この素晴らしい世界に法則を! 作:ベビーカステラ食べたい焼き
アクア「セイクリッド·ブレイクスペルッ!。」
アクアがカズマの合図で魔法を放つ。打ち出された光の玉がデストロイヤーに触れると同時にデストロイヤーの巨体に膜の様な物が張られて抵抗されている。
アクア「くううう、オラーッ!。」
アクアが全力を出し、その結界はガラスを割るように粉々に弾け散った。
カズマ「ウィズ、めぐみん!。」
そのカズマの指示で2人は詠唱を始める。そして、
2人「エクスプロージョンッッ!!。」
全く同じタイミングで放たれた2人の魔法は、機動要塞の脚を1つ残さず粉砕していた!。
龍星「俺がいなくても大丈夫だったな。」
脚を失った機動要塞は轟音と共に、平原のど真ん中に底部をぶつけ、そのまま慣性の法則にしたがって街の方へと地を滑る。そして、最前線で立ち塞がるダクネスの、目と鼻の先で動きを止めた。カズマがめぐみんを木陰に引っ張ってそのまま横たわらせていた。もっと丁寧に運んでやれよ。そしてもう一度デストロイヤーを見ても、機動要塞は沈黙を保っていた。落ち着いて状況を把握できる様になってきた冒険者達から、おお!、と感嘆の声が上がる。ふむ、これ少しでいいからもらえないかな。
アクア「やったわ!。何よ、機動要塞デストロイヤーなんて大袈裟な名前しておいて、期待外れもいいところだわ。さあ、帰ってお酒でも飲みましょうか!。なんたって1国を滅ぼす原因になった賞金首よ、報酬は、一体お幾らかしらね!!。」
カズマ「このバカッ!、なんでお前はそうお約束が好きなんだよ!。そんな事を口走ったら···。」
カズマ、手遅れだと思うぞ。
ウィズ「?。なんでしょうか、この地響きは?。」
ゆんゆん「ま、まさか。」チラッ
そのまさかだろうな。
『この機体は、機動を停止致しました。この機体は機動を停止致しました。排熱及び機動エネルギーの消費ができなくなっています。搭乗員は速やかに、この機体から離れ、避難して下さい。この機体は···』
カズマ「ほらみた事か!。お前って奴は、1つ役に立つと、2つ足を引っ張らなきゃ気が済まないのか!。」
アクア「待って!、ねえ待って!。これ、私のせいじゃないからっ!。私、今回はまだ何もしてない!!。」
これからやらかすのか?。
龍星「ほら、何突っ立ってんだ?。速く行くぞ。」
俺が言った言葉に他の冒険者は一斉に振り向くと、
冒険者A「速く行くぞって、乗り込むのか!?。」
龍星「ああ、あのアナウンスを聞く限り、エネルギーの暴発って感じだろ。なら、エネルギーを取り外せば爆発は防げる筈だ。そういうわけで時間が無いから1度しか聞かない、あれに乗り込む奴はついてこい。」
そういって俺は駆け出した。
カズマside
リュウセイがデストロイヤーに乗り込んで行ったのが切っ掛けになったのか、
ゆんゆん「私も行きます!。」
冒険者B「やるぞ。俺も。」
冒険者C「俺も。もうレベル30を越えているのに、何故この街にいるのかを思い出した。」
冒険者D「リュウセイには何度か助けてもらったんだ!。」
冒険者E「むしろ今まで安くお世話になって来た分、ここで恩返しできなきゃ終わってるだろ!。」
冒険者F「リュウセイに続けーっ!。」
その言葉の後、冒険者達は一斉にデストロイヤーに乗り込んでいった。幾つかはあの店関連だろうな。
冒険者達「乗り込めー!。」
まるでこの日の為に鍛えてきたとでも言わんばかりに、彼らは異様な士気の高さで、まるで無力な小村を襲う野党か何かの奇声を上げて、乗り込んでいった。
アクア「う、うわあ。ねえ、カズマ、私、何かあそこに混ざるの怖いんですけど。」
ミツルギ「大丈夫ですアクア様。あなたは僕が守ります。」
カズマ「そういえばお前もいたな、マツルギ。」
ミツルギ「ミツルギだ!。相変わらず失礼な奴だな佐藤和真!。」
無視だ無視。俺達も行かないと。
カズマ「ダクネス、お前は鎧が重すぎて、流石に登れないだろ!。めぐみんはそのまま休んでろ!。ウィズは好きに任せる!。アクア、お前はやらかした張本人なんだからついて来い!。」
