吉井明久、桜庭学園でハーレムを・・・作ってしまった。   作:一日三食MEN

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 明久のいない文月に明久とヒロイン達が行ったらどうなるか?まず第一弾として、原作二巻の学園祭に入った時の様子を書いてみました。

 一応、桜庭学園の時系列としては前話の水泳部員+美空先生ハーレム仲間入りの後です。



番外編 雄二達を知らない明久が文月学園へ! 紅葉編

 文月学園・・・テストの点数で召喚獣の戦闘力が決まり、クラス同士の争いもそれを使って行われる。この学園は学力主義であり、A~Fクラス分けも進級前に行ったテストの点数で分けられ最高点のAクラスはスウィートルームレベルの設備で、最底辺のFクラスはボロアパートレベルと格差が大きい。

 

 

 そんな文月学園に

 「は~~、どうして僕が?」

 「そんなこと言わないのあきちゃん!さあ、入ろう!」

 この二人がやってきた。

 「・・・抑えろよ。せっかく召喚獣を使った学園に興味があると言ってわざわざお前と僕の二人分の外出許可を出してやったんだから(お姉さまが発明しない日があれば、その日は平和になります!って、サクラが言っていたな・・・うん、今度ねぎらいの言葉をかけるべきだな)」

 「あはは~。召喚獣っていう、研究のし甲斐のあるこの場所で抑えられるはずないじゃん!・・・そうだ!あきちゃんが私の発明欲を発散するために、途中で文月学園のトイレなり人気のない階段なりで抱けばいいんだ!せーよくに変えて発散!うん!いい考え!」

 紅葉が召喚獣に興味を持ち、今回明久が同行者として何とか外出許可をもらい、ここまでやってきたということだ。本来なら一人でも行ってもいいが・・・紅葉が何をしでかすかわからないため、明久が保護者として同行することになったのだ。

 「どこがいい考えだ!ばれたら確実にネットニュースじゃないか!」

 「そうなったら自宅謹慎の時のもあきちゃんに抱かれる・・・うんうん!」

 「いい加減にしろおおお!!」

 「だ~~い、丈夫。ちゃんと、セーブするから」

 は~~~っと、ため息を吐く明久と、笑顔の紅葉が

 

 『ようこそ、文月祭へ!』

 

 というアーチ状の入場口をくぐった。

 

 

 

          ここからは明久視点になります。

 

 あ~~あ、今日は本来寮の部屋でクラゲのようにぐうたらする・・・ではなく、紅葉のやらかしに巻き込まれて疲れ切った体と心を休める日のはずだったのに、

 

 『ねえねえあきちゃん!文月学園って明日やる学園祭で召喚獣の大会があるんだって!私、召喚獣を見たい見たい見たい~~~~!』

 

 こいつのこの一言で、いくことになってしまった。

 「も~~、あきちゃんったら、今日は楽しもうよ!」

 「ああ、僕もそれがしたいんだが」

 「ぶ~~、せっかく愛する恋人とのデートなんだよ!ここで私の心を掴んで今夜はあつ~~い夜を過ごそう!なことをするために頑張ろうと思わないの!」

 「それ言ったらおしまいだろ・・・誰が恋人だ!全く」

 さっきの戯言は流すとして・・・楽しもうというのはその通りだ。せっかく他校とはいえ学園祭に来たんだから、遊んで少しでもストレスを発散しないと。それに・・・ここは僕が第一志望で受験した学校だったところだ。こいつのおかげで、ここに来るきっかけもできたしな。

 「どうしたの?あきちゃん」

 「いや、もし合格してたらここの生徒になるはずだったんだな。と思ってな」

 「あ~~、あきちゃん、ここ受験したんだっけ?」

 「そうだよ。だけど落ちちゃって。気づけばお前と一緒の桜庭学園に」

 まあ、再会したときは素直に喜んだな・・・その一瞬後に見せた発明品を爆発させて僕をぶっ飛ばしたのは許せなかったが。

 「うんうん、あきちゃんと一緒の学園生活をするために、いろいろ母さんに頼み込んでよかった~~」

 「・・・は?」

 すごく聞き流せない言葉を聞いたんだが。

 「ちょっと待て!お前、何した!いったい何した!」

 「いや~~~、お金の力って偉大だよね♪」

 「♪マークつけて言う言葉じゃなああああいい!」

 「さあさあ、話してないでさっさと入ろう」

 まさか、僕が文月学園に入れなかったのって!つうか、桜庭学園って確か第三志望だったよな!つまり!第二志望の駒王学園が落ちたのも!おいコラ紅葉!待つんだ!話はまだ終わってない!

