この素晴らしい世界に法則を!   作:ベビーカステラ食べたい焼き

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この素晴らしい世界に事件を!

カズマ「明日はダンジョンに行きます。」

めぐみん「嫌です。」

カズマ「行きます。」

拒否するめぐみんにカズマが即答すると、めぐみんが走って逃げようとしたのでカズマが捕まえた。まあ、ダンジョンだと爆裂魔法撃てないしな。

めぐみん「嫌です、嫌です。だって、ダンジョンなんて私の存在価値皆無じゃないですか!。ダンジョンが崩れるから爆裂魔法なんて使えないし、私もう本当に只の一般人!。」

カズマ「そんな事はお前を仲間にする時に言った事だろうが!。そん時お前、荷物持ちでも何でもするから捨てないでって言ったんだぞ!。」

そうなのか?。(←首締められて死にかけてた人)

めぐみん「はぁ、分かりました。でも、何の役にも立てませんよ?。本当に荷物持ち位しかできませんし。」

諦めの表情に不安を滲ませ、めぐみんが言う。

カズマ「まあ安心しろよ、ついてくるのはダンジョンの入り口までで良い。ダンジョンへの道中、危険なモンスターと遭遇したらお前の魔法で蹴散らしてくれ。」

めぐみん「へっ?。入り口までで良いんですか?。」

何を考えてるんだ?。

アクア「でも、なんでいきなりダンジョンへ行くなんて言い出したの?。ダンジョンに行くなら、パーティー内に盗賊は必須よ?。最近ギルドで見かけないんだけど、クリスは?。」

アクアがテーブルの上に突っ伏しながら言っている。こいつ、俺から借りた借金返す気あるのか?。あと、クリスはいつ俺のパンツを返してくれるんだろう。

カズマ「クリスは、急に忙しくなったって言ってたな。何でも、昔世話になった先輩に理不尽な無理難題を押しつけられたんだと。それで、後始末の為にしばらく留守にするそうだ。だか、ダンジョン探索に必要な、罠発見や罠解除のスキルは、すでにクリスに教えてもらって習得済みだ。クリスに教えてもらったんだが、ダンジョンの中ってのは季節により生息モンスターが変わるって事が無いらしい。そこで、手頃なダンジョンに潜り、あわよくば一攫千金を狙ってみようかと思う。」

そういえば、俺も新たにスキルを習得したのだ。そう、神器の同時出しを。原作でも六ツ星の時にできたからな。鎧が修理されて返ってきたらしいダクネスは、熱心に自分の鎧を布で磨いてにこにこしていた。そんなダクネスが、ふとこちらを向く。

ダクネス「む、待って欲しい。私の大剣が冬将軍に折られてしまったからな。今新しいのを発注しているが、完成までに時間がかかる。今の私を戦力に数えているのだとすると···。」

カズマ「お前は最初から戦力外だから大丈夫だよ。」

ダクネス「!?。」

相変わらず容赦のないことで。まあ、こいつには御褒美みたいなもんか。

カズマ「2人に誤解の無いように言っとくが、ダンジョンに潜るのは俺1人だ。皆には、ダンジョンに行くまでの道中の警護をして欲しいんだよ。」

俺·カズマ以外「?。」

龍星「カズマ、今日俺は行かなくても大丈夫か?。」

カズマ「え?。まあ、ダンジョンまでならリュウセイがいなくても行けるとは思うけど。何でだ?。」

龍星「いやな、カズマはウィズがはっきり言ってロクな物仕入れてこない事を知ってるだろ。」

カズマ「ああ。」

龍星「俺の店って出したばっかなのに結構儲かってるから、色々とアドバイスが欲しいんだって。」

めぐみん「確かに、以前行列ができていましたね。」

カズマ「そういうことなら、まあいいぞ。」

カズマ(流石にまともな飯位は食べて欲しい。)

 

そういうわけでカズマ達とは別行動をしているわけだが、

クリス「やっほーっ!。久しぶりだね、リュウセイ。」

龍星「クリスか。久しぶり。あれ?、カズマから聞いたけど最近忙しいんじゃなかったか?。先輩の無理難題を押し付けられたとか。」

クリス「ああ、それね。とりあえず一段落ついたから気分転換にね。」

ウィズの店に行く途中でクリスに会った。

クリス「龍星こそ、いつものメンバーは?。」

龍星「今日は別行動だよ。俺は友人との約束があるからな。カズマ達はキールのダンジョンに行ったぞ。」

クリス「へぇ。友人というと?。」

龍星「商売仲間だな。て言うか、ついてくるのか?。」

クリス「暇だからね。」

ま、大丈夫だろ。アクアじゃあるまいし。

 

ウィズ魔道具店

 

