Permeate   作:コンテナ店子@コミケ出ます

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なぜか8月8日分が更新されてませんでした
待ってくれていた人はすみません


第3話「カモメの撃退法」

 女性に案内された家から出て数分歩くだけで、だんだん海の潮の音が大きくなるような形で聞こえてきてて。その状態で視線を左右に向ける。でも、周囲に見えてるのは背の低い雑草が風に揺れてるくらい。それ以外にあるのは海から盛り上がって見えてる岩のごつごつしながらも水で全体が湿ってる様子だけ。遠くに見えてる島の向こう側の様子は私が振り返ることで見えてるけど、でも、霧でほとんど薄暗い青色みたいな様子が見えてるだけ。

 

 そっちの方から、まるで遠吠えのように聞こえ続けてるカモメの鳴く声。持ち上がってる影を見てる間、私はただ自分の口を紡ぎながら下の唇を上のに押し付けながらいて。潮風で髪の毛がずっと大きく揺れ続けるのだけを感じてた。結果として、私の顔の横半分、島の影がある側に何度も髪の毛がかかり、それのせいで視界がわずかに見えたり隠れたりを繰り返しているかのようである。

 

 一度だけ鼻をすすりながら髪の毛を手で無理やり元に戻しながら背中を丸めてまた歩き出す。体に力を籠めるように両方の手を強く握りしめているのもあって、両手ともに前へと来るたびにわずかに体の前へと来るかのような形であった。

 

 ただ砂利だけを踏みしめる音を立てながら、潮風と波が岩肌にぶつかり続けるのだけが聞こえているこの島。空が曇っているせいで周囲は薄暗くなってるし、空も灰色になってる部分しか見えてないけど、でも、一部だけ薄くなってる場所があって、そこから斜めに太陽の光が入り込んでいた。

 

 そこが私と霧で見えなくなった島の様子の間となってるほんの一部分の海だけを照らしている。しかし、そこも濃い鼠色をしている海が何度も荒れ狂っているだけで、波が一部を白くしているだけだった。

 

 

 しばらく歩いた先にあった砂浜で流木を自分の体の前に持った状態で歩いて、それを手頃な大きさの岩から少しだけ離れた場所に放り投げた。続けて、肩を一度だけ持ち上げながら鼻から息をする。それから両方の眉を落っことしながらそこに転がっている葉っぱをすべて失っているだけでなく、元々茶色をしてたはずの色を失って真っ白になってしまっている様子を見てた。

 

 ただ、すぐにしゃがんだ状態でそれを1つ1つ持ち上げては組み立ててを繰り返しているうちに、周囲でまた砂浜の上でただ丸くて濁ったような色をした目を、顔事左右に向けてるカモメが何匹も集まってるようで。そっちの方に視線を向けているも、群れのうち跳ねて移動しているのはわずかな数匹だけであった。

 

 ただ、そっちの奥の方からゆっくりと歩てきてる人影。さっき会ったエクソシスターの制服を着てる茶髪の女の子が、顔を帽子でほとんど見えない状態のまま、ただただまっすぐに歩いてきてる様子が見える。そんな様子をこっちは作業を進めながら見つめてて。早々に木の移動が終わったのもあって今度はマッチを擦りながらそっちを見る。

 

 最初は両方の手も体と平行にさせるような形で落っこしているようだったが、カモメの近くまで来たところで歩くペースが急に早くなり、右足を左足の側に移動させるように砂を巻き上げながら彼らを蹴飛ばした。

 

 ただ、鳥たちのほうが早かったようで、私が火の付いたマッチを投げ入れるよりも早く次々に飛び立ってしまっていた。その羽の音を聞いている間、向こうはわずかに体を息と一緒に動かしてるだけで。それ以外には何もしようとしない。

 

「いろんな現場を歩きましたから、こういうの、慣れてるんです」

 

