Permeate   作:コンテナ店子@コミケ出ます

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今回は若干セリフ多めです


第11話「二つの姉妹」

 風で私もエクソシスターの子も髪の毛がだいぶぼさぼさになったまま宿舎に戻ったら、誰もその中にいないようで、聞こえて来るのは外からの籠ったような風の音がするくらいになった。ただ、それからどちらからという訳でもなく、しばらく玄関先で立ったままにしていた私たちが歩き出すと、その建物の木が軋む音が周囲に響き渡る。天井にまでその音が浸透しているかのようであった。

 

 ただ、それへと私もその子も一切視線を向けずに、両方ともそれをわずかに下へと向けるような形にしたまま、ただそこの曇った空から来る光しかないせいでだいぶ暗くなっている影になった場所を見つめる。その上、元々そこの色が濃い茶色のような色をしているせいで、だいぶそれに染まってしまっているかのようであった。

 

 一方で、窓も羽目殺しになっているのも見える壁は白色に近い灰色をしている。ただ、そっちの方をわずかに見ると、私とその子の影が斜め後ろに伸びるような形になっていて。私の方がわずかに傾きを急にすることで相手のぶつかってしまい、途中で2つが1つになっていた。

 

 いつも私とおばさんが食事をしている場所に付くと、私の方から椅子を引っ張ることでその低い音を立ててから、わずかだけど確かに音のする息を鼻から出しながら椅子の上に座る。両方の腕を組みながら、手首を太ももの上に力なく乗せて目尻を落っことす。そして、肩も同じような動きをさせる。

 

 部屋の中で変わっている様子は暖炉にくべてあった薪が灰になって白と黒が交じり合っているのを今も残しているくらい。それは辛うじて今もかつてそうだった形を残しているようであったが、下の網との隙間はほぼなくなってしまっている。

 

 ただ、一方でそっちにいる子は今も廊下と部屋の間の枠に体重を乗っけた片方の肩を押し付けて、そこをへこませているまま目線を斜め下へと落っことすようにしていた。さらに、だらんと落っことした片方の肘にもう片方の手をくっつけてて、その状態で何度か鼻をすする音を周囲に響かせているよう。

 

 それ同士の隙間が来るたびに私の方へとわずかに視線を向けるかのようにしているその子は、こっちがそれに気づくたびにまた視線を横へと向けてそこで角度を小さく小刻みに変え続けてる。しばらくそれが続いた結果、一度息を吸い込むような音を向こうが立てた。

 

「私を産んだ人のことなんか、覚えてない」

 

 いつの間にか息を吐いていたのに口の動きだけで気づいた私は、向こうが声を出した瞬間、背もたれの方に倒れ掛かってた体勢を元に戻して相手の方をまた見つめる。ただ、向こうも向こうで自分の肘を掴んでる方の腕を何度も擦るように指を動かしていた。

 

 それだけでなく、何度かまた勢い良く鼻から息を吸い込むようにしているだけでなく、口からも同じような動きをさせている。ただ、目線はずっと同じ方を見ているだけで一切動かさないようであった。

 

 一方で、こっちは椅子の上に横向きで座ったまま私は自分のお尻の下の座ってる面のさらに下へと自身の足を寄せていて。足首同士を組み合わせたままそれをさせたけど、でも、全てはエクソシスターの制服である長いスカートの中に隠れてしまったまま。

 

 さらに、その中の硬いブーツの先端の硬いそれで床をわずかに擦るようにするが、それで聞こえて来る音はほんのわずかな物。エクソシスターの子が何もしゃべらずに、今も限界まで背中を丸めたまま、自身の太ももの上に両方の手を指の所で組み合わせているだけだからこそ聞こえているような物。

 

 そして、こっちは下の唇を上に押し付けながら、わずかに手の甲側を膨らませるようにしている左手のそこを隠す用に乗せている右手。その後者の爪を立てるようにしながら自身の体に顎をくっつけるみたいにしながら肩から下はまっすぐにしている。しかし、その中でも手が赤くなるのを確かに見つめながらも爪の形を一切変えないでいた。

 

「それで、お姉さまは……」

 

 細かく息を吸うようにしながらしばらく口を開けたままにしていた向こうは、それがある程度落ち着いてから一度だけ捨てるように吐き出した息の後に、ほとんど抑揚をつけないような声を出している。

 

 しかし、前半部分はそのまま進んでいた物の、その後半ではほんのわずかな声を出すことしか出来ないようで、ずっとただ下に向けるだけにしていた視線を斜め下に向けながらだんだんと小さくしていた口をさらに縮める。指の腹がいる位置は変えないままその力の入れ方をわずかに変えているようで、その関節だけがわずかに動いていた。

 

 彼女がほんの一瞬だけしか声を出さなかったせいもあり、それがなくなるとまた周囲が外で吹いている風が窓を揺らしているようなもので、わずかに小さく揺れる音を出しているのしか聞こえていない。さらに、それでも外で揺れている雑草の傾きは変わらない。