 

 

 

 

 

 っで、結局話を聞き出せなかった。何故なら・・・

 「おおお!中々だね。うんうん、桜庭学園には負けるけど十分にいい感じじゃない」

 素直に楽しんでいる紅葉を見たら、言えなくなった・・・はあ、こうなったら僕も今日は楽しむことにしますか。この学園は大きさや科学力は桜庭学園には負けているのは仕方がない。何しろあっちはAIのサクラが自立で機能している上に、そのサクラがあの広すぎる学園全部を警備している上に、隣にはロボットを作り上げる頭脳を持つ紅葉がいる上に、他にもいろんな癖のある無駄な才能の持ち主が・・・やめよう。桜庭学園の規格外すぎる項目が次々に出てきて頭が痛い。←自分も十分に、そのいろんな癖のある無駄な才能の持ち主であることに気付いてない明久である。

 「にしても・・・」

 学園祭はやっぱりわくわくさせてくれるね。

 「さあさあ、美味しいクレープ屋だよ!」

 「産地直送の豚肉を使った焼きそばだよ!」

 「射的の景品に注目!」

 うんうん、これこそ学園祭!間違っても

 

 『あきちゃん!見て見て!これを学園祭にお披露目しようと思っているんだ~』

 『やめないか!どうしてたかが学園祭で原子〇発電を作り上げるんだ!つうか!ボルトが外れそうになってる!放〇能が出そうになっているうううう!』

 

 命の危険になるような発明品を見せる場所ではない。まあ、去年はともかく今回はこいつも科学部クビになっているからそこまでひどいものは作れないだろう。クビになったからこそ、僕の媚薬体質も中々戻せない状況になっちゃったけど・・・そうだ、学園の外にいるんだ。唾や汗を出さないように今日は気を付けないとな。

 「紅葉、わかっていると思うが」

 「だ~~い丈夫。やるのは召喚獣のデータハッキングだけにするつもりだから。ある程度見てわかったけど、警備のシステムが桜庭学園より全然ダメなのはわかったからそう時間はかからないよ」

 「それもやるな!・・・と言いたいがばれないようにしろよ」

 「あはは!うちのママが作ったシステムより全然貧弱だからばれることはないって!だから、まっかせなさい!」

 「う~~む、そういう知識は全然だけど、システムの事に関しては確かにその通りという言葉が出てしまう。何しろサクラを作り上げたんだからな」

 本来ならハッキングもするな!と言うのだが・・・今回召喚獣システムのハッキングを許したのは、今言ったサクラにあって、ここに来る途中に紅葉の話でこんなことを言ったんだ。

 

 『もし召喚獣システムを桜庭学園でも使えるように出来たら、サクラをそれに入れて自由に動かすことができるじゃないかな?』

 

 多分、いつも画面の中にいるサクラに画面の外の世界を見せてあげたい姉心なんだろうな。いろいろ迷惑かけているお姉ちゃんだけど、妹の事もちゃんと気にかけているのは普段から見ているから分かる。だから、ハッキングを見てみぬ振りしようと思ったんだ。

 でも、召喚獣を戦わせる大会は時間がまだだから・・・

 「紅葉、今は楽しむぞ」

 「うん!」

 この学園祭を楽しむぞ!

 「おいこら!坂本!土屋!待つんだ!」

 「ムッツリーニ!鉄人が来るぞ!早く持ってこい!」

 「・・・大丈夫、教室に入った」

 ん?何だ?目の前を先生に追いかけられている二人の男子がいたが?

 

 

 ・・・何ここ。

 「内装は中華喫茶という感じにしていいんだけど・・・これかなりボロボロだよ。はっきり言わせてもらうと、教室と言うより廃墟に近いね。この教室だけ」

 「ああ、うまく装飾して隠しているけど教室とは思えない」

 一通りいろんな店を回って最後にこの中華喫茶の場所に着いたんだけど・・・内装は最大限隠しているが、今いる廊下や壁はかなりひどい。まるでここの部分だけ、責任者が学園を建てる金を着服したいがために最小限しか作らなかったって感じだよ。←かなり正解。

