履歴書を見ていくと、年齢層がやや上に寄っていることに気づいた。ざっと見た感じ20代半ばの人が大半を占めており、中には30代の人もちらほらいる。逆に10代は驚くほど少なく、数人しかいなかった。
そこのところを金田さんに尋ねると、このファイルに載っている護衛官は全員護衛官学校を卒業した人たちらしい。
そして護衛官学校では普通の学校と違って、卒業とは護衛官の資格を取得することであって、成績が良ければそれで卒業とはならないとのこと。
10代で卒業できる人は天才の類であり、非常に優秀なのだが驚くことに男性からは不人気だそうだ。理由は単純、経験が足りてなさそうで不安という護衛官からしたらなんとも可哀想なものだった。
(むしろ10代の方が歳が近いから話が合いそうでいいんじゃないか…?この世界の男の考えは本当にわからん…)
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厳選に厳選を重ね、1時間以上長考して漸く5人の護衛官を決定した。
1人目は桜木姫子さん。19歳でその名前の通り非常に可愛らしい容姿をしている。ぱっつん前髪の姫カットで、日本人らしい艶やかな黒髪が美しい。成績も問題ないどころかトップであり、しかも自己PRの欄には家事が得意であること、実家が良家であることが記載されていた。歳も比較的近いため、是非お近づきになりたいと真っ先に決定した人物だ。
2人目は真中純礼(すみれ)さん。22歳で、目元がキリッとしたカッコいい系の女性だ。髪も黒髪で長いので着物とかが似合いそうな雰囲気だ。女性にしては身長が高く、170cmもあって非常に頼り甲斐がありそうなので採用した。カッコいい系お姉さんに優しくお世話されたいという下心がないわけではない。
3人目は嵐山皐月さん。18歳で、なんと金髪のギャルだ。こういうギャルの人ってフレンドリーに接してくるイメージがあるため、護衛官のみんなと仲良くなるための一歩としては最適なのではないかと考え採用した。そして何より巨乳なのだ。もう一度言う、巨乳なのだ(重要)。別に特別巨乳好きというわけではないのだが、やはり男としてはあの夢と希望と母性溢れる女性の象徴を間近で見たいのだ。
4人目と5人目は双子の姉妹で、朝比奈紫苑さんと桔梗さん。15歳で護衛官の資格を得て卒業した天才姉妹であり、俺と同い年なのである。天才で話が合いそうな同級生…というのも決め手だったが、それ以外にも理由がある。この2人は施設で育っており、つまりは親がいないのである。同情するなと言われそうだが、親がいない分俺が優しく接してやりたいと思ってしまったのだ。
「ふぅ…とりあえずこの5人でお願いします」
そう言って俺は金田さんにファイルを返却した。
「まさか若い人をこれだけ選んでいただけるとは思っていませんでした。ありがとうございます」
そう言って金田さんと川田さんは俺に深々と頭を下げた。別にお礼を言われるようなことは何もしていない、俺は自分の欲望に従って選んだに過ぎないのだから。
「私達は常々若い護衛官の子たちはせっかく早く卒業したのに、年齢を理由に護衛官として選ばれることがほとんどないことを不憫に思っておりまして…。たった数人ですが、黎夏様が若い子たちを選んでいただけたことで私達まで報われた気分になるのです。本当にありがとうございました。本日はこれで以上となりますので、私達は失礼いたします。お疲れ様でした。後日、護衛官との対面の日程の目処がつきましたらご連絡させて頂きますので、その際はよろしくお願い致します」
そう言って2人は帰って行った。玄関まで見送ると嬉しそうな顔をして帰って行ったので、おそらく満足してくれたのだろう。
「そう言えば俺が護衛官決めてる時に全然口を挟まなかったよね?」
「だってこれは黎ちゃんが決めることであって私が決めることじゃないもの。もし決めるのが難しそうならアドバイスくらいはしようかなと思ってたけど、それも必要じゃ無さそうだったからね。むしろ黎ちゃんがどんな子を選ぶのか興味があったもの」
そう言って微笑む綾音を見て俺はこの人が母親で本当によかったと思った。それと同時に微笑む綾音が綺麗すぎたため、なんでこの人が母親なんだという相反する思いを抱えることになった。
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俺は今、天使を膝の上に乗せている。おっと間違えた、俺は今碧を膝の上に乗せているのだ。
碧は小柄なため、膝に乗せても全く重くもない。むしろいい匂いが鼻腔を突き抜けるため、小柄な息子が大柄な息子に急成長してしまいそうになる。
どうしてこんなことになっているのか、それは夕食を食べ終えてソファに座りながらテレビをボーッと見ていると、隣に碧がちょこんと座ってきた。その時俺に天啓が舞い降りたのだ。
この天使のように可愛らしい妹を膝の上に乗せて後ろからハグしたら…それは天国なのではないかと。
「ねぇ碧、俺の膝の上に座らない?」
そう言って俺は自分の膝をポンポンと叩くと、碧は一瞬固まりながらも、「す、座る…!」と言ってくれたため、今現在に至る。
なんか食卓の方から姉と母の鋭い視線を感じるが気のせいだろう。きっとそうだ。
碧をバックハグしながら膝に座らせていると、碧が少しモゾモゾと動き出した。おそらくずっと同じ体勢で座っていたから疲れたのだろう。しかしここで問題が起こった。俺の膝に座っている碧が動いたことで、愚息が碧の尻に刺激されたのだ。朝に抜いてはいるが、健全な高校生の性欲を舐めないで頂きたい。なんとか平常心を保って下半身に血流が集中しないよう努めていたが、半分臨戦態勢へ移行してしまった。碧にバレていないかドキドキしたが、碧は特に変わった様子はないので安心する。
ここでバレたら兄としての尊厳を失うばかりか今後気まずい雰囲気になるので非常に危ないところだった。
それもこれも天使が悪い(責任転嫁)
ただ、このまま碧を膝の上に乗せ続けるとヤバいので、名残惜しそうな顔をする碧を断腸の思いで膝から下ろし、風呂に退散した。
風呂から上がると、雛姉や綾音が自分も膝の上に乗せてくれと懇願してきたが、また勃ち上がってしまうといけないので、また今度ねと2人と約束し、自室へと戻った。
(しかし危なかった、今度から膝に乗せたりするときは事前に限界まで抜いてからした方がいいな…いやでも匂いで気付かれる可能性もあるし…うーむ…)
と、そんな呑気なことを考えている場合ではないと俺は知る由もなかった。
(あの時お尻に感じたアレは…お兄様の……?)