この素晴らしい世界に法則を!   作:ベビーカステラ食べたい焼き

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この素晴らしい世界に裁判を!

カズマside

この世界の裁判はいたってシンプルだ。検察官が証拠を集め、弁護人がそれに反論する。裁判官が疑わしいと判断すれば、それで実刑。この世界には弁護人なんて職はなく、被告人の知人や友人が弁護を請け負う事になる。最初聞いた時、ああ終わったと思った。何故って?。こう言うのに強いリュウセイと一緒じゃないからだ。だが、領主が俺達を同時に裁判に掛けろと指示したようで俺の隣にはリュウセイがいる。いるのだが、

アクア「ね、ねえ、カズマ?。何故かリュウセイがすっごく怖いんですけど。何かやったの?。」ガタガタ

そう、リュウセイは今、ぶちぎれている。周りにあたるのではなく、静かにだ。睨まれている領主が震えているぐらいには。

めぐみん「あ、あのリュウセイ?。大丈夫ですか?。」

めぐみんが震えながら尋ねると。

龍星「ん?。ああ、大丈夫大丈夫。ただあの豚をどうやってブタ箱にぶちこめるか考えてただけだから。」ニッコリ

ヒェッ。頼もしい筈なのに俺は恐怖を感じた。領主、一体何をしたんだよ!。

裁判長「静粛に!。これより、国家転覆罪に問われている被告人、サトウカズマ及びキヤマリュウセイの裁判を始める!。告発人はアレクセイ·バーネス·アルダープ!。」

裁判長の呼び掛けに、リュウセイに睨まれてビクビクしていた男が立ち上がった。領主アルダープは、俺の隣に立つ4人に、好色そうなネットリとした視線を送った。

アクア「ねえねえ、なんか大きいおじさんが超こっち見てるんですけど。なんだか邪なものを感じるの。あの人に目潰ししに行きたいんですけど。」

カズマ「頼むから止めろ、これ以上問題起こすな。ていうか、さっきからずっとダクネスを見てないか?。」

めぐみん「見てますね。超見てますね。ていうか、屋敷内を薄着でうろつく、ダクネスを見る時のカズマと同じ目つきですよ。」

カズマ「お、おい、滅多な事言うなよ。おお、俺があんな目でダクネスを見るなんて···。」

俺は弁解しながらダクネスを見るも、ダクネスは領主の方をジッと見ていた。

ゆんゆん「ダクネスさん、どうしたんですか?。」

ダクネス「ん、いや、何でもない。」

何かダクネスまでおかしくなったが、それを気にする間もなく、机に再び木槌が落とされた。

裁判長「静粛に!。裁判中は私語を慎む様に。では、検察官は前へ!。ここで嘘を吐いてもこの魔道具ですぐに分かる。それを肝に銘じ、発言するように。」

セナが俺を睨みながら立ち上がった。

セナ「では、起訴状を読ませていただきます。被告人サトウカズマ及びキヤマリュウセイは、正体不明のモンスター襲来時、これをパーティーで討伐。止めをさす際にサトウカズマがキヤマリュウセイに被害者の屋敷に飛ばす様に指示。飛ばされたモンスターは被害者の屋敷に落ち、屋敷を半壊。被害者のアルダープ殿は現在屋敷の修理のため、この街の宿に部屋を借りる生活を余儀なくされております。領主という地位の人間の命を脅かした事は、国家を揺るがしかねない事件です。よって自分は、被告人に国家転覆罪の適用を求めます。」

アクア辺りが何かやらかすと思っていたが、多分リュウセイのお陰?だな。まあ、その方がありがたいけど。

裁判長「続いては、被告人と弁護人に発言を許可する。では、陳述を!。」

本当は俺が熱弁する予定だったが、リュウセイがやる気というか殺る気満々だから任せよう。別に怖い訳じゃない。

 

龍星「···そして倒した訳です。この時はカズマと話す余裕はなく、第一、私は街のない方向、つまり、アルダープ殿の屋敷とは違う方向に飛ばしたのです。なので私達はアルダープ殿に危害を与えるといった事はしていません。···以上です。」

