この素晴らしい世界に法則を!   作:ベビーカステラ食べたい焼き

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お待たせしました。今回長めです。


この素晴らしい世界に失踪を!

カズマside

カズマ「どこに行ったんだよ。リュウセイ。」

どうもカズマです。宝島から3日が経った。しかし、リュウセイとあれから会っていない。ていうか、行方不明だ。 さっき、受付のルナさんからリュウセイが帰ってきてないかと尋ねられた。他にも、宝島のときにリュウセイが助けたと思われる冒険者や街の人(老若男女)から尋ねられた。 てか、なんでルナさんや女冒険者があんな心配そうな顔するだよ! 。仁徳の差ってやつか。て、喧しいわ!。確かに、気が利くし、金持ってるし、強いし、優しいし…あれ?、俺が勝てる要素なくね? 。ちっくしょおおー!。

アクア「さっきから何してるのよ、カズマ。」

カズマ「あー、とりあえず全員来てから話す。」

アクア「あっそう。」

いつも集合している時間になると、めぐみんとダクネスとゆんゆんがやってきた。

めぐみん「アクアにカズマ、リュウセイは来てないんですか?。」

ダクネス「ふむ、もう3日経ったというのに1度も会ってない。くっ…3日間もたまに見せるあのゴミを見るような目に見られて罵倒されないと身体が…。」

罵倒じゃないと思う。

ゆんゆん「いなくなるとしても私に一声かけてくれるのに。」

おい、それはどう言うことだ。あとなにめぐみんも反応してやがる。

カズマ「あー、その事なんだがな。実はリュウセイが行方不明らしいんだ。」

アクア「へ?。」

めぐみん「はい?。」

ダクネス「はっ?。」

ゆんゆん「えっ?。」

··· まぁ、オレも最初聞いた時は同じような顔をした。

アクア「ど、どどどどどういうことよ!。カズマ!。」

めぐみん「そうですよ!、リュウセイが行方不明って!。」

ダクネス「おい!。あの目で蔑んでくれなくなるじゃないか!。」

身体を揺さぶるな!。 あとダクネス、お前は完全に私情じゃねえか! 。バタッ バタッ?

