吉井明久、桜庭学園でハーレムを・・・作ってしまった。 作:一日三食MEN
では、今回は第二話です・・・一話を見た方なら気付いたかもしれませんが、かなりのとんでも設定です。しかも、マジで原作がこの設定なので頭を空っぽにして読んだ方がいいかもしれません。では、どうぞ!
その頃の文月学園では、
「「「「「「坂本を殺せせえええええええ!」」」」」」
「だあああああああ!なんで俺なんだあああああ!」
原作で悪友の坂本雄二が嫉妬に狂ったFクラスの連中に追いかけ回されていた。
「断じて許すまじ!」
「木下と抱き合うなんぞ!」
「死刑以外ありえない!」
「大人しく死ね」
「(あれが、男らしい体と言うものなのか・・・う、羨ましいのじゃ///わ、わしもいつか、あのような、体になって皆を、見返して///うう、で、でも、何か、ドキドキが、と、止まらないのじゃ)」
とまあ、性別秀吉な木下に抱き着かれたからである。抱き着いた本人は、ただ単に筋肉質な雄二の体がどんなものかを知りたかっただけだが・・・顔を赤らめながら体のいろんなところに触るその仕草は、雄二の体の感触に酔いしれて蕩けているようにしか見えなかった。しかも、内心満更でもなかった。
その為
「雄二、二度と私以外抱き着かないようにする」
「だから、誤解がガガガがガガガ!!」
フィアンセからスタンガンなり、火あぶりなりいろいろされて散々だった。
「(何故だ、こんな時に嘘でこいつらを押し付けられるやつがいたはずだが・・・くっそおおお!誰でもいいからこいつら全員なすり付けられるやつはいないのか!?)」
この世界では文月学園に入学しなかったので、この男と明久は会ってないが・・・なんとなく、そんな気がしていた雄二である。
桜庭学園に戻り・・・視点も明久に戻ります。
ピンポンパンポ~~ン
何だ?突然校内放送のチャイムが、
『ただいま、体育館にて化学部部員の津島紅葉が作成したロボットが、例によっていつも通り暴走しました』
はあああああ!何だ今のスピーカーから聞こえた報告は!
「ちょっと待って!いつも通りって、そりゃそうだけど!」
「あはは~~、照れるよあきちゃん」
「褒めてないわ!」
何であれが褒めていると思えるんだ、この幼馴染は!
「もう、たまには壊さないようにしないとダメだよ。紅葉ちゃん」
「うん、ごめんね来海先輩。でも、やっぱり化学に破壊はつきものだから」
「そんな思考はお前だけだああああああ!つうか、その言葉を言うなら失敗はつきものでしょ!断じて、破壊はつきものじゃない!」
つうか、まだ壊して数分も経ってないのにどうして!
『破壊した張本人・津島紅葉は、今現在は幼馴染である吉井明久とボケツッコミをしております』
おいこら!ボケツッコミってなんだ!
「今気づいたけど、お前京子でしょ!どこで見てるのさ!」
『ひ、み。つ♪』
「くううううう!女子に怒鳴りたくないけど紅葉とお前だけは怒鳴りたいいいイ!」
そう、この本名・瀬戸京子こそ常盤に体を賭けた賭けをしている女である。賭け事にはとんでもなく強く、自分の体を使った賭けは常盤以外の男子にも何度かやっているが一度も負けたことがない。そして・・・紅葉と同じくらいの頭痛の種だ。この女は自分で情報通を自称しているくらい、情報収集に長けていて見ての通りわずか数分で全校にこのように放送するのだ・・・こいつの放送のせいで、何度紅葉の共犯者扱いにされたことか。
「ええ!愛する幼馴染を怒鳴るなんて・・・あきちゃんひどい!」
「お前の所業の方がもっとひどいわあああああ!」
「明久君!いつも思っていたけどツッコミ上手だね!」
「そんな空気を読まないこといわないでください!、そもそも、ボケ要員が多いから僕がツッコむしかないんですって来海先輩!ツッコミが上手って、そんなにツッコミをする姿を見せていたんですか、僕って!それと京子!どこにいるんだ!いい加減姿を現せ!」
・・・・・・声がしない。ち、マイクのスイッチを切って逃げたな。ん?なんかドドドドドと何人も走ってくる足音が聞こえる。
「津島紅葉!大人しく捕まれ!」
あ。校内の警察こと風紀委員だ。そりゃ、こんな事件を起こしたら来るよね。ふ~~、これで紅葉を連れていってくれれば
「ほら!あきちゃん!逃げるよ!」
「え、あ、ああ」
「明久君!バナナあげる!」
「ありがとうございます来海先輩」
「行くよ、あきちゃん」
「おう!」
よし!すぐにでも風紀委員から逃げないと!