リュウセイはさっきまでとは別人の様に説明をしていた。もちろんベルもなることはなく、領主は忌々しそうにリュウセイを睨んでいた。

裁判長「では、検察官。被告人に国家転覆罪が適用されるべきだとの、証拠の提出を。」

セナ「では、これより証拠の提出を行い、被告人が、国家転覆を企むテロリスト、もしくは魔王軍の関係者である事を証明してみせます。さあ、証人をここへ!。」

セナの合図で騎士達が証人達を連れてきた。そのほとんどが冒険者···というか。

クリス「あははは。なんか、呼び出されちゃった。」

俺達を見て困った様に、頬の刀傷の痕を掻くクリスだった。他にも俺が見知った連中ばかりが呼ばれていた。リュウセイの方を見ると、余裕そうに笑みさえ浮かべていた。···ほんとに頼りになるなぁ。

 

セナ「という事でクリスさんは、公衆の面前でスティールを使われ、下着を剥がれたと。この事に間違いはないですね?。」

クリス「えーっと、ま、間違いではないんだけども!。でも、あれは事故だったっていうかね!?。」

セナ「事実だったという確認が取れただけで結構です。ありがとうございました。」

クリス「ええっ!。いやちょっと待って!。あたしは別に、もう気にしてないんだけど···。」

 

セナ「ミツルギさん。あなたは、被告人に魔剣を奪われ売り払われたのですね?。」

ミツルギ「ま、まあ、その通りです。でも、あれはもとはと言えば僕から挑んだ···。」

セナ「ありがとうございました。」

ミツルギ「あの、まだ話してるんですけど···。」

 

セナ「あなた方は魔剣を取り返そうとした際に、公衆の面前で下着を剥ぐぞと脅されたのですね?。」

クレメア「そうそう、脅されたんです。『俺は真の男女平等主義者だから、女の子相手でもドロップキックを喰らわせられる』とか!。」

フィオ「そうなんです!。『女相手なら、この公衆の面前でスティールが炸裂するぞ』とか!。」

セナ「ありがとうございました。」

 

どうしよう、ほんとに大丈夫かな。取り巻き2人はよほど俺に恨みを抱いていたのか、こちらと目が合うと舌を見せた。裁判長を含め、その場の人の視線が痛い。次に呼ばれたのは···ダスト?。

セナ「この男は、次に控える裁判の被告人です。裁判長もよくご存知かと思いますが、しょっちゅう問題を起こして裁判沙汰になっているチンピラです。」

ダスト「おうこら、裁判を待ってる最中にいきなり呼ばれて来てみれば、また随分な挨拶じゃねーか!。そのでけえ乳揉まれてーのかおい!。」

裁判長がダストのゲスい発言に顔をしかめる中、セナは俺達を指し示すと。

セナ「ダストさん。あなたは、あそこにいるサトウカズマと仲が良いと聞きました。間違いはありませんか?。」

ダスト「間違いなんてある訳ねーだろ。ダチだよダチ、親友だ。一緒に酒飲んだりした仲だ。そこにいるリュウセイとも仲がいいぜ。」

今、リュウセイを刺激しないほうが···。

セナ「サトウカズマさん、キヤマリュウセイさん。あなた達は、この素行の悪いチンピラと親友、又は仲がよろしいのですね?。」

カズマ「知り合いです。」

龍星「知り合いです。というか、彼に貸した金が全然返ってこないと相談してきた友人の為に注意をしたぐらいです。」

ダスト「おおい!、カズマ!、リュウセイ!。」

しかし、ベルはならなかった。

セナ「な、なるほど。これは失礼しました。付き合っている友人は、素行の悪い人間ばかりだと主張をしたかったのですが。しかし、借金ですか···。」

カズマ·龍星「良いんですよ、まあ知り合いなのは事実ですしね。」

ダスト「カズマー!。俺達の仲ってそんなに浅いもんだったのかよー!。しかもリュウセイ!、よくもやってくれたなー!。」

龍星「いや、金も返せないあなたが何被害者ぶってるんですか。ふざけるものいい加減にしてください。ていうか、借金取りから逃げるために牢屋に入った人が言う事ですか?。」

ダスト「なっ!?。て、てめえー!。覚えてろおおおお!?。」

あーあ、だから言わんこっちゃない。

セナ「最後の1人は証人としては不十分でしたが、今お見せした証人達は、被告人の人間性を証言してくれたものかと思います。そして、被告人は被害者に対して、恨みを持っていました。」

