「〇〇じゃありません!伏黒です!」   作:nonose

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キャラ掴みきれてない可能性大

こんな感じで良いんだろうか・・・?


幕間 ピンク髪

 

 ───いまより少し昔のこと 『トリニティ』にて

 

 

 

「だーかーらー! 違うって言ってんじゃん!!」

 

「うるせぇ。現場見られてて、状況証拠もあんのに何グダグダ抜かしてんだ。いい加減黙らねぇと羽毟り取るぞ」

 

「やってみなよ! そもそも私ティーパーティーだし、こんなことしてタダで済むと思わないでよねぇ!?」

 

「バカが。こちとらキヴォトス仕切ってる最高権力だ。ボンボンのお嬢様は糖分で頭やられて状況判断も覚束ねぇか? 何がティーパーティーだ、茶ァ飲むなら檻の中で存分にさせてやるよ」

 

「あー! やめてよ! 服汚れ……っ、ちょっと!? 変なとこ触んないでよー!!」

 

「うるせぇな!!」

 

「じゃあ離して! 離してよ! はーなーせー!!!」

 

 

 ピンク髪の少女が騒ぎそれを力尽くで止めようとする甚爾。しかし少女の方も思っていたより力が強いのか、手こずっているようだった。

 

 

 2人が騒いでいるのはゲヘナに並ぶマンモス校の1つである『トリニティ総合学園』。ゲヘナとは違い荘厳な雰囲気のある学園であり、その雰囲気は生徒達にも反映されているのか、お嬢様然とした少女達がチラホラと見られる学園である。

 ゲヘナでは、角や尻尾など外で言う『悪魔』のような見た目をした生徒が多いが、こちらでは『天使』のような羽が生えた生徒が居たりする。

 

 甚爾の目の前で暴れている少女もまさに、その天使のような見た目だった。

 

 

「私が何したって言うのよー!」

 

「器物損壊、傷害ついでに言うなら、公務執行妨害もいまなら付けてやるよ」

 

「ちょっと当たっただけでしょ!? ……た、確かにヒビは入っちゃったかもしれないケド……そんくらいじゃん!!」

 

「お前目ついてんのか? どこがちょっとだよ、この現状見てお前そう言えんなら相当だわ。病院でも紹介してやろうか? 勿論、頭のな」

 

「は、ハァァァァァ!? 何!? バカにしてんの!? もうあったま来た!!」

 

「頭にきてんのはこっちだよバカが!! わざわざ仕事増やしやがって、テメェ殺すぞ!?」

 

「バカって言った方がバカなんですけどー!!」

 

「クソガキが……ッ! ゲヘナでもそう見ねぇよお前みたいなやつはよぉ」

 

「ゲヘナ……? いまゲヘナって言った!? 何貴方ゲヘナの人間だったの!? 余計触んないでよ! 離して! キモイ!!」

 

 

 年頃の少女らしく、とことん自身の気の向くままに口から思ったことをズバズバと出す様は、意外と甚爾の中では初めてのタイプであり、徐々にフラストレーションが溜まっていた。

 

 それもこれも、たまたま仕事……という名の連邦生徒会長からの命令で様々な学園を回っている最中だったのだ。現状は、ミレニアム、ゲヘナの2学園は既に見てきており、トリニティは3つ目の学園だった。

 

 そんな中、来て早々見つけたのが目の前で問題行動──転けて道路を破壊──する生徒だった。

 連邦生徒会長からは見てくるついでに、問題があれば捕縛してその学園の治安自治組織に持っていって置いてほしいとの事だったので、即刻目の前の少女を拘束しようとしていたのだが…………

 

「離せよ! はーなーせー!!!」

 

 見ての通りの有様だった。

 

「……うぜぇ」

 

 

 

 

 

 

 ◆

 

 

 

 

 

 

 

「それで、えっと……これはどういう状況何でしょうか……?」

 

「「コイツが悪い!!!!」」

 

「うわ、うるさ」

 

 

 甚爾がピンク髪の少女を鹵獲してから数時間後。

 トリニティ総合学園の治安維持を担っている『正義実現委員会』へ連絡し、そのまま手渡してさよならバイバイと トンボ帰りを決めようとしていた甚爾だったが……ピンク髪の少女が甚爾へ言うように、彼女はトリニティにおいて権力を持つ人間だった。人間であってしまった……故に、ピンク髪の少女と共に甚爾も縄を掛けられ連れていかれてしまった。

 

 不満気な顔をしながらも、何故自身がこうなっているのかの現状の説明と共に、自身が何者なのかの説明を行っている内に、ピンク髪の少女が『ティーパーティー』というトリニティ内においても最高権力と言っても過言ではない存在の3トップの1席に座る【聖園ミカ】であることが判明。

 

 正義実現委員会──正実──からすればそのまま放逐してしまうのが無難ではあったのだが、甚爾側からの意見にも 正当性があり、2人の間で板挟みに合うのに耐えきれなかった正実がティーパーティートップのもう2人のうちの1人を呼び出し、聖園ミカはそのまま連れて行ってもらい、甚爾側には連邦生徒会長へ連絡が行くという何ともまぁなVIP対応をカマされてしまわれた。