アクア「ねえ待って!。だから、私今回はまだ何もしてない!。」
後ろからカツラギの声が聞こえるが無視だ。
龍星side
俺は乗り込むとゴーレムを倒しまくっていた。ベルディアに比べればこんな奴らなんか。他の冒険者達も合流してきたがなんというか。
冒険者G「ゴーレムを囲め囲め!。大勢でロープを使って引きずり倒せ!。倒れた所をハンマーで叩けっ!。」
これじゃこっちが侵略者じゃないか?。思ったよりこのゴーレム弱いのか?。(←違います。)
冒険者H「おらっ!、この中にいるんだろ!。開けろ!。このドア、ハンマーで叩っ壊すぞ!。」
冒険者I「出て来い!。街を襲った責任者出て来い!。とっちめてやるっ!。」
ヤクザかな?。って、敵感知に反応が!?。
龍星「お前ら離れろ!。」
冒険者達が離れる前にそれはドアを開けて冒険者達を吹き飛ばした。何とか軽症で済んだようだな。
ゆんゆん「何ですか、あのゴーレムは。」
どう見てもここの番人みたいだな。象の顔に4本腕の···ていうか、見た目がガネーシャなんだが。
ガネーシャ「ロック。」
鍵かけやがった。
アクア「大丈夫よ!、ゴーレムのロックぐらいお茶の子さいさいよ!。」
ガネーシャ「ギロッ」
アクア「ねえ、何かあのゴーレム。私を睨んでる気がするんですけど。」
そりゃあんなことを言えばそうなるだろ。
ガネーシャ「侵入者排除、侵入者排除。」
新しい武器を試すと···
???「お任せくださいアクア様!。ハアッ!。」ガキンッ
誰だよこいつは。
???「くそっ、ゴボボボ!?。ガッ!?。」
ガネーシャの突進による剣の突きは防いでも他の手からの氷結や鼻から出た水の攻撃は防げなかったみたいだな。顔に水をかけられ、それを凍らせ、顔が氷で覆われてしまった。あのままじゃ窒息するぞ。
ガネーシャ「障害無力化完了。」
冒険者J「ま、魔剣の勇者がやられた!。」
なんだったんだあいつ。
龍星「俺が相手だ。」バンバンバン
カズマ「えっ、この世界に何で銃が!?。」
流石にリボルバー式のやつしか作れなかったけどな。あと、打つと手が痺れるな。後で改良しないと。···傷の1つはできて欲しかったけど無傷かよ。
ガネーシャ「危険、最優先。」
龍星「来い。」カチャカチャ
銃の弾を補充した後、夢月を抜いて構えた。ガネーシャは2本の腕は剣を、2本の腕は魔法を、鼻からは水か火を使ってくる。なら、
龍星「自然流、雷の舞、雷光。」ガキンッ
受けきったか。だが、想定内。ポロポロ ドガガガーン
ガネーシャ「腕及び鼻、被害有り。援軍、要請。」
顔に向けて5つ爆発するポーションを喰らわせてやった。そしたら、大小様々のゴーレムが合わせて4体やって来たが、
ゆんゆん「ライトオブ·セイバー!。」
カズマ「スティールっ!。ゴンッ いってえー!?。」
ゆんゆんとカズマのおかげで中ぐらいのゴーレム以外は全滅した。バンバンバンバンバンバン このぐらいの敵ならいけるのか。俺は残りの弾を全て撃ち、そのゴーレムを倒した。
ガネーシャ「ゴーレム全滅、ゴーレム全滅。バーザーカーモードへ移行、バーザーカーモ···。」
悪いが、
龍星「終わりだ。百鬼夜行っ!。」ドガーン
百鬼夜行を喰らったガネーシャは粉々になりながら、鍵をかけたドアを破壊しながら吹っ飛んでいった。
ガネーシャゴーレムを倒し、建物の中に突入した俺達はある部屋で人だかりができている所に向かった。
テイラー「おっ、リュウセイとカズマ。良い所に来たな。見ろよこれを。」
テイラーは寂しげな浮かない顔をして白骨化した人の骨を指差した。俺達はアクアに頼むと、
アクア「既に成仏してるわね。アンデッド化どころか、未練の欠片もないぐらいにそれはもうスッキリと。」
···あれ?。
カズマ「いや未練ぐらいあるだろ。これ、どう考えても1人寂しく死んでった、みたいな。」
するとアクアが日記の様な物を見つけた。皆空気を察して押し黙った。
