口の悪い呪術師(27)   作:道草屋

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書き終えました!戦闘描写がムズすぎて死にそうです…


死んだら人間そこまで

 

 

「黒井が!」

 

天内の携帯に映し出されたのは縛られた黒井の写真だった

 

 

数刻前

 

 

 

『万が一ということがあります!夏油様の方が速い、先にお嬢様のところへ!』

 

 

 

矢車達は路地裏にて話し合っていた

 

「すまない、私のミスだ」

 

「いやそこまで読み切れなかった俺のミスだ。黒井さんの価値を見誤っちまった…相手は次人質交換でくるだろうが最悪の場合も考えとけ」

 

「縁起でもないことを言うでない!」

 

矢車の言葉に天内は怒る

 

「まぁ落ち着け、必ずしもそうとは限らない。嬢ちゃんがいる限り主導権はこっち側なんだ 取引の場さえ設けられれば俺たちでどうにでもなる」

 

「じゃあ天内はこのまま高専に預けるか?硝子辺りに影武者させれば…」

 

「ま、待て!取引には妾も行くぞ!まだお前らは信用できん!」

 

「ああっ?このガキこの期に及んでまだ…」

 

「助けられたとしても!私が天元様と同化するまでに黒井が帰って来なかったら?まだ…お別れも言ってないのに…!」

 

「はぁ…そのうち誘拐犯から連絡が来るもしアッチの頭が予想より回って嬢ちゃんを連れていくことで黒井さんの生存率が下がるようなら置いていく。」

 

「分かった、それでいい!」

 

「途中でビビって帰りたくなってもシカトするからな、覚悟しとけ」

 

五条が天内を見ながら言う

 

 

 

 

 

暑い太陽が照りつける

 

 

 

 

 

 

「「めんそーれ!」」

 

 

 

護衛2日目 「 沖縄」

 

 

 

「まさか盤星教信者の非術師にやられるとは…自分が情けない…」

 

「不意打ちなら仕方ないですよ私の責任でもある」

 

「俺もだ。そこまで気にしなくていい」

 

「不意打ち…だったんですかね?Qの1件で気をつけてたつもりだったんですけど…イマイチ襲われた時の記憶が……というか飛行機で来てたんですね。大丈夫だったんですか?襲撃とか…」

 

「悟は目がいい。あいつが離陸前に乗客乗員、機内外をチェックして飛行中は私の呪霊で外を張りました。下手な陸路より安全でしたよ」

 

「俺はそれよりも沖縄を指定してきたことが気になるね」

 

「時間稼ぎじゃないんですか?理子様を殺められなくても明日の満月に間に合わぬよう…」

 

「いや、それを狙うんだったら交通が整備されてない地方を選ぶね」

 

「まさか奴ら空港を占拠するつもりじゃ!」

 

「かもしれません。でも大丈夫ここに来たのは私達だけじゃない」

 

夏油は黒井に向かってニコリと笑う

 

 

 

 

 

場所は空港

 

 

 

「どう考えても1年につとまる任務じゃない…」

 

「僕は燃えているよ!夏油さんや矢車さんに良いとこ見せたいからね!それにいたいけな少女のために先輩達が身を粉にしているんだ、僕たちが頑張らない訳にはいかないよ!」

 

「台風が来て空港が閉鎖されたら頑張り損でしょ」

 

 

 

 

場所は再びビーチへ

 

 

「「ぶっはっはっはっは!ナマコだキモっ!!」」

 

 

「でも良いんでしょうか?観光なんて…」

 

「提案したのは悟です。でもそろそろ…」

 

夏油はそう言って立ち上がると砂浜にいる五条に声をかける

 

「悟!時間だよ」

 

「あっもうそんな時間か…」

 

「しゅん…」

 

「…傑、戻るのは明日の朝にしよう!」

 

「はあっ!」

 

その言葉に天内は笑顔になる

 

「だが…」

 

「天気も安定してんだろそれに…沖縄の方がじゅそんちゅが少ない!」

 

「もう少し真面目に話して悟」

 

「フライト中に天内の賞金期限が切れた方がいいっしょ」

 

「悟、昨日から術式を解いてないな?いくら矢車さんと交代制とはいえ睡眠も満足に取れてないだろ。本当に高専に戻らなくて大丈夫か?」

 