ゆんゆん「···。あ、あ。···。」

ゆんゆん!?。

カズマ「だ、大丈夫か。ゆんゆん!。」

ゆんゆん「な、何でいなくなったの?。私のどこが駄目だったの?。せっかく友達になれたのに。なんで?。なんでなんでナンデナンデナンデ···。」ハイライトオフ

ヒッ まずい。このままだと非常にまずい。

めぐみん「リュウセイを探しに行きます!。」

ゆんゆん「私も!。」

めぐみんとゆんゆんは、出口に向かおうとしていた。

カズマ「だから、待てって。」

めぐみん「うぐっ!。」

ゆんゆん「わっ!。」

めぐみんはマントを引っ張って、椅子に座らせた。 なんか、犬のリードみたいだ。ゆんゆんはめぐみんが掴んだようだ。

カズマ「と、とりあえず、リュウセイは大丈夫だと思う。」

めぐみん「なぜ!、そんなことが断言できるのですか!。」

アクア「そうよ!。」

カズマ「ハァ、よく考えてみろ。アイツが俺達より強い、ていうか、このパーティーの最高戦力であるリュウセイがそこらのモンスターに負けるわけないだろ。 」

めぐみん「それはそうですが···。」

カズマ「ギルドには、届けは出してあるから大丈夫だ。ていうか、なんでそんなに焦ってるんだ?。」

ゆんゆんはまだ分かるけど。

アクア「焦るも何も!、リュウセイがいなきゃ···。」

アクアは急に表情を暗くした。 おい、まさかそんなことはないよな。友情より金をとるようなお前が!。

アクア「リュウセイがいなきゃ、ろくなクエスト請けられないじゃない!。私のお金が···。」

ですよね。この駄目神は本当にダメだ。

めぐみん「おい、めぐみんどうなんだ?」

めぐみん「わ、わたしは…。」

めぐみんは、頬を少し赤らめて、恥ずかそうにモジモジしていた。 おい、今度こそ本当に! 、

めぐみん「リュウセイは最初からパーティーに入れようとしてくれました。誰かと違って。だから、役に立ちたいと思って···。」

あれ?。誰?、この子。俺の知ってるめぐみんはどこ?。

ダクネス「私だって、リュウセイが必要だ!。」

カズマ「うるさいぞ、ダクネス。」

ダクネス「…ダメだ!、カズマじゃ。やはりリュウセイでないと!。」

うるせえ!。お前を喜ばしたくて言ったわけじゃねえよ! 。

カズマ「ゆんゆん。別にリュウセイはお前と友達を止めるとか一言も言ってないだろ。離れてる相手の事を信じてやるのも友達なんじゃないか?。」

ゆんゆん「そう、ですね。···こんな姿を見られたらそれこそ。」

ふぅ、何とかヤンデレエンドはどうにかなりそうだ。ていうか、あの野郎、いつの間にゆんゆんおとしやがった。···なるべく早く帰ってこいよ。

 

更に3日後

 

やばい。何がやばいって。仲間の様子だよ。アクアは

アクア「お金、お酒、お金、お肉、···。」

···いつも通りか。めぐみんは

めぐみん「どこに行ったんですか。頭撫でて下さいよ。···えへへ気持ちよかったなぁ。」トロン

違うベクトルでやばい。ダクネスは

ダクネス「ハァハァ、罵倒してくれ!。···いや待てよ。これはお預けと言う名の放置プレイか!?。フフ、楽しみだ。」

もう駄目だ。はやく何とかしないと。リュウセイが帰ってきたらこいつの相手がきついだろうな。···いや、うん。分かってる。あと、1人いること。だけどこれは俺悪くない。誰だって触れたくないはずだ。チラッ

ゆんゆん「リュウセイさんリュウセイさんリュウセイさんリュウセイさんリュウセイさん信じて待ってますよリュウセイさんリュウセイさんリュウセイさんあいたいなぁリュウセイさんリュウセイさんリュウセイさん···。」

もう止めて、カズマさんのライフはもうゼロよ!。ていうか、そろそろクエストやらないとお金が失くなる。まあ、調子にのってお金を使いすぎたのが悪いんだけど···。

カズマ「お前ら、今日はクエストに行くぞ。」

カズマ以外「嫌だ(です)(断る)。」

どうせこうなると、って待て。ダクネス、お前はモンスターに辱しめられたいんじゃなかったのか。お前は賛成だと思ってたんだぞ。

カズマ「アクア、お金やお酒やお肉が欲しいんだよな。」

アクア「え、ええ。」

カズマ「ならクエストを請けるべきだ。程よく疲れた体にキンキンに冷えたお酒を旨い肉を食いながら飲めるんだぞ!。それにお金も手に入るし、高めの物を請ければお酒もお肉も旨いのが食えるぞ!。」

アクア「美味しいお酒、美味しいお肉、···行くわ!。」

カズマ「めぐみん、リュウセイが帰ってきたとき、もっと爆裂魔法が強くなってれば、褒めてくれる上に、撫でてくれるんじゃないか?。お前が強くなっていればリュウセイは喜ぶと思うぞ。」

めぐみん「リュウセイ、喜ぶ、褒めてもらえる、撫でてもらえる!。請けましょう!。」

カズマ「···お前は知らん。さっさと来い。」

ダクネス「辛辣。」

いや、なら来んなよ。さていよいよラスボスか、

カズマ「あ、あのー。ゆんゆんさん?。」

あまり刺激しないように···。

ゆんゆん「リュ、はい、なんでしょう。」

カズマ「あのですね。クエストを請けようと思うんですが、どうでしょう。」

ゆんゆん「···。」

カズマ「あっ、いや。無理なら無理で『分かりました、請けましょう。』え?。」

ゆんゆん「行きますよ。」

···作戦どおり。ニヤァ(←どこがだ。)

 

と、まあ全員を説得できたはいいが

カズマ「依頼が全くねぇ。」

そう、普段は所狭しと貼られている依頼の紙が今は数枚しか貼られていない。しかも、

ダクネス「カズマ!、これだ、これにしようではないか!。山に出没するブラックファングと呼ばれる巨大熊を···。」

カズマ「却下だ却下!。おい、何だよこれ!。高難易度のクエストしか残ってないぞ!。」

と、そこへルナさんが、

ルナ「ええと···申し訳ありません。最近、魔王の幹部らしき者が、街の近くの小城に住み着きまして···。その影響か、この近辺の弱いモンスターは隠れてしまい、仕事が激減しております。来月には、国の幹部討伐のための騎士団が派遣されるので、それまでは、そこに残っているこう難易度のお仕事しか···。」