・・・・・・あれ?何で、僕も逃げているの?
「ねえ、紅葉。一つ聞きたいんだけど」
「何?どうしたの?」
「何で僕も逃げているの?完全に今回の事件って、犯人は紅葉一人だけだよね?僕はただバスケの練習試合をしている最中に巻き込まれたんだし」
何だったら、あの場にいた皆が目撃者だし。
「え?だって、私とあきちゃんはどんなときも~どんなときも~逃げる時は一緒だよ~♪じゃない」
「そんな、わけあるか!あと、名曲をそんな風に改造するな!全く、どうしていつも巻き添えにするんだよ」
「そりゃ、あきちゃんのことを愛しているからだよ♡」
「そんな愛こそ、爆発させろ!この暴走幼馴染!」
「も~、そんなこと言うあきちゃんはツンデレさん♡」
ああもう!ああ言えばこう言う!
「・・・ねえ、あきちゃん」
「何さ」
突然神妙な顔をして何を
「もしかしてさ・・・体育館にいる時、さっきみたいな私の悪口を言ってなかった?なんかさ、ちゃんと操縦できていたのに途中からいきなり方向変換してあきちゃんのいる体育館に突っ込んでいったんだよね」
悪口?そんなの
『あの破壊することしかしない破壊神な超暴走無神経幼馴染がちょっとくらい抑えてくれれば・・・』
うん!言ってないな!思ってはいたけど!だけど、思うだけでこんな被害を出すのかよ!うかつに考えることもできなくなったということじゃないか!←バナナを食べながらそう考えた僕である。
とりあえず現状は紅葉が学園の至るところにあるパソコンの端末があって、それに何かをしている。この桜庭学園は通常の学園の広さではなく、軽く東〇ドームを何十個と言ってもいいくらいの広さがあるのだ。何でも将来の才能ある学生をたくさん育てるか何かで学園長がうんたらかんたらしてこの広さになったらしいが・・・あまりにも広い上に、たくさん作りこんでいるため実は学園の地図の半分以上が埋まっておらず、普段授業で使う場所や生徒会の探索とかで判明した部分以外の未捜索の部屋は画面の地図には「?」になっている。
しかも、その部屋を調べようと思って潜入すると数日は帰ってこられないと言われるくらい道が複雑かつ迷路のように入り組んで危険なため、普段は立ち入り禁止しているくらいやばい場所だ・・・それでも探索しようとして入る生徒が時々いるみたいだが・・・あれ?どうして学園内で危険な場所が当たり前のようにあるんだ?
まあ、とにかくこの学園はそうなるくらいに広すぎるということだから、自分の現在地がわかるように端末が
がごん!
