Permeate   作:コンテナ店子@コミケ出ます

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今回は若干セリフ多めです


第20話「私の人生の言葉」

 ただ、海から流れて来たと思われる中に穴が開いた丸太のような流木の上に座っているだけにしている私。先日までの荒波が嘘のように静かな海から吹いてくる海風で数秒に一度だけ髪の毛が斜め横へと流すように揺れ続けている。それに対して、こっちは膝の上に両方の手首を乗せ、体が傾いているのを一切変えないまま瞼を下げている。灰色になっている砂浜と濃い鼠色と白い泡の様子だけを描いている海を見つめていた。

 

 ただ、私の目の前には以前使った焚火の灰が今も残っているのが、完全に真っ黒になっている様子で崩れたまま砂も含めて同じ色になっていた。しかし、風の勢いに煽られるように煤が舞っていくその中で、ほんのわずかに赤くなっている物が私の視界に見えていて、しかし、それは太陽の光とも違う色で、どこからやってきているのかが全く分からない。

 

 しばらくそこでいるだけにしていた物の、何度も息を切らしながら砂の上を踏みしめ続ける音がこっちにまで聞こえて来るものの、それでお尻を動かしたつもりが全く動いていないようで、気づいた時にはもう、私の後ろ側から首に手を回すような動きと共に肩から体当たりをされていた。

 

 何度も何度も息を口から吸ったり吐いたりを繰り返している音がしているのを耳元で感じていると、上の瞼が一気に重くなって、それのせいで口から一気に一発の息が噴出されるような感覚を味わって。それからも自分の手を相手のが重なっている辺りに近づける。ただ、それで触れることなんて全然出来ない。

 

 自分の体を前のめりにすると、相手もそれに着いて来るように、こっちの胸元と向こう背中が触れ合ったまま。そして、ソフィアは何度も高い声を息の間で聞かせてる。私も、目元が異常に重くなっているような感覚で、その中身が一気に押し出されそうなのを味わいながら瞼の中で目線を横へと逸らす。同じく、上の唇を強く押し付けながら顎を限界まで自分の体に近づけて肩を持ち上げた。そのまま私の腹の所に押し付けるように限界まで手に力を入れた。

 

「愛してる……」

 

 その、途中で何度も止まるような小さな声が後ろからした瞬間、私も勢いよく顔を持ち上げながら口を開け、そこから1回だけ息を吸い込む。目を大きく開けながら数秒間小さく体を上下に動かし続けてた。

 

 しばらくそのまま同じ体勢でいるつもりでいたかったけれど、ソフィアが声の終わりからの数秒後で歯を強く噛みしめる。そのまま勢いよく狭い範囲で体を振るいながら立ち上がると、向こうの体が離れたと思うよりも早く、一瞬だけ後頭部に髪の毛の上から口付けされてたのに気づいた。

 

 振り返って目を開けながら口を開けてると、私は何度も息を吸ったり入ったりを繰り返しながら口の両端を下げている。今も尻もちを付いた状態で両方の手も同じ辺りに突いたソフィアが私の方を見てるのに、こっちは視線を左右に泳がせることしか出来ない。

 

 ただ、目の下の方で何度もその動きを繰り返していた所から急に体を翻すと、肩を持ち上げ脇を締めた状態のまま足を何度も突くような勢いでまっすぐ道を歩いて行く。周囲から聞こえている波の音の方に耳を傾けようとしているのに、それ以上に私の後ろの方で何度も砂を巻き上げるようなのを聞かせているのに気づいて。それが私よりも間隔は長いけど確かに大きな音をしているのがわかったら、こっちも両方の腕を振るいながら下に向けた顔を左右に揺らすような動きを繰り返しながら走り続けた。

 

 こっちもどんどん走る勢いを高めていったはずなのに、向こうの方がペースが早かったみたいで、すぐに押し倒されると、私が仰向けになって。その上にソフィアが押し倒すような体勢になった。

 

 一気に周囲に砂が持ち上がる。ただ、それもほんの一瞬。互いに何度も息を吸ったり吐いたりしているのを体で感じながらも、肩でそれを繰り返しているのと空から暖かい太陽の光が降り注いでくるのを感じている。しかし、後者がこっちの体に当たっているのは前者がない部分だけだった。

 

 しばらく私が途中で肘を折り曲げながらも前腕と顔を平行にしているのに対して、ソフィアはまた両方の腕をゆっくりと私の首の周りを一周。それからも何度も息を吸うたびにしゃっくりをするような高い音をこっちへと聞かせていた。

 

 私も私で砂に触れた自身の手をゆっくりと握り締めている物の、その手に残ったのは太陽の光で熱くなった砂だけ。それですらも、力を入れないままでいたせいで、わずかな隙間から次から次へと滑り落ちてしまっていた。強く息を吸いながらまた顎に同じような動きをさせつつ、ずっと向こうが発してる細かな高い音を聞くだけにしていた。

 

「わかってる、そんなこと……」

 

「死んだやつらのことなんか、どうでもいいよ!」

 

 私がほんのわずかに出した限界まで張り詰めた高い声。でも、ゆっくりと1文字ずつ出していくこっちのを一気に掻き消すような大きな音が周囲へと響き渡った瞬間、向こうがこっちの髪の毛の上におでこを擦り付けながらゆっくりと腕の上を滑っていくことで、エクソシスターの制服にしわを作るような形で握り締めていた場所からこっちの甲に平を重ね合わせる。さらに、握りこぶしの細かい腕の隙間から、そっとそこを撫でるようにしてかさせ合わせてきた。

 

