〜ひろプリ×勇者であるシリーズ〜世界の壁を超えた出会い   作:やままん

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前回のあらすじ

教育実習に向かうあげはの元に突如、空から少女が落ちてきた。

少女の名前は「乃木園子」。

そして、彼女はこう名乗る。

「勇者」…と。


第5話 共闘、プリキュアと勇者。

 

園子「「勇者」やってま〜す♩。」

 

……………。

 

あげは「…勇者って…何…?。」

 

 

面会時間が過ぎ、あげはは車を運転しながら帰路に着く。

 

 

あげは(あの子…園子って言ったっけ?。普通にそう名乗ってたけど…。)

 

 

あげはは、のほほんとする園子を思い浮かべる。 

 

 

あげは(あたし達にとっちゃ、プリキュアですって名乗ってるようなものだよね…それじゃあ、勇者っていうのも向こうで言うプリキュアみたいなヒーローってこと?。)

 

 

すると、後ろからクラクションを鳴らされる。

 

 

あげは「あっ…ヤバッ!。考え事してて普通に信号が青になってた。ごめんね〜、すぐに行くから!。」

 

 

あげは(まぁでも、1人で見知らぬ地に来て不安かもしれないし…よし、退院は4日後くらいに出来るって話だからみんなに会わせてあげようッッ!!。)

 

そう意気込むあげは。

当日までは全員に報せない形で園子を紹介しようと、そう思うのであった。

 

 

そして、4日後。

 

 

園子「良いんですか〜?。お姉さん、お世話になっちゃって。」

 

 

あげは「気にしない気にしない!。それに、行く宛ないんでしょ?。知り合った縁だし、ここはお姉さんに任せてよ!。えっと…君は園子って名前だからこう呼ぶね?。」

 

 

ーーーー

 

そのっち!。

 

ーーーー

 

 

園子「!!!。」

 

 

そう呼ばれた園子は、意外な顔をする。

大切な友人から、そう呼ばれたあだ名と全く同じあだ名で呼んでくれた事に。

 

 

あげは「ありゃ…気に入らなかった?。」

 

 

園子「…ううん…とっても、気に入っちゃった!。じゃあ、私はお姉さんをこう呼びますね〜?。「あげあげ」!。」

 

 

あげは「アッハハハハ!いいねそれ!?。じゃあ、それでよろしくッッ!。それじゃ、今から行くところだけど紹介するよ?。あたしの友だちをね?。」

 

 

そして、2人は待ち合わせ場所へ。

あえて、近くのショッピングセンターに呼び出していた。

 

 

その頃、ソラ達は…。

 

 

ソラ「うーん…あげはさん、いきなり呼び出してどうしたんでしょうか…。」

 

 

アイスを食べながら、疑問に思うソラ。

今回はもう1人の仲間である「夕凪ツバサ」も一緒だ。

 

 

鷹夜「んな事言ってるけどお前、アイス美味そうに食って満喫してるな?。」

 

 

ソラ「え?。アハハ…そりゃあもう…。」

 

 

ツバサ「そう言う貴方もですよ、鷹夜さん。」

 

 

鷹夜「これはその…暑いからな!?。」

 

 

ツバサ「はいはい…あ、来ましたよ!?。」

 

 

あげはの姿を見つけて声をあげるツバサ。そこに、買い物を済ませて戻ってきたましろもやってくる。

 

 

ましろ「あげはちゃん!!。」

 

 

鷹夜「ん?。もう1人居る?。」

 

 

あげはの横に並び立つ、園子に目を向ける鷹夜。

食べていたアイスを一気に頬張る。

 

 

あげは「タカ坊、そんなに一気食いすると頭を痛めるよ?。」

 

 

ソラ「おはようございます、あげはさん!。えっと、その人は?。」

 

 

あげは「ああ、この間言っていた子だよ。みんなに会わせたかったんだっ!。」

 

 

ペコリと、園子は頭を下げて。

 

 

園子「乃木園子っていいます〜。よろしくです〜。」

 

 

ましろ「あ…虹ヶ丘ましろです!(スッゴイ可愛い子だなぁ…お人形さんみたい)。」

 

 

ソラ「ソラ・ハレワタールですッ!。」

 

 

ツバサ「僕は夕凪ツバサ。こっちは…。」

 

 

鷹夜「藍葉鷹夜だ。」

 

 

各々が自己紹介を済ませた。

すると、何かを閃いたのか、園子は目を光らせる。

 

 

園子「う~ん…それじゃあ、ソラさんは「そーちゃん」、ましろさんは「ましろん」、ツバサ君は「バッサー」、鷹夜君は…「タカ坊」!!。」

 

 

鷹夜「おいッ!。これ、あんたの差し金だろあげは姉ッ!!。」

 

 

あげは「さ~て…ねェ…。」

 

 

悪い笑みを浮かべるあげは。

鷹夜は付けられたあだ名に不満を持ちつつも、仕方なく受け入れる。

 