・・・あ、閉じ込められた。学園の至るところに警備カメラがあって、僕と紅葉の居場所はそれで既にばれている。その二人が足を止めていれば閉じ込めにかかるよね。
「あっちゃ~~。でも、もうすぐね♪」
だが紅葉はこれでも気にせず画面を操作している・・・実は桜庭学園のあらゆるシステムを担当したのが、この紅葉のご両親なのだ。紅葉の上を行く超天才なご両親が作り上げたシステムのため、今は警備システムのハッキングを試みているがさすがに一筋縄ではいかないようだ。
因みに今僕達はさっきまで廊下だった部分に二枚の壁が天井から降りてきて閉じ込められている状態だ。ただ、この壁は防火シャッターとかではなく厚みがかなりある「隔壁」なのだ。そして・・・この隔壁を下ろしたのが
『お、お姉さま・・・また、こんなところまで、入り込んできて・・・』
こんなかわいい悲鳴と共に端末画面から出てきたかわいい女の子である。名前はさくらで、これまた紅葉の母親が作り上げた疑似人格プログラムだ。この学園のネットワークを統括しており彼女がこのセキュリティの隔壁を下ろしたのだ。
「やあ、さくら。元気そうで何より」
『こ、こんにちは。明久お兄様・・・あの、お兄様もお元気そうで何よりです』
紅葉の母親はあろうことか紅葉を姉で僕を兄という設定を彼女に入れたため、このように僕のことを兄と思って接してくるのだ・・・まあ、さくらくらい可愛い子が妹と言うのは悪い気はしないけど。
姉の紅葉がこんなに破天荒なのに比べて、さくらはとてもお淑やかで優しい笑顔で接してくる理想的な女の子と言ってもいいが・・・絶対にこれだけは言える。端末画面のCGなさくらにファンクラブができるのは間違っていると。
『あの、明久お兄様。お姉さまにお仕事を邪魔しないでほしいと言ってくれませんか?』
「言って聞く幼馴染じゃないからな・・・『は~~~』」
は~~っと僕とさくらでため息を吐く。CGだけど動きはもう普通に人間と変わらなく、さくらがため息を吐く動作すら画面でなかったら本当に人間にしか見えない。
「え~~、言ってくれれば従順だよ。あきちゃんが「僕の奴隷になれ」と言ったら素直に裸になるよ」
「あのね~~、今は」
「あ、ついでに言うなら、その時は妹のさくらも私と同じように奴隷になって画面内で裸にならないといけないよ。だって、私達のご主人様なんだから」
『え・・・そ、そうだったのですか!』
おいいいいい!何とんでもないこと言ってるの!しかも、さくらは困惑しているのか隔壁が上下激しく動いているよ!「ぐえ!」って誰かがつぶされたような声が聞こえた気もする!このようにさくらの動揺や感情で、学園の警備カメラや隔壁にも影響を及ぼすこともある。何でそんな設定が組み込まれているのか?・・・まあ、このぶっ飛んだ紅葉の母親がさらにぶっ飛んだ思考をしているから。と納得するしかない。
「紅葉!いい加減にしろ!何さくらにいらないことを教え込んでいるの!」
「え、奴隷嫌いなの?」
『・・・そんな、迷惑、でしたか?』
「何で姉妹揃って話の論点が僕がご主人様になっているの!」
さくらは天然なところもあるからな・・・ん?
「さて、遊びはここまでにしてさくら、おやすみなさい♪」
『え?あ!ちょっとま』
完全に不意だった。紅葉が端末に何かのカードをリードしたら、
『今度は、ワクチンを、作って・・・お、き・・・す~~~』
画面のさくらが眠りについた。どうやら、睡眠ウイルスのようだ・・・う~ん、画面でも寝ている姿になっている当たり、本当に紅葉の親はいらないところに才能を注ぎ込んでいるな。警備カメラが、桜の寝息に合わせて上下に動いているし。
「さあ、行くよ!」
「本当に、お前ってやつは!」
さっきのさくらへの奴隷発言は隔壁をあげるためだったということか!
その後僕達は何とか見つからないように移動したが、今は学園のいろんなところで僕たち以外で騒ぎに起こっている・・・何しろ、学園の守護神でありシステム管理のさくらが眠ってしまったのだ。つまり警備カメラが使えなくなってしまったので、ちょっと悪いことをしている生徒を風紀委員が弾圧しているのだろう。
「とにかく・・・紅葉、どうせこの逃亡もさっきのロボットのデータをとられたくないからだろ」
「そうだけど・・・何この手?」
「僕が持っといてやる。寮に戻ったら返すから」
紅葉は捕まったら確実に身体検査でそのメモリーを押収されかねないけど、僕ならまだ可能性がある。
「おおおお!あ、あきちゃん!あきちゃんの犠牲に感動したよ!」
何でデータのメモリーを渡しながら、僕が犠牲になること前提で感謝してるの!
