〜ひろプリ×勇者であるシリーズ〜世界の壁を超えた出会い   作:やままん

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前回のあらすじ


「もう一つの世界線」…「劇団」…。


色々と明るみになってきた、謎。


そこへ、現れた「劇団」。


そして、一同は戦う。


降りかかる災厄があることも知らずに…。


第8話 激闘、小さな光達VS「劇団」・前編。

 

洸「見つけたッ!!。」

 

 

一足早くに、現場に駆け付けた洸。

 

 

そこは、ソラシド市でも一際大きな運動施設だった。

 

 

周辺の時間は静止し、動けるのは自分たちとそして…。

 

 

 

アデル「来ましたか。」

 

 

 

「劇団」の№Ⅰ…<道化師>アデル。

 

 

シャロ「ん…昨日ぶり。」

 

 

№Ⅴ<人形師>シャロ。

その背後には、残り3人の「劇団」メンバーが集結。

 

 

その面々に、洸は思わず汗を垂らす。

 

 

洸「おいおい、仲良くそろって総出か?。お前ら、意外と仲がいいんだな?。」

 

 

洸のその言葉に、最初に動いたのは…。

 

 

№Ⅲ<スカウトマン>アリス。

 

 

アリス「あらあら…わざわざこの面子で来てやったのよ?。これから「大詰め」に入るところなのよ。」

 

 

妖艶な恰好をしたその女性…アリスのその笑みからは、とても嫌な気配が漂う。

 

 

そこへ、遅れて一同がやってくる。

 

 

ソラ「5人…まさか、全員がここにやってきたのですかッ!?。」

 

 

アデル「ご無沙汰しております、キュアスカイ?。その後の「調子」はいかがですかな?。」

 

 

ソラ「…何を言って…?。」

 

 

アデルは、ソラの心を見る。

その心の中には、ほんの小さな「黒いもの」があって。

 

 

アデル(ふむ…「種」は根付いたようですが…育ちが悪いですね…。)

 

 

鷹夜「テメエら…何しにここに来たッ!?。」

 

 

「それを教えてやるほど、優しかねェぞ?。クソガキ。」

 

 

筋骨隆々な体躯のその男は№Ⅳ<指導者>ギガス。

 

 

ギガス「テメエが「イレギュラー」か…おい、<道化師>!。コイツは俺が始末するぜ?。」

 

 

拳を鳴らして、鷹夜に狙いを定めるギガス。

しかし、シャロがそれを遮る。

 

 

シャロ「待って。彼はシャロが…昨日、「糸」を切られた。」

 

 

「ほう…シャロの「糸」を切るなんて…思ったよりもこの「イレギュラー」は厄介そうだな?。」

 

 

メガネをかけた長身の男性は№Ⅱ<演出家>ナイアル。

分析を掛けるかのように、一同をじっくりと見据える。

 

 

鷹夜「ごちゃごちゃとうるせェッ!。誰でもいいからかかってきやがれッ!!。」

 

 

激情する鷹夜はキュアアグニに変身。シャロと距離を詰める。

 

 

ましろ「待って鷹夜君!!。もうッ!彼は私がサポートする!!。みんなは…!。」

 

 

ツバサ「はいッ!。他のメンバーと戦いますっ!。」

 

 

あげは「少年!。あたしがサポートするよッ!。」

 

 

ましろは鷹夜と。ツバサはあげはと共に変身し、戦闘に入る。

 

 

キュアウイングと、キュアバタフライの前にはアリスが立ちふさがる。

 

 

洸「バラけるか…仕方ねェッ!。」

 

 

ギガス「キュアスレイヤー!。いい加減、しつけェんだよテメエ!!。」

 

 

園子「仕方ないな~!。一緒に戦おう、洸ッ!。」

 

 

アデル「ふむ…ナイアル?。「開演」の準備を。私は彼女を相手取ります。」

 

 

ナイアル「了解した。最短で済ませよう。」

 

 

「何か」を仕掛るつもりなのだろう、ナイアルはその区域から離脱する。

 

 

それを追おうとするソラ。しかし、アデルがその前に立ちふさがった。

 

 

アデル「ソラさん?。貴女のお相手はこの私ですよ。」

 

 

ソラ「くッ…アデルッ!!。」

 

 

ソラはキュアスカイに変身。アデルと対峙する。

 

 

~アグニ・プリズムside~

 

 

アグニ「うおおおおおおおッ!。」

 

 

炎を纏いながら、シャロに拳を振りかざすアグニ。

しかし、軽い身のこなしでその攻撃を避けていく。

 

 

シャロ「直線的だって、言ったよね。そんなのは当たらない。」

 

 

攻撃を避けながら、その合間を縫ってすかさず糸による斬撃を織り交ぜるシャロ。

 

