この素晴らしい世界に法則を!   作:ベビーカステラ食べたい焼き

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この素晴らしい世界にリッチーを!

アクアが飛び出してしまった。仕方ない。

龍星「俺達も行くぞ。」

カズマ「あの駄女神。」

ダクネス「リュウセイは気付いてたのか?。」

ゆんゆん「って、どうしたんですか!?。その目は!?。」

めぐみん「ホワァ、目が黒から金に。どうやったのですか。本当にリュウセイは紅魔族の琴線に触れますね!。」

龍星「後で説明するって邪魔。」ドカッ ボェー

天界力もアンデットには効くみたいだな。1点集中は暫く止めよう。目が少し痛い。

龍星「おい、アク『や、やめやめ、やめてえええええ!。誰ですか!?。いきなり現れて、なぜ私の魔方陣を壊そうとするんですか!?。やめて!、やめてください!。』なぁにこれ。」

アクア「うっさい、アンデット!。どうせこの怪しげな魔方陣でロクでもない事企んでるんでしょ、何よ、こんな物!。」

リッチーがアクアの腰に泣きながらしがみついて魔方陣が消されるのを食い止めていた。自分でいってなんだけど、チンピラといじめられっ子にしか見えないんだが。

???「やめてー!、この魔方陣は、未だ成仏できない迷える魂達を、天に還してあげるためのものです!。ほら、たくさんの魂達が魔方陣から空に昇って行くでしょう!?。」

あ、ほんとだ。天に吸い込まれてる。

アクア「リッチーの癖に生意気よ!。そんな善行はアークプリーストのこの私がやるから、あんたは引っ込んでなさい!。見てなさい、この共同墓地ごとまとめて浄化してやるわ!。」

???「ええっ!?。ちょ、やめっ!?。」

アクア「ターンアンデットー!。」

墓地全体がアクアを中心に白い光に包まれた。その光はゾンビや人魂を消し、

???「ホェー、か、身体が消えるっ!?。止めて止めて、私の身体が無くなっちゃう!!。成仏しちゃう!。」

アクア「あははははは!、愚かなるリッチーよ!。自然の摂理に反する存在、神の意に背くアンデットよ!。さあ、私の力で欠片も残さずに消滅するがいいわっ!。」

これじゃあこっちが悪者みたいじゃないか。

龍星「おい、その当たりにしとけ。」バチンッ

アクアの額にデコピンをかましてやった。あれ、何かスッキリした。

アクア「っ!?。い、痛いじゃないの!。なんで止めるのよ!。」

アクアは白い光をはなつのをやめ、俺を睨んできた。

他の皆もやって来たようなので、震えながらうずくまるリッチーに声をかけた。

龍星「大丈夫ですか?。えっと、すみませんがあなたのお名前は?。」

よく見ると足元が半透明になっていて、消えかかっていた。あれ?、リッチーで骸骨じゃ無かったっけ?。そんな疑問もよそに、リッチーはフラフラしながらも立ち上がった。

ウィズ「だ、だ、大丈夫です···。あ、危ないところを助けて頂き、ありがとうございました。えっと、初めまして。リッチーのウィズと申します。」

フードをあげると20歳位の人間にしか見えない茶髪の美女だった。後、カズマ。ウィズの身体を凝視するな。怖がってるだろう。

龍星「ウィズさん、なぜあなたはここにいるんでか?。魂を天に還すと言っていましたがそういうのはプリーストの仕事なのでは?。」

アクア「ちょっとリュウセイ!。こんな腐ったみかんみたいなのと喋ったら、あなたまでアンデットが移るわよ!。ちょっとそいつを浄化させなさい!。」

そういってアクアがウィズに魔法をかけようとする。ウィズが俺の背後に隠れ、怯えたような困ったような顔をしている。カズマからも隠れているところを見るとさっきの凝視が原因だな。

ウィズ「そ、その。私はみての通りのリッチー。ノーライフキングなんてやってます。アンデットの王なんて呼ばれてる位ですから、私には迷える魂たちの話が聞けるんです。この墓地の魂は天に還る事なく毎晩墓地を彷徨っています。それで、一応はアンデットの王な私としては、定期的にここを訪れ、天に還りたがってる子達を送ってあげているんです。」