 

「ソフィアって名前も、お姉さまがくれた」

 

 自分の名前をソフィアが言う瞬間、言葉が止まる。ただ、それと一緒に音がわずかに持ち上がってるのに気づいた瞬間、私も上瞼を持ち上げる動きをすることに。ただ、またそのすぐ数秒後には私の喉を強く締め付けることになって。相手から目を反らすことになる。

 

 また、それをする直前の向こうは、手を同じようにしているだけで。それ以外には動かない。わずかに持ち上がった声が終わったところで、数秒間開けてからまた続きを始める。それは、さっきに比べればまだ早口の勢いがある程度緩和されていて。ただ、それが終わると一度鋭く鼻から息を吸う音を立てる。さらに、それから先も小さくて短くだけどそれと似たような音を私の方へと聞かせていた。

 

 一方で、こっちは親指で手の平側を、残りの四本で甲側を爪で突くような形にしていたが、指の関節は出来るだけ角度を付けないように持ち上げておくだけにしていて。まれに瞬きを繰り返すだけ。そのたびに視界の解像度がどんどん下がっていくようで。それに耐えきれなくなってると、顔を斜め上へと向けるように。

 

 そこで何度か鼻をすする。さらに、まれに何度か勢いよく繰り返すような瞬きを繰り返している。そして、顔の角度を反対側へと向けるようにしていると、顔を勢いよく下へと向けるとそのまま勢いよく椅子を引きずるようにして立ち上がった。

 

 そのまま自分の右手でもう片方の手の付け根の辺りの制服を握り締めると、そのまま体をわずかに前のめりにしながら足を細かく動かして息を強く締めるようにする。

 

 息を吸ったり吐いたりを繰り返しながら早歩きで体を前のめりにしながら数歩歩いた所で。体の動きと止めて、もう一度服を握り締める力を入れてそこにめいっぱいしわを作る。続けて歯を噛みしめることで顎を自分の体へと近づけるような動きをさせてから、ゆっくりと息を吐きだした。

 

「ごめんなさい……」

 

 こっちの顔を左側の方へと近づけるような角度のまま発した言葉が、だんだんと消えるような勢いのままに終わると、また間髪入れずに足を動かし始めた。しかし、顔を自身の唇の少し下の辺りでしわを作るかのようにしたまま進んでたのと共に、目元を瞑らないで限界まで力を入れていたら、急に後ろで建物の壁が軋む音がする。

 

 それのせいで私の進めてた足の動きも止まってしまい、片方の足だけを前に出すような姿勢のままそこで止まっていることに。瞼をほぼほぼ閉じる直前の限界まで下げた状態でわずかに体を前のめりにしている。その体勢で、呼吸に合わせて胸が膨れたりしぼんだりしているのを自身も感じ取っていた。

 

 一方で、立ち上がっているソフィアの様子はこっちからでは一切確認出来ない上、影すらも周囲の薄暗い空間の中ではとても確認できない状況。それで、唇の力を入れる位置を何度も動かし続けていた。向こうはしばらく壁から体を離した以降に音を何も聞かせていなかったが、一瞬だけ靴を地面へと落っことす音を私の方へと聞かせていた。

 

「あの……」

 

 ゆっくりと足と一緒に靴が地面に落っこちる音を聞かせているが、それの先方は爪先だけであったようで、かかとが落っこちた瞬間は一気に落っこちるよう。髪の毛を落っことして影にしている顔を横へと傾けた状態で、そこだけを使って振り返ったこっちに対して、ソフィアは今も私の方へと視線を合わせずに、足の一歩だけを前に出すような姿勢でいる。

 

 さらに、両方の腕を前へと出している状態でいるそっちはまつ毛を動かしながら瞬きを繰り返し、まれにこっちの方を見ていると思いきやまたそれを反らすを繰り返していた。ただ、ほんのわずかに顔を上げて、その目と口が同時に見えている状態になった途端、それが開いていた。

 

「お姉さまの、部屋が見たい」

 

 こっちもこっちで肩の横側から視線を向けるようにしている体勢でいるのを戻すとまた一度通路がまっすぐに続いている方へ体全体の向きを戻す。そこで、両方の手で反対側の前腕の辺りの袖を握り締めると、ゆっくりと一度だけ深呼吸。ただ、それで鼻どころか顔全体が震えてしまうせいでほとんどそれがまっすぐに出ることはない。

 

 しばらくそれが続いていたが、数秒後にはほんの一瞬だけ相手に返事をするような声を出す。ただ、終わった瞬間、同じ体勢のまま等間隔で足を動かしながら脇を締めた状態で歩き出す。それだけでなく、肘もくっつけたままそこを一切動かさない。

 

 自分の靴の歩く音はどこまで歩き続けても廊下の中の足音から逃れることはできずに、いたずらに足の勢いだけがどんどん上がっていくよう。顔の向きだけを窓側へと向けている状態で歩いていたら、いつの間にか彼女のお姉さまの部屋の前に到着していた。

 




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