」

 

「知らないわよ。少なくとも私は何もしてないわ。はぁ...」

 

「そ、そうなn「ごめんなさい。私、もう行ってもいいかしら?」

 

「あ、はい!どうぞ!」

 

 

 

 

 

 

医務室。仏頂面のギョクソウといつも以上に眉間へ皺を寄せているケルシーがおり、部屋全体が重厚な空気を纏っていた。

 

「...そろそろ、止めたらどうだ。」

 

「...なにをやめろって?」

 

「レッドも反省している。もう止めてやれ。」

 

「あら?止めたら私の尻尾が帰ってくるのかしら?引きちぎられたものをプレゼントまでしてあげたんだからむしろ褒めて欲しいのだけど?」

 

「それをやめろと言っているんだ。」

 

「なんで?誰かさんの教育不足で尻尾ちぎりとるヤンチャにその誰かさんの代わりで教育を施してやっただけよ?褒められる謂れはあっても説教される謂れはないわ。」

 

「ほら!褒めてくださいよ!ケルシーせ・ん・せ・い♡」

 

「...はぁ...」

 

「...チッ、話になんないわね。長生きすると頭が固くなるのね。はぁ〜ヤダヤダ。二人でしっぶい茶ぁすすりながら談笑にでも来た訳じゃあねえんだぞ!」

 

「...」

 

「...」

 

沈黙。

 

 

 

数十秒、あるいは数分か、もしここに第三者がいたのならその者は数時間にも感じられただろう。

 

 

 

 

 

 

 

「...くすっ。」

 

長い沈黙の中、いきなりギョクソウが吹き出した。

 

「ダメ!無理だこれ!我慢できんっ!あははははっ!」

 

「全く...」

 

「いやーごめんごめん!ちょっと目に余るヤンチャガールが私の尻尾に住み着いていたからさ。」

 

「それにしても限度というものをだな...目も当てられないよう芝居までして。」

 

「いやごめんて。...レッドちゃーん?居るんでしょ。おいで。」

 

「...できない。レッド、取り返しのつかないことした。」

 

「おやおやぁ〜?本当に取り返しがつかないのかねぇ?」

 

「え...それってどういう...」

 

「いいから入ってこーい!」

 

廊下に繋がる扉を開けると、先程ちぎったギョクソウの尻尾を抱えたレッドが立っていた。

 

「確保ー!」

 

「えっ...」

 

捕まえたレッドを膝の上に乗せ、頭を撫でながら再びケルシーと向き合う。

 

「レッド、なんでもする...本当に...ごめんなさい...」

 

「(ん?今なんでもするって...いやいや!ダメね、一部の人から殺されちゃう。)レッドちゃん。私の尻尾、何本か知ってる?」

 

「...九本...あった...でも、今は...」

 

「くふふふふっ!」

 

「...?」

 

「...レッド、ギョクソウの尻尾を数えてみろ。」

 

「...?わかっ、た...?」

 

膝から飛び降り、ギョクソウの後ろに回ると数え始める。

 

「いち、に、さん、よん、ご、ろく、なな、はち、きゅう...あれ...?」

 

「どう?九本全部あったでしょ?」

 

「えっ...じゃ、じゃあ、アレは...!?」

 

レッドがちぎれた方の尻尾を見つめていると、ソレは青い炎となって消えていった。

 

「え...!?え...!?」

 

「レッド。お前は、最初から狐に化かされてたというわけだ。」

 

「で、でも!レッド、確かに尻尾を掴んでた!」

 

「うふふふ...!レッドちゃん、好きなの引っ張ってみて?」

 

「う、うん...」ブチッ

 

「わ...!また...あれ?」

 

「(可愛い...なんだこのょぅι゛ょ)」

 

「レッドが掴んでた尻尾、ある...!」

 

「...やはり、それはどうなっているんだ。仕組みを知っていても、本当にできるとは信じ難い。」

 

「えっと、レッドちゃんが引っ張っていた尻尾の、いわゆる型を炎で作って、あとは手触りやらなんやらを尻尾に似せてから、ポンッ!てね。」

 

「ほら、触り心地は変わんないはずよ。はい!改めて、プレゼント!」

 

「えっ...いいの...!?」

 

「もちろん。私、この尻尾が自慢なの。それを褒められて嬉しくないはずが無いのよ。」

 

「...あの...」

 

「入ってもいいわよ。」

 

「本当か!」

 

「ただ、私が忙しかったりする時は入れてあげれないからね?」

 

「わかった!」

 

「...これで解決したようだな。」

 

「えへへ、ごめんってケルシー先生。」

 

「レッド。レッドがヴァルポやループスのもの達の尻尾が好きなのは理解している。ただ、今回の件で無理に触るのは良くないと解っただろう。気を付けるように。」

 

「...うん!」

 

「(私この子も好きになっちゃいそう━━!)」

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーい、おーい。」

 

ドクターが誰かを探している。

 

「あらドクター、誰をお探しで?」

 

「あぁギョクソウ。レッドを知らないか?」

 

「レッドちゃんならここに居るわよ。」

 

「...え?」

 

「ほら、レッドちゃん。ドクターが用があるって。」

 

「ん、わかった。」

 

「え?今の声どこから...」

 

「ここだよ...ドクター」

 

レッドがギョクソウの尻尾から飛び出す。

 

「うわぁ!ビックリした!」

 

「あははっ!そんなに!?」

 

「...」

 

「ごめんごめん、じゃ、私はもう行くわね。」

 

「ん、またあとで...」

 

「うん、わかったわ。レッドちゃん。」

 

「...」

 

「...」

 

「えーと、どういうこと?」

 

「ギョクソウ、あったかい、いいニオイする、レッド、好き。」

 

「...そっか。」





レッド...尻尾をちぎりとった(と誤認した)後はプロヴァンスを初めとしたヴァルポのオペレーターが尻尾を差し出す程度には目に見えて落ち込んでいた。ただ触ろうと思ってもさっきの事件を思い出して青ざめていた。可愛いね!

思ったよりやばい事になって狼狽するレッドちゃん良い...良くない?信頼度200まで上げてから庇って死にたい。

今更なんですけど、もしかしてこの小説って作者の性癖公開場...?タグ増やす...?
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