すみません
両方の手で肩に背負った荷物のベルトを持ったまま、雑草を踏みしめないように体で掻き分けるようにしながら進んで行く。その音はずっと私の元に確かに聞こえている物の、それでも後ろから付いてきてるエクソシスターの子が立てている土を踏みしめている足音や同じく草の中を歩いているのは聞こえている。それはほとんど等間隔でずっと強くベルトを握り締めるようにしている私の耳から離れることはない。
でも、脇を締めながら肩を持ち上げている状態でいるこっちは顔の高さを出来るだけ変えないようにしながら顎を引っ込めてて目線を正面に向けたいのにそれが左右に勝手に向かってしまうかのようで、そっちを見てるのか見てないのか自分でもわからないような感覚を続けることに。
そこから視線を上に向けるけれど、そっちの方では今も曇った天気がほとんど変わらない。ただ、その灰色と白が混じるかのように見えているそこは、ずっと大きく掻きむしったかのように細い線が出来ているかのような模様がうっすらと見えているかのよう。ただ、そっちの方ではうっすらと薄くなっている場所もわずかにあるようで、そこと視線がぶつかると眩しくて目を細くしてしまった。
一方、地上では私が視界を持ち上げていたせいで足が遅れていたようで、私のすぐ後ろにエクソシスターの子が来てたみたいで、勢いよくそっちに振り返りながら足を数歩後ろに下げると、大きく脇を開けながら口も同じくする。後者を開けてる範囲を広げたり縮めたりしてる間、目線をまた横の方へと泳がせた。
しかし、向こうも向こうでわずかに自身の胸よりも少し下の辺りで手を持ち上げるような動きをしているだけで。そこで小さな声を出しているのかいないのか怪しい音を立ててる。その間、私も向こうも互いに海から来てる風で草が揺れてる音だけを聞く。
その中で、私は自分の唇同士をどこで組み合わせればいいのかわからず、それをくっつけたり離したりの動きをわずかに繰り返していた。ただ、それはほんのわずかな上下だけで繰り返しているようで、2つが完全に離れるようなことはない。さらに、両手の指同士をわずかに触れ合うかそうでないかのすれすれの辺りでお腹の少し下の方に両手を置いておくだけで目線を横にずらす。
私が見てる方では、その地面のほとんどは見えなくなっててそこから生えている名前もわからないし種類も異なる色んな植物が左右に揺れている様子だけを見せていた。ただ、それらは形が違うだけで皆薄い黄緑色の色褪せたような姿になっているだけ。
顔の向きをまたエクソシスターの子の方に戻したら、そっちでは自分の顎を体に近づけるようにしていて、視線を横に向けたり一度瞬きしてから下に向けたり。さらに、唇を小さくしているかのようで、自分の服の左右を軽く握りしめるようにしてそこにしわを作るようにしていた。
こっちがわずかな声でかつだいぶ早口目に「行きましょう」とだけ言いながら、体を回して足を動かし始める。それの後の瞬間、向こうが自分の両方の手を握り締めるようにしながら体を前のめりにして両方の手を胸元で上下に重ねてるのが見えた。ただ、それでも私はさっきよりも少しだけ早く進むような足取りで草の中を分けて進んで行ってた。
私が街中を歩いて行くと、それと一緒に道の向こうにいる人たちが息と一緒に言葉にならないわずかな声を出しながら軽く会釈をしていて、私もそっちに振り返りつつ片方の手のひらを見せながら同じように声を出す。その間、唇を横に伸ばして頬を持ち上げ、目も同じくする。ただ、人の横を通り過ぎてそれが終わると、動かしてた全部を元に戻してまた鼻から息を出す。
周囲から聞こえている人が生活をしている騒音。バケツを持ったまま歩いている人が2人並んで何かを話しているのや、家の軒の下で洗濯板を使って服を洗っている人、それ以外にも何かを売っているのか籠を担いで歩いている人の声や足音も聞こえている。
先日ここに来た時はそのまた先日に降った雨のせいでだいぶ地面がぬかるんでいたが、今日はそれも少しはましになったみたいで、私が踏みしめた場所から染み出てくる土の色に染まった水も、それが自分のブーツに掛かる範囲もだいぶ少なくなっているよう。
一方で、街の広場に来たところで相手の方へと振り返ると、顔を斜め下に向けた状態でいたまま私の方へと視線を向けるような形にしていると思ったけれど、それも数秒間の間だけ。また口を一度だけで開けてすぐに閉じる動きをするのと一緒に、目だけを動かして違う方の斜め上を見たり下の方を見たり。色々な場所に視線を向けたり向けなかったりを繰り返す。
それも数秒間くらい動かし続けていた後に辞めると、また唇を両方とも締め付けていて、それのこっちが見えている範囲をだいぶ縮めているよう。それからその子は一度両方の目に握りこぶしの関節で硬くなっている場所を押し付けるようにした後、息を吸って顔を上に向けると、表情もなくただただ私の方を見上げて来てた。
「エクソシスター様!」