「問題ねぇよ!桃鉄99年やった方がしんどかったわ!それに矢車とお前がいる」

 

「…矢車さんも平気ですか?」

 

「おう、俺も無理に若人の青春を奪ったりはしねぇよ」

 

 

その後は カヌー体験をしたり庭園に行ったり食事をしたり水族館に行ったり…存分に沖縄を観光した

 

 

天内と共に水槽を見ていた矢車は問う

 

「どうだ、楽しいか」

 

「うん…楽しい」

 

「そうか、それは何よりだ」

 

「矢車…礼を言うのじゃ」

 

「なにがだ?」

 

「色々手続きとかやってくれたって黒井から聞いたぞ」

 

「気にすんな。五条たちにも言ったが若人の青春を取り上げるなんて誰にもできやしない…それが例え天元様でもな」

 

そっと天内の頭を撫でる

 

「な、何するのじゃ!」

 

「はははっ!そう怒んなよ」

 

 

 

 

 

そうして訪れた護衛3日目 15:00 都立呪術高専 筵山麓

 

 

 

 

 

 

「みんなお疲れ様、高専の結界内だ」

 

「ふぅ…これで一安心じゃの」

 

「ですね!」

 

「悟、本当にお疲れ」

 

「ハァー二度とごめんだ!ガキのお守りは!」

 

「はぁ?」

 

「…!おい五条ッ!!!」

 

グサリと矢車の腕に刀が刺さる

 

「ぐっ…!」

 

「馬鹿な!ここは…高専結界の内側だぞ!」

 

「おいあんた…どこの誰だ?」

 

「覚える必要はねぇぞ?俺も男の名前を覚えんのは苦手でな。」

 

「矢車さん!」

 

夏油が謎の男に呪霊を放つ

 

「だ、大丈夫ですか?」

 

「平気だ…利き手じゃないし影響は少ねぇ…くっそこの3日間はイレギュラーが多すぎるぜ…夏油!お前は天内を守りながら天元様の所行け!五条は俺と一緒にあいつの相手だ」

 

「分かりました!2人とも行きましょう!」

 

「あっはい!」

 

呪霊を粉々に切り裂き男が出てくる

 

「五条…あいつの持ってる刀…俺の腕を刺したものとは別物らしい」

 

「それにプラスで呪霊付きってか?」

 

「星漿体がいねぇな、さっき本当は五条悟の方をやりたかったんだがお前に気取られちまった。ナマったかな?」

 

「天内の懸賞金は取り下げられたぞマヌケ」

 

「俺が取り下げたんだよ、お前らみたいに隙のないやつには緩急つけて偽のゴールをいくつか作ってやるんだ。盤星教のやつら沖縄行った時は笑ったけどな 周りの術師が死ななかったのはクソだったが懸賞金の時間制限がなかったらお前は最後まで術式解かなかったと思うぜ?そっちの術師が庇わなきゃ今頃お前の心臓を突き刺せたと思うんだがな」

 

「ペラペラうるせぇ口だな閉ざしてやるよっ!」

 

矢車が刀を抜き男に迫る

 

「遅せぇよ!」

 

「悪いが俺は囮だ」

 

その瞬間男の足元が崩れ石が男を捕えようと周りを囲うが逃げられる

 

「ちっ!速いな…」

 

「それだけじゃないぞ矢車!こいつ何か変だと思ったら呪力を全く感じない。天与呪縛『フィジカルギフテッド』だ!」

 

男は木々の間をとてつもない速さで飛び回り五条へと刃を向けるが五条から放たれた引力の力によって建物へと吹き飛ぶ

 

「俺の術式知ってるやつが無策とは思えねぇ、その呪具が虎の子か?残念寄らさねぇよ!あっ…」

 

そこには既に男の姿はない

 

「呪力がないから気配が読めない…勘頼り…じゃねぇぞ。あいつに巻きついてる呪霊そっちの気配を読めばいい!それにしても…速すぎんだろ!矢車!巻き込まれんなよ!!」

 

五条の周りが蒼く光る

 

「術式順転 最大出力 『蒼』!! 」

 

五条の周りの地面がえぐれ建物が崩壊する

 

「遮蔽物なし奇襲はできない、森に隠れたか」

 

「おい五条俺の眼がクールタイムに入った暫くは視えないぞ」

 

「わかってる…ってあれは蠅頭?!」

 

(あの呪霊の中に飼ってたのか…蠅頭をチャフみてぇに使おうってわけね

これじゃああいつの位置がわからん、死角もできた。もう一度『蒼』で…いやまてあいつの狙いは…天内!)

