Permeate   作:コンテナ店子@コミケ出ます

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今回で最終回です
ここまでありがとうございました

これからは10月末の強謙イベや年末のコミケに向けて準備するので次連載がいつできるかわかりませんが、いつかはやります

遊戯王だとセンチュリオンとか鉄獣戦線とかクシャトリラとか興味があって、ジャンルだと連載でもドキュメンタリーをやってみたいです

遊戯王以外だとハナヤマタとずっと真夜中でいいのにを二次創作でやりたくて、オリジナルでも色々やりたいです

もちろん全部はできないと思いますが、やれる範囲でやっていきたいです


第26話「新たな目覚め」

 ソフィアの前から走り出した足がようやく止まったのは、入った部屋のドアを背中で勢いよく押し付けてから、両方の手のひらをそこへと同じくしながら何度も激しい息を繰り返した後だった。ただ、そこでは私は胸を張るような姿勢のままずっと何度も呼吸を繰り返すことしか出来ない。しばらく顎を限界まで上の方へと向けていて、勢いよく息を出すと一緒に顔を下へと向けていた。

 

 しかし、それで見えてきたのは本棚にたくさんの神の教えについて解説している本が並んでいる様子であったり、きれいに切り分けられている観葉植物が1本だけ飾ってある様子。他にもライトスタンドがつけっぱなしのまま置いてあるのやその前に卓上の鏡と一緒にくしや化粧セットが今も置いてある、知っている光景だけが目の前に広がっている。

 

 左右に揺れるような早歩きでデスクの向こう側へと進んで行くと、その勢いのままに体を斜めに倒してしまう。体を腕ごと机の上に倒すように落っことすと、そこに乗っかっていた物が一気に左右へと流れてしまい、そのまま机の上に残っている物もあれば、床へと落っこちていく物もあるようであった。ただ、私は自身の伸ばした二の腕の上に倒した頭を乗せているだけにしているせいで、そっちの様子を見ることはできない。

 

 右手の手首を左手の指の先端で触れながらそこで何度も肌同士を擦らせている私は、しばらくずっとそれを繰り返していた後に両方の肘を折り曲げて前腕もデスクの表面へと押し付けているおでこの上の辺りの髪の毛とくっつけた。そうしているだけで、何度も高い音の息で呼吸をゆっくりと繰り返しているだけにしていて。ただ、それに対して強く両方の手を握り締めながらしばらくしてから深く息を一度だけ吸って吐く。

 

 大きな声を上げながら両方の腕を強く一閃で薙ぎ払うと、そこ上に乗せていた写真やメダルを一気に床や本棚の方へと放り投げられた。当然のように何度も大きな音を周囲へと響かせながらいるけど、それ以上に私の声の方が大きくて。ただ、それでも前者が掻き消えるようなことは全くない。何度も肩で繰り返し息をしているのに対して、右の方へとまとまっている物の、全てが表裏すらも違くなってしまっている状態で別々の方向を向いて転がっている物たち。それは最終的に床の上に転がっているままであった。

 

 しばらくただ肩を上下に動かしながらいるだけにしていた私は、強くまたため息を吐きながら猫背の状態で椅子の上に座り込む。ただ、私自身よりも背が高い背もたれに体が振れているのがお尻のほんのわずかな範囲になるほどの前のめりになると、おでこの上に両方の手のひらをくっつけた。

 

「イレーヌさん……」

 

 ずっと髪の毛の中へと両方の手の指を入れるような形にしている私がいる部屋の中はずっと静寂。外から人が行き来をしている足音や話している声の様子だけを聞いているはずなのに、ドアがほんの少しだけ押されるまま引っかかる音の後に、消え入りそうなすごく高い声がしたのに気づいて、またさっきと同じような反応をしてしまう。

 

 ぼさぼさになった髪の毛から指を抜くようにわずかに頭を持ち上げているまま視線を上へと持ち上げているけれど、太ももの上に付いた肘とそこのへこみは一切変えない。その間、ソフィアの声が消えてから聞こえて来る音は、ドアに籠っている力が抜けていたりまた入ったりを繰り返しているようなもので、そこが前後に動いているようなそれのみ。