せっかくやる気出させたのに。なんで···。因みにアクアはツケがとんでもないことになり、バイトに勤しむことになった。ザマァ

 

カズマ「もうその辺でいいだろ。適当に撃って帰ろうぜ。」

俺とめぐみんは、めぐみんの爆裂魔法に付き合い、散歩していた。1人で行けと言ったら、帰りは一体誰がおぶって連れて帰ってくれるんですかと開き直られた。

めぐみん「駄目です。街から離れた場所じゃないと、また守衛さんに叱られます。」

こいつ、常習犯か。

 

めぐみん「···?。あれは何でしょうか。廃城?。」

カズマ「薄気味悪いなあ···。お化けでも住んでそうな···。」

めぐみん「アレにしましょう!。あの廃城なら、盛大に破壊しても誰も文句は言わないでしょう。」

カズマ「おい、待て。」

めぐみん「エクスプロージョン!。」ドゴーーン

心地よい風が吹く丘の上。のどかな雰囲気には場違いな、爆裂魔法の詠唱が風に乗った···!。

 

こうして、俺とめぐみんの新しい日課が始まった。

それは、寒い氷雨が降る夕方。

それは、穏やかな食後の昼下がり。

それは、早朝の爽やかな散歩のついでに。

どんな時でもめぐみんは、毎日その廃城に魔法を放ち、いつしか俺はその日の爆裂魔法の出来がわかるまでになっていた。

カズマ·めぐみん「バックレッツバックレッツランランラーン♪、バックレッツバックレッツランランラーン♪。」

めぐみん「ン。」ドゴーーン

カズマ「おっ、今日のは言い感じだな。爆裂の衝撃波が、ズンと骨身に浸透するかの如く響き、それでいて肌を撫でるかのように空気の振動が遅れてくる。相変わらず、不思議とあの廃城は無事な様だが、それでもナイス爆裂!。」

めぐみん「ナイス爆裂!。ふふっ、カズマも爆裂道が分かってきましたね。カズマにお願いする前はリュウセイにやってもらってたんですよ!。やはりカズマもリュウセイも本当に爆裂魔法をおぼえてみては?。」

カズマ「うーん。面白そうだが。動けなくなるやつが2人も増えるのはなぁ。ま、余裕があったら習得してみるのもいいな。」

俺とめぐみんはそんなことを言いながら笑いあう。

めぐみん「···リュウセイ、一体どこにいるんでしょうか?。」

そう、未だに手掛かりがないのである。仲間もそうだが、街の子供に好かれていたとは。あとあいつ、いつの間に店の経営者になってたんだよ。

 

日課の爆裂散歩を続け、1週間がたった。リュウセイがいなくなって13日目だ。この日の朝に、

『緊急!、緊急!。冒険者の皆さんは、直ちに武装し、戦闘態勢で街の正門に集まってくださいっっ!!。』

街中に、お馴染みの緊急アナウンスが響き渡った。装備を整えた俺達が現場に向かうと、凄まじい威圧感を放つそのモンスターの前に、呆然と立ち尽くした。それは漆黒の鎧をきた騎士で、左脇に己の首を抱えたデュラハンだった。デュラハンは自分の首を前に差し出した。

???「俺はつい先日、この近くの城に越してきた魔王軍の幹部の者だが···。毎日毎日毎日っっ!!。俺の城に、毎日欠かさず爆裂魔法を撃ち込んでくる頭のおかしい大馬鹿は、誰だああああー!!。」

···どうしよう、心当たりしかない。

冒険者A「爆裂魔法?。」

冒険者B「爆裂魔法を使えるやつって言ったら···。」

冒険者C「爆裂魔法って言ったら···。」

めぐみんへ、視線が集まっている。めぐみんはフイッと横にいた魔法使いの女の子を見る。それに釣られて、めぐみんを見てた人もその子に視線を。

魔法使い「ええっ!?。あ、あたしっ!?。なんであたしが見られてんのっ!?。爆裂魔法なんて使えないよっ!。ううっ、弟がいるのに···。」

突然濡れ衣を擦り付けられ、慌てる魔法使いの女の子。めぐみんを見てみると、冷や汗を流していた。やがてめぐみんがため息を吐き、嫌そうな顔で前に出た。俺達もめぐみんの後に付き従い、デュラハンと対峙した。