「お礼は私の処女で返すから!」
「いらないよ!」
「即答はちょっと傷つくんだけど・・・」
「こんな時のボケを出すお前が悪い!僕の部屋のプレーヤーが故障していることは知っているでしょ!」
「それが報酬ってことだね!OK!何なら自爆スイッチつけていい?」
「何でつける必要があるのさ!」
「発明の伝統だよ~♪」
は~~、ちょっと話するだけでこれだ。まあ、え?どうして、この現状で悪事を働こうとする生徒がいるのかって?それは、紅葉がこの学園で最も注意すべき問題児として見られがちだが、そういう問題を起こす生徒は他にも結構いるってこと・・・そういえば、何でこんな説明をしてるんだ?僕?
「ん?あれ?」
「どうしたの、紅葉」
「えっと、ふんふん、変われ?分かった・・・京子ちゃんから電話。あきちゃんに代われって」
どうやら紅葉のスマホに京子が連絡したようだ。は~、まあ、話を聞くか。
「代わったよ。何さ」
『明久、あんたどうしてスマホに出ないのよ。何回かけたと思っているの?』
「あのさ、僕って何をしていた時に紅葉に巻き込まれたか知ってるでしょ?」
『チアガールになってバスケ部を応援』
「ファ、イ、ト!さ、く、ら、ば♡スカートの中は見ちゃだめだぞ♡・・・って、違うわ!バスケの試合をしていたの!バスケのユニフォームに着替えたんだから、スマホなんて持てないよ!」
「あきちゃん、女の声真似が上手いね!さすが、女装が似合う男子生徒ランキング一位!」
・・・そのランキングのせいで一部の男子から一時期告白されたことは忘れよう。後。こんなことを思い出させた紅葉はげんこつ決定。
『あ、そう言うことか。それより、今どこよ。どの警備カメラを見ても分からないのよ』
そりゃ、さくらが眠ったからね。カメラの映像も見れなくなるか。
「そうだな・・・京子、君が欲しいからくれれば教えてあげてもいいよ」
『・・・ちょっと明久?頭ぶつけた?あんたが私を欲しいなんて狂ったの?それともついにボケた?いい病院紹介するから、今すぐ保健室で休みなさい』
「今僕らは本館三階の廊下にいる」
『・・・胸だけよ。見せるのは』
何か会話が食い違っているけど・・・あ、そうか!
「言っておくけど常盤みたいな京子の体が欲しいと言ったわけじゃなく、情報屋としての京子の情報が欲しいと言ったの。さあ、情報を払ったんだから京子も僕達に情報を払ってよね。風紀委員に会わないで外に逃げられるルートはどこ?」
『なんだ、そういうこと・・・まあ、よくやったようだから教えてあげるわ』
「やったねあきちゃん!私より京子ちゃんの方がスタイルいいから、散々弄ばれて捨てられたと思ったけど信じていたよ!」
「な~~に、言ってるんだか・・・」
やれやれと思いながら、京子から情報を聞きだしてスマホの電源を切った。
その後、中庭まで移動した時に
「どういうことだ!なんで僕まで!」
「そりゃ、私と一緒にいるからね」
『そういうこと。因みに約一名頑張っているわ』
もう一回京子から電話がかかってきたんだけど・・・何でも風紀委員が紅葉が捕まらないから懸賞金をかけたとのことだった・・・紅葉と行動しているから何故か巻き込まれた僕まで賞金首になった。この学園は、どうしてこう簡単に生徒をどっかのワンピースな海賊のように懸賞金をかけられるんだ?そして、僕は京子の約一名と言う言葉が楽しくなりそうな声の高さを聞き逃さなかった。
「・・・その約一名と今度は何の賭け?」
『私の体と、あいつのCDコレクション』
そんなことだろうと思った!!