アクア「○月×日。国のお偉いさんが無茶言い出した。こんな予算で機動兵器を作れと言う。無茶だ。それを抗議しても聞く耳持たない。泣いて謝ったり拝み倒してみたが駄目だった。辞めさせて下さいと言っても辞職願いを受理されない。バカになったフリをしてパンツ一枚で走り回ってみたが、女研究者に早くそれも脱げよと言われた。この国はもう駄目かも知れない。」
···思わず皆の視線が遺体に集まる。そこには同情の念が在ったのかもしれない。
アクア「○月×日。設計図の期限が今日までだ。どうしよう、まだ白紙ですとか今更言えない。だってヤケクソになって、報酬の前金もう全部飲んじゃった。どうしようと白紙の設計図を前に悩んでいると、突然紙の上に俺の嫌いな蜘蛛が出た。 悲鳴を上げながら、手近にあった物で叩き潰した。叩き潰してしまった。用紙の上に。 ···このご時勢、こんなに上質な紙は大変高価なのに、弁償しろとか言われても金が無い。 ···もう知るか!、このまま出しちまえ!!。」
あれ?、···えっと。 微妙な空気になってきた中で、アクアが尚も手記を読み続ける。
アクア「○月×日。あの設計図が予想外の好評だ。それ蜘蛛を叩いた時に出た汁なんですけど、 そんな物よく触れますねー、なんて絶対言えない。て言うか、ドンドン計画が進んでる。 どうしよう、俺がやった事って、蜘蛛を一匹退治しただけなんだけど。···でも、こんな俺が所長です。ひゃっほう!。」
···アクアの適当な作り話なんじゃないかと疑いたくなってきたが、顔が真剣そのものなんだよな。
アクア「○月×日。俺何もしてないのにどんどん勝手に出来ていく。これ俺いらなかったじゃん。 ホント何なの? 。もういいや、勝手にしてくれ。俺は俺らしく好きに生きる。···なんか動力源をどうこう言われたけど知るか。俺最初から無理って言ったじゃん。 だから永遠に燃え続けるという、超レア鉱石のコロナタイトでも持って来いと言ってやった。 そう!、言ってやった言ってやった! 。持って来れるもんなら持って来いっての!!。」
···皆の表情が強張っていく···。
アクア「○月×日。持って来ちゃった。どうしよう、本当に持って来ちゃったよ。 なんか勝手に動力炉に設置を始めてるし···、どうしよう、マジでどうしよう!?。 持って来れる訳無いと思って適当に言ったのに、本当に持って来るなよ。 これで動かなかったらどうすんだ。俺どうなるんだ。え!?、死刑!?。 動かなかったら死刑じゃないの?。 動いてください、お願いします!。」
俺達の視線が気になってきたのか···。
アクア「○月×日。明日が機動実験と言われたが、正直俺何にもしてねえ。やったのは蜘蛛叩いただけ。 この椅子にふんぞり返っていられるのも今日までか···。そう思うと、無性に腹が立ってきた。 もういい、飲もう。今日は最後の晩餐だ。思いっきり飲もう!。 幸いこの機動兵器の中には、今日は誰も残っていない。 どんだけ飲んでバカ騒ぎしても、咎められる事は無いだろう。 とりあえず、一番高い酒から飲んでいこう!。」
日記を読み上げているアクアが、俺達の視線に怯えだした。
アクア「○月×日。目が覚めたら、なんか酷い揺れだった。何だろう。何だろうこれ。 俺どれだけ飲んだっけ。覚えてない。いや、昨日の記憶が無い。あるのは動力源のある中枢部に行って、コロナタイトに向かって説教してた所までは覚えてる。 いや待てよ。確かお前に根性焼きしてやるとか言って、コロナタイトに煙草の火を···。」
アクアは、俺達の視線から逃れるように顔を逸らした。
アクア「○月×日。現状を把握。そして、終わった。現在只今暴走中。 どうしよう、これ間違いなく俺がやったと思われてる。俺、絶対指名手配されてるよ。 今更泣いて謝ったって許してもらえないだろうな···。 やだな···。このまま機動兵器ぶっ壊されて、引きずりおろされて死刑だろうか。 畜生、お偉いさんも国王も、俺のパンツ脱がして鼻で笑った女も、皆皆クソッタレだ! こんな国滅んじゃえばいいのに。もういい、酒飲んで寝よう! 。幸い食料と酒には困らない。これからの事は寝て起きてから考えよう。」
···やがて、誰ともなく拳を握り。