こうして、園子を含めて一同は親交を深めるべく、集まったショッピングモールで遊ぶことに。

 

年相応の遊びなのか。ゲームセンターでゲームを楽しんだり、女の子同士はショッピング。

男の鷹夜とツバサはスポーツ用品店やら、体験版ゲームを楽しんだりと、各々の自由を謳歌していた。

 

 

そして……。

 

 

園子「…ふぅ……。」

 

 

疲れたのか、ベンチに座る園子。その隣に、鷹夜は座る。

 

 

鷹夜「よォ、馴染んだようで何よりだぜ。」

 

 

飲み物を手渡しながら、自分の買ったジュースを開けて一口飲む。

 

 

園子「あ、タカ坊〜。」

 

 

鷹夜「うぐ…もう良いよそれで。あげは姉から聞いたよ。お前、空から落ちてきたって?。」

 

 

園子「そうなんよ〜。びっくりだよね?。そんな、漫画みたいなことがあるなんて。因みに私、お姫様ポジションじゃないからそこんところよろしくね〜?。」

 

 

鷹夜「何の話してんだ…ま…元いた場所に帰る方法はましろの婆さんが探してくれるみてェだし…困ったことがあれば言えよ?。どこまで力になれるかわからねェけど、みんなあんたの事を気にかけてる。」

 

 

園子「アハハ、ありがとね〜?。」

 

 

鷹夜「一つ、聞きてェ。「勇者」って、何だ?。」

 

 

その問いかけに、園子が答えようとしたその時。

 

 

 

ドォオオオオンッ!。

 

 

 

ショッピングセンターの外で大きな音が鳴り響く。

直後、避難を呼びかけるアナウンスが館内全体に鳴り響き、人々は悲鳴をあげながら逃げ惑う。

 

 

鷹夜「な…何だ…ッッ!?。」

 

 

 

………………。

 

 

道化の男「…異なる2つの世界の戦士が出会いを果たしましたか。」

 

 

阿鼻叫喚とする人々。

道化の男は、その様子を見下ろす。

 

 

そこへ、騒ぎを聞きつけたソラ達が現場にやってくる。

 

 

ソラ「この騒ぎ、貴方の仕業ですかッッ!?。」

 

 

道化の男「おやおや…来ましたか。」

 

 

まるで、待っていたかのように道化の男はわざとらしく接する。

その男に、園子は険しい表情をする。

 

 

道化の男「出揃いましたし…ここは初の顔合わせとして、一つ、お手並み拝見といきましょうか!!。」

 

 

取り出した、黒いボール。そのボールを見て、ソラは目を疑う。

 

 

ソラ(あのボール…バッタモンダーが持っていたものと同じッ!?。)

 

 

道化の男「…キメラはご存じですかな?。」

 

 

黒いボールが破裂し、その中から現れたのはランボーグの特徴を併せ持ち、ソラたちは会敵したことのない「怪物」の特徴も併せ持っていた。後者の怪物の特徴を、園子は知っていた。

 

 

園子(…「星屑」!?。)

 

 

キメラ「グオオオオオッッッ!!。」

 

 

「キメラ」と呼ばれた異形の怪物の放つ威圧感は今までも感じたことが無いほど禍々しく、そして…。

 

 

「歪」。だった。

 

 

ソラ「貴方が何なのか、まったくわかりませんが…こんな怪物は放っておけませんッ!。園子さん、下がってください!!。。ここは…。」

 

 

「ヒーローの出番ですッ!!。」

 

 

園子「おお…!?。」

 

 

4人は並び立ち、ミラージュペンを構える。

 

 

「「「「スカイトーン、コネクト!!!。」」」」

 

 

鷹夜「俺も行くぞッ!!。2回目でもやれるッ!。ボルケーノコネクト、アグニッッ!!。」

 

 

眩い光と、紅蓮の炎が吹き荒れる。

 

 

そして…。

 

 

スカイ「無限に広がる青い空!キュアスカイ!。」

 

プリズム「ふわり広がる優しい光!キュアプリズム!。」

 

ウイング「天高く広がる勇気ッ!キュアウイング!。」

 

バタフライ「アゲて広がるワンダホー!。キュアバタフライ!。」

 

アグニ「燃え上がる闘志!キュアアグニッッ!。」

 

 

5人は変身し、並び立つ。

 

 

その様子を見ていたキメラは、真っ向から突き進んでくる。

戦い慣れしている4人はすかさず回避するが、アグニは受け切りパワーで押し切る。

 

園子「すごいね〜。じゃあ、私もお助けしようかな?。」

 

 

懐から端末を取る。

 

 

スカイ「…お助け…?。」

 

 

園子「協力するよ?。お世話になったもん!。」

 

 

画面に表示された紋章のようなものをタップ。花が吹き荒れてその姿を変える。

 

手には槍を、神々しいその姿に一同は息を呑む。

 

 

園子「ありゃ…みんな名乗りをあげたから何か考えたらよかったかな?。」

 

バタフライ「それが…「勇者」?。」

 