「僕も頑張るんだから四分の一は分けてよ!」
『了解!しっかり頑張りなさいよ!』
よし!報酬があるなら頑張れる!賭けの内容は約一名が自分で僕を捕まえられるか、逃げられるかだろう。京子の電話を切って紅葉に振り向く僕。
「もうこうなったら最後まで逃げ切ってやる!」
特に約一名はぶちのめさないと気が済まない!
「紅葉、二手に分かれるぞ。一緒に居たら捕まりやすい。僕が目立つようにするから、お前は目立たないように逃げろよ」
「うん!はいこれ、ピンチになったら使って!」
何で僕の手にどっかのバイオハザードにすら出てきそうな銃を渡すの?というか、どうしてそんなのを普段から持っているの?
「大丈夫!模擬弾だから!」
「いらんわ!・・・まあ、こっちはもらっておく」
光を強く放つスタングレネードをもらっておいた。これなら、問題ない。もちろん、自分が被害を受けないようにサングラスと耳栓ももらった・・・再度思うけど、本当に紅葉はどうしてこれらを普段から持っているんだ?
とりあえず、僕がひきつける役をして紅葉と別れてしばらくすると、
「ふははははは!見つけたぞ~~~!明久ああああ!」
約一名こと常盤が満面の笑顔で僕に向かって走ってくる。これで信じられないのが、あの常盤が何と僕達のクラスの風紀委員なのだ。今のあいつは完全に京子の体を好きにできることだけで頭がいっぱいだろう・・・何でこいつが風紀委員になれたのか、すごい不思議だ。←前話でもうすぐ死ぬ五分前の状態から元に戻っていることの方が不思議だが、この男はいつもこうなので全然気にしなかった明久。
『ははは!いい気味だな明久!さっさとぶちのめされて、無様に苦しむ姿を見せるんだ!お前の不幸を一日一回見ることが俺の調子をよくするんだ!』
あれ?何故だろ・・・今、赤毛のとげとげ頭のくそゴリラっぽい男の顔が一瞬ぼやけて見えたんだよね。何か余計にイライラしてきた。この怒りは常盤にぶつけるとするか。
「ねえ、常盤」
「ははは、さっさとぶちのめされて京子の体を味合わせるんだああああ!」
本当に、こんな風紀を汚す発言を堂々とする男がどうして風紀委員なんだ・・・さて、ここでトラップを発動させるか。
「バナナの皮って漫画やアニメでギャグ展開用の道具に思われるけど、本当に滑るんだって知ってた?」
罠カード!バナナの皮!これを踏んだやつは
「うわああああ!」
無様にこけて、地面に頭をぶつける!そして、
「「「吉井いいい!捕まれえええええ!」」」
「ま、まべ!ぐべ!ぐちゃ、ぐぎぇぎょぎょ!」
僕の賞金目当てで走ってきた連中に踏みつぶされる!ははは!どうだ!ざまあみろ!ふふ、その連中には第二のトラップ・スタングレネードを使って目くらましをして、まだ残っていたバナナの皮をばらまいて目がくらんでいるところに踏んでずっこけてくれた上に、頭を打ったのか気絶してくれた!!ふはははは!これで、
「!!!」
まずい!
「静心流・・・散星剣!」
あ、あぶなかった!背筋がぞっとすると同時に、考えるより体が動いていた。確実にあのまま立っていたら技を食らっていた・・・そして、この技を使うってことは!
