〜ひろプリ×勇者であるシリーズ〜世界の壁を超えた出会い   作:やままん

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前回のあらすじ…

噂の街のヒーローの正体が、クラスメイトの虹ヶ丘ましろだった。

室外機ランボーグの攻撃に苦戦を強いられるキュアプリズム。
助けたい一心で駆け出したが、鷹夜は反撃を受けて追い詰められる。

死にたくない思いと、日常を壊そうとするランボーグに怒りを覚えたその時…鷹夜は<闘志のプリキュア>キュアアグニに変身する。

戦闘開始、少年は闘志を滾らせてその拳を握るのであった。



第2話 戦闘開始、その拳は仁義の為に。

 

いつの間にか、キュアアグニへと変身した鷹夜。

 

訳の分からないまま、突然変身した事に困惑する。

 

 

室外機ランボーグ「ランボォオオオオグッッ!!。」

 

 

プリズム「!!!。来るよ…!?。」

 

 

アグニ「あ?。」

 

 

突撃してくる室外機ランボーグ。

振り向いたアグニはとりあえず、左手を突き出す。

 

ドシンッと、鈍い音が響くと室外機ランボーグの動きが止まる。

 

 

アグニ「おいおい、マジか!。あの巨体を片手で止めれた!?。」

 

 

自分の力を実感したアグニは、手のひらを見る。そして、固く握りしめると、戦意を高揚させる。

 

 

アグニ「おい、学校をめちゃくちゃしやがって!!。ついでに俺の弁当まで吹っ飛ばしてくれたな!?。」

 

 

闘志が滾ると、拳の炎が煌めく。

 

 

アグニ「何が目的か知らねェが、テメェは許さねェ!!。仁義を知らねェようなら教えてやるよッッ!!。」

 

 

地面を蹴り、一気に接近。

右の拳を突き上げて、アッパーカットで打ち上げる。

 

殴り上げられた室外機ランボーグは空高くに舞い上がり、その余波はグラウンドの砂も巻き上げていった。

 

 

プリズム「す…すごいパワー…!?。」

 

 

アグニは拳を固め、自信に満ちた表情をする。

 

 

アグニ「これが…ヒーローの力ってやつか…!!。」

 

 

打ち上げられた室外機ランボーグが落ちてくる。

その瞬間を見計らって、地面を蹴って空に飛び出すアグニ。

 

固めた拳から、炎が噴き出す。

 

 

アグニ「喰らいやがれ…ヴォルケーノ…ストラァァァァイクゥゥッッ!!。」

 

 

一直線に当てた拳から、轟音が響く。

その瞬間、室外機ランボーグを貫通して炎が空に向かって直線を描きながら突き進む。

 

 

ドォオオオオンッッ!!。

 

 

上空で激しく爆発したそれは、巨大な音を立てながら室外機ランボーグを消滅させた。

 

 

そして、破壊されたところはいつもの如く修復されて何もなかったかのように元に戻る。

 

 

プリズム「やったよ!。倒せたッッ!すごいすごいッッ!。」

 

 

アグニ「…本当にやっちまった……なんだこれ…。」

 

 

拳を握ると、まだ火が収まらずに煌々と燃える。

 

呆気に取られたアグニを他所に、プリズムは辺りを見渡す。

 

 

プリズム(…おかしいな…アンダーク帝国の誰かが居ないなんて…まさか、ランボーグが勝手に?。そんなことってあるのかな…?。)

 

 

……………。

 

 

道化の男「ふむ…これは、イレギュラーでしたねェ…。」

 

 

近くのビルの上で、その様子を見ていた道化の男は考え込む。

 

 

道化の男(闘志のプリキュア…そんな者が目覚めるとは予想外でした。これは「脚本」にはない…少し、修正するしかありませんねェ…。)

 

 

バッタモンダー「…ハッ…!!。な…なんだッッ…!?。」

 

 

道化の男がバッタモンダーにかけた術が解けて動けるようになる。

状況が飲み込めないバッタモンダーは、道化の男に敵意を剥き出しにする。

 

 

バッタモンダー「お前…誰だ…!?。」

 

 

道化の男「おや、お目覚めで?。すみませんね〜…少し、貴方のお力をお借りしただけです。」

 

 

バッタモンダー「ま…まさか…帝国の使者かい!?。ぼ…僕を始末しに来たのかッッ!?。」

 

 

道化の男「はて…その帝国とやらがよくわかりませんが貴方が恐れている者ではございませんよ?。安心してください、その帝国とやらに貴方の失態を知らしめたりはしませんので♪。」

 

 

幾多の失態を重ねているのを知っているのか、道化の男は小馬鹿にしたようにそう告げる。

 

 

バッタモンダー(コイツ…癪に触るな。)

 

 