 しばらく辺りからカモメが鳴いている声だけが聞こえているのもあって、薪を突きながらそれと同じ方向に視線を向けている私は、少し大きめにお腹から出すのを意識して声を出す。ただ、それに対して返事は全く聞こえてこない。

 

 目をつぶって自身の魔法を使って耳をそばだてようと一瞬だけするけど、でも、顔をそれと一緒に下へと向けてたのを勢いよく起こしてそこで髪の毛をふるう。それから上瞼を下げながらさっきの子の様子のほうを見ると、向こうはまだ波の動きとは少し離れたところで顔を下に向けたままただまっすぐにしてるだけだった。

 

「なんだよ……」

 

 その声がほんのわずかなささやくような声で聞こえてきたのに気づいて、体を焚火へと前のめりにしてた状態から背中をまっすぐに伸ばすみたいに。さらに顔を横へと向けてそっちの方を見つめる。でも、向こうは親指と人差し指の関節で帽子のつばを持ってるまま立ってるだけ。

 

 一方で、薪のほうはどんどん火を強くしてるようで、風に吹かれて空へと舞っていく灰の量をどんどん増やしているみたい。黒だったり白だったりその中間くらいの色をしてるそれが、表面の向きを回転させたりその軸になっている場所がどれも違っているような形で潮風に乗って空へと消えていく。

 

 ただ、そっちの方に視線を向けたらカモメも羽をほとんど動かさないまま同じような風に乗ってるようで、ゆらゆらと同じ方へと灰を追っていくように動いていた。

 

 一方で、その中の一匹がまた砂浜に降り立ってきたみたいで。エクソシスターの女の子の足元とまではいかないけれどそれなりに近い位置に来てて。またあの濁った眼で周囲を見ていたり、飛び跳ねながら一歩ずつ歩いているかのように。まれに砂しかないはずの地面をくちばしで突いていた。

 

 それを見つめてたら、女の子がいきなり勢いよく近くにあった石を1つだけ拾うと声を出しながらそっちに向けて大きく振りかぶりながら投げてた。ただ、それも相手には気づかれてたようで、当たるよりも先に羽を大きく広げて空へと飛んで行く。そして、その子も相手の様子を視線で追っていくように顔を上へと向けているようだった。

 

 それから、両方の手を握りしめている状態で私のほうに背中を向けると、来た道を戻っていくようにわずかに肩を前へと出すような姿勢で歩いて行く。ただ、そこに出来ている足跡はほとんど来た時と同じ場所を踏んでいるようで、それがわずかに大きくなるようだっただけ。それで形が変わることはない。ただ、しばらくしたら私も砂浜の上に寝袋を引いて、曇っているだけの空を見つめながらいるだけにしてた。

 

 

 私が付けた焚火が全て灰になる頃に目が覚めたようで、そこに強く力を入れながらわずかに息を吸う。ただ、今も海は激しく波を起こし続け、岩肌にそれをぶつけ続けているよう。私は目を閉じたままその音だけを聞き続けていた。ただ、それ以外に聞こえて来るのは上空で今もカモメが高い声で鳴き声を上げながら上空で空を舞っている様子だけ。

 

 数秒間ただただそこで一切動かずにいたけれど、急に何のタイミングでもなくいきなり体を正面へと持っていくように起こすと、一緒に何度も呼吸を喉へと叩きつけるような勢いで繰り返す。その動きのせいで、すぐに奥の所が鈍い痛みを感じてくるけれど、でも、その息を止めることは出来ずに、寝ている間に乱れた髪をそれと一緒に動かし続けてた。

 

 一度ゆっくりと深呼吸を出来るまでそれはずっとそれは続いてて。落ち着いてから両方の目を垂らしながら空で今も舞い続けているカモメの様子を見つめる。円を描くように飛んでいる彼らは私が見えている後ろ部分だけが見えていて、そこは影で薄暗くなっているのを一切隠さなかった。

 




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