Permeate   作:コンテナ店子@コミケ出ます

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実はコミケにサークル参加します。
明日エクレシアが主役の新刊の予告編を公開します。


第2話「行き止まりの世界に残って」

 私のことを呼びながら女性は食卓テーブルに備え付けられている物の中でも一番私に近いところにあった椅子を持ち上げて音もなく引く。それから手を使ってそこに座るよう案内しながら、声でも同じようにしてた。

 

 一方、こっちは部屋に入ってから小さく首を左右に振って周囲を確認。辺りを照らしている様子が窓から入ってくる日の光しかないせいもあってだいぶ薄暗いせいか、この家の壁であったり食器棚であったり家具であったりが薄暗い木の皮の色以外には何もないかのようで。すぐに顔の向きの移動を辞めて言われた椅子の上に座る。

 

 それと一緒に一度だけ頭を下げながら軽く感謝を伝えると、向こうは何か飲み物を用意しますと言ってすぐにその場から早歩きでそそくさといなくなってしまう。部屋の中で残された私には、小さな音ではあるけれど、今も波が何度も行き来を繰り返す音だけが聞こえていて。

 

 その中に自身が日記とその上で万年筆を走らせる音だけが入り込む。ただ、わずかに眉を下へと下げながらただそこだけに視線をぶつけている。そんな中で、周囲の薄暗い部屋の中の明るさにそれが混じっている上に、黒いインクも光を反射することもなくただそれに染まっていくかのよう。ただ、それでも筆を動かし続けるのは辞めようとしない。

 

 書き終えたタイミングで一度息を鼻から吸って吐いてをする。ただそこだけを動かし終えたら、わずかな瞬きを繰り返しながら私がこの島に来るまでの様子だけが書いてあるそこの様子を瞬きしながら見つめてた。

 

「あの、おいそがしいところすみません……」

 

 声の音を控えるようにしながら体を少しだけ屈ませて。手をこっちの方へと伸ばしながら話しかけている様子が、顔を上に上げながら振り返っている私に見せてて。視線同士がぶつかった瞬間に私の方から体を起こしてた。ただ、私も最初は勢いが出そうになった体のそれを、手を背もたれの先端に乗せた瞬間にゆっくりに。わずかにお尻が持ち上がっている状態を数秒間キープしてからそこを後ろに突き出すようなポーズからだんだんとそれも持ち上げていく。

 

 最初は両方の眉を落っことすような表情をしていたものの、一度瞼を使って限界まで落っことしてから持ち上げる。一緒にほんのわずかな息を吐きながら頬を持ち上げるような動きと一緒に唇の両端をついていかせた。

 

 一方で、両方の腕を体の前で斜め下へとむけて伸ばしながら、おなかの少し下のあたりで手を自分の前で組ませているそっちのほうを見る。彼女の後ろ側にある部屋同士の境目になっている、何も取り付けられていない出入り口のところで帽子を深くかぶっているままそれで下半分の眼だけが見えているエクソシスターの女の子がいた。

 

 その子は数秒ごとに目線をずっと左右に動かしているけれど、それがどこかにぶつかるわけでもなくて、ただ行ったり来たりを繰り返しているだけ。それ以外に動いている場所は何もなくて、枠の向こう側の通路で今も立ってるだけなのもあって、肩の半分は見えなくなっている。

 

 その少女の様子を私は一度口を閉じ直すような動きと一緒に見つめてた。体を横へと傾けることでそうしていたのもあって、二人の間に立ってる女の人もそれに気づく。

 

「うちの島で元から勤務しているエクソシスターです」

 

 言葉を1つ1つ出していくような話し方をしながら顔を下へと向けて、唇を紡いだままおでこを前に出して目を細くしたまま後ろへと下がっていくその人。

 

 一方、その動きに気づいたみたいで、向こうにいる女の子は顔を上にちょっとだけ向けて一瞬だけ私の方を見てて。すぐにまた唇同士を当てて強くそこを押しつぶしながら目を細めてた。そこを閉じないまでも小さく開いている範囲を広げたり縮めたりを繰り返してるその子は、目を斜め下に向けたり私の方を見たりを繰り返してて。こっちは体を前のめりにしながらその顔を覗き込む。

 

「はじめまして」

 

 膝に手を当てながら出した声に対して、向こうはすぐに足は動かしてないけど顔をそっぽに向ける。その間、私が一瞬だけ出した声以外には音がしない。次にそれが出たのは、こっちが片方の手を前に出そうとした時で、その瞬間その子のそっち側の肩が後ろに動いたのと一緒に同じ側の足が一歩後ろに下がったのが聞こえたからだった。

 

 帽子のせいで出来上がった黒い影の中で、斜に構えた顔から見上げるようにじっと私の方を見てくる向こう。たまに瞬きをしてるだけで、その向きだったりが変わることはない。ただ、それでも足の力を入れ方が変わってるみたいでその重心がわずかに動いているように感じる。

 

 その様子をしばらく見てる間も体を前に出すようなポーズを取ってた私は、鼻から息を一回だけいつもとそんなに変わらないくらいのペースで吐きながら体勢を元に戻した。

 

「どうも」

 

 私の顔が離れた所でわずかに声を出しているエクソシスターの女の子。一緒にわずかに頭を会釈していると言っているのか怪しいくらいの角度で動かしているのが見える。ただ、それもほんの一瞬の出来事。それが終わった後は、顔の前に手を持ってきて帽子のつばを引っ張ってた。

 

 その後、顔をわずかに女性の方に傾けたら「もういいでしょ」とだけ言ってて。それの返事を待つわけでもなく、数秒間相手から何も言われないのを確認するみたいにしてからいきなり体を翻す。

 