「吉井先輩!動かないでください。風紀委員の名のもとに捕縛します!」
やっぱり!風紀委員の高円寺菫ちゃんだ。
「安心して。もう降参だから」
これは嘘偽りなしの本気で降参。だって、この場にいる風紀委員は菫ちゃんだけじゃない。一緒にやってきた他の風紀委員も何人かいて僕を囲んでいるし・・・スタングレネードも使い切っちゃったから抵抗は無駄だ。両手をあげて抵抗しない意思を見せた。
「ふふ、そうですか」
一年生の菫ちゃんは剣道部に所属しているエースだ。僕が本当に抵抗する意思がないことは目利きで分かる。どうやら、本当に諦めたとわかって笑顔をこぼした。だから、僕も思わず笑顔になる。
「それにしても、紅葉先輩のためとはいえここまで大騒動することなかったんじゃないですか!」
「・・・へ?ちょっと待って?それはほぼ全部が紅葉であって、僕はほとんど巻き込まれたんだけど!」
「え!そうだったのですか?」
「・・・誰なの?まるで全部僕が犯人だ!と言ったのは?」
「か、加藤先輩です」
「お前が犯人かああああ!(ぐっしゃああ!)」
全力でまだ倒れている常盤のみぞおちを踏みつけた。ぐぺ!と声を出したらまるで心臓が止まったと思えるくらいに動かなくなったが、問題ない。どうせ数分後には起きる・・・ただ、菫ちゃんは来海先輩と同じくらい純粋でこのような嘘も信じてしまうため、常盤のような分かりやすい嘘もその通りと思ってしまうんだよね。
その後、一応紅葉を逃がすための時間稼ぎをしたが・・・結局菫ちゃんの剣術にあっという間に敗北してしまった僕である。
『ふぁあああ、皆さん、すいませんでひふぁ・・・これより、システムを再開ひまふ』
いろんな武器を使って暴れている紅葉を捕まえるために、菫ちゃん達風紀委員は爆発音がする方に向かって走っていった。そのすぐ後に、さくらの欠伸と寝ぼけ口調が聞こえてきた。
「よう、おはようさん」
痛む体を何とか起こして、端末の中の起きたさくらに挨拶する。
『おはようございます。明久お兄様』
「ああ、具合はどう?」
『お姉さまは私を眠らせるだけだったので、問題ありません。では、これより・・・』
すると、警備システムを本格始動させたさくら。紅葉を閉じ込めるために動き出した。生徒会長の四方堂緑の権限を使って、更に強いシステムが使われたようだ。
『隔壁で閉じ込めました。これなら爆弾を使われても開けられません』
「いや、フラグだから言ったらだめ・・・紅葉はそうなったらロケットランチャーを出すから」
この時、ちゅどおおおおおおんん、と言う音が聞こえた。
『あ、あはははは・・・あ、捕まったようです』
でっかい汗をかいて苦笑いするさくらが報告した。うんうん、やっとすべてが終わったか。
「本当に・・・やんちゃで迷惑な姉だね」
『手錠もかけられましたし、もう悪さできません』
「ふ~~、やっとホッとできた」
やれやれだ。これで落ち着いて
『あ、あの、お姉さまが生徒会室に連行されたのですが・・・お兄様も来てほしいと要求してます』
・・・・・・・・・まだ落ち着けないの?。
因みに明久が生徒会室に向かった数分後、
「う~~ん、死ぬかと思った」
そんな言葉と共に本当に何事もなかったのように常盤は起きた。そして、学生寮の自分の部屋に戻ると
〈賭けは私の勝ちだから、全部もらうわね♡〉
という張り紙が共に、棚に置かれていたCDコレクションが全部なくなっていた。
「俺のCDコレクションがああああああ!!」
そんなむなしい自業自得な叫びが部屋に響いた。
はい、追いかけっこは終わりましたがまだ完全に終わりではなく・・・次の話でようやくハーレムになるきっかけとなる出来事が起こります。本当に、第三話でやっと本筋が始まりですいませんでした。
ヒロイン1
津島紅葉・・・発明が大好きで色々作るがほとんどが失敗になる。明久の幼馴染で子供の時からずっとこうだったので、小学の時は周りの子供達は頭脳の高さや失敗に巻き込まれたくないため友達がほとんどいなかったが明久だけがずっと離れなかったため、本当に明久のことを愛している。次の三話で明久の体にある変化をつけてしまう。