龍星「ここの店主なんだけど。」

クリス「へぇー。」イライラ

なんで機嫌が悪くなってるんだ?。

龍星「ウィズ?。約束通り来たぞ。」カランカラン

ウィズ「いらっしゃいませ。あ、リュウセイさん。そちらの方は?。」

龍星「ああ、この人は『なんでここにリッチーがいるの?。』!?。」

ウィズ「!?。」

なんで分かったんだ!?。アクアレベルの奴か俺みたいな相手の事が分かる目(天界力を目に集中させた時)とかを持つ奴位しか分からないと思ったのに。ダッ マズイ。

龍星「やらせるか!。」バシッ

間一髪木で拘束はできたけど。

クリス「なんで邪魔するの。こいつはリッチーだよ。」

龍星「悪いがさっき行った通り彼女は友人でね。殺らせるわけにはいかねえんだわ。ウィズ、少し離れてろ。」

ウィズ「え、いや。ですが。」

龍星「いいから。」

とりあえずウィズは店の奥に行ったか。

クリス「友人だから何。あいつはアンデッド。理から外れた存在。存在すら許されない。」

龍星「···確かにウィズはアンデッドのリッチーだ。だけど、今まで誰かを殺すどころか傷つけた事もない奴だぞ。」

クリス「それで?。これからも誰かを傷つけないと断言できますか?。」

龍星「確かにできないさ。だけど傷つけるとも断言できないだろ。第一、お前何者だ?。」

天界眼。!?。まさかとは思ったが。

龍星「現世に何のようですか。女神エリス様。」

クリス「···何の事。」

龍星「1つ、ウィズに攻撃をしかけた時アクアと似た力を感じた。2つ、女神はアンデッドや悪魔といったものに容赦がない。3つ、先輩からの無理難題がカズマを生き返らせる事だとしたら辻褄が合う。4つ、俺は相手の正体を見破ることができる。」

クリス「···はぁ。あなたが言うように私は女神エリスです。」

龍星「なんでここにいるのか聞きたいところですが、まずはウィズを見逃してもらえませんか。」

クリス「なぜそこまで庇うのですか。」

龍星「確かにアンデッドであるリッチーは倒さなくてはいけない存在でしょう。ですが、悪いことをしてないのにも係わらずリッチーだからと言う理由だけで倒すのはどうかと思います。彼女には彼女なりの理由があってリッチーになったと思います。」

クリス「···なぜそう言いきれますか。」

龍星「ウィズは優しいですし、街の人からも信頼されてます。子供にも懐かれてるんですよ。あと、雪山で私の仲間にアクアがいることはご存知でしょう。もしウィズが人に危害を加えた場合アクアが浄化する事になっています。」

クリス「···分かりました。それならば、良いでしょう。」

何とかなったな。

 

龍星「それで、なぜ現世にいるのですか?。」

クリス「今はクリスって呼んでください。敬語も外してもらって今まで通りにお願いします。」

あの後、ウィズの店でお茶を飲むことになった。

龍星「本人が良いなら。」

クリス「なんで現世にいるのかだったね。それは神器の回収だね。」

神器の回収?。ああ、なるほど。

龍星「アクアが送った転生者の装備の事か。ん?。だけど、渡された者にしか本来の力を引き出せないんじゃなかったっけ?。」

ミタラシ···いやオミコシだったか?。そいつの魔剣グラムとか。

クリス「その説明で間違いはないけど···。神器は、与えられた者にしか本来の力を発揮できないのはあってる。何でも切り裂く強力な魔剣は普通の剣に。無限の魔力を引き出せる魔法の杖は、魔力の回復を早める杖に。他の神器なら、その様な感じで悪用されたとしても大したことはないんだけど···。」

龍星「例外があったわけだ。」

クリス「はい。行方が分からない神器の内、3つが本来の力が発揮できなくてもかなりの影響を及ぼす物で。ランダムにモンスターを召喚し、対価も代償も無しに使役することができる神器で、呼び出したモンスターを操るのに対価や代償が必要になった物。他者と体を入れ替える事ができる神器で、入れ替えていられるのに制限時間が付くようになった物。持ち主が想像したモンスターを3体まで生み出し、使役することができる神器で、生み出せるのが1体で使役するのに対価や代償が必要になった物の3つです。一応、使うときにはキーワードを言わないといけないんだけど万が一ということがあるからね。」

