男女比の狂った世界で俺は幸せになりたい   作:まかろにサラダ

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特に設定とか決めてないので、キャラの口調に違和感を感じることもあるかもですがお許しください!

ちなみに碧にボクっ子属性も追加しようと最初は思ってたけど、流石に属性を入れすぎかと思い断念しました。
どっかでボクっ子ロリとか登場させたいな(性癖爆発)


すし…うま…

 

「さて、黎ちゃんも無事退院したことだし、今日は外に食べに行こっか!どこに行きたい?」

 

綾音のその言葉に雛姉と碧は嬉しそうな顔をする。

かく言う俺も内心ワクワクしていた。なんせ前世では外食なんてする余裕もなかったからな、時間的にも懐事情的にも。

 

「私はお寿司かなぁ。ほら、母さんが仕事でたまに行くって言ってたとこ、美味しかったって言ってたじゃない?だから気になってたのよね」

 

「私はハンバーグ…かな。お寿司もいいけど今はお肉が食べたい気分」

 

「碧はハンバーグ好きだからね、外食に行くってなったら毎回言ってるわよ」

 

2人は食べたいものを挙げるが、なるほど碧はハンバーグが好物なのか!見た目のお人形さんらしさとは裏腹に結構ガッツリしたものが好きなのかな?ハンバーグならお兄ちゃんいくらでも作っちゃうぞ!前世の一人暮らし生活で鍛え抜かれた自炊力を見せてやる!

 

そんなことを考えてると、綾音が呆れたように口を開いた。

 

「こらこら、今日は黎ちゃんの退院祝いなんだから黎ちゃんの食べたいものを優先するの!黎ちゃんは何が食べたい?なんでもいいよ!」

 

そう言うと雛姉と碧は苦笑いを浮かべる。

俺としては特に好き嫌いはないし、寿司でもハンバーグでもいいんだが…でもここで「何でもいい」って答えるのは違う気がするから…

 

「んー、じゃあ今日はお寿司かなぁ。でもハンバーグもいいよね、碧がハンバーグ好きなんだったら今度俺が作ってあげるよ」

 

そう言うと3人とも驚きと嬉しさが混じったような顔をした。

 

「お、お兄様の手作りハンバーグ…!た、食べたい!」

 

おお、碧の反応は中々いいな。ここまで求められると張り切ってしまうというもの…まあ今日は寿司なんだけど。

 

「黎夏が料理するなんて、本当に色々変わったのね。でも私は今の黎夏の方が好きね、ちゃんと家族してるっていうか…こうやって4人で和気藹々と話すことって全然なかったし」

 

そう雛姉は独り言のように呟く。以前の俺が家の中でどう振る舞っていたのかは詳しくはわからないが、今の俺の方が好きだと、家族の一員として受け入れられて喜んでくれているという事実に俺は嬉しくなる。

これからはみんなに積極的に関わっていこう……もしかしたらラッキースケベな展開もあるかもという期待が無いわけではないが!

 

「ふふふ、まさかこの歳で男性の、息子の手料理が食べられるなんてねぇ。もういつ死んでもいいわぁ」

 

そう言って綾音が笑う。

 

「いやいや⁉︎死なれたら悲しいし嫌だからな⁉︎頼むから死ぬなよ⁉︎あ、それならハンバーグ作らない方がいいのか…?」

 

「それはだめ。お兄様はぜひ私の…私たちのためにハンバーグを作って?大丈夫、もし母さんが死んだら残りのハンバーグは私が食べるから」

 

俺のハンバーグを作らないという言葉に碧がすぐに反応する。

というか誰も残りのハンバーグの心配してないからね?母親の生死の心配してあげて??

 

同じことを考えているのか、みんなでひとしきり笑った後、綾音の車に移動し、俺は助手席に乗って寿司屋に出発した。

 

 

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

 

 

「え⁉︎綾音って社長だったの⁉︎嘘でしょ⁉︎」

 

寿司に向かってる途中、何気なく綾音に何の仕事をしているのか聞くとまさかまさかの答えが返ってきた。

まだ出会って1日目だが、この明らかに親バカ寄りでどこか抜けてそうな人が社長だと⁉︎

 

「えっと…その会社大丈夫なの?」

 

おっと、つい口に出してしまった

 

「どういう意味⁉︎黎ちゃんひどいわぁ、これでもしっかり社長してるんだからー!」

 

俺のイメージでは社長というと怖いイメージしかない。なんせ一つの会社を立ち上げているのだ、生半可な覚悟では無理だろう。

そんなイメージを持っているからこそ綾音の返答を聞いても疑惑の目を向けてしまう。

そんな俺の心情を察してか、雛姉も答えてくれた。

 

「疑わしい気持ちはわからなくもないけど本当よ。しかもそれなりに大きな会社の社長にして代表取締役だから社会的地位は結構あるわね。今回行くお寿司も、接待で使われるような良いお店だから正直期待していいと思うわよ」

 

いやはや、人は見かけによらないというかなんというか。

そうこうしてるうちに目的の寿司屋に到着した。

 

 

「いらっしゃいませ。お、竜胆社長じゃないですか!今回は家族でお食事……え⁉︎だ、男性の方⁉︎」

 

寿司屋に入ると、女将さんが俺を見て驚いた。まあ男性がやたらと少ないこの世界、わざわざ店に来て食べようなんて男はいないんだろう。それこそ食べたければ誰かに頼んで買ってきて貰ったりしそうだ。

 

(というか当然っちゃ当然だけど寿司を握るのは女性なのか)

 

前世の感覚的にどうしても違和感が生まれてしまうが、ここはそういう世界なんだと納得する。

 

「うふふ、竜胆家の自慢の息子よ!奥の個室、使わせてもらっていいかしら?今日は家族団欒を楽しみたいのよ」

 

「も、もちろんです!竜胆社長にはよくうちの店をご利用いただいているので、どうぞごゆっくりお過ごしくださいませ」

 

そう言って奥の個室へと案内された。

中では誰が俺の隣に座るかで一悶着あったが、綾音の「誰がお会計を払うのかしら?」の一言で見事俺の隣に座る権利を得た。

雛姉と碧からは「汚い…!やり方が汚い…!」と少々非難をぶつけられていたが、本人はなんのその。サラッと聞き流していた。

結局俺の隣に綾音、前に碧、左前に雛姉という席順となった。

 

そしてそれぞれが食べたい寿司を頼んだが、これがどれも絶品だった。さすが接待で使われるような高級寿司店、ネタには程よく脂が乗っており、回転寿司と違って人の手で握られているためか、シャリも程よい固さと温度である。

 

ふと目の前の碧を見ると、頬に米粒がついていた。

ここはかっこいいお兄ちゃんらしさを見せようと、「碧、頬っぺたについてるよ」と言って、米粒を取って食べた。

すると碧は真っ赤になって「あ…ありがとう…」って言うし、綾音と雛姉はなんか怖い顔をしていた。

うん、うちの妹はすごくかわいい(小並感)

 

若干怖い雰囲気も無くはなかったが、俺たちは満腹になるまで寿司を楽しみ、帰路についた。

帰りの車内で俺が後部座席に座ると、誰が俺の隣に座るかまた一悶着あったのは内緒だ。

というか綾音、あなたは運転手でしょうから俺の隣に座るのは無理でしょうに、なぜ雛姉と碧に混ざってるんですかねぇ。

 

 

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