アクア「○月×日。国滅んだ。やべえ、滅んだよ、滅んじゃったよ!。 国民とかお偉いさんとか、人は皆逃げたみたいだけど。でも俺、国滅ぼしちゃった!! 。ヤッバイ!、何かスカッとした!!。満足だ。俺、もう満足。よし、決めた!。 もうこの機動兵器から降りずに、ここで余生を暮らすとしよう。 だって降りれないしな。止められないしな。これ作った奴、絶対バカだろ!? おっと、これ作った責任者、俺でした!!。」
···多分、最後まで読み上げたのだろう。 困った顔で、アクアが口を開く。
アクア「···おしまい。」
アクア·ウィズ·ゆんゆん以外「なめんな!!。」
アクア「あれ?、まだ続きが···。」
まだあんのかよ。もうお腹いっぱいだよ。
アクア「○月×日。ここで余生を過ごすっつっても、流石に暇だ。なので、この機動兵器も守るゴーレムを造ることにした。まあ、上空や乗り込んできた奴らの迎撃様に造ってあったんだけど、オリジナルを造ろう!。さて、まずは見た目から···。」
おい、まさか···。
アクア「○月×日。おお、おおお!。できた!、ゴーレムできた!!。いや、思ったよりも凄いのが!。最初は馬に乗った騎士を造ろうとしたけど、材料が足りなくなったから、馬の頭を人の体に繋げたけど何かしっくりくる!。まあ、馬を造ろうとしたのにできたの象の顔何ですけどね!。まあ、材料が少し余ったから、腕を1組多くしたんだけど。いやー、最後に造るであろう物だから、凄く頑張った。鼻から水や火を吹けるようにしたし、魔法や剣の腕前も王国の騎士レベルに匹敵するものになった。それに、体はアダマンタイトを凝縮させたから他のゴーレムよりも固いしな、もうこいつが他のゴーレムに指示できる様にするか!。さて、後はここを守らせて···。」
ああ、またか。
アクア「○月×日。結果暴走した。なんで?。ただ不審者を倒す様設定したら、侵入者、排除。って言いながら襲って来やがった。この部屋から出られないじゃん。くそったれ。マジでどうしよう。ていうか、これからこの機動兵器止めようとした奴、これを相手にするのか、無理だろ。鬼畜だろ。全く、これ造った奴絶対アホだろ!?。おっと、これ造ったの俺でした!!。」
アクア·ウィズ·ゆんゆん以外「ふざけんな!!。」
カズマ「て、待てよ。これ、リュウセイいなかったら、あのゴーレムでつんでたんじゃ···。」
そこにいた冒険者は顔を青くした。
カズマ「これがコロナタイトか。ってか、これどうやって取るんだよ。」
ここには俺とカズマとアクアとウィズとゆんゆんがいる。部屋の中央には鉄格子には囲まれた石、コロナタイトがあった。
龍星「スティールで取り出すことはできても問題はその後だよな。」
カズマ「おいアクア、お前これを封印とかってできないか?。良くあるだろ、女神が悪しき力を封印するとか何とか!。」
アクア「良くあるけど!、それはゲームの話でしょ!?。ちょっとウィズ、あんた何とかできないの!?。」
こいつ、自分はできないからってウィズに押し付けやがった。
ウィズ「できない事はないですが、それには魔力が···。リュウセイさん、吸わせてもらえませんか!?。」
龍星「なにを!?。」
えっ魔力だよね!、なんでキスする5秒前みたいな雰囲気に!?。
ウィズ「え、ええと、テレポートです!。ですが私のテレポートの転送先は人が多くいる場所なのでランダムテレポートを使うのですが。」
ゆんゆん「それって転送先を指定しないで飛ばす物ですよね。でもそれだともし人が多い所に飛ばされたら。」
大変な事になるな。なら、
龍星「お前らちょっとさがってろ!。」
天界力、一点集中!。
龍星「百鬼夜行っ!。」ドゴーン
カズマ「うおっ!?。て、なにやってんだよ!。」
まだ駄目か、
龍星「月牙天衝っ!。」ズバーン
よし、後は、纏え!、威風堂々!。腕に威風堂々を纏った俺はそのまま、
龍星「スティール!。」
あっつっ!!。威風堂々纏ってるのに!?。ジュー
ウィズ「リュ、リュウセイさん!?。フリーズ!、フリーズ!。」
アクア「ヒール、ヒール!。リュウセイ、あなたなにやって···。」