???「お前が···!、お前が毎日毎日俺の城に爆裂魔法をぶちこんでくる大馬鹿者か!。俺が魔王軍幹部だと知っていて喧嘩を売っているなら、堂々と城に攻めてくるがいい!。その気が無いのなら、街で震えているがいい!。何故こんな陰湿な嫌がらせをする!?。この街には低レベルの冒険者しかいない事は知っている!。どうせ雑魚しかいない街だと放置しておれば、調子にのって毎日ポンポンポンポン撃ち込ちにきおって···っ!?。頭おかしいんじゃないのか、貴様っ!。」

毎日爆裂魔法を撃ち込まれたらそうなるわな。流石に気圧され、めぐみんは実感怯むも、肩のマントをバサッと翻し

めぐみん「我が名はめぐみん。アークウィザードにして、爆裂魔法を操る者!。」

???「めぐみんって何だ。バカにしてんのか?。」

めぐみん「ち、違わい!。···我は紅魔族の者にして、この街随一の魔法使い。我が爆裂魔法を放ち続けていたのは、魔王軍幹部のあなたを誘き出すための作戦!。こうしてまんまとこの街に、1人で出てきたのが運の尽きです!。」

カズマ「おい、あいつあんな事言ってるぞ。毎日爆裂魔法を撃たなきゃ死ぬとか駄々こねるから、仕方なくあの城の近くまで連れてってやったのに。いつの間に作戦になったんだ?。」

ダクネス「うむ、しかもさらっと、この街随一の魔法使いとか言い張っているな。」

アクア「しーっ!。そこは黙っておいてあげなさいよ!。今日はまだ爆裂魔法使ってないし、後ろにたくさんの冒険者が控えてるから強気なのよ。今良いところなんだから、このまま見守るのよ!。」

ゆんゆん「めぐみん···。」

俺達の囁きが聞こえたのか、めぐみんの顔がほんのりと赤くなる。

???「ほう、紅魔の者か。なるほど、なるほど。そのいかれた名前は、別に俺をバカにしていた訳ではなかったのだな。」

めぐみん「おい、両親からもらった私の名に文句があるなら聞こうじゃないか。」

流石魔王の幹部、俺達みたいなひよっこなど眼中に無いのだろう。

???「フン、まあいい。俺とあいつはお前ら雑魚にちょっかいを···、いや。あいつはかけてたか。俺はある調査に来たのだ。しばらくはあの城に滞在する事になるだろうが、これからは爆裂魔法は使うな。いいな?。」

めぐみん「無理です。紅魔族は1日に1度、爆裂魔法を撃たないと死ぬんです。」

ゆんゆん「ちょっとめぐみん!?。」

???「お、おい、聞いた事ないぞそんな事!。適当な嘘を吐くな!。」

どうしよう、もう少しこのやり取りを見ていたい気分になってきた。

???「どうあっても、爆裂魔法を撃つのを止める気は無いと?。俺は魔に身を落とした者ではあるが、元は騎士だ。弱者を刈り取る趣味は無い。(あいつが殺したやつとは剣を交えてみたかったが。)だが、これ以上城の近辺であの迷惑行為をするのなら、こちらにも考えがあるぞ?。」

めぐみん「迷惑なのは私たちの方です!。あなたがあの城に居座っているせいで、私達は仕事もろくにできないんですよ!。フッ、余裕ぶっていられるのも今の内です。こちらには対アンデッドのスペシャリストがいるのですから!。先生、お願いします!。」

盛大な啖呵を切ったあと、めぐみんはアクアに丸投げした。···おい。

アクア「しょうがないわねー!。魔王の幹部だか知らないけど、この私がいる時に来るとは運が悪かったわね。アンデッドの癖に、力が弱まるこんな明るい内に出てきちゃうなんて、浄化して下さいって言ってるような者だわ!。あんたのせいでまともなクエストが請けられないのよ!。さあ、覚悟はいいかしらっ!?。」