 

 それに対して私は限界まで強く目に力を入れて、そこにしわを作りながら顔をそむけてしまう。続けて出る相手と同じくらい高い声。でも、それは何かの意味がある言葉なんかじゃない。ただの音でしかなかった。

 

 目を瞑っていることで見えている瞼の真っ暗な内側では、赤と青色の筋でゆっくりと不規則な動きでヒビを作っていくように、それが外側から内側へとやってくるようにゆっくりと進んで来ていた。

 

「ごめんなさい……」

 

 途中で止まってしまうような、また聞こえてきたソフィアの声。さっきと同じようにすごく高くて、小さいそれは、ドアの向こうからしてるせいもあって、篭った形で聞こえて来てる。それに気づいた途端、私は転がり落ちるような勢いで椅子の上から進もうとするも、床に落っこちてるメダルの入った箱に足が躓いて、体が前のめりになりながら両方の手を前に出して。それが目の前のドアの所に肘と前腕、そして手のひらをくっつけながら、大きくそこが引っかかる音がした。

 

 しばらく辺りから何も聞こえない状態でいたけれど、急に向こうからほんのわずかに出すかのような一瞬だけの息の音が何度も繰り返されて、私の方に届けられてる。息を吸っている状態でいる私はおでこをそこへと擦り付けるように一度だけ動かす。

 

 息を吸いながら指の関節部分をわずかに持ち上げているのに対して、向こうは今もずっと同じような音を聞かせているけれど、でも、私の視界の中に見えているのは分厚いドアの茶色く傷一つすらも私の方には一切見せないような光景。

 

 それを見ているだけでこっちも顎を引きながら鼻から息をわずかに吸い込もうとするも、すぐに途切れ途切れな形に。ほとんど開いて入れたはずの指を滑らせることで閉じているけれど、それもほとんど何も掴めない状態だった。

 

「でも、好き、なんです……」

 

 途切れ途切れでする相手の声。ただ、それは言葉の1つ1つを出している間の所ではずっと同じくらいの長さで開けていることもあって、等間隔で聞こえて来る。一方で、それが終わった後はこっちに向けて鼻をすするような音が聞こえて来る上に、ドアの向こうでそこの表面を爪で引っ掻いている音がしている。一方私はただ鼻から息を吸うのの勢いに顎も引っ張られつつ、下の唇で上のを押しながらそこを潰すようにしていた。

 

 そして、それで私の前髪が頭と擦れ合わさって何度も音を立てているのを一切隠さないでいて。それも相手の言葉と同じように1つ1つ続いて行くみたい。ただ、私の呼吸すらも激しい物ではなくなっていたのもあって、部屋の中で聞こえて来るものは何もない。背中側の窓からしてるのは、わずかに何の種類かもわからない鳥が鳴いている様子がわずかな隙間から聞こえている。それを埋めているのは人が歩いている足音や話声。でも、その人たちは何を言っているのかわからなかった。

 

「好き、愛して、います……」

 

 ドアの向こうからさっきと同じような形で聞こえているソフィアの声に対して、私は力を入れたままにしている唇の両端をわずかに持ち上げながらゆっくりと息を吐いて。鼻から出たそれの音を自分自身でも聞く。それが終わった後も自分でも吸ってるのと吐いてるのの区別がわかるほどの早さで呼吸をしているのを自分の胸の動きだけで感じ取る。

 

 そして、それを膨らみと縮こまりだけで感じたいたのは最初だけにして、途中からは自分のしわをたくさん作っていた目元から少しずつ力を抜いて開けてから、それから何度か瞬きを繰り返した。それで取り戻した視界の中では、今もドアの所に自分の影が出来てるのと、同じような色に染まってるエクソシスターの制服。

 

 自分の体からわずかに離れているロザリオは今も少しだけ銀色の塗装が剥がれかけていてサビている場所が散見しているけれど、その場所は赤茶色に染まっている。しかし、全く同じ色の場所なんかどこにもなくて、濃かったり薄かったりしてるし、それがずっと回り続けてるせいかもだけど、ずっと見え方が変わっているかのようであった。

 




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