なるほどな。しかし、

龍星「最初と最後のはともかく、入れ替える神器はそんなに危険なのか?。制限時間があるのなら、そこまで危険でもないんじゃないか?。」

ドッキリには使えそうだけど。

クリス「その神器はね、体を入れ替えている間に片方が死ぬと、元に戻らなくなるんだよ。」

龍星「はっ?。おい、待て。それじゃあ、実質永遠の命だっててにいれられるじゃねえか!。それだけじゃねえ、貴族や王族と体を入れ替えれば国を支配する事だって。」

おいおい、洒落になんないぞ。

クリス「そういうこと。もし、ありかが分かったら手伝ってくれる?。」

龍星「もちろんだ。遠慮なく言ってくれ。」

ウィズ「お待たせしました。」

お、丁度良いタイミングで来たな。

ウィズ「あっ!?。」

龍星「あっ。」

クリス「えっ?。」バシャッ

···何で何もないところで転ぶんだよ。それも紅茶が全部クリスにかかってるし。

クリス「やっぱ、今殺った方がいいですね。」ギロッ

ウィズ「ヒェッ。」

龍星「お、落ち着け!。わざとじゃ、わざとじゃないんだ!!。」ガバッ

俺はクリスを後ろから掴んで止めている。

ウィズ「ご、ごめんなさい!、ごめんなさい!!。」ブンブン

ウィズが頭を勢いよく上げたり下げたりして謝っている。あれ?、何か力強くなってない!?。

クリス「何よ!。リッチーの癖に!、何で私よりも大きいのよ!!。」

···そういうことかよ。そういえば、めぐみんもゆんゆんに対して睨んでたな。

ウィズ「えっ、えーっと。そうです!、胸が大きくてもいいことなんてありませんよ!。肩が凝りますし、走ると痛いですし!。」

おい、ウィズ止めろ。それは逆効果だ。火に油どころか、火薬をぶちこんでる。

クリス「うわーーん!。」バタバタ

何で俺を連れていくんだあああっ!?。厄日だ!!。

 

冒険者ギルド

 

クリス「ングッングッ、プハッ。なにさ、胸の大きさがなんだって言うのよ!。」

龍星「···すみません、シュワシュワ1つ。」

クリス「胸が大きい方が勝ちなの!?。偉いの!?。リュウセイ!、それかして!。ングッングッ。」

はあ、何でこんな事に···。

カズマ「おーい、リュウセイ。あれ?、なんでクリスがいるんだ?。」

龍星「カズマ、助けてくれ。」

ゆんゆん「何があったんですか?。」

めぐみん「ウィズの店に行ったのでは?。」

龍星「実は『うああああっ!。リュウセイ!、リュウセイー!。カズマが、カズマがあああっ!。』今度は何したんだよ、カズマ。」ナデナデ

カズマ「違うんだよ。こいつがアンデッドに集られる体質でダンジョン内にいるアンデッドが襲ってきて。」

龍星「襲われただけでアクアがこんなガチ泣きするかよ。···いや、するか。」

アクア「カズマが、カズマが、私をダンジョンの奥深くにおいてったの!。自分だけ潜伏で隠れて、私だけ、私だけぇ。」

カズマ「おい、止めろ!。間違ってはない、間違ってはないけども!。」

お前。あーあ、また、女性からの信頼下がったな。今も凄い目で見てるし。

ダクネス「それで、クリスはなぜやけ酒をしているのだ?。」

龍星「ああ、ウィズの店に行く途中でクリスにあって、一緒に行ったんだが···。」

カズマは分かったみたいだな。

カズマ「···クリス、大丈夫だ。成長は人それぞれだからな。」ニコッ

クリス「黙れっ!。このパンツハンターがあああっ!!。」ドゴーン

カズマ「ギャー!?。」

あいつ、やっぱバカなのか?。て言うか、とんでもない地雷踏んで処理を俺に任せようとしてないか。結果的に。

クリス「グスッ、ねえリュウセイ、正直に答えて。」

あー、嫌な予感。

クリス「リュウセイは胸が大きいのと小さいの、どっちが好き?。」

はい、地獄確定演出どうもありがとう!。(やけくそ)どうしろってんだ!?。大きいって答えたら、絶対泣くだろうし、小さいって答えたら嘘だ、て言われて泣くだろうし。ってどっち選んでも泣かれるじゃねえか!?。おい、どうしたんだよ。なんでめぐみんとゆんゆんは顔を近づけてくるんだよ!。どうする、どうやって乗り切る。て言うか、俺の好みなんて、好みなんて···。はっ!。(なお、この間、頭に天界力を集中させていたため現実世界の時間で0.01秒しか経っていない。)

龍星「俺、別に性格が良くて、健康であれば特にタイプとかないから、興味ないんだけど。」

···。なんでギルド中が静かになるんだよ。えっ、そんなに知りたいの?。俺の好み。

クリス「···そっか。そっか。」テレテレ

めぐみん「そうですかそうですか。」ウンウン

ゆんゆん「···。」ジー

何とか乗りきったか?。てか、ゆんゆん。クリスをガン見してどうした。この後クリスは上機嫌で帰っていった。あ、パンツ返してもらうの忘れてた。(ちなみにこの後、カズマは女性からの評価が下がり、リュウセイの評価は鰻登りであった。)




技解説

天界眼···目に天界力を集中させて相手の正体を知ることができる。なお、五感を強化させるよりも目が良くなる。

次回は屋敷での除霊騒動です。
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