この素晴らしい世界に法則を! 作:ベビーカステラ食べたい焼き
ダクネス「···それから、2人はずっとこんな調子でな。」
めぐみん「なるほど。この2人が似非セレブ気取りな理由がようやく分かりました。」
ゆんゆん「そういう事だったのですか。」
ダクネスと俺が何があったのか話し終えると、2人はカズマ達の方を見ながら言った。2人は仲良く暖炉前のソファーに腰掛けていた。
めぐみん「まあお金があるのは素晴らしいです。今の資金がなくなったとしても収入があるのですから。では早速、討伐にでも行きますか!。カズマのレベル上げの続きです!。」
カズマ「え?、嫌だよ、何言ってんの?。大金がある上にもっと入ってくるってのに、何で今さら働かなきゃ行けないんだよ。レベル上げ?。もう、そんなのどうでもいいよ。」
そんな事をカズマはキッパリと告げた。
めぐみん·ゆんゆん「···はっ?。」
それを聞いて2人は固まった。
カズマ「大体、装備も整えての作戦だって立てて挑んだのに、俺、また死んだんだぞ?。決めた。もう討伐なんて行かない。俺はこれから商売だけで食っていく。冒険者稼業なんて危険な事はしないで、温い人生送っていくよ。」
アクア「ねえカズマさん、それは流石に困るんですけど。魔王を、倒してくれないと、色々と困るんですけど。」
カズマ「なら、もっともっと大金を得て、凄腕の冒険者をたくさん雇おう。そして、そいつらに俺のレベル上げを手伝ってもらった上で、魔王討伐を手伝ってもらえばいい。そう、高レベル冒険者の大軍を率いて魔王の城を攻略するんだ。どうだ?。魔王退治も現実味が出てきたんじゃないか?。」
アクア「それだわ!。流石カズマさん、冒険者達のほっぺをお札で叩いてこき使い、魔王を弱らせたところで最後のトドメは持っていく訳ね!。」
カズマ「そういう事だ。伊達に1番長い付き合いじゃないな、良く分かってるじゃないか。」
めぐみんがプルプル震えだし。
めぐみん「お、お金の力で魔王を倒すとか、そんな物は認めません!。認めませんよ!。魔王を何だと思っているのですか!。魔王っていう存在は、仲間と共にレベルを上げて鍛え抜いて、やがて秘められた力とかに目覚めたりなんかして、それで最終決戦の末に倒すのです!。それが何ですか!。高レベル冒険者を雇って倒すだとか!。」
龍星「あと作戦を立てて挑んだっていってるけどめぐみんが爆裂魔法撃てなかった原因お前だからな。自業自得って言葉知ってる?。それにいくら金で冒険者を雇ったとしても自分より下の奴に命令されてはいそうですかと言うこと聞くと思うか?。何人かはお前を殺して金を取るってこともありえるぞ?。」
その言葉にカズマは一瞬退くが。
カズマ「いや、そうは言っても···。現実的に考えて、俺がどれだけレベルを上げたところで、たかがしれてるだろ。」
龍星「そういうのは鍛練を真面目にやって限界を感じた奴が口にできる言葉であって何の努力もしてないお前が言う事をじゃない。」
カズマ「グハッ!。」
おお、思ったよりダメージが入ったな。
カズマ「分かった、しかしだ。俺は最近死んだばかりなんだぞ?。リザードランナー達との死闘の果てに、首がポッキリいったんだ。せめてこの古傷が癒えるまでは安静にさせてくれ。」
アクア「木から落ちた傷じゃないの。安静にはしなきゃだけども、綺麗に治療したから傷も痛みもないはずなんですけど。」
アクアの言葉を無視して大袈裟に首をさすっているカズマに。
めぐみん「···分かりました。」
めぐみんが顔を俯かせてボソリと言った。まあアクアが安静にというなら少しは休ませるべきか。
カズマ「分かってくれたか。それじゃあ俺は、早く傷を癒して戦線復帰するためにも昼寝してくる。夜になったらダスト達と飲みに『酒を飲めるなら今からクエスト行くぞ。』···。」
百歩譲って昼寝はともかく酒を飲ませるかよ。
めぐみん「分かりました、カズマの傷を癒しに行きましょう。」
ゆんゆん「めぐみん?。」
めぐみんが、未だに顔を伏せたまま、そんな事を言っう。
カズマ「癒しに行く?。いや別に、しばらくゴロゴロ遊んで『ああ?。』···安静にしていれば治るから。」