 

身体を数か所、斬られながらもその距離からは離さない。

 

 

アグニ(距離を取ったら、この糸がどこから飛んでくるかわからねェッ!。昨日はまぐれで防いだけど、そううまくはいかねェだろうなッ!。)

 

 

アグニは連打を放ちながら、冷静にシャロの糸の軌道を読んでいくが少しずつ、身体が削られていく。

次第に辺りには血が飛び散り、痛みにより集中力が途切れてしまう。

 

 

そこへ

 

 

プリズム「プリズムショットッ!。」

 

 

飛ばされてきた光弾が、シャロの右手に直撃。

斬撃の嵐から解放されたアグニは、プリズムを見る。

 

 

アグニ「助かったぜッ!。」

 

 

プリズム「もうッ!。闇雲に突っ込んじゃダメだよッ!。」

 

 

並び立つ2人。シャロは体勢を立て直して、糸を手繰る。

 

 

シャロ「いいコンビネーションだね。ちょっと、油断した。」

 

 

プリズム「ねぇ、何で貴女は「劇団」の一員になったのッ!?。」

 

 

戦闘中に、いきなり問いかけるプリズム。

シャロはもちろん、アグニも意外そうな顔をする。

 

 

シャロ「…ん、シャロは…身寄りが無いから。人形を作って売り歩いていたところを<道化師>に声を掛けられた。そこから、ずっと「劇団」の一員。」

 

 

プリズム「そっか…でも…私には…貴女が悪い子には見えないかな…だって…。」

 

 

その言葉に、シャロは右手の人差し指をプリズムに向ける。

直後、頬に一閃の切り傷が入る。

 

 

シャロ「シャロの事、わからない癖にわかったような口を聞かないで。

ずっと、そういうところで生きてきたから…生きるためには、誰かを殺さなきゃいけない。この技もその時に身に付けたもの。」

 

 

プリズム「ごめんね、でも貴女に殺されるわけにはいかないんだよね…だって、「劇団」のやってる事はとても悪い事だと思う。街を焼いて…誰かを殺して…そんなの、正しいわけがないよッ!。」

 

 

シャロ「うん、だからシャロと貴女達は敵同士。シャロは「劇団」の<人形師>。「開演」の時は近いって<道化師>が言ってた。だから、邪魔はさせない。」

 

 

アグニ「チッ…辞めだプリズムッ!。話し合ってても意味がねェ!。こいつは敵だッ!!。殺しに掛かって来るッ!。同情したらこっちがやられるぞッ!。」

 

 

プリズム「ッ……!?。」

 

 

〜ウイング・バタフライside〜

 

 

アリス「アッハハハハ!!。どうしたの、避けることだけしか出来ないのかしらァ!?。」

 

 

トゲの付いた鞭を振るい、ウイングはその攻撃からバタフライと共に空中軌道で避けていた。

隙を伺うバタフライ。しかし、その苛烈な攻撃は衰える所か寧ろ、速度を増している。

 

当たれば大ダメージを受けてしまう。

そう考えながら、打開策を練るが全く思い浮かばない。

 

 

バタフライ「もう面倒くさいッ!。何なのあいつッ!疲れ知らずッ!?。」

 

 

ウイング「今は何とか避けられてますけど…このままじゃ…。」

 

 

次第に焦るウイング。

その瞬間を逃さないアリスは、ウイングの右足に鞭を当てる。

 

 

ウイング「がああああッッ!?。」

 

 

バタフライ「少年ッッ!?。うわッッ!!。」

 

 

ダメージを受けたウイングは体勢を崩し、バタフライと共に地面に落下。

鞭のトゲが足に食い込んだのか、殴打された以上のダメージを足に負う。

 

アリス「あらあら可哀想に。飛べない鳥は、死んでいくものよ?。」

 

 

バタフライ「ッ…それが、死なないのよね…!。」

 

 

右肩を押さえながら、立ち上がるバタフライ。

落下の衝撃で受けたダメージは決して低くは無く、動かすのにも影響が出るほどだ。

 

 

アリス「痩せ我慢しちゃって。ごめんなさいね、私…<スカウトマン>だけど、今日は本業じゃないのよね。」

 

 

バタフライ「…されたって応じるもの…ああっ!?。」

 

 

会話の中で、容赦なく鞭を振うアリス。

負傷した右肩に追い打ちをかけるように重点的に狙いを定め、右肩を壊しに来る。

 

 

アリス「痛そ〜…大丈夫?。そこをどいて?まずはその飛べない鳥ちゃんから始末しようと思うの。」

 

 

バタフライ「誰が…退くものですか…くっ…!。」

 

 

