この素晴らしい世界に法則を! 作:ベビーカステラ食べたい焼き
カズマ「なんで唯のキャベツ炒めがこんなに美味いんだ。納得いかねぇ。」
無事キャベツ狩りが終わった街中では、あちこちで収穫されたキャベツを使った料理が振る舞われていた。この世界で野菜や果物は貴重なんだな。これは俺の計画がうまくいきそうだ。
アクア「しかし、やるわね。ダクネス!。あなた、さすがクルセイダーね!。あの鉄壁の守りには流石のキャベツ達も攻めあぐねていたわ。」
自分から当たりに行って興奮していたように見えたのは俺だけじゃないはずだ。
ダクネス「いや、私などただ硬いだけの女だ。私は不器用で動きも速くはない。だから、剣を振ってもロクに当たらず、誰かの壁になって守る事しか取り柄がない。その点、めぐみんとゆんゆんは凄まじかった。キャベツを追って街に近付いたモンスターの群れを、爆裂魔法で吹き飛ばし、うちもらした物も1匹残らず倒したではないか。」
カズマ「ふふ、我が必殺の爆裂魔法の前において、何者も抗うことなど叶わず。それよりも、カズマとリュウセイも凄かったではないですか。」
ダクネス「うむ。私がキャベツやモンスターに袋叩きにされているときも、カズマはキャベツを収穫し、リュウセイはモンスターを倒していってくれた。助かった、礼を言う。」
ゆんゆん「確かに、潜伏スキルで気配を消して、敵感知で素早くキャベツの動きを捕捉し、背後からスティールで強襲する姿は暗殺者みたいでした。リュウセイさんは、」
めぐみん「なんでリュウセイはキャベツに目をハートにされながら追いかけられていたのでしょう?。」
最初は吸収を付与した木の壺で大量ゲットしようと思っていたんだが、なぜか求婚?みたいなことをされたのだ。木を操るからか?。おかげでラクだったけど。
アクア「カズマ、私の名において、あなたに『華麗なるキャベツ泥棒』の称号を授けてあげるわ。そしてリュウセイには『キャベツの高嶺の花』を授けるわ。」
カズマ·龍星「やめろ!。」
そんな不名誉な二つ名を誇れるか。
ダクネス「では、名はダクネス。職業はクルセイダーだ。一応両手剣を使ってはいるが、戦力としては期待しないでくれ。なにせ、不器用過ぎて攻撃がほとんど当たらん。だが、壁になるのは大得意だ。よろしく頼む。」
そうそう、ダクネスが仲間になりました。ただ、この人ドMってやつだよな。···大丈夫かこのパーティー。
翌日
さて、とうとうこの時がきた!。キャベツ狩りでレベルが上がりやっと「天界力の操作」を習得することができるのだ。では早速。パァー 他は何をとるべきか。もうそろそろ神器か。だがポイントが足りないし。
カズマ「アクアー。装備買いに行くぞ。」
そういえば、カズマも「片手剣」と「初級魔法」を習得したんだったな。ようやく冒険者らしくなってきた。って前に言ってたな。
カズマ「お前らも来るか?。」
龍星「遠慮しとく。今日はクエストは受けないのか?。」
カズマ「あー。今日はパス。」
龍星「分かった。」
ゆんゆん「?。用事があるのですか?。」
龍星「まあな。あっ!、ゆんゆん。今度お前の用事に付き合おっか?。」
カズマ·めぐみん「!!。」
ゆんゆん「ふぇえええ。な、なんででしょうか!?。」
龍星「いやな。最近、頼み事ばかりだから荷物持ちでもしようかなって思ったんだが。」
ゆんゆん「に、荷物持ちじゃなくていいので、今度一緒に出掛けましょう!。」
龍星「おう、じゃあな。」
何か顔が赤かったような?。
ゆんゆん「ポーッ」
カズマ「クソッ、なんで俺にはそういったイベントがないんだ!。」
めぐみん「?。(なんで反応してしまったのでしょうか?。)」
パーティーから離れ30分、俺は今、
客A「リンゴと梨を5つ、後、ブドウを2房下さい!。」
客B「私はこの1組セットを!。」
客C「私は···。」
木山青果店(自分の店)で働いています!。大盛況です。そう、以前ルナさんにお願いしたのはお店を出すことの相談だったのだ。クエストを受けない日はこうしてお金を稼ぐ事ができる。しかも!、この屋台も果物も全部木の能力で作ったから赤字というものは存在しない!。売れば売るほど儲かるのである。それに、
客A「本当に安いわねー。ここの果物。それに献上品じゃないかって位美味しいんだもの。」