 

蠅頭の群れの中から短剣をもった男が飛び出す

 

(手ぶらの俺も気取る勘の良さこの呪具からにじみ出る異様な呪力を六眼のお前が見落とすわけねぇ。だがようやく術式だよりの守りになったな!)

 

グサリと五条の首に短刀が刺さる

 

「ご、五条ーッ!!!!!!」

 

短刀は五条の首から真っ直ぐ身体へと切り裂かれ大量の血が吹き出る

男はもう一方の短刀で五条の頭を突き刺す

 

「特級呪具"天逆鉾"その効果 発動中の術式強制解除。」

 

「くっ…!てめぇ!」

 

「お前もこいつと同じとこ送ってやるよ!」

 

矢車の脇腹に短刀が刺さり血が落ちる

 

「ごぼっ…!がはっ…」

 

「その傷じゃ死ぬだろ…良かったな生徒と仲良く死ねて」

 

「くそ……」

 

男はうずくまる矢車を尻目に去る

 

「少し…勘が戻ったかな」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

エレベーターに乗って地下に着いた3人

 

「理子様、私はここまでです。理子様どうか…どうか!」

 

天内は黒井の元へと走り抱きつく

 

「黒井大好きだよ…!ずっと…これからも!」

 

「うっ…!私も…私も大好きです!」

 

 

黒井に別れを告げ薨星宮 本殿へとたどり着く

 

「階段を降りたら門をくぐってあの大樹の根元まで行くんだ。そこは高専を囲う結界とは別の特別な結界の内側招かれた者しか入ることは出来ない。同化まで天元様が守ってくれる」

 

天内は俯く

 

「それか引き返して黒井さんと一緒に家に帰ろう」

 

その言葉に天内は顔を上げる

 

「え?」

 

「担任からこの任務を聞かされた時あの人は同化を抹消と言った。あれはそれだけ罪の意識を持てと言うことだうちの担任は脳筋のくせに回りくどいことをする。君と会う前に悟と矢車さんとの話し合いは済んでいる」

 

 

 

 

『星漿体のガキが同化を拒んだ時?そんときは同化はなし!』

 

『くっふふ いいのかい?』

 

『ああ?ビビってんの?大丈夫なんとかなるって!』

 

『なんか困ったら言え俺が手を回しといてやるよ』

 

『だってさ傑!それに俺たちは…』

 

 

 

 

 

 

 

「私たちは最強なんだ。理子ちゃんがどんな選択をしようと君の未来は私たちが保証する」

 

「私は… 星漿体で…みんなとは違うって言われ続けて私にとっては特別が普通で危ないことはなるべく避けてこの日のために生きてきた。

お母さんとお父さんがいなくなった時のことは覚えてないの。もう寂しくもないだから同化でみんなと離れ離れになっても平気だって思ってたどんなに辛くたっていつか悲しくも寂しくもなくなるって…でも…でもやっぱりもっとみんなと一緒にいたい!もっとみんなと色んなところに行って色んなところを見て…!もっと…!」

 

「帰ろう理子ちゃん」

 

「うん!」

 

カン!何かが弾かれる音がする

 

 

 

「おいおいおい…なんでここまで追ってこれるんだよ」

 

「へへっ…お前の仕事、今日は休みだぜ…!」

 

「矢車さん!」

 

「矢車!その傷!」

 

「平気だよ…どうってことねぇ」

 

「痩せ我慢も大概にしとけよ?そのまま動き続けりゃ死ぬぜ?」

 

「はは…焼灼止血って知ってるか?」

 

「自分で自分の傷を焼いたのか…イカれてんな!」

 

「さて…第2ラウンドと行こうか!」

 

 

 

 

 

 




理子ちゃんはどうしても生きてて欲しかったんです(我儘)
気に食わねぇよって人はごめんなさい。
作者の我儘を聞いてくださいお願いします
評価や感想お待ちしてます!
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