 私も息を鼻から一気に吸いこんだのを喉へと叩きつけるみたいにすると、目元に限界まで力を入れてそこにしわを作る。でも、私が相手の叫び声を聞いた後は何も言えずにただ嗚咽を吐き出すだけなのに、向こうは何度もほんのわずかな、私の耳の中ででも波の前後に消えてしまいそうなほどの大きさで「好き……」と「愛してる……」を繰り返しつぶやき続けてた。

 

 でも、こっちは何度も口から繰り返し呼吸を吸ったり吐いたりを繰り返している動きしか出来なくて、鼻からもう一度息を吸うと、それで喉が刺激されて何度も咳こんでしまっていた。私の視界には、ただ白の中にほんのわずかな茶色を落としているかのような砂の色しか見えない状況で、何度も私もしゃっくりを繰り返すように顎を震わせる。

 

 ソフィアを背中に乗せているのと両方の手同士を重ね合わせているのを同じくしたままゆっくりと体を起こそうとすると、その動きは相当にゆっくりになってしまった上に、それと一緒に髪の毛や制服から少しずつ砂が落っこちていき音を私の方へと聞かせていた。

 

 下半身は砂浜の上に座らせたまま足を横へと伸ばしていて、顔を下へと向けたまま両手を体の横の方へと持っていって重ねているままにしていた私はゆっくりと息を吐いている。視界もだいぶ瞼で狭くしたまま斜め下へと視線を向けていた。ずっとそのままでいたつもりだったが、ソフィアの指が私の頬をゆっくりと撫でるように下から上へと動かしているのに気づいた。

 

 ただ、相手のくすぐったい感覚だけを味わいながらそこが熱くなる。小さく開けた口と目。それでこっちの様子を上目遣いに覗いて私の方をただ見つめた。向こうは今も息を何度も繰り返しているのか、以前ほどではないにしても体を動かし続けている。しかし、それも数秒間の間だけ、だんだんと目で太陽の光を反射しながら勢い良く開けた口から激しい息を何度も繰り返した。

 

 それからしばらくそうしていた物の、下の唇を勢いよく上へと押し付けると、顎をわずかに上へと持ち上げると一緒に目尻を垂らしたままそこを閉じ、唇をわずかに出すような表情のままこっちの唇と重ね合わせる。小さく向こうのが動いてるのすらも感じながら、その弾力でお互いにそこに入れている力が少しずつ変わっていく。唾液がわずかに揺れていくのに、どんどんと体が火照っていく。

 

 気づけば、数秒間ずっと真正面に同じ角度で顔を向き合わせているのだけをずっと続けてた。それから、向こうの指が頬からゆっくりと滑って行くのに気づいたら、途中までは目を大きく開けて、それが空中で指だけが曲がっている状態でいたけど、砂浜の上へといきなり突き、体を前のめりにしたままにしてた。

 

 何度もそこで波の動きのわずかな隙間から息を鋭く吸っている音だけを私の方へと聞かせている。でも、私は自分の落っことした手から伸びている腕の肘にもう片方の手をそっと添えているだけにしていた。わずかに口を開けた状態だったもののそれをまた閉じる。上の唇を下のに押し付ける。ゆっくりと息を吸いながら目を強く瞑りそこに一気にしわを作った。

 

「ごめんなさい、イレーヌ、さん……」

 

 今まで以上に高くて途切れ途切れで聞こえて来るその声。何度か息を吸ったり吐いたりを繰り返してからそれを相手へと向けて持ち上げると、向こうは砂を残している手で目元を何度もぬぐい続ける。最初は人差し指の付け根辺りを横向きの手を外側へと広げていくように動かし続けていて、しばらくすると強く手のひらを押し付けていた。

 

 ただ脇を締め付けているその子の姿を見ているだけで、ただ顔を限界まで下へと下げたまま髪の毛も同じくしていたら、何度もまた目に限界までしわを作りながら力を入れて、それが戻ったら数秒間開けたままでいれた。でも、それで焦点がどこにも合わなくて。それなのにまた強くそこに力を入れてしまう。

 

 おでこに強く両方の手の平の硬い所を当てながら親指で強く髪の毛の上から頭を押し込む。何度も肩で呼吸をしている私はそのままおでこを砂浜の上へと落とし、その熱さを自分の体へと浸透させることになった。

 

「好き、好き、好き、なん、です……」

 

 言葉を繰り返し出すたびにすぐに止まってを繰り返してるソフィアの声は何度も出すたびにその隙間の長さも、音の高さも、声の長さも次から次へと変わっている。そして、言葉が終わったら、数秒後にまた何の意味もない大きな声をずっと出し続けているだけだった。

 

 それを聞くたびに私も大きな声を投げ捨てるみたいな勢いで繰り返し謝り続ける。そのたびに、砂浜へと付けた顔を繰り返し左右へと振り続けてた。砂が周囲へと少しずつ動いているのと髪の毛が揺れる感覚だけを味わっている。前者の温かさに対して後者は私に冷たくエクソシスターの制服から漏れた肌と触れ合う。しかし、前者は制服の上からでもそれを感じさせられた。その間も、私は声を出せる時はずっと出し続けていた。

 

 私の体から力が抜けて、声も出なくなったころ、顔をわずかに傾けながら、顔が唾液と涙と砂でぐちゃぐちゃになった状態のまま相手の様子を見つめる。力なく口を開けたままの所から息を吸ったり吐いたりを繰り返しているのに対して、相当にゆっくりではあるものの顔が少しずつ傾いて行くのを自分でも感じていた。

 

 海の波の音に消えてしまいそうな、ほんのわずかな声で何の意味もない物や、ずっと出している声だけを続けてるソフィア。その様子を眺めながら、も私の体の動きに気づいたみたいで、顔を起こしているままこっちを見てるのに気づいたら、化粧もそれらによってめちゃくちゃになっている様子がその瞳に映っていた。

 




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