 

園子「まぁね〜?。さ、来るよ?。」

 

 

勇者の姿となった園子に向かってくるキメラ。

しかし、槍の刃先を盾の形状に変化させて受け切る。

 

 

プリズム「変形した…!?。」

 

 

園子「…そっか、色々わかったかも。ねぇ、こんなこと「予想済み」だったんでしょ?。道化師さん?。」

 

 

普段の、どこか抜けた表情とは打って変わって違う園子。

 

鋭い眼光で、道化の男を見つめる。

 

 

道化の男「凄まじい洞察力ですねェ?。少し、甘く見てましたよ。乃木園子さん?。」

 

 

園子「私の事はいいんだ〜。でもね、聞かせてほしいな?。何を企んでいるかを。」

 

地面を蹴って飛び出し、一突きでキメラを突き飛ばす園子。

 

その強さに、一同は息を呑む。

 

アグニ「何か企んでるって…あいつがッ!?。」

 

 

園子「そうそう…あのキメラって怪物ね?。その特徴の一つに私のいた場所に現れるある化け物の特徴を捉えてるんだ〜。」

 

 

ウイング「え…それを言うなら、ランボーグの特徴だって…!。」

 

 

園子「うーん…だからね、思うんよ?。この巡り合わせもきっと、あの人の仕業なんじゃないかなって。」

 

 

園子の、問いかけに道化の男は静かに笑う。

 

 

道化の男「ククク…素晴らしいッ!。全くもって正解ですよ!。そこまで的確に当ててみせるとは…。」

 

 

道化の男はキメラの頭部に乗る。

 

 

道化の男「私は「劇団」のメンバーでもあり、脚本家…その名前を「アデル」と申します。」

 

仮面を脱ぐ事なく、頭を下げる「アデル」と名乗る道化の男。

 

 

プリズム「…劇団…?。」

 

 

アデル「あなた方は、今回の「作品」に選ばれました。勇者とプリキュア…異なる世界の者が織りなす物語…良いではないですか。」

 

 

アグニ「ふざけんなッ!。作品って何のことだッッ!?。」

 

 

アデル「ああ…貴方はイレギュラーでしたよ。登場人物に入っていない…ですが、今日は顔合わせです。機会があれば、貴方もキャストとして迎え入れましょう。」

 

 

バタフライ「あんた…嫌な気配がスッゴイするよ。きっと、その作品とやらもロクでもないものなんでしょ…!?。そのっちをここに連れて来といて…!!。元の場所に帰してあげなさいよッッ!。」

 

 

アデル「ククク…アッハハハハ!。いいですねェその怒りの表情!。まぁ…その要求に応える姿勢なら、最初からこんなことしませんよ。さぁ、キメラ。彼女達の引き立て役になってください?。」

 

 

アデルの命令に従うキメラは、大口を開けて襲いかかる。

それは、「星屑」の本能そのものでまるで捕食者のような獰猛な攻撃で。

 

園子「アデルの思惑がわかんないけど…私達はここで出会ったお友達同士には変わらないよね〜?。だから…。」

 

 

スカイ「はいッ!。手を取り合って戦える…戦友ですッ!!。」

 

 

キメラの大口を、園子の槍が防ぐ。すると、刃先が分散して軌道を描き、四方八方に突き刺さる。

 

悶絶するキメラ。そこにすかさずスカイが入り込み、蹴り上げる。

 

追撃で放つプリズムの光弾に並走する形で、飛行能力のあるウイングとそこに捕まるアグニ。そして…。

 

 

バタフライ「アグニッッ!!。あいつをぶん殴っちゃってッッ!。」

 

 

蝶形のシールドを空中に張り、足場を形成。

ウイングはそこに向けて捕まるアグニを投げ込む。

 

 

アグニ「うおおおおッッ!燃え上がれ俺の闘志ッッ!。」

 

 

拳を固めると、プリズムの光弾が先にキメラに直撃。仰け反った隙を逃さない。

 

 

アグニ「ヴォルケーノ…ストライクッッ…!!。」

 

 

突き刺さる拳と、燃え上がる炎。

 

 

キメラは断末魔を上げて燃え尽き、そこにアデルの姿は無かった。

 

 

アグニ「クソ…あの野郎…逃げやがったッッ!?。」

 

 

ーーーーーー

 

勇者とプリキュア。

 

二つの世界の戦士を会わせた元凶。

 

「劇団」。

 

この集団が、災厄と大きな困難を招くことを一同はまだ…

 

 

知らなかった。

 

 

………………end。

 

 

 

 





園子をソラシド市に転移させた張本人である「劇団」のアデル。

いくつか起こる不可解な事件を裏で操る正体が明かされ、困惑する一同。

そして、その「劇団」を追い続ける1人の少年がアデルの出現を察知し、ソラシド市にやってくる。

そして、その少年はこう名乗る。

<破壊のプリキュア>と……。

次回
第6話 <破壊のプリキュア>その名は、キュアスレイヤー。
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