 「まあ、それでもやっているから・・・入る?」

 「うん、色々遊んだからお腹もすいたし!」

 「・・・・・・かわいそうに」

 この一言で分かっただろう・・・そう、遊びと言った紅葉がここでもやらかしやがったんだ。

 『私ね。この為に持ってきた銃があるから、そっちを使っていい?』

 と言って、こいつが面白半分で改造したと思える銃をどっかの相良宗助のように何の前触れもなく出して・・・ああもう!思い出したくない!ただの遊びなのに、どうして射的屋そのものがなくなるような威力を出すのを使うんだ!店番をしていた生徒が店がすっからかんになった時に呆然として『え、何?これ?』と呟いたときの唖然とした顔が忘れられないよ!そりゃ、おもちゃと思ったからあの人も使用を許可しちゃったんだろうけど・・・射的屋そのものをターゲットにしやがった紅葉が言った言葉は

 『う~~ん、やはり同好会じゃ使えるお金に制限があっていい部品が買えないからこの程度の威力か~』

 店の心配より銃の威力をぶつぶつ言ってたんだぞ!慌てて紅葉を担いでその場を去ったけど・・・本当にすまなかった!店番さん!

 と、とりあえず!もう忘れよう!食事をして気持ちを切り替えよう!

 「いらっしゃいませ、お二人様ですか?」

 おお!何と可愛い店員さんだ!なるほど、これほど可愛いなら客も来たい気持ちになるな。それに、紅葉による心労もこの店員の笑顔で癒されたよ。

 「では、こちらの席でお待ちくださいませ」

 いや~~、可愛い子に案内されて嬉しいな。

 「すごい可愛いね~~。悔しいけど、あれ程の美人は他にいないね」

 「うんうん、そうだね~」

 「ちょっとあきちゃん!ここは君のほうがきれいだよ。と言う場面じゃん!」

 「そんな言葉を言いたくないよ・・・特に紅葉には」

 「ひっど~~~~い!」

 チャイナ服を可愛く着こなし、上目遣いで接客して、更にはあの子の出す笑顔には見惚れてしまいそうだ・・・どうしても恋人と言うシチュエーションを崩したくないのか、こいつは。←当然、木下秀吉であることは言うまでもない。

 「いらっしゃいませ。ご注文はお決まりになりましたか?」

 今度はかなり胸が大きい女の子だ。こっちも可愛いな。桜庭学園も可愛い子がたくさんいるけど、この学園も結構いるな~。←これは姫路瑞希。

 「ちょっと~~。あきちゃん~~」

 おっと、まずい。紅葉に注意されてしまった・・・思わず胸を見てしまったしな。非難の眼差しはこれは甘んじて受けよう。

 「恋人の私や緑ちゃんや美空先生や水泳部の女子の体だけじゃ満足できないっていうの?」

 「ぶ!な、何を言っているんだ!」

 「え、あの?恋人が何人もいるように言ったんですが?しかも先生まで恋人に?」

 「そうなの~。あきちゃんったら」

 「この店のお勧めをくださいいいいい!」

 だけど、これは受けられない!しかも、否定できないから注文頼んで退散させるしかない!

 

 「お待たせいたしました。こちらが当店のお勧めでございます」

 ・・・その後、注文を持ってきたのが普通の男子だったから助かった。あの女子だったら、確実に話の続きを聞こうとしただろうからな。今思ったけど、この店って男子ばかりだな。そういえば、この文月学園って学力主義だったな。多分・・・うん、自分もあまり馬鹿にできない学力だから突っ込まないでおこう。

 さて、料理は美味しかった!気持ち的にも満足した!

 「腹も満たしたし、本命を見に行くか」

 「それより、何か厨房で大騒ぎになっていたのはなんだったんだろうね?」

 「ここが桜庭学園だったら真っ先に紅葉を疑ったけど。今回は別の学校だしお前とはずっと一緒だからできるはずがないしな。それに、向こうの問題だから別にいいんじゃない?」

 「そうだね!さあ、体育館でやっている召喚獣大会を見に行こう!」

 腹もしっかり満たしたことだし、体育館に行くか!←二人は知らない。その大騒ぎが、明久の頼んだお勧めで姫路が自分の作った団子を出そうとしていたことに・・・それを味見で食べた須川が今も生死の境をさまよっていることに。

 

 

 体育館で行われている召喚獣大会は全学年のクラスで代表二人一組で出るタッグトーナメント方式だ。色々遊び回って、食事もしてきたから僕達が見ることができたのが決勝戦だけだった。

 「う~~ん、ねえ紅葉。召喚獣って学力が高ければ高いほど強くなるってことだったよね」

 「うん、そうだね」

 だけど、これは僕だけじゃなく紅葉も思っていることだ。

 「今回、僕は一つ学んだよ」

 「いったい何を学んだの?」

 ・・・紅葉は確認してきた。

 

 