満更でもなさそうだな。それを見たデュラハンは、興味深そうに自分の首をアクアに向けて前に出した。

???「ほう、これはこれは。プリーストではなくアークプリーストか?。この俺は仮にも魔王軍の幹部の1人。こんな街にいる低レベルのアークプリーストに浄化されるほど落ちぶれてはいないし、アークプリースト対策はできているのだが。そうだな、ここは1つ、紅魔の娘を苦しませてやろうかっ!。」

デュラハンはアクアが魔法を唱えるよりも早く、左手の人差し指をめぐみんへと突き出した。

???「汝に死の宣告を!。お前は1週間後に死ぬだろう!!。」

めぐみんに向けられたそれはダクネスが庇った。ダクネスっ!?。

めぐみん「なっ!?。ダ、ダクネス!?。」

ゆんゆん「ダクネスさん!。」

くそっ、やられた。死の宣告か!。

カズマ「ダクネス、大丈夫か!?。痛い所とかはないか?。」

ダクネス「ふむ、なんとも無いのだが。」

???「その呪いは今はなんとも無い。若干予定が狂ったが、仲間同士の結束が固い貴様ら冒険者には、むしろこちらの方が応えそうだな。よいか、紅魔族の娘よ。このままではそのクルセイダーは1週間後に死ぬ。ククッ、お前の大切な仲間は、それまで死の恐怖に怯え、苦しむ事となるのだ。そう、貴様の行いのせいでな!。これより1週間、仲間の苦しむ様を見て、自らの行いを悔いるがいい。クハハハハッ、素直に俺の言う事を聞いておけばよかったのだ!。」

デュラハンの言葉にめぐみんが青ざめる中、ダクネスは

ダクネス「な、なんて事だ!。つまり貴様は、この私に死の呪いを掛け、呪いを解いて欲しくば俺の言う事を聞けと!。つまりはそういう事なのか!。」

???「えっ。」

···まさかここでリュウセイショックの影響が出るとは。いや、こいつの場合何時もか。

ダクネス「くっ、呪いぐらいではこの私は屈しはしない!。屈しはしないが、ど、どうしようカズマ!。見るがいい、あのデュラハンの兜の下のいやらしい目を!。あれは私をこのまま城へと連れて帰り、呪いを解いて欲しくば黙って言う事を聞けと、凄まじいハードコア変態プレイを要求する変質者の目だっ!。」

???「···えっ。」

気の毒に。

ダクネス「この私の体は好きにできても、心までは自由にできるとは思うなよ!。城に囚われ、魔王の手先に理不尽な要求をされる女騎士とかっ!。ああ、どうしよう、どうしようカズマっ!!。予想以上に燃えるシチュエーションだ!。ここしばらく我慢していた私への御褒美だ。行きたくはない、行きたくはないが仕方がない!。ギリギリまで抵抗してるから邪魔はしないでくれ!。では、行ってくりゅ!。」

???「ええっ!?。」

カズマ「止めろ、行くな!。デュラハンの人が困ってるだろ!。」

ダクネスを羽交い締めにしてひき止めると、デュラハンはほっとしている姿が見えた。

???「と、とにかく!。これに懲りたら俺の城に爆裂魔法を放つのは止めろ!。そして、紅魔族の娘よ!。そこのクルセイダーの呪いを解いて欲しくば、俺の城に来るがいい!。城の最上階の俺の部屋まで来ることができたなら、その呪いを解いてやろう!。だが、城には俺の配下のアンデッドナイト達がひしめいているだけではなく幹部候補もいる!。ひよっこ冒険者のお前達に、果たして俺の所までたどり着く事ができるかな?。ククククッ、クハハハハっ!。」

デュラハンはそう宣言すると、哄笑しながら、街の外に停めていた首の無い馬に乗り、そのまま城へと去っていった。···大変なことになった。

 

1週間後

 

と、思ってた時期も私にはありました。あの後、俺とめぐみんとゆんゆんが気合いを入れていた時にアクアが呪いを解いたので城に向かう理由が無くなったのだ。俺達のやる気を返せ。この日は、

