この素晴らしい世界に法則を! 作:ベビーカステラ食べたい焼き
龍星「いきなりだが、仲間を募集しようと思う。」
次の日、ギルドで集合した後、こう切り出した。
カズマ「仲間かー。4人もいるのにまだ必要なのか?。」
確かに一般的なパーティだと3、4人位だろう。だが、
龍星「あのなカズマ。何で皆パーティーを組むか分かるか?。」
カズマ「え、強い敵を倒すためだろ。」
ゆんゆん「私もそう思ってましたけど、違うんですか?。」
龍星「まあ、俺の持論だがな。因みにそれだと50点だな。」
アクア「プークスクス、2人とも分かってないわねー。」
カズマ「何だと!、じゃあお前は分かるのかよ。」
アクア「当たり前じゃない。数が多い方が有利だからよ!。」
龍星「25点。」
カズマ「ブフゥ。」
アクア「何でよー!。」
ゆんゆん「あの、答えは何ですか?。」
龍星「正解は、役割を分担するためだ。」
カズマ·ゆんゆん·アクア「役割(ですか)?。」
龍星「そう、逆に1人で何でも出きるような奴見たことあるか?。」
カズマ「無いな。」
龍星「だろ、このパーティーで言うと、俺は近·中距離アタッカー、ゆんゆんは遠距離アタッカー、アクアはヒーラー兼バフ、カズマは···そういえば何が出きる?。」
カズマ「俺はねぇのかよ!。」
龍星「すまん、とまあこんな感じで俺達に足りない、相手の攻撃を受けて味方、特にヒーラー、遠距離アタッカーを守るタンク、罠を外したりデバフをかけたり仲間のサポートをするレンジャーを募集したいんだ。」
ゆんゆん「なるほど。」
龍星「カズマは冒険者何だよな。」
カズマ「ああ、そうだけど。」
龍星「ちょっとカードを見ても良いか?。」
カズマからカードを受けとる。幸運以外は普通か。
龍星「カズマはレンジャーかな。ヒットアンドアウェイをする感じで。」
カズマ「えー。もっと派手なのは『タンクの方がいいか?。』遠慮します。」
龍星「ま、1つの道と考えて貰えば良いよ。」
カズマ「なあ、思ったんだけどさ、来てくれるのか?。」
アクア「ふぉのわらひがいるんだはら、なかああんて、」
カズマ「飲み込め、飲み込んでから喋れ。」
ゴクン
アクア「この私がいるのだから仲間なんて募集かければすぐよ。何せ私は最上級職のアークプリーストよ?それにアークウィザードのゆんゆんに強いリュウセイがいるんだから。」
何だろう。すごく不安だ。
翌日の冒険者ギルド
アクア「···来ないわね···。」
アクアが寂しそうに呟いた。
とは言っても誰も来ない理由は分かっている。
カズマ「···なあ、ハードル下げようぜ。流石に上級職だけっていうのは厳しいだろ。」
アクア「嫌よ!。なんで私が妥協しないといけないの!。」
そう、アクアが張った募集には上級職のみという条件があったのだ。
龍星「それで誰も来なかったら本末転倒だろ。」
アクア「ううー。」
どこぞのカリスマ(笑)吸血鬼かおのれは。
龍星「ゆんゆん、少しだけ席を外すが良いか?。」
ゆんゆん「あ、はい。分かりました。」
さて、ルナさんに少しききますか。
龍星「あの、ルナさん。」
ルナ「はい、リュウセイさんですね。何でしょうか?。」
龍星「実は···。」
ルナ「分かりました。こちらから話しておくので、後日また来てください。」
龍星「ありがとうございます。上手くいったらサービスしますよ。」
ルナ「ふふ、楽しみにしてますね。」
さてあいつらはっと、
ゆんゆん「め、めぐみん!。ここであったが100年目、今日こそは長きに亘った決着をつけるわよ!。」
めぐみん「···どちら様でしょう?。」
ゆんゆん「ええっ!?。」
あー。多分あの子がゆんゆんの言ってたライバル兼友達って子か。
龍星「おーい。その子がうちに入りたいって子か?。」
カズマ「何処に行ってたんだよ。」
龍星「少しな。」
ふむ、赤い瞳に黒のマント、ローブ、ブーツ、そして杖にとんがり帽子を被ったザ·魔法使いって子だな。すると、
めぐみん「我が名はめぐみん!。アークウィザードを生業とし、最強の攻撃魔法、爆裂魔法を操る者···!。」
やっぱりそうきたか。なら、
龍星「我が名は木山龍星!。この世界唯一無二の天界人にして、能力を極めんとする者···!。」
気持ちは分かるが、2人(アクアとカズマ)してそんな目で見ないでくれ。こういうのは最初が肝心なんだよ。ほらみろ、すごく受けてるぞ。