 「見た目と頭脳は比例されないってことだよ」

 

 

 さっきの中華喫茶で案内してくれたあの子(木下秀吉)はまだいい。点数は低いが不得意教科だったのかもしれないし・・・ただ、残り3人が、

 「うん、私も納得したよ」

 ひどい見た目をしている。赤髪を逆立てている男子(坂本雄二)に、はげな男子にモヒカンな男子・・・しかも、はっきり言えば三人とも顔がいいとは言えない・・・うん、やっぱり3人ともどっかの浦飯幽助みたいに屋上で授業をサボってタバコを吸って昼寝をするダメな不良にしか見えない。

 「あの姿で高得点って・・・」

 「世の中理不尽だね」

 「ああ・・・うん、そうだな」

 僕にとっては紅葉が二番目に理不尽な存在だが、さすがに口に出さないでおこう・・・因みに一番はどんなことをしても死なない常盤だ。

 「召喚獣は格闘ゲームのキャラクターを操作するようなものかな?」

 「コントローラーがない分、うまく操作するには結構時間がかかりそうだけどね」

 「ん?何してるんだ?紅葉」

 「まあ、早速召喚獣データのハッキングと・・・この大会の優勝者には何が贈られるのかな?と思ってね」

 さすがは紅葉。召喚獣大会を見ながらこの学園のメインコンピューターにスマホでハッキングして、尚且つ情報収集とは普通じゃない。

 「最初は流すが、優勝者は何がもらえるの?」

 「えっと・・・あ、あった。カップル限定如月グランドパークプレミアムチケットだって。しかも、そのチケットがあればそこの遊園地にある教会でウエディング体験ができるって書いてる」

 ・・・え?ちょっと待って。それって・・・あのチャイナ美女と赤毛不細工ゴリラならまだいい。美女とケダモノのカップルだってこの世にはあるけど。つまり・・・

 

 

 

 「あのはげとモヒカンの男子は愛し合っていたのかあああああ!!」

 

 

 

 信じられない事実に、僕は思わず声をでっかく出してしまった!皆の視線が一気に僕に集中するが気にするか!

 「優勝して二人で遊園地でいちゃついて!最後には体験でも結婚式をあげたいなんて!しかも、この後優勝したら愛し合っている報告までするつもりだなんて!何てすごい男同士のカップルなんだ!あの二人は!」

 そうじゃなきゃ、この大会で勝つ理由が見つからない!だって、明らかにこんな大会に出るなんて面倒くさいと言ってそうな二人だし!

 「「おおおおい!何言ってんだそこ~~~!!!」」

 「え、そうなのか?確かにあの二人はいつも一緒だったが」

 「そういえば、これで俺達はハッピーだとか言っていた気が」

 「それって、結婚してハッピーってことだったのか!」

 「「「「「そういうことか~~!」」」」」

 「「お前ら~~!何で納得するんだ!」」

 何かあの二人の同級生らしき生徒達も納得している!うんうん、僕の考えは間違ってなかった!←盛大に間違っております。あと、この二人の言うハッピーは原作を見ればわかります。

 「よっしゃ!勝ったぜ!」

 「やったのじゃ!」

 「「あ・・・」」

 召喚獣の操作を忘れたはげモヒカンカップルの隙を突いて、美女とケダモノカップルの勝ちになった。何か僕が邪魔したような気がしたけど・・・まあ、楽しめたからいいか!あ!そうだ!

 

 

 

 「そっちの赤ゴリラと美人さんも~~!お幸せに~~~!」

 

 

 

 あのカップルが優勝したんだから、さっきの紅葉が言っていたことは二人がやることになるってことだ。ちゃんと祝福してあげないと!

 「はあああ!何言ってるんだ!つうか、何で俺達まで!つうか、赤ゴリラって俺の事か!」

 「そ、そうじゃぞ!わ、わし、は・・・なんと、も」

 あの美女はしゃべり方が昔の人みたいなしゃべり方だな。あと、戸惑って恥じらう姿も可愛いな・・・あ、紅葉がスマホをしまっている。ってことはハッキングは終わったということか。

