「だいぶ進んだね」
「そうですね!」
「す、少し休まない?もうヘトヘトだよ~…」
「おや?あそこにいるのは…」
ウィスパーが1人で歩いているツバサを見つける
「ツバサくん?」
「ホントだ…」
「お~い!ツバサく~ん!」
ケータがツバサを呼ぶ
「ケータくん?ソラさんにましろさん、ウィスパーも…」
「あげはちゃんとエルちゃんは?」
「…実は」
ツバサは先程の事を4人に話した
「そうだったんだ…」
「僕、ああいう強引な人、ちょっと苦手です…」
「…あげはちゃん、わかってくれると思ったんじゃないかな?ツバサくんの事を信じてたから」
「僕の事を?」
「ツバサくん、この前エルちゃんを守った時さ、カバトンに凄く怒ってたでしょ?」
「あれは、あいつがプリンセスをバカにしたから…」
「あげは姉も凄く怒ってたんだ。確かにちょっと強引かもしれないけど、きっとエルちゃんを想う気持ちはツバサくんと一緒だよ!」
ケータの言葉を聞いてツバサは考える
「もしかして、山を登った先に何かあるのかも…僕、山頂に向かいます!」
「行ってらっしゃい!」
「頑張って!ツバサくん」
「私達も後で合流します!」
「お気をつけてでウィス~!」
4人に見送られ、ツバサは山頂に向かい始めた
「ケータ!ソラ!ましろ!ウィスパー!」
そこへパトロールで不在だったフユニャンが飛んできた
「フユニャン?」
「何かあったんですか?」
ソラがフユニャンに聞く
「実は…近辺の妖怪から聞いたんだが、この山に豚の顔をした大男がいるそうなんだ」
「豚の顔をした大男って…」
「もしやカバトン!?」
「っていうかあいつしかいないし!って、あげは姉とエルちゃんが危ないじゃん!」
「急ぎましょう!フユニャンは先にあげはさんとエルちゃんのところに行ってください!」
「わかった!」
「よーし!俺も!」
ケータは妖怪メダルを取り出した
「俺のともだち!出てこいロボニャンF型!妖怪メダル、セットオン!」
『オット!ショウカンノカマエ!』
『ヨウカーイ!』
『ゴーケツ、ショウカンデアリマス!』
「ロボニャンF型!」
ケータはロボニャンF型を呼び出した
「ロ、ロボット!?」
「な、なんだか凄そうです!」
「え~っと、ロボニャンF型は遥か未来からやって来たロボットで、その正体は自身をロボットに改造した未来のジバニャンでウィス!」
「ジバニャンって将来ロボットになっちゃうの~!?」
妖怪Padを見ながら説明するウィスパー
あまりの衝撃情報にましろは驚いてしまう
「ロボニャンF型!フユニャンと一緒に山頂に行って、赤ちゃんを抱いてる長い髪のお姉さんを守って!」
「任せておけ、ケータ!」
フユニャンとロボニャンF型は山頂に向かっていった
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「はぁ…はぁ…」
その頃ツバサは山頂に向かっていた
頂上が目の前のツバサだったが体力の限界が近づいていた
「頑張れ!少年!」
「えるぅ!」
そこへ先に頂上に来ていたあげはが手を伸ばしてきた
ツバサはあげはの手を掴み、頂上に辿り着いた
ツバサは頂上から下を見下ろす
そこから見えたのはお花畑で出来ている虹だった
「虹…あれって、謎解きの答え?」
「上から見ないとわからないようになってたんだ。綺麗…」
「…どうして僕が山頂を目指してくるってわかったんですか?」
「ロープウェイから走ってるのが見えたよ!足速いんだね!」
「えぇっ!?わかってたなら先に言ってくださいよ!」
「ごめんごめん!」
「ランボーグ!」
すると叫び声が聞こえてきた
そこへロープウェイのランボーグが現れ、あげはとエルを攫おうとしていた
「あげはさん!プリンセス!」
「ど根性ストレート肉球!!」
「ロケットパーンチ!!」
そこへフユニャンとロボニャンF型が駆け付け、必殺技でランボーグの動きを止めた
「大丈夫か!?あげは!エルちゃん!」
「ありがとフユニャン!…それと…」
あげははロボニャンF型に目線を移した
「私はロボニャンF型。ケータに頼まれ、お前達を助けにきた!」
「ケーくんから?…っていうか君、妖怪だったんだ…」
「いや、どう見てもロボットじゃないですか!」
「すまないツバサ。そこは飲み込んでくれ」
「えぇーい!また邪魔しやがったなチビ猫!」
カバトンの声が聞こえてきた
「カバトン!エルちゃんには指一本触れさせないぞ!ツバサ!」