アリス「綺麗な友情で素敵ね、嫌いじゃないわ。でもね…そういうのは壊したくなっちゃうのよね…ほら、綺麗な蝶ほど、羽根がもがれた姿は滑稽でしょう?。」

 

 

その瞬間を、小さな蝶型のエネルギーがアリスの顔の横を通り過ぎる。

 

痛みを我慢しながら、バタフライは言葉を遮るかのように幾つものエネルギーを放つ。

 

 

バタフライ「あんたみたいな歪んだ奴にもがれる程、あたしの羽根は脆くないのよッ!。ここはお姉さんに任せなさい、少年ッ!。」

 

 

ウイング「で…でも…クッ…(おかしい…痺れて動けない…ッ!)。」

 

 

途端に訪れた、右足の痺れにウイングは冷や汗をかく。

 

 

アリス「効いてきたようね?。そのトゲには、毒があるのよ。死ぬほどじゃあないけど…深く刺されば、痺れて動けなくなる。だから、貴方は文字通り「飛べない鳥」。だから…チッ…!。」

 

 

バタフライ「五月蝿いよあんた!。少年は飛べる鳥だ、あたしの前で馬鹿にする事は許さないッッ!それに…。」

 

 

バタフライ「年上のお姉さんが頑張らないと情けないっしょ?。任せてよ、コイツ…あたしの一番嫌いなタイプだからぶちのめしてやりたいって思ってるからさッッ!。」

 

 

アリス「…調子に乗って…小娘が…ッッ!!。」

 

 

〜スレイヤー・園子side〜

 

 

スレイヤー「ぐうっ…!?。」

 

 

ギガス「どうしたどうしたぁああッッ!?。」

 

 

ギガスのパワーに圧倒され、スレイヤーは追い詰められる。

 

攻めの一手が全て通用しない…。

 

 

あの屈強な体がこちらの一手を悉く、無効化して来る。

 

 

そんな思いの中、園子だけは冷静にギガスの攻め手を見据えていた。

 

 

園子(う〜ん…あの人、こっちの攻撃が殆ど効かないね〜…参った参った…でもね…。)

 

 

振り終わりの直後、僅かに出来る隙。

園子は見逃さなかった。

 

 

園子「無敵って事は絶対にないんよ〜!?。」

 

 

放った渾身の突きは衝撃波となり、ギガスを吹き飛ばす。

 

 

地面に叩きつけられるギガス。立ち込める砂煙の中、ゆっくりと状態を起こす。

 

 

そして、眼光が鋭く光った。

 

 

ギガス「…良い一手だ、だけどなぁああ!?。」

 

 

園子「!!?。」

 

 

ギガス「攻撃を受けるなんて当たり前だろッッ!!。この程度で俺を倒せると思ったかぁああッッ!!。」

 

 

突き付けられた拳は、容赦なく園子の身体に衝突。

 

 

まるで、事故かのように空高くに殴り飛ばされる。

 

 

園子「ぁ……ぐ…ッ……。」

 

 

一撃で意識を刈り取るほどの威力のそれは、園子にとって痛恨のダメージとなった。

 

 

地面に叩きつけられた園子は、血を吐く。

 

 

スレイヤー「おい、大丈夫かッ!?。」

 

 

園子「けほッッ…あは…は…やられ…ちゃったね…。」

 

 

何とか意識を保った園子は、力無く笑う。

 

 

スレイヤー「すまねぇ!。あいつのパワーを侮ってたッ!!。」

 

 

園子「いいよ〜…それに、この程度では死なないから…私…♩。」

 

 

槍を頼りに、ゆっくりと身体を起こす園子。

 

 

しかし、ダメージが大きすぎたのか、足元は覚束ない。

 

 

スレイヤー「悪ぃ、前衛は俺が務める。お前は、援護頼めるか?。」

 

 

園子「う〜ん…2人で行った方がいいんじゃないかな〜…?。」

 

 

スレイヤー「アホか、お前のダメージが酷すぎる。次、受けたらマジでシャレになんねェぞ?。」

 

 

園子「…わかった。でも、冷静にね?。あの人とは真っ向からやり合うのはダメだと思うな?。だから、ここは私の指示に従ってよ。きっと、うまくやれるから。」

 

 

血を拭い、呼吸を整える園子。

槍を構えると、刃先が分離して幾つかの刃が浮遊する。

 

 

園子「それじゃ、第二ラウンド…はじめよっかッッ!!。」

 

 

……………end。

 

 




「劇団」メンバーとの戦闘。

それは、とてつもなく高い戦闘力に一同は徐々に劣勢へと追い込まれる。

各々が戦う中、スカイはたった1人でアデルと対峙していた。


しかし、アデルはスカイとまともに戦い合わない。
まるで、「何か」を期待しているかのように……。

次回
第9話 激闘、小さな光達VS「劇団」・後編。
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