アクア「クエストよ!、キツくてもいいから、クエストを請けましょう!。」

カズマ·めぐみん「ええー。」

アクアの宣言に対し、俺とめぐみんは不満の声が漏れた。アクアを除いた俺達の懐は潤っているのだ。俺は何とかなったのである。なので、わざわざ仕事をしたいとは思わない。

ダクネス「私は構わないが、火力不足だろう。」

ゆんゆん「私もいいですよ。」

そんな目をしても請ける気はないぞ。そうしたらアクアが泣き出した。

アクア「お、お願いよおおお!。もうバイトばかりするのは嫌なのよお!。コロッケが売れ残ると店長が怒るの!。頑張るから!、今回は、私、全力で頑張るからあぁっ!?。」

カズマ「しょうがねえなあ。じゃあ、ちょっと良さそうだと思うクエスト見つけて来いよ。悪くないのがあったら付いてってやるから。」

その言葉に、アクアは嬉々としてクエスト掲示板へと駆け出す。

めぐみん「クエスト、一応カズマも観てきてくれませんか?。アクアに任せておくと、とんでもないもの持ってきそうで。」

ダクネス「だな。まあ私は別に、無茶なクエストでも文句は言わないが。」

俺もなんだか嫌な予感が。吟味しているアクアの後ろに立つ。

アクア「よし。」

カズマ「よしじゃねーよ!。お前、何請けようとしてんだよっ!!。」

俺はアクアの持っていた依頼書を取り上げた。

 

『マンティコラとグリフォンの討伐

マンティコラとグリフォンが縄張り争いをしている場所があります。放っておくと大変危険なので、2匹まとめて討伐してください。報酬は50万エリス』

 

カズマ「アホか!。」

俺は叫ぶと、張り紙を元の場所に張り直した。

アクア「何よもう、2匹まとまってるところにめぐみんが爆裂魔法食らわせれば一撃じゃないの。ったくしょうがないわねー。」

こいつ、その危険な魔獣を都合よく2匹まとめる作戦については、どうせ俺に丸投げする気なのだろう。いっそこのクエスト請けて1人で送り出してやろうか。

アクア「ちょっと、これこれ!。これ、見なさいよっ!!。」

言われて、アクアが指差す依頼書を見る。

 

『湖の浄化

街の水源の1つの、湖の水質が悪くなり、ブルーアリゲーターが住み着き始めたので水の浄化を依頼したい。湖の浄化ができればモンスターは生息地を他に移すため、モンスター討伐はしなくてもいい。

※要浄化魔法習得済みのプリースト。報酬は30万エリス』

カズマ「お前、水の浄化なんてできるのか?。」

アクア「バカね、私をだれだと思ってるの?。と言うか、名前や外見のイメージで、私が何を司る女神かぐらい分かるでしょう?。」

カズマ「宴会の神様だろ?。」

アクア「違うわよヒキニート!。水よ!、この美しい水色の瞳とこの髪が見えないのっ!?。」

なるほど。水の浄化だけで30万、しかも討伐をしないでいいのなら確かに美味しいな。

カズマ「じゃあそれを請けろよ。ていうか、浄化だけならお前1人でもいいんじゃないか?。そうすれば報酬は独り占めできるだろ?。」

アクア「え、ええー。多分、湖を浄化してるとモンスターか邪魔しに寄ってくるわよ?。私が浄化を終えるまで、モンスターから守って欲しいんですけど。あーあ、リュウセイなら引き受けてくれたのに。」

こいつ。

カズマ「因みに浄化ってどれぐらいで終わるんだ?。5分くらい?。」

アクア「···半日ぐらい?。」

カズマ「長えよ!。」

そんな時間もの間、防衛できるか!。

アクア「ああっ!。お願い、お願いよおおっ!。他にはろくなクエストが無いの!。強力してよカズマさーん!。」

カズマ「···なあ、浄化ってどうやってやるんだ?。」

アクア「···へ?。水の浄化は、私が水に手を触れて浄化魔法でもかけ続けてやればいいんたけど。」

なるほど、水に触れなきゃいけないのか。ちょっと思いついた事があったんだが、それじゃ···。いや、待てよ。

カズマ「おいアクア。多分、安全に浄化ができる手があるんだが、お前、やってみるか?。」

あ、そういえば。

カズマ「なあ、ゆんゆん。さっきから何を熱心に読んでるんだ?。」

ゆんゆん「悪魔召喚の本です。悪魔を呼び出して、リュウセイさんを探しもらおうかと。」ハイライトオフ

···ヤベエ。あのアクアがびびって何も言おうとしてない。

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