私の目の前にいたそのエクソシスターの子が一度だけ足をわずかに曲げるような動きをした後に息を吐き出すような声と共にそれを戻す動きをする。続けて目を開けながら口を大きく開いているのが見えたけど、でも、すぐにこっちも後ろの方から聞こえてた人の声に気づいて、一度下唇を内側に持っていくような動きをしてから後ろに振り返った。
そっちでは息を口の中に吸い込むような動きと一緒に目を大きく開いてて、両方の手の平で交互に指の折り曲げた関節を撫でるような動きをしている女の子がいて。私の腰よりも少し上の身長からこっちを見上げていた。
ただ、私は一瞬だけ視線を横に向けてから目を細くしているけれど、一度そこから
視界の焦点がずれていた場所から大人の女性の足が見えているようで、気づいた瞬間そこに焦点があう。ただ、それで見えたその人の腰のあたりまでの範囲だけが見えている。向こうがわずかに体が横に傾いているのを数秒間だけ見ていた後、私は呼吸を一度飲み込むような動きをしてからわずかに腰を落としてその女の子のことを見た。
「あの、エクソシスター様、この前はありがとうございました……」
言葉を選ぶかのように1つ1つ話している相手の様子を、曲げた膝の上に両手を突いた状態で見下ろしている私。こっちが何もせずに見ているのに対して、向こうは言葉が終わったはずの後もずっと何かを言いたいかのように同じ音の声をずっと繰り返した。
目線を反らしたり私の方に戻ったと思った瞬間、また視線を流す様に反対側を見ている。
「あの、これ、みんなで用意したんです!」
言葉を発すると共に勢いよく頭を下げているその子供は、それと一緒に私の方へとバンドで占められてる花束を渡してきて。どれも違う色をしている様子や一部花びらが欠けてその中心部分が見えている様子を眺めたり、受け取った手で握っている切った場所の先端が長かったり短かったりしている様子を感じている間、首の角度だけを変えてる。それ以外には話を聞いてた時から目線以外には表情すらも変えずにただ下を見るみたいになってた。
ただ、視線の気配を感じて顔を起こしたら、そっちにいる女の子が私の方をわずかな上目遣いで見つめるようにしていて、こっちはわずかに丸く開けた口から息を吸う。その音を自分もほんの一瞬だけ聞いて。いつの間にかまっすぐになってた足を折り曲げながら頭を横に倒す。それから口を横に広げてそれと同じように頬を膨らませる。
「ありがとう。エクソシスターの戦いは苦しいこともあるけど、でも、みんなの笑顔
だけで頑張れるの」
それから、さっきから視界の焦点が合わなかったこともあり、あんまりよく見えてなかったけど、子供の後ろの方に立って、並んでる瓦礫の上だったり建物の横だったりから体を出すみたいな体勢で、そっちにいる人たちが私たちの方を見てきているのに気づく。
向こうの少し大きめのお姉さんだったり大人の人だったりは首をわずかに持ち上げるような形にしていたり、両手を突いたことで体を前のめりにしていたり。様々な体勢で私たちの方へと視線を投げかけ続けていた。
「皆さんもありがとうございます」
一度わずかに向き直るような顔の位置の替え方をしてからゆっくりと息を吐きながら頭を下げる。それから周囲で何かを話すような小さい声が聞こえて。でも、その内容までは私も把握しきれない状態が数十秒間続いている間、私は体を元に戻す。
ほぼ同じような時に向こうにいた人たちが両方の手を自分の体の胸よりも少し下の辺りに持ち上げながら1人また1人と足を動かしてこっちに近づいてきてる。でも、それを見て私の方から両方の手をゆっくりと広げながらどちらも鏡合わせになるような角度に広げながら小さく声を出すような形にすると、ゆっくりと息を吐き出して、1秒に1回くらいのペースで足を動かしていく。
そしたら、出て来てた人たちだけじゃなくて、他の人たちも次から次へという勢いで私の方へと近づいてきてるのと一緒に、広くした口から息を吐くような声を出しているようで。目も両方の瞼を使って細くしているのに気づく。
その後、ある程度会話を繰り返しながら私が自分の顎の所に手を当てながら、力を入れずに目を閉じつつその左右に細いしわを数本だけ作るくらいの感じでいる。ただ、肩を落っことしながらゆっくりと息を吐いた後、振り返るのが終わって視界を広げた時、エクソシスターの子はいつの間にかいなくなってて。ただ大通りの開けた所だったり、その向こう側に立っている廃屋だったり、それになりかけてる灰色の建物たちの様子しかない。
さっきまでずっと気にしてなかったのか見えてなかったのか、斜め上の辺りでずっとカモメが縦に長い楕円を描くように飛びまわってる様子が見えて、かなり小さくだけどそれが鳴いている声だけが聞こえていた。
その中で、私はただただ立っているだけで、ずっと何を見るでもなくどこにも視線を合わせない。でも、後ろの方で私のことを「エクソシスター様」と呼ぶ声が聞こえたら、また少しの声を出しながら、「行ってきます」とだけ声を出して返事をしながらそっちに振り返って小さく手を振ることになった。
読了ありがとうございます
反応、コメント等お待ちしています