アルダープ「おい、そっちの緑髪の証人はどうした。」

セナ「いえ、彼の証人はいません。いくら探しても良い噂しかなかったので。」

なんでこんな所でも差を感じなくちゃいけないんだよ。

セナ「これらの事から、被告人は指示をしたのではと私は考えております。」

めぐみん「そんなもの証拠になりませんよ!。カズマの性格が曲がっているのは認めますが、だからと言ってこんな言い掛かりをつけられては堪りません!。もっとマシな根拠を持って来てください!。大体、何かおかしいですよ!。こじつけ感が半端ないですし、あなた方は何か違和感を覚えないのですか!?。」

裁判長「弁護人は発言を慎みなさい、許可を得てから発言する様に!。」

セナ「根拠?。よろしいでしょう。ではもっと、確たる根拠を出しましょうか!。その男が街の崩壊を企んでいるテロリスト、もしくは魔王軍の手の者ではないかという事を示す根拠を!。」

あれ?。何か罪に問われてるの俺だけになってない?。

セナ「1つ!。冒険者サトウカズマ及びキヤマリュウセイ率いる一行は、魔王軍の幹部、ベルディア戦において!、結果的には魔王の幹部を倒したとはいえ、街に大量の水を召喚し、洪水による多大な被害を負わせ、」

アクアがビクッと大きく震え、耳を塞いだ。

セナ「2つ!。共同墓地に巨大な結界を張り、墓場の悪霊達の居場所を無くし、この街に悪霊騒ぎを引き起こし、」

俺はアクアの両手を掴み、陳述を聞かせようとしていると、

セナ「3つ!。連日、街の近くで爆裂魔法を放ち、街の近辺の地形や生態系を変え、あまつさえ、この数日においては、深夜に街の目の前で魔法を放ち、住民達を夜中に起こし、」

続いてめぐみんまでもが耳を塞いでそっぽを向いた。ダメだこいつら!。

カズマ「おい待てよ、おかしいおかしい!。どう考えてもおかしいぞ!。今あげたのは、俺には関係ない事ばかりじゃねーか!。いや確かにウチのパーティーの人間がやらかしたんだけども!。俺達に関係する根拠をだせよ!。」

俺の叫びに答える様に。

セナ「4つ!。最も大きな根拠として、署内での取り調べの時に、あなたに魔王軍の者との交流はないのかと尋ねました。その際、あなたが交流などないと言った時に魔道具が嘘を感知したのです。これこそが証拠ではないでしょうか!?。耳を塞いでもなかった事にはできませんよ!。」

黙秘だ!、黙秘権を行使するのだ!。俺がいよいよ追い詰められて言葉に詰まっていた、その時だった。

龍星「裁判長、発言をよろしいですか?。」

最も頼りになる男が反撃に出たのだ。

裁判長「許します。」

龍星「ありがとうございます。では、先程の証人達を呼んでもらえませんか?。」

裁判長「分かりました。」

そして、騎士がクリス達を呼んできた。

 

龍星「クリスさん、何故、公衆の面前でスティールを使われてしまう事になったのですか?。」

クリス「それは、まずあたしがカズマに盗賊のスキルを教えたんだけど、カズマの財布をスティールで取って、そのまま返すのは面白くないから取った物を自分の物にするっていう勝負をして、それで取られました。」

龍星「つまり、カズマが一方的にやったのではなく、クリスさんから勝負を仕掛けて下着を取られたという事ですね?。あと、クリスさん。検察官が途中で止めた時、何か言おうとしてませんでしたか?。」

クリス「終わった事ですので私はもう気にしてないと。」

 

龍星「ミツルギさん。確かあなたはカズマが負けたらアクアをあなたのパーティーに入れる、あなたが負けたら何でも1ついう事をきくと言ってあなたが勝負を挑んだんですよね。」

ミツルギ「はい、そうです。」

龍星「なら、検察官の奪われたというのは···。」

ミツルギ「それは違います。僕が勝負に負けたので···。」

 