早くしないと、赤から白になっていつ爆発してもおかしくねえ!。下に向けて、
龍星「百鬼夜行!。」
ゆんゆん「リュウセイさん!?。」
百鬼夜行を発動し、上に自分を飛ばした。間に合え!。と、ここまでかこのまま。そうして俺は振りかぶると、
龍星「ぶっ飛べえええーーっ!!。」
コロナタイトを上に投げた。
ドゴォォォーーーーンッッッ!!!。
危ない危ない。何とかなったな。
コロナタイトを上にぶっ飛ばした後、上の方で大爆発が起きた。大きな振動はあったものの、被害はなしだ。とりあえずここからでるか。俺達はダクネスやめぐみんの下に向かった。俺は木陰で休んでいためぐみんを背中におぶると、ダクネスの下に向かった。なんで険しい顔をしてるんだ?。
龍星「ダクネス、無事デストロイヤーの心臓部を止めてきたぞ。」
ダクネス「まだだ、まだ終わってない。私の強敵を嗅ぎ付ける嗅覚が、まだ香ばしい危険の香りを嗅ぎとっている。あれはまだ、終わってないぞ!。」
ダクネスの言葉に反応するかの様に、機動要塞そのものが、振動音と共に震えだした。
カズマ「どうなってんの?、なあ。あれどうなってんだ!。」
アクア「おおお、落ち着いて!。こういう時はあれよ!。導火線の赤か青のどっちかを切るのよ!。」
カズマ「いや待てよ、そりゃ爆弾の話だろ!。デストロイヤーはコアを抜いたのに、なんでまだ動き出してるのかって事だ!。」
俺達以外の冒険者達も異変に気づいたらしく、慌ててデストロイヤーから距離を取る。
ウィズ「ど、どうしましょう!。これまで内部に溜まっていた熱が、外に漏れ出そうとしているんです!。流石にあの大きさをテレポートする事はできませんし!、デストロイヤーの前面部に爆裂魔法の余波でできた、亀裂から熱が漏れ出しています!。このままではあそこから···。」
くそっ、どうすれば。考えろ考えろ!。
ウィズ「ま、魔力を!。誰か魔力を分けて下さい!。爆裂魔法をあの亀裂に撃ち込んで、爆発を相殺します!。」
冒険者達の前でそれは駄目だ。俺はウィズを捕まえて仲間達と話始めた。
龍星「ウィズ、他の冒険者はお前がリッチーだってこと知らないんだよ。ドレインタッチを使って調べられたらやばいだろ。俺もドレインタッチじゃないけど同じことができる。だから誰かから魔力をすって、ウィズに渡せばいい。」
カズマ「なら、アクアだろ。この中で1番の魔力保持者だし。」
アクア「嫌よ!。何で私の魔力をアンデッドなんかに分けなきゃいけないのよ!。それに私の神聖な魔力をウィズに大量注入したら、無くなっちゃうわよ!。」
アクアの言葉に俺達はウィズの方を振り向くと、ウィズが青い顔でこくこくと頷いた。なら、
龍星「めぐみん、いけるか?。」
めぐみん「真打ち登場ですね。」
俺は吸収と配給を同時発動してアクアの魔力をめぐみんに分けている。コロナタイトを投げた右手が痛むな。
ゆんゆん「大丈夫ですか?。」
龍星「ああ。」
めぐみん「ヤバイです、これはヤバイですよ!。アクアの魔力はヤバイです!。これは過去最大級の爆裂魔法が放てそうです!。」
アクア「ねえめぐみん、まだかしら。結構な量を吸われてると思うんですけど。」
アクアの言う通り、めぐみんにはとてつもない量の魔力が注ぎ込まれていた。
めぐみん「もうちょい、もうちょいいけます。あっ、ヤバイかも。」
カズマ「おい、ヤバイってなんだよ!。容量越えたらどうなるんど、破裂とかしないだろうな!。」
物騒なことを口走りながらめぐみんが、左目の眼帯をむしり取ると、杖を構えて魔法を唱える。めぐみんの杖先が熱を吹き出し、今にも弾け飛びそうなデストロイヤーの大きな裂け目に向けられる。
めぐみん「エクスプロージョンッッ!。」
そして放たれた爆裂魔法は見事爆発を相殺した。ちなみにガネーシャに瞬殺された奴はさっきまで気絶しており、起きたときには全て終わっていた為、呆然としていたようだ。
龍星の作った銃ですが、火薬は振動を与えると爆発するポーションをこのすばの原作でのダイナマイトと同じ物です。
次回はオリジナル回です。