もう一度エリス様の所に送ってやろうか。
めぐみん「湯治に参りましょう。水と温泉の都、アルカンレティアに。」
カズマ「俺の事はお構い無く今なんて。」
龍星「温泉があるのか?。」
ここにも温泉ってあるんだな。温泉かぁ、久しぶりだな。
ゆんゆん「めぐみん、あそこに『温泉!?。ねえ、アルカンレティアって言った?。水と温泉の都、アルカンレティアに行くって言った!?。』。」
アクアが異様な食い付きを見せる。水が有名ならアクアのゆかりの地ってことか?。
カズマ「お、温泉かー。そうだな、俺達も強敵との連戦で精神的にも疲れてる事だし。大金も手に入った事だし、たまには贅沢して、温泉も悪くないなー。」
ダクネス「カズマ、なぜ棒読みなんだ?。」
先程から話しに入れなかったダクネスがカズマをジッと見ている。なんかめぐみんの目が輝いた気がした。
めぐみん「では温泉へ行くのに賛成、と言う事で良いですね?。」
ゆんゆんが何か言いかけた気がするが···久々の温泉だしな。コンコン
ゆんゆん「?、誰か来たみたいですね。」
龍星「俺が出るよ。」
一体誰だ?。バニルはありえないとして、セナさんか?。いや、セナさんの場合は急いでる時が多いからな。
龍星「はい、誰ですか?。」
と、そこには。
???「はじめまして、めぐみんとゆんゆんがいるのはここであっているかな?。」
眼帯をつけ赤い瞳の女の子がいた。
龍星「あー、紅魔族であってますか?。」
あるえ「うん、そうだよ。···我が名はあるえ。紅魔族随一の発育にして、やがて作家を目指す者!。」
何か久しぶりにこの名乗りを聞いたな。というかもっと他に名乗り方あったろ。
龍星「我が名は龍星。魔王軍幹部と渡り合った者にして、やがて魔王を屠りし者!。」
···この名乗りに馴れてきている自分がいる。
あるえ「まさか外の人でそんな返しをしてくれるとは、2人共、良い仲間を得たんだね。」
アクア「リュウセイー?。なんだったの?。」
ここに来た理由を聞くにしてもまずは中に入れるか。
龍星「とりあえず中へどうぞ。飲み物はお茶?、紅茶?、コーヒー?。」
あるえ「コーヒーを頼むよ。」
めぐみん「あるえじゃないですか。何でこの街に?。」
ダクネス「2人とはどういう関係なのだ?。」
ゆんゆん「私達の同級生でありと、友達です!。」
ゆんゆん、マジで君の青春は何があったんだ?。···俺は青春を送りきれなかったなぁ。
カズマ「同級生?。」
そう言いながらカズマはめぐみんとゆんゆんとあるえさんを見る。
めぐみん「おい、何か言いたげな顔だな。」
このままだと長くなるな。話を戻すか。
龍星「それで、どのような用事で来たのですか?。」コトッ
俺はコーヒーを置きながら聞いた。
あるえ「敬語はよしてくれ。君の方が歳上だろ?。ここに来た目的は···。」
期待しても意味ないと思うぞ。
カズマ·アクア·ダクネス「ゴクリッ。」
あるえ「小説のネタ探しとふにふらとどどんこにゆんゆんの手紙が本当の事か調べて欲しいと頼まれたからだ。」
ゆんゆん「信じてなかったの!?。」
めぐみん「それはそうですよ。ゆんゆんは学生の頃ボッチでしたから。信じられないのも無理はありません。」
カズマ「あんだけ溜めといてそんな事かよ。」
ダクネス「しかし小説のネタと言ってもどう探すのだ?。」
俺達は小説のネタになるような事知らな···いや、充分してるか。
あるえ「君たちの冒険についていっては駄目かな?。これでも職業はアークウィザードなんだ。足を引っ張る事はないと思うが。」
アクア「大丈夫よ!。私達は明日アルカンレティアに行くの!。一緒に来ると良いわ!。」
ま、臨時のメンバーみたいな感じだし2人の知り合いの上アークウィザード、断る理由もないな。
龍星「俺も大丈夫だ。みんなは?。」
カズマ「おう!、大丈夫だ!。」
何かカズマの目が···。
ダクネス「私も大丈夫だ。」
めぐみん「まあ、断る理由もありませんし。」
ゆんゆん「旅行は人が多い方が楽しいです!。」
早速明日の準備を···。
???「サトウカズマ!、サトウカズマはいるか!。」