龍星「さて、あなた方は魔剣グラムと言う特別な剣を持つ高レベルの上級職であるソードマスターが、どこでも買えるショートソードを持つ駆け出しの最弱職と呼ばれている冒険者に勝負を受けてあなた方は勝った冒険者に卑怯者、最低と暴言を吐いたそうですね。」

クレメア「それは、そうですけど。」

フィオ「···。」

龍星「では、どのようなイカサマをしたのか分かっているという事ですね?。では、どのような手を使ったのかこの場の人が分かる様に説明をしてください。」

クレメア「クッ。で、でも···。」

龍星「ああ、脅されたのには変わらない、そう言いたいのですね。」

フィオ「そ、そうで『では例えばの話ですが、あなた方はミツルギさんがこれと似たような勝負を違う人とうけたとしましょう。ミツルギさんが勝ったのに、相手は卑怯だなどと、文句を言っています。あなた方はそれをどう思いますか。』···。」

龍星「確かにカズマのセクハラ紛いな発言はどうかと思いますが、カズマはちゃんと勝負するのか聞いたのでしょう?。実際にあなた方にスティールをやりましたか?。あと、クリスさんの時はあれですが、絶対に下着を取られる訳ではないのですよ。(嘘は言っていない。)それにあなた方は冒険者ですよね。いちいち卑怯だ、最低だ、などと甘い事を言ってたら冒険者なんてやっていけませんよ?。」

 

龍星「検察官殿、先程の根拠ですが、最初の3つはカズマのいう通り、私達がやったというわけではないので、私達がテロリスト、又は魔王軍の関係者の根拠にはなりませんよ。そして、交流があるとの事ですが、それはベルディアの事ではないでしょうか?。」

セナ「ベルディア?。」

龍星「ええ、まず彼は私達パーティーとある意味交流がありましたから。とは言っても敵としてですが。爆裂魔法での話し合いやら色々と私達はベルディアと話をしているので。多分それに反応したのでしょう。あれでしたらアクセルのベルディア戦に参加した冒険者の方達に聞いてもらっても良いですよ?。」

セナ「···。」

 

スッゲェ。セナの主張を全て潰しやがった。ついでに俺の擁護も。裁判長や裁判を見に来た人達の視線が柔らかくなってるし。

ゆんゆん「検察官相手に一歩も退いてないどころか押してるなんて。」

ダクネス「まさか、ここまでやるとは。」

これなら勝てる、そう思った時だ。

アルダープ「ふざけるな!。そいつらはワシの屋敷を破壊したのだぞ!。そいつらは間違いなく魔王軍の関係者かテロリストだ!。殺せ!、死刑にしろ!!。もし、魔王軍の関係者でも、テロリストでもなかったとしても、魔王軍の幹部やデストロイヤーの襲来はこいつらが来てから起きたのだ!。それに正体不明のモンスターはあの2人を狙っていたらしいじゃないか!。」

アルダープが突然立ち上がり、そんな事を言ってきた。なのにベルはならなかったのだ。裁判長が判断に困っていると。

龍星「アルダープ殿、先程何と言いましたか?。もう一度言ってもらえないでしょうか?。」

何を言ってるんだ!?。明らかに俺達が不利になるだろ!。アクアは急展開についていけないのか首を忙しなく動かしているが、他のみんなは驚いて、リュウセイを見ていた。

アルダープ「何を言っておるのだ?。血迷ったかバカめ。何度でも言ってやる。魔王軍の関係者でもテロリストでもなかったとしても、魔王軍の幹部やデストロイヤーの襲来は貴様らが来てから起こったのだ。そして、ワシの屋敷に飛ばしたモンスターはお前達を狙っていた。そんな怪しい···。」

アルダープが勝利を確信した顔をして言いきろうとした。

 

 

 

龍星「なんで正体不明のモンスターが私とカズマを狙っていた事を知っているのですか?。」

 

 

 

アルダープ「!?。」

明らかにアルダープは動揺している。そうだ確かにおかしい。俺達は狙われていた事は誰にも言ってないのだから。ここぞとばかりにリュウセイは続けた。

龍星「おかしいですね。私達はギルドにも知り合いにも取り調べの時にもその正体不明のモンスターが私達を狙っているだなんて一言も言ってないのに。皆さんもおかしいとは思いませんか?。」