道化の男「ランボーグ…なかなか大して面白い代物ですね?。しかし、それではプリキュアは倒せませんよ〜?。だって、貴方の前任者の方は失敗を重ねて見捨てられたも同然でしょう?。まぁ、当の本人は抜けた後の生活を謳歌しているようですが…。」

 

 

バッタモンダー「…何が言いたいんだい?。」

 

 

道化の男「おお…怖い怖い。すみませんね、悪気は無いのです。ちょっとしたアドバイスです。私と手を組みませんか?。」

 

 

道化の男は、提案する。

仮面の下で何を考えているかが全く分からないそれは、奇妙でもあり胡散臭さもある。

 

だがなぜか、その男のペースに乗せられる。

バッタモンダーはいつの間にか、話を聞く態勢となっていた。

 

 

道化の男「貴方はプリキュアを倒し、そして「運命の子」と呼ばれる赤ん坊を攫いたい。特に「キュアスカイ」。彼女からには苦渋を飲まされ続けているのではございませんか?。」

 

 

バッタモンダー「お前…どこまで知ってるんだ…!?。」

 

 

道化の男「下調べは色々と済ませております。ほら、言うでしょう?。信頼を勝ち取るには相手を知る事から始まる…と。」

 

 

バッタモンダー「くッ…バカにされている事しか感じないんだけどね…ああ、そうさ。僕はキュアスカイに恨みがある!。あいつを貶める為ならなんだってするさッッ!!。」

 

 

道化の男「だからこそ、貴方のその恨みを晴らそうと言うのです。恨みも晴らせて、ついでに赤ん坊を手に入れれば一石二鳥。悪い話では無いでしょう?。倒した功績を認められ、更には目的も達成できる。アンダーク帝国での地位と名誉は不動のものになるでしょう。」

 

 

バッタモンダー「…条件は?。流石に、お前にも得が無いのは信用出来ないけどね…。」

 

 

道化の男「ああ、条件ですか?。「キュアスカイを戦闘不能」にしていただければ構いません。私個人は彼女に用がありますからね…さぁどうします?。契約成立ならば、このボールを受け取って頂ければ。」

 

 

道化の男が取り出したそのボールからは異質な気配が漂う。

 

バッタモンダーは得体の知れないそれを受け取るのに若干、戸惑いの表情を見せるもキュアスカイに負け続けた悔しさが勝っているのか…そのボールを受け取る。

 

 

バッタモンダー(キュアスカイ…今度こそ倒してやる…僕は強いんだ…だからあんな無様な真似をさせた事を後悔させてやる…ッッ!。)

 

 

道化の男(頑張ってくださいね、バッタモンダーさん?。さて…私は準備に取り掛かりますか…まずは、主役候補の1人…「ソラ・ハレワタール」さんのお迎え準備の…ね?。まぁ…「上手くいけば」ですが…ククク♪。)

 

 

…………。

 

 

放課後……。

 

 

鷹夜「いや〜…踏んだり蹴ったりの1日だったな…ついでに、お前が噂のヒーローだなんて。」

 

 

共通の秘密を得た2人は、夕日に照らされながら帰路に着く。

あの後の誤魔化しは全てましろが行なっていた。

 

少し、ぎこちない感じがしたがいつもこうなのだろう…自分達はあの騒動の時に「体育倉庫に隠れていた」と説明をしていた。

鷹夜は下手を打たないよう、横でひたすら相槌を打つだけだ。

 

 

ましろ「アハハ…でも、不思議だよ。私たちとは違うアイテムで変身って…それに…。」

 

 

鷹夜「俺のスマホにいつの間にか、アプリが入ってんだよな。<キュアアグニ>…コイツをタップすりゃ、変身できるってか?。全く、ゲームじゃねェんだからよ…。」

 

 

鷹夜は自分のスマホにいつの間にか入っていたアプリに少し戸惑いを見せる。

 

 

鷹夜「…にしても、虹ヶ丘。あと三人、お前と同じヒーローがいたろ?

。ソイツらも知り合いか?。」

 

 

ましろ「え…え〜っとぉ……。」

 

 

その時…。

 

 

「ましろさ〜〜んッッ!!。」

 

 

青髪の少女が走ってくる。

 

 

ソラ・ハレワタール。最近転校してきた女の子で…。

 

 

キュアスカイ。

あのヒーロー集団のリーダー的存在でもある元気いっぱいの少女。

 

 

…………end。

 





初戦闘。キュアアグニこと、鷹夜はその圧倒的な力で室外機ランボーグを撃破した。

しかし、その後で漂う不穏な気配。

バッタモンダーと道化の男の交わした契約は、キュアスカイ…ソラを狙った作戦を決行する事だった。

そんなことも知らないソラは、バッタモンダーからの挑戦状を受ける。

次回
第3話 狙われたソラ、道化の男の企み。
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