 「紅葉、帰るか」

 「・・・うん、そうだね」

 あれ?なんか残念そうな顔をしている。まあ、帰り道に聞くか。

 「まてこら、そこの男!今すぐ訂正しろ!そうじゃなきゃ!」

 「雄二・・・木下と幸せになるってどういうこと?」

 「出たあああああ!ち、違う翔子!あれはただのでたらめで」

 「・・・・・・」

 「おいいいい!秀吉!なんで残念そうな顔をするんだ!」

 「い、いや!わしは、何でもないのじゃが、何故かがっかりした感が出てしまって」

 「・・・・・・浮気した夫にはお仕置き」

 「ふざけるな!俺は断じて悪くねえ!つうか、誰が夫だ!」

 「「「「「「坂本を殺せええええええ!!!」」」」」

 「おおい!なんでお前らがきてるんだ!店はどうしたんだ!」

 「「「「「「そんなことより霧島と木下を二股した坂本を殺すことが大事だああああ!!」」」」」」

 「ばっかやろ~~~!今はこの騒動を作ったあの蛆虫な野郎を追わないと!」

 「木下、雄二は絶対に渡さない!」

 「ちょっと待つのじゃ!わしは・・・わしは、雄二が・・・」

 何か体育館がすっごく騒がしくなっているけど、仲間が優勝した二人を祝福してるのかな?

 

 

 帰り道では紅葉が

 「う~~~ん」

 唸っていた。珍しいこともあるもんだ。

 「どうした紅葉?」

 「ああ、何でもない。とにかく、ハッキングは全部終わったよ」

 「そうか。それで、どうだった?」

 召喚獣のデータがあれば、サクラが画面の外に出られるかもしれないって話だったな。

 「正直言って、無理だね・・・あの召喚獣のデータだけど、はっきり言ってひどいにもほどがある。作り上げた開発者はとても馬鹿だよ」

 「どれくらいひどいんだ?召喚獣はちゃんと動いていたけど?」

 「表面上だけだよ。内面はいろんなエラーの修正がされてないし、データもまだ改善するべきところが結構あるのに全然やってない・・・試作品の試作品の試作品を完成品として出したようなものだった。きっと開発者は有名になりたいがために初期段階の完成したデータを全然チェックしないで発表したんじゃないかな?」

 試作品の試作品の試作品って・・・それって、実質まだまだ出せるようなものじゃないのに出したってこと?科学にあまり知識のない僕でも、それはまずいとわかる。

 「元のデータがここまでだめじゃ、持ち帰って私が修復・改善してもそれが本当にうまくいくかわからない。残念だけど諦めたよ」

 「そっか・・・残念だな」

 紅葉からすれば自分の隣にサクラが立って姉妹で手をつないで歩けるチャンスだったけど、それがなくなったからな。残念そうにしていたのはそういうことか。

 「まあ、後は・・・」

 「後は?」

 「この開発者・・・科学者としてかなりポンコツだからだね」

 「人間としてかなりダメなお前にそこまで言わせるか」

 「科学者としての誇りがまるでない。だ、か、ら・・・」

 ニヤリと笑う紅葉・・・あ、これ、間違いなく、

 

 

 

 「バカにしてやろうと思ってね♪」

 

 

 

 ・・・やってやったよ!という笑顔をしているよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 その日の夜、文月学園では

 「何だい何だい!これは!」

 学園長のパソコンには、教頭とある数人の教師の着服・情報漏洩など・・・それらのデータが一つのファイルに入れられて送られてきた。学園内に自分を失脚させようとする副学長と数人の教師がその候補だったが、見事ビンゴだった。紅葉がいろいろハッキングして見つけたため、学園長のパソコンに送りつけたのだ。

 このデータを使えば彼らを追い出すことが可能だけど・・・学園長にとって最も驚くべきことはそれではなかった。最も驚いたのは、

 

 

 

 

 「無能な科学者さん。あんたみたいな無能に作られた召喚獣がかわいそう。しかも、こんなにバカをやる連中を見抜けない・・・あんたはポンコツばばあがふさわしいよ~~」

 

 

 

 

 これらを送ったと思われる人物からの煽りだった。当然、この煽りに腹が立った学園長は大急ぎで召喚獣のデータの改善に必死だった。

 

 

 

 

 因みに、次の日に文月学園には

 

 『召喚獣大会にて二組のカップルが誕生!美女と赤毛ゴリラカップルとはげとモヒカンカップル!』

 

 という新聞が出回った。赤毛ゴリラは婚約者の霧島翔子と男子達から命を狙われ、はげとモヒカンの二人は誤解を解くのに必死だった。

 

 




 いかがでしょうか?今回はいろいろ絡みをそれなりに入れて見ました。番外編はこれからも時々書く予定です。次回は・・・雄二が手に入れた如月グランドパークのデート編です。

 文月学園のヒロインが明久の媚薬に蕩ける展開は、今度の番外編で描こうと思います。ただ・・・誰にするかはまだ未定です。

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