凄いいい人じゃないか。どこかのアークプリーストに爪の垢を煎じて飲ませてやりたい。

龍星「理由は分かりましたが、街のプリーストに任せるべきでは?。」

俺の質問に言いにくそうにアクアをチラチラと気にしながら、

ウィズ「そ、その。この街のプリーストさん達は、拝金主···いえその。お金がない人は後回しといいますか、···。」

なるほど、アークプリーストのアクアがいるから言いにくかったのか。

カズマ「つまり、この街のプリーストは金儲け優先のやつがほとんどで、こんな金の無い連中が埋葬されてる共同墓地なんて、供養どころか寄り付きもしないってことか?」

さすがカズマ。ウィズがわざとはぐらかしたのにど真ん中ストレートをぶっ込むその姿勢、そこにしびれもしないし、憧れもしない。あと、この場にいる全員の無言の視線がアクアに集まる中、当の本人はばつが悪そうにそっと目を逸らしている。

龍星「それなら仕方ありませんが、ゾンビを起こすのはどうにか出来ませんか?。俺達はゾンビメーカー討伐のためにここに来たので。」

ウィズ「あ、そうでしたか。その、呼び起こしているのではなく、私がここに来ると、まだ形を残している死体は私の魔力に反応して勝手に目覚めちゃうんです。私としてはこの墓地に埋葬される人達が、迷わず天に還ってくれれば、ここに来る理由もなくなるんですが。えっと、どうしましょうか?。」

 

墓地からの帰り道

 

アクア「やっぱり、納得いかないわ!。」

アクアはまだ怒っていた。

カズマ「しょうがないだろ。つか、あんな良い人討伐する気にはなれないだろうに。」

俺達はウィズを見逃す事にした。そして、これからは毎日暇をもて余しているアクアが、定期的にあの墓場に浄化しに行くと言うことで折り合いがついた。他の皆もウィズが人を襲っていないことから見逃す事に同意してくれた。

カズマ「しかし、リッチーが街で普通に生活してるとか、この街の治安はどうなってんだ。」

それは同感。ウィズは紙に自分が営んでいるマジックアイテムの店の住所を書いて渡してくれた。(因みに、青果店の事を教えたら。是非ともいかせてくださいと言われた。ウィズ曰く貧乏らしい。あと、敬語をやめるように言われた。)

めぐみん「でも、穏便に済んで良かったです。いくらアクアがいると言っても、相手はリッチー。もし戦闘になっていたら私やカズマやゆんゆんは間違いなく死んでいましたよ。」

カズマ「げっ、リッチーってそんなに危険なモンスターなのか?。ひょっとしてヤバかった?。」

めぐみん「ヤバいなんてものじゃないです。リッチーは強力な魔法防御、そして魔法の掛かった武器以外の攻撃の無効化。相手に触れるだけで様々な状態異常を引き起こし、その魔力や生命力を吸収する伝説級のアンデットモンスター。むしろ、なぜあんな大物にアクアのターンアンデットが効いたのか不思議でならないです。」

こいつ一応女神だしな。カズマはリッチーのスキルを教えてもらうそうだが、不安そうだな。一緒に行ってやるか。

アクア「カズマ、そのもらった名刺、渡しなさいよ。ちょっとあの女より先に家に行って、家の周りに神聖な結界張って涙目にしてくるから。」

カズマ·リュウセイ「やめてやれよ。·やめてやれ。」

俺達がそう言うとダクネスが

ダクネス「そういえば、ゾンビメーカー討伐のクエストはどうなるのだ?。」

ダクネス以外「あっ。」

暫くの間、上級職ばかりなのにゾンビメーカーを討伐出来なかったことから、暫くバカにされた。




今回はシリアスを入れようか迷いましたが、このすばなのでやめました。因みにいれてたら、龍星がアクアにぶちぎれる→アクアが泣いて謝る→龍星の過去の一部と言った具合でした。
次回は宝島です。そしてついに龍星に魔王軍の魔の手が。(オリキャラ出ます。)
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