客B「毎日やってくれないかしら。」
客C「ここのを食べたら他の果物食べれなくなっちゃうわ。それに全く動かないから切りやすいし。」
龍星「いつもいつもありがとうございます。ですがすいません。これは副業で、私は冒険者なので、店を開ける日が限られてしまいまして。」
他のところより安くしているので売れ残ることもないのだ。(他の所のリンゴ1つの値段が5千エリスに対し、ここでは千エリスで売っている。キャベツと同じで果物も飛ぶのである。)
客A「それなら仕方ないわね。」
客B「ええ。」
客B「クエスト頑張ってね。」
龍星「ありがとうございます。そうそう、近々そのままの果物以外にも売るつもりなので。」
客A「あら、なかなかやり手ね。」
客B「ふふっ、他の人にもここの店の事広めておくわ。」
客C「新商品、楽しみにしてるわね。」
龍星「ありがとうございました。またのご利用をお待ちしております。」
子ども達『果物屋のお兄ちゃん、遊んでー。』
龍星「全く、仕事中なんだぞ。」
子どもa「今誰もいないじゃん。」
痛いところをつくな。
龍星「分かった、分かった。お客さんが来るまでだぞ。」
子ども達『わーい。』
翌日
ダクネス「···ほう、見違えたではないか。」
めぐみん「おおー。カズマが、ようやくちゃんとした冒険者みたいに見えるのです。」
ゆんゆん「似合ってますよ。」
龍星「似合ってはいるんだが、なんでアクアは笑いをこらえてるんだ?。」
アクア「実はカズマはね、調子にのって鎧を頼んだんだけど、重くて全く動けてなかったの。プププ。」
カズマ「うるせぇ、俺は身軽な感じでいいんだよ。前、リュウセイに言われたヒットアンドアウェイでいくんだ。」
昨日カズマは装備を整えたみたいだな。何時までも、ジャージはどうかと思ってたけど。それはそうと、覚えててくれたのか。装備を整えたカズマは早速クエストに行こうとしているみたいだが、
ダクネス「ジャイアントトードが繁殖期に入っていて街の近場まで出没してるから、それを···。」
アクア「カエルはやめよう!。」
アクアが強い口調で拒絶した。
ダクネス「なぜだ?。カエルは刃物が通りやすく倒しやすいし、攻撃法も舌による捕食しかしてこないし、食用として売れるから稼ぎもいい。今のカズマの装備なら狙われないはずだ。アクアは私がきっちり盾になろう。」
カズマ「あー。こいつはカエルに食われかけた事があるから、トラウマになってるんだ。頭からパックリいかれて粘液まみれにされたからな。めぐみんはリュウセイに助けられたから、大丈夫だったけど。しょうがないから他のにしよう。」
カズマの説明にダクネスは、
ダクネス「あ、頭からパックリ。粘液まみれに。」
カズマ「お前、ちょっと興奮してないだろうな。」
ダクネス「してない。」
してたな。
カズマ「それはそうと···ダクネスさんって着痩せするタイプなんですね。」
···そんなんだから変態って言われるんだぞ。
ダクネス「今、私の事を『エロい身体しやがってこの雌ブタが!。』と言ったか。」
カズマ「言ってねえ。」
龍星「話を戻すぞ。クエストに行こうとしてるんだよな、俺達は。」
これ以上待ってられるか。
ダクネス「なら、アクアのレベル上げが出来るものにしないか?。」
龍星「と言うと?。」
ダクネス「プリーストには攻撃魔法はないからレベル上げが難しいんだ。アンデットなら回復魔法をかければ身体が崩れるからプリーストは好んで狩るんだ。」
と、言うことでやって来ました。墓場。尚、ダクネスの鎧がまだ戻っていなかったのだが
ダクネス『うむ、私なら問題ない。伊達に防御スキルに特化している訳ではないからな。それに、鎧無しの方が強い1撃を···んぅ!。』
はぁ。まあ、そういうことだ。今俺達は夜を待つべくキャンプをしているのだが、
アクア「ちょっとカズマ、その肉は私がめをつけてたヤツよ!。ほら、こっちの野菜が焼けてるんだからこっち食べなさいよこっち!。」
カズマ「俺、キャベツ狩り以来どうも野菜が苦手なんだよ、焼いている最中に飛んだり跳ねたりしないか心配になるから。」
龍星「お前らおれの分の肉残しとけよ。レモンいるか?。」
墓場でバーベキューをしても大丈夫なのだろうか。