裁判を見に来ていた人達が次々に肯定していく。

アルダープ「だ、黙れっ!!。ワシはそんな事一言も チーン 何故捻じ曲がらない!?。」

捻じ曲がらない?。

龍星「私達を襲ったモンスターは神器で生み出されたと言っていました。と、いう事はですよ。私達を狙っていた事を知っているのは私達以外は襲わせた本人しかいない。つまり、あなたですよね。アルダープさんよ。」

少し口が悪くなってるけど、まさか現実で逆転裁判を見れるとは。ダッ

龍星「逃がすかよ。」タッ

アルダープ「どけっ!。冒険者風情がっ!。」

リュウセイに殴りかかったアルダープは次の瞬間。

アルダープ「ブペッ!?。」

リュウセイに背負い投げされていた。

龍星「そうそう、ほんとはあんたが権力を使って俺達を死刑にしようとしてきた時用に用意してたのがあるんだ。この際全部出すか。···お願いします。」

そうしてアルダープの上に乗って逃げられない様にしたリュウセイは誰かを呼んだ。そこには体を布で覆った2人組がいた。布を外すと、片方はアルダープを親の敵を見る様な目で見ている綺麗な女の人、そしてもう片方は。

龍星?「何とかなったけど、まさかこのカードをきる前に決着がつくとはな。」

リュウセイと姿が全く同じ奴がいた。

ゆんゆん「えっ!?、えっ!?。リュウセイさんが2人!?。」

めぐみん「ふ、双子ですか!?。」

アクア「な、なんで!?。」

ダクネス「ど、どういう事だ?。」

カズマ「リュウセイ!、説明してくれ!。」

さすがの出来事にその場にいた人(リュウセイとリュウセイ?と女の人以外)が驚いていた。

龍星「とりあえず、後で説明するから。」

龍星?「今は飲み込んでくれ。さて、」

そう言うとリュウセイ達はアルダープの方を向いた。

龍星「彼女に見覚えがあるんじゃないか?、アルダープ。」

龍星?「無理を言ってすみません、では聞きます。あなたはこの人になぶられた上に、飽きられた時、少ない手付け金を渡されて、捨てられた。どうですか?。」

女の人「···はい、そうです。私はこの男に体を、家庭を、人生を壊されました!。」ポロポロ

女の人はそう言うとリュウセイの胸に顔を埋めた。

アルダープ「貴様らぁ!。どうやって、お前には···。」

アルダープは何かを言いかけた。

龍星「セナさん。あとは頼みます。」

セナ「ご協力感謝します。アレクセイ·バーネス·アルダープ!。貴様を逮捕する!。」

セナの言葉を合図に騎士達がアルダープを掴む。

アルダープ「は、離せ!。この。離さんか!。」

龍星「そうそう、1つ聞きたい事がある。お前が嘘の発言をしたにもかかわらず、ベルがならなかったこと。なぜ犯罪の証拠が1つも出なかったこと、答えてもらうぞ。」ギロッ

リュウセイは女の人をリュウセイ?に頼むとそう聞いた。その時、

???「ヒューヒュー。」

どこからか喘息の様な音が聞こえた。

アクア「セイクリッド·エクソシズム!。」

アクアがいきなりアルダープに魔法を当てた!?。すると、アルダープから金髪の整った顔をした美少年が出てきた。いつもならこのイケメンが!。とか言ってるだろうが、こいつはヤバい!!。さっきから体の震えが止まらない。リュウセイは裁判長とセナを回収して後ろに庇っている。そして、手錠を引きちぎり威風堂々を腕に纏わせて構えている。あのリュウセイが冷や汗を流してる!?。いつの間にか手を鳴らしているアクアの近くにぶちギレているクリスもいた。