めぐみん「ほわぁ。すっごくかっこいいです。特に『この世界唯一無二の』ってところがとても、もう1回やってください!。」
龍星「2回も名乗るのは、あまりよくないんじゃ。」
めぐみん「はっ!、そうですね。2回も言ってしまったらかっこよさが失われてしまいますね。」
うん。2回もやったら俺のガラスのハートが砕けちゃうからな。
アクア「···その赤い瞳。もしかしてあなたも紅魔族?。」
アクアの問いに頷くと、冒険者カードを手渡した。
めぐみん「いかにも!、我は紅魔族随一の魔法の使い手、めぐみん!。我が必殺の魔法は山をも崩し岩をも砕く···!あのもう3日も食べてないので何か食べさせてはくれませんか?。」
龍星「飯なら良いけど、その眼帯は?。怪我ならアクアに治してもらったらどうだ?。」
めぐみん「···フッ。これは、我が強大なる魔力を抑えるマジックアイテムであり、もしこれが外されることがあれば、その時はこの世に大いなる災厄がもたらされるだろう。」
カズマ「へえー。封印みたいなものか。」
めぐみん「まあ嘘ですが。単にオシャレで着けてるだけのただの眼帯···あっあっ、ごめんなさい、止めてください引っ張らないで下さい!。やめっやめろー。」
アクア「ええと。カズマに説明すると、彼女達紅魔族は、生まれつき高い知力と強い魔力を持ち、大抵は魔法使いのエキスパートになる素質を秘めてるわ。紅魔族は、名前の由来となっている特徴的な紅い瞳と···。そして、それぞれが変な名前を持っているの。」
カズマ「へえー。っあ。」バシンッ
めぐみん「アァー!。イッ↗タイ↘メガー↗。」
龍星「おい、カズマ。」
カズマ「違うんだ。手が滑って。」
ゆんゆん「めぐみん!。私よ私。ほら、紅魔の里の学園で同期だった!。めぐみんが1番で、私が2番で!」
へえー。ゆんゆんを抑えて1番だったのか。すごいな。
めぐみん「鬱陶しいですよ。ゆんゆん。それだから何時までたってもボッチなのです。」
ゆんゆん「酷い!。名前覚えてるじゃない!。後、私はもうボッチじゃないわ!。友達だっているもの!。」
めぐみん「ほお。今度は何と友達になったのですか?。木ですか、それとも花ですか。」
ゆんゆん「リュウセイさんですよ!。」
めぐみん「へえー。今の話本当ですか?。」
ゆんゆん「なんで信じてくれないの!。」
龍星「本当だよ。あとゆんゆん、一旦落ち付いてくれ。」
めぐみん「そう言えば、変な名前とは失礼な。私から言わせれば、街の人達の方が変な名前をしてると思うのです。」
カズマ「···因みに、両親の名前を聞いてもいいか?。」
めぐみん「母はゆいゆい、父はひょいさぶろー。」
なるほど、さすが紅魔クオリティー。
龍星「ゆんゆんは?」
ゆんゆん「お父さんの名前はひろぽんです。」
カズマ「···とりあえず、この子の種族は質のいい魔法使いが多いんだよな?。仲間にしてもいいか?。」
めぐみん「おい、私の両親の名前について言いたいことがあるなら聞こうじゃないか。」
アクア「いーんじゃない?。冒険者カードは偽装できないし、彼女も上級職の、強力な攻撃魔法を操る魔法使い、アークウィザードで間違いないわ。カードにも高い魔力値が記されているし、これは期待できると思うわ。もし彼女の言う通り爆裂魔法が使えるのなら、それはすごいことよ?。爆裂魔法は、習得が極めて難しいと言われる爆発系の、最上級クラスの魔法だもの。」
めぐみん「おい、彼女ではなく、私のことはちゃんと名前で読んで欲しい。」
抗議するめぐみんにカズマはメニューを手渡した。
カズマ「まあ、何か頼むといいよ。俺はカズマ。こいつはアクアだ。よろしく、アークウィザード。」
こいつ···はあ、
龍星「んで、改めて言うが俺がリュウセイで知ってると思うがゆんゆんだ。よろしくな、めぐみん。」
めぐみん「はい。よろしくお願いします。そこの2人と違って貴方はいい人ですね。···本当にゆんゆんはパーティーに入ってるんですか?。」
どんだけ信用ないんだ。
ゆんゆん「ふふん、私はあなたよりも先にパーティーを組めたのよ。」
めぐみん「ほぉ、言うではありませんか。では、私の方が役に立つと証明してみましょう。」
ゆんゆん「望むところよ!。」
退屈することもなくなりそうだな。
次回はとうとう全員集合か!