 一瞬で姿が見えなくなった女の子の足跡だけがだんだんと小さくなっている。でも、ちょっとだけ籠ったような音はずっと私の方にまで聞こえてた。ただ、それよりも、一緒の部屋の中にいる女性が軽くため息を付くと顔の向きをこっちとは逆の斜め下に向けて出してるのが聞こえて来て、視線をそっちへと向ける。

 

「ごめんなさい」

 

 一瞬だけ出すようなその声を私の方へと聞かせてる女性は、眉を落っことしたまま顎を体へと近づけるような形で口を開いていた。ただ、私も顔だけを斜め後ろに向けるような形で相手を見るだけにしてて。その状態から一切動かない。

 

 そっち側に立っているその人は向こう側にある小さな窓を完全に体で隠しているかのようにしていることもあり、正面の様子は逆光により出来た影で黒く染まっているよう。その体に身に纏っている薄いワンピースがしわになってより色を濃くしているようにみえるが、その部分は盛り上がりが内側へと寄るような形になっているということもあり、ほとんど見えない。

 

「あの子、誰にでもあんな感じなんです……」

 

 目線を斜め横へと向けていたその女性は言葉が終わった後にため息を吐くと、続けてさっき以上に小さな声で困ったものですね。とだけ言い終えると、口と鼻の両方で息を吐く。一方で、それを見てるだけにしてた私は眉の真ん中あたりに力を入れながら一度だけ鼻から息を吸う。

 

 そしたら、向こうの方から「お部屋に案内しますね」と言いながらこっちの横を通り過ぎていく。まっすぐにただ進行方向を見てるその人は仕切りになってるところを斜めに入って通路のほうへと出ていて。私は数秒間相手の様子と見えなくなった場所をただ振り返りながら見つめてて、一度ため息をゆっくりと吐きながら肩と顔を落とす。誰もいなくなったリビングの中でその音だけが聞こえていると思ったけど、外で鳥が鳴いてる音が聞こえてきたり馬車が走ってる足と車輪の音も聞こえてる。

 

 しばらく近くの机の上に細い手の先端を乗っけながら顔の向きを下に落っことしてる状態でいるが、その間私は唇の上下へ交互に力を入れるかのような形にしていた物の、そのペースはあまり等間隔とは言えない上に、形は一切動かさないようにしていた。

 

 

 案内された部屋に着くや否や、私はベッドの横に腰を掛けつつその勢いのままに持っていたカバンをすぐそばに下投げで放り投げるような勢いのままに置く。続けて靴も上下に足を振りながら脱ぎ捨てるのが終わるとともに、上半身を後ろへと倒す。

 

 髪の毛を挟んでマットレスが空気の音を出すかのようになったのに対して、私はただ窓から入ってくる太陽の光だけで見えるようになっている薄暗い天井や部屋の様子を見つめる。ドアの横側に壁を盛り上げるような形で出来上がってるクローゼットの姿であったり、私の両方の腕を折り曲げながら上に伸ばしてる姿を映してるドレッサーなどが視界に入る。

 

 自分の体の中でも頭が向かってる方とは真逆のほうにあるそれの様子を、首を持ち上げるような感じで見つめてた。でも、その棚の上に乗っけてある写真であったり化粧道具やリスの模型が置いてあるのだけをただまっすぐ眺めて。その奥に自分の上瞼を落っことしている自身の顔が胸の向こうにいるのを見てたら数秒の間だけそうしてたら息を吐きながら体勢を元に戻した。

 

 自分の胸が呼吸で何度も上下に動き続けるのだけを感じながらただただそこにいる。それ以外に感じるのは自分のしわが出来上がりそうになってるエクソシスターの制服だけ。そのデコボコを背中側で強く感じ取る。

 

 しばらくそうしてたら、低い声と一緒に上半身を起こして自分のおなかのコルセットを外そうとしてそこに手をかけた所で、視線が上から下に動こうとした瞬間に、視線がドレッサーの棚のところで止まる。少しの間同じ体勢でいた私は、息を吸う音と一緒にゆっくりとスリッパの高い音と一緒にそっちへと近づく。

 

 首を下へとむけて曲げながらゆっくりと1秒に1歩くらいのペースで歩いてって。それと一緒にわずかに両方の手を前後に振る。そして、そこに置いてあった写真立てにさっきの子と片方の手で恋人つなぎをしながらいる私服姿をした大人のエクソシスターが映ってた。

 

 さっきの女の子がつないでる手を自分の胸元にあてながら顔を少し下に向けながら頬を赤く染め、少しだけ前に出してるようにしていて。口の両端がそれに引っ張られて持ち上がっている。目線もわずかに潤んでいる様子が写真越しの私にもわかった。

 

 一方で、前にいるその子の肩に空いてる方の手を乗せているもう一人の女性。体を前のめりにして顎をそこへと近づけることで相手の様子をのぞき込んでいるかのようであった。そして、光の反射で顔が見えなくなっていたが、それをそのままにして周囲の様子を一周。

 

 クローゼットのほうへと早歩きで今度はスリッパ越しに足を強く押し付けるような形で歩き、その勢いでそこを開けたら、今も掛けたままになってるさっきの人が着てた私服のブレザーとスカートが別々にかけてあるままになった。私が開けた勢いのせいでわずかに揺れてるのを少しだけ大きく目を開けながら口も小さく開けて見つめる。数秒間に一度だけ瞬きをしながらいたら、それを斜め下へとむけながら周囲の空気を少しだけ吸い込むような動きと一緒に口を閉じる。

 

 しばらくの間両方の手をクローゼットの両端にあてたままいたのもあって、いつの間に肩の後ろ側に流されて行ってたペンダントのことに気づいて、それを手で戻しながらもう一度ドレッサーのほうへと戻り手で髪の毛を整えた。

 




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