???「ヒューゲボッ、ヒューヒュー。いきなり酷いなぁ。それにしても美味しい感情だなぁアルダープ!。」ニタリ

龍星「お前は···何者だ?。」

マクスウェル「僕?、僕の名前はマクスウェル、辻褄合わせのマクスウェルさ!。ヒューヒュー···あれ?、なんで思い出したんだろう?。」

アルダープ「おい!、マクス!!。いいからワシを助けろ!。そして、ここにいる奴らの記憶を今すぐ捻じ曲げ、この2人、いや、4人を殺せ!!。」

その言葉にリュウセイは気づいたのかリュウセイ?と女の人を下がらせた。

セナ「マクスウェルと言えば、魔王軍幹部の見通す大悪魔、バニルと同じ地獄の公爵の1人の!?。」

予想以上の大物のようだ。

マクスウェル「無理だよ?。」

アルダープ「はっ?。何を言っている。お前はワシの下僕だろう!、貴様に拒否権はない!。さっさとやれ!。」

マクスウェル「そこの3人、ヒュー、特に青い髪の女の光が強すぎて、ヒュー、それは無理。」

そう言いながらマクスウェルはリュウセイとアクアとクリスを指した。

アルダープ「役立たずがぁーっ!!。もういい!、貴様なんぞ契約解除して他のモンスターを···。」

カズマ·リュウセイ·クリス「スティール!。」

みんな同じことを考えていたようだ。リュウセイは神器を、クリスはどこにしまってたのか分からないズラを、俺は···よし、しまっておこう。(←お金がたんまり入った財布)

アルダープ「貴様らぁ!!。」

マクスウェル「いいよ!いいよ!!、アルダープ!。もっと絶望を見せてよアルダープ!。」

ヤバいな下手に刺激すればこちらの被害がどうなるか。

龍星「なあ、マクスウェル。アルダープはお前にちゃんと対価は払ったのか?。」

マクスウェル「えっ?。···もらってない、もらってない!。ヒューヒュー。アルダープ!、今までの分も払ってもらうね!。」

そう言うとマクスウェルはアルダープの腕を掴み。

アルダープ「離せっ!。この バキッ えっ、あっ、あああぐあああっ!?。」

そのままへし折った!?。周りの奴らは誰1人動けなかった。何人かは吐きそうになっている。

マクスウェル「ヒューッ!、ヒューッ!、ヒューッ!。アルダープ!、アルダープ!!。言い声だよアルダープ!!。」

アルダープ「何をっ!。離せっ!。止めろ!、止めてくれ!。お前ら、突っ立ってないでワシを助けろ!!。」

マクスウェル「ヒューッ!、ヒューッ!、ヒューッ!!。ここにいると邪魔が入りそうだね。そうだ、地獄に行こう!。そしたら誰にも邪魔されない!。」

アルダープ「ヒッ、た、頼む。見逃してくれ。助けてくれ。今までお前に対して酷いことをして悪かった。べ、別にお前の事が嫌いな訳ではなかったのだよ!。本当だ!、頼むマクス!。」

アルダープが命乞いを始めた。マクスウェルは手を離した。だが、その顔は楽しそうに笑っていた。とても無邪気な笑顔だった。

マクスウェル「アルダープ!、アルダープ!。僕もだよ!。僕も、君が好きだよアルダープ!。地獄に連れて帰ったら、僕が傍にいてあげるよアルダープ!。ずっとずっと、君の絶望を味わわせてよアルダープ!。」

龍星「離れろ!、巻き込まれるぞっ!!。」

突然リュウセイがそう言い、近くにいた人を木で巻き付けて、離れた。俺も急いで離れると、マクスウェルの近くに黒い渦が発生していた。その渦は暴走しているのか、辺りの物を吸い込み始めた。

マクスウェル「大事にするよアルダープ!。攫った少女をなぶった後、簡単に捨てていた君とは違い、僕は君が壊れない様、ずっとずっと大事にするから!。ヒューッ、ヒューッ!、ヒューッ、ヒューッ!!。」

アルダープ「た、助け」

ゴォッ

そうして渦は閉じ、裁判所があった場所は更地になっていた。

 

龍星「···今こんな事を言うのもなんだけど、裁判長。判決を。」

裁判長「あっ、ああ。告発人、アレクセイ·バーネス·アルダープが悪魔と契約、及び自作自演の疑惑があり、ある事件の容疑者の可能性が高いため、サトウカズマ及びキヤマリュウセイは無罪とする。」

なんとも言えない終わり方だったが、なんとか無罪になった。リュウセイには感謝しかないな。···リュウセイだけでよかったんじゃ。

 




次回は後始末と日常?です。
アルダープは地獄に連れていかれたので、バルターとの見合いはなくなりました。
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