 

 

 そして現在。

 トップのうちの1人である【桐藤ナギサ】と連邦生徒会長代理人である【七神リン】の更に代理人である【不知火カヤ】が正実へやって来ていた。

 

 

 

 

「とりあえず、あんまり揉め事にされてもこちら側からしたら困るというか。何で私が足を運ばなきゃ行けないのか全くもって分かんないですし不本意なので、さっさと手打ちにしません? 話を聞く限り、そちらが悪いのでしょう? それならさっさと話進めてくれません?」

 

「よく口が回るモンだな……えーと、誰だっけ?」

 

「不知火!! 不知火カヤです!!!! 何度言ったら覚えるんですか!? 貴方通り名通り頭まで犬並みになったんですかね!?」

 

「あー、あー、うるせぇうるせぇ。はいはい、そんな大声出さなくても聞こえてるよ」

 

「こ、の人はぁ……ッ! 誰のために態々来てあげてるとっ!!」

 

「誰もお前のことなんか頼んでねぇ」

 

「…………へー! ふーん! そうですか! 貴方がそういう態度なら良いですよ! 私帰りますからね? 良いんですね? 良いですね! 帰ります!!」

 

「あー! やめてくださいー!! ちゃんと連れて帰って! 連れて帰ってください!!!」

 

「ちょっ……! 引っ張んないでくだ、服が伸びる!」

 

 

 カヤと甚爾。互いにそんなに仲は良くないのか、言い合いに発展し、それをドン引きの顔で見るのはティーパーティー側の2人。

 

 と言ってもアレ以上の発言をされると困るのは、ナギサからしてもそうではあったので止めてもらって良かったと心からホッとしていた。

 

 

「で、まあ。こっちのピンクが騒がしいのはどうでもいいが「そろそろいい加減にしてくれます?」……機嫌悪いみてぇだし、さっさと帰らせて欲しいのはそうだ」

 

「機嫌が悪いのは、貴方のせいだとは思いますが。えぇと、伏黒甚爾……さん? 【猟犬】の通り名はこちらにもそれなりに聞き及んでおります」

 

「あぁ? そんなに有名だったか?」

 

「まあ連邦生徒会へ申請すれば何でも請け負ってくれる、何でも屋という意味では 色んな学園に名は通っているとは思いますが」

 

「パシリ扱いかよ……だっる」

 

「……んん、今回の件に関してはこちら側に非がありますので「えー、ナギちゃんなんでー?」……非がありますので、また後ほどお詫びをさせていただければと思うのですが、如何でしょう?」

 

「詫び……詫びねぇ……お前らの学園、ギャンブルとかある?」

 

「……ギャンブル、ですか? いえ、そういうのは無い筈ですが」

 

「チッ、流石にねぇか。じゃあ、アレだ……食いもん持って謝罪でも何でもさせといてくれりゃァそれで良いわ」

 

「……と言うと」

 

 甚爾とナギサが同時に首を横に向けて見るのは、今回の現況 聖園ミカだった。

 

「え? 私……!? え、やだやだやだ! 私ゲヘナとか行きたくないんだけど!?」

 

「……はぁ、ミカさん。彼の所属はゲヘナではないと先程も説明した気がするのですが」

 

「あ、あれ? そうだっけ?」

 

「一応所属は連邦生徒会の扱いになってる。つっても、殆ど1番上にいるガキ大将の駒扱いだがな」

 

「あの超人をガキ大将だのと言う人間、貴方くらいしかこれから先見ることはないでしょうね。そんなに可愛いモンじゃないでしょうそもそも」

 

「ガキ共のゴミ山で大将気取ってんならそうだろうがよ。違うか?」

 

「いつか殺されますよ貴方」

 

「ハッ、死ぬのが怖くてココに居れるかよ。テメェらと違って輪っかがねぇんだからな」

 

「……同じくらい、それ以上の耐久力とパワーがあるでしょう貴方」

 

「どうだったか。忘れた」

 

「んん、まあそういう事なら分かりました。コチラとしては不本意……というか、ミカさんを1人で連邦生徒会まで行動させるのは少々勝手が悪いのですが、仕方ありません。行けますよね?」

 

「ぶぅ……別にいいけどぉ」

 

「はぁ、元はと言えば貴方の責任なのに。そちらも、これで構わないでしょうか?」

 

「私はノータッチで、変なことに首を突っ込みたくはありませんし」

 

「俺も別に、ただ甘ったるいモンじゃなくて俺が食えるもん持ってこいよ。茶だのなんだのと小洒落たモンも要らねぇ」

 

「うっわ、めちゃワガママじゃん。トリニティをなんだと思ってんの? ドッグフードとか持っていけばいい?」

 

「あぁ? じゃあ、さしずめテメェにはパンの切れ端か? その辺に撒いといてやるよ」

 

「はぁ?」「あぁ?」

 

「言い合いはやめてください……はぁ」

 

 

 

 to be continued

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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