めぐみん「子どもですね。あ、レモン下さい。私は大人ですから、野菜も食べますよ。あ、ダクネス、ピーマンはやめて下さい。」
ダクネス「好き嫌いはダメだぞ。私も頼む。」
ゆんゆん「仲間とバーベキューができる日が来るなんて。」
今回引き受けたのはゾンビメーカーと呼ばれるモンスターの討伐。ゾンビを操る悪霊の一種で、自らは質のいい死体に乗り移り、手下代わりに数体のゾンビを操るそうな。めぐみん、ダクネスの言う通りだ。ピーマンも食べろ。あとゆんゆん、それ以上はやめて。悲しくなる。
龍星「さて、そろそろ俺も、···お前ら、肉を焼いてて全く食べてない人に肉を1切れも残さないなんてどう言うことだ。」
龍星以外「あっ。」
めぐみん「す、すいません。私の分上げます。」
ゆんゆん「わ、私も。」
ダクネス「私もやるから、その。お仕置きは私だけにしてくれ!。」
龍星「黙れ。」
ダクネス「んっ!。」
もうやだこいつ。
腹がいっぱいになった俺達がゆっくりしていると、カズマが「クリエイト·ウォーター」と「ティンダー」でコーヒーを作っていた。
めぐみん「私にもお水下さい。っていうかカズマは何気に私より魔法を使いこなしてますね。初級魔法なんてほとんど誰も使わないものなのですが、カズマを見てると何か便利そうです。」
カズマ「いや、元々そういった使い方するもんじゃないのか?。初級魔法って。あ、そうそう。『クリエイト·アース』!···なあ、これって何に使う魔法なんだ?。」
龍星「何って、目潰しじゃないか?。」
ゆんゆん「えっと、その魔法で創った土を畑に撒くと良い作物ができます。」
カズマ「それだけ?。」
ゆんゆん「···それだけです。」
アクア「何々、カズマさん畑作るんですか?。農家に転職するんですか。土も創れるしクリエイト·ウォーターで水も撒ける。カズマさん、天職じゃないですかやだー。プークスクス。」
カズマ「ウィンドブレス!。」
アクア「ぶああああっ!。ぎゃー!。目、目が。目がぁぁぁぁ!。」
あなたはムスカ大佐か?。
カズマ「リュウセイの言った通りだな。」
龍星「だろ。」
めぐみん「違います。違いますよ、普通はそんな使い方しませんよ!。というか、なんで初級魔法を魔法使い以上に使いこなしてるんですか!。」
アクア「冷えてきたわね。ねえカズマ。なんだか大物のアンデットが出そうな予感がするんですけど。」
カズマ「おい、そういったこと言うなよ。フラグになったらどうすんだ。今日はゾンビメーカーを1体討伐。そしてゾンビを土に還す。とっとと帰って寝る。イレギュラーが起きたら即刻帰る。いいな。」
まあ、仲間の安全を考えたらそれが1番か。だが、良い機会だ。天界力がアンデットに効くのか。試せるチャンスだからな。ん?。カズマも気づいたみたいだな。
龍星「敵感知に反応あり。···これほんとにゾンビメーカーか?。聞いてた話より随分多いが。」
2、3体って、聞いていたんだが。そんな事を考えていると青白い光が、何だ?。結構遠くの方だが、大きな魔方陣。その魔方陣の隣に人か?。···試してみるか。
俺はうえきの法則を見て思った事がある。身体能力が上がるなら。1点に集中させるとどうなるんだろうっと。
今俺が使える天界力を目に、あれは···。
ダクネス「突っ込むか?。ゾンビメーカーじゃなかったとしても、こんな時間に墓場にいる以上、アンデットだろう。なら、アクアがいれば大丈夫だろう。」
いつもこんな感じならいいのに。
龍星「待て、あれは『あーっ!!。』えっ。」
俺があの人影の正体を言おうとした瞬間にアクアが走り出してしまった。
カズマ「ちょっ!、おい待て!。」
カズマの静止も聞かずに飛び出していったアクアは、ローブの人影に駆け寄ると、ビシッと人影を指差した。
アクア「リッチーがノコノコこんな所に現れるなんて不届きなっ!。成敗してやる!。」
そう、あれは人間でもなく、ゾンビメーカーのような雑魚でもない。アンデットの最高峰、ノーライフノーキングと呼ばれるアンデットの王、リッチーだったのだ。
今回は天界力にオリ設定を着けました。実際、神器を強化出来るならこういったことも出来るんじゃないかと。
次回は貧乏店主の登場です。因みに自分が好きなキャラです。