今度は誰だよ。
カズマ「げっ、今の声は。」
アクア「せっかくいい気分だったのに。」
めぐみん「リュウセイ、追い返して下さい。」
ダクネス「頼んだぞリュウセイ。」
ゆんゆん「お願いします。」
随分と嫌われてるな。
龍星「すいませんがカズマは今、屋敷にはいないのでお引き取りください。」
俺はドア越しに向かいの人にいった。
ミツルギ「そうか。なら伝えておいてくれ。魔剣の勇者、御剣響夜が決闘を申し込むと。明日の昼の12時にギルド前の広場で待つと。」
何であいつが受ける前提で話が進んでいるんだよ。
龍星「しばらくの間帰って来ませんよ。」
ミツルギ「何だって!?。」
クレメア「きっとキョウヤに負けるのが怖いのよ!。」
フィオ「そうよそうよ!。」
いや、いたとしてもめんどくさいからやらないと思う。
クレメア「以前の裁判だってリュウセイって奴に任せてばかりだったじゃない!。」
フィオ「自分じゃ何でもできないのにあんなに我が物顔で喜んで『ふざけんなミカンのお供共があああっ!。』!?。」バンッ
ミツルギ「ミツルギだっ!!。ミしかあってない上に3文字じゃないか!。せめて4文字に···て、いるじゃないか!?。」
あのバカっ!。何で出てくるんだよ!。
カズマ「黙って聞いてれば好き勝手言いやがって!。ならお前ら、俺と戦え!。俺に勝ったら好きに言うが良いさ!。だがな、前にリュウセイが言ったが戦いに卑怯もくそもないぞ!。それ相応の覚悟をしてもらう。」
そう言いながらジリジリと迫るカズマ。端から見ると通報案件だぞ。
ミツルギ「サトウカズマ!、相手は僕だ!。僕と戦え!。」
カズマ「いや、お前とはもう俺の勝ちで決着ついてるじゃん。何言ってんの?。どうしてもやりたいのならリュウセイに勝ってからにしろ。」
さりげなくお前俺より強い事になってない?。お前よりは強い自信はあるぞ。
ミツルギ「言ったな、忘れるなよ!。」
カズマ「ああ、男に二言はねえ!。」
そもそも何で俺がやらないといけないんだよ。
龍星「で?、どこでやる?。」
ミツルギ「さっき言った場所にしよう。」
冒険者ギルド前広場
俺とキツツキが少し離れて立っている。周りの人も何事だ?的な感じで集まってきている。ちなみに周りは俺を応援しているようだ。
あるえ「仲間を賭けた勇者との対決、いいね。」
この人も少しヤバい部類か?。
龍星「それで、俺が勝ったら何かあるのか?。」
ミツルギ「···なら君が勝ったらこの雷光石をあげよう。」
そう言ってミミズクは黄色に輝く石を取り出した。確か雷属性の魔力が籠められてる石だったな。
龍星「よし、カズマ、合図を頼む。」
カズマ「分かった。よーい···始め!。」
その合図の瞬間俺はミツルギの懐に潜り込んだ。
ミツルギ「なっ!?。」
予想していなかったのか対応が遅い。そのまま俺はミツルギを上に飛ばし。
ミツルギ「がっ!?。」
天界力で強化した足で上空を取り、地面に叩きつけた。
ミツルギ「ぐはぁ!?。」
そしてミタラシは気絶した。あまりの早業にミリンのパーティーメンバーの2人は固まっていた。
めぐみん「分かってたとはいえ、相変わらずすごいですね。」
ゆんゆん「10秒もかかってませんよ!。」
カズマ「いやー、良くやってくれたよリュウセイ!。」
龍星「カズマ、貸し1な。」
カズマ「うぐっ、分かったよ。」
ギャラリーも盛り上がってるだけではなく、賭けもやってたみたいだな。
リーン「流石だねリュウセイ。」
するとリーン達も来たようだ。
龍星「久しぶりだなリーン。まあ、あいつ対人戦はやったことないんだろ。」
テイラー「···なるほど。」
アクア「どういう事よ。」
龍星「モンスターと人間だと戦闘スタイルがまるで違うからな。と、そうそう。約束だからなこれはもらってくぞ。」
そうして俺は雷光石を持って屋敷に戻った。ちなみにダストから。
ダスト『あのむかつくイケメンをぶっ飛ばしてくれてありがとな。』
なんて返答に困ることを言われた。さて、温泉が楽しみだ。
次回はアルカンレティアの道中の話です。
アンケートの締め切りは10月13日23時59分にします。