「うん!」
ツバサはミラージュペンを持って構えた
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「天高くひろがる勇気!キュアウィング!!」
ツバサはキュアウィングに変身し、フユニャンと一緒にランボーグに向かっていった
「あげはとエルちゃんは私に任せろ!」
「頼んだ!」
あげはとエルのそばに行くロボニャンF型
ウィングとフユニャンはランボーグと戦いを繰り広げる
「くそーっ!ちょこまかするんじゃないのねん!…ん?」
カバトンは操縦席からあるものを見つける
それはゆりかごに乗って飛んで逃げているエルだった
「グッフッフッフ!ランボーグ!プリンセスを捕まえるのねん!」
「ランボーグ!」
ランボーグはエルを追いかけていった
「プリンセス!?どうしてあそこに!?」
「追えウィング!俺はあげは達を見てくる!」
フユニャンはエルをウィングに任せ、あげは達の元に急いで戻る
「なっ!?」
「あれ?フユニャン?」
「える?」
なんとあげはとロボニャンF型は無事で、エルもそこにいた
「エルちゃん、先程向こうにいたはずだが…」
「エルちゃんはずっと私と一緒だったけど…」
「彼女の言う通りだ」
「それじゃあ、さっきのエルちゃんは…」
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「つーかまえた!」
「えるぅ~!」
エルはランボーグに捕まってしまった
「プリンセス!」
ウィングはすぐさまエルを助けようとするがランボーグはエルを盾にしてきた
「なっ!?」
「ギャーッハハハ!ほらほら!攻撃できるなら攻撃してみるのねん!」
「くっ…!」
「かまうな!とどめをさせ!」
そこへフユニャンがやって来てそう言った
「でも、それじゃプリンセスが!」
「大丈夫だ!エルちゃんには何も影響はない!俺を信じろ!」
「…!」
しばらく考えたウィングだったがフユニャンを信じ、ランボーグに向かっていった
「ひろがる!ウィングアタック!!」
ウィングはランボーグに浄化技を放った
「スミキッタ~…」
ランボーグは浄化された
「お、おいおい!あいつプリンセスごとやりやがったのねん…なっ!?」
「あれ!?」
なんとランボーグがいた場所にエルはいなかった
「プリンセスがいないのねん!」
「いったいどうなって…!?」
「あいつの力だ」
「まぼ~!」
フユニャンが指差した場所には老師のような妖怪がいた
「あいつはまぼ老師。まぼろしを見せる妖怪だ。俺達が見ていたエルちゃんはあいつが作ったまぼろしだったんだ」
「お~い!」
一同は下の方を見る
下にはケータ、ソラ、ましろ、ウィスパーがおり、ケータが手をふっていた
「そっか、あの妖怪もケータくんのともだち妖怪だったんだ」
ウィングはケータの作戦だったのだろうと納得した
「あの脇役~!YOEEE癖にまた邪魔しやがって~!カバトントン!」
カバトンはケータを睨みながら撤退していった
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「みんな~!」
「ケーくん!ましろん!ソラちゃん!ウィスパー!」
夕方になり、ケータ、ソラ、ましろ、ウィスパーはツバサ、あげは、エル、フユニャンと合流した
ちなみにロボニャンF型とまぼ老師は先程帰っていった
「それにしても、ケータくんってまぼろしを見せるともだち妖怪もいたんだね」
「流石妖怪マスターです!」
「ソラさんそれ言いたいだけでしょう…」
目を輝かせるソラをウィスパーがジト目で見る
「でもヒヤッとしたよ!」
「あはは、ごめん」
少し怒り気味のツバサにケータが謝る
「でも良かったと思うよ?ケーくんの作戦」
「そうかな…でもありがとう、あげは姉!」
「どういたしまして!フユニャンと少年…ツバサくんもお疲れ様」
「あ、ありがとうございます…」
あげはからの労いの言葉にツバサは照れてしまう
「あれ~?ツバサくん照れてる?」
ケータはニヤニヤしながらツバサに話しかける
「て、照れてないよ!…そういえばケータくん、ましろさんと手を繋いでたよね?」
「えっ!?あ、あれはましろ姉から言われたから繋いでただけだし!」
「ケ、ケータくん!///」
「おやおや~?ケーくんとましろんも隅に置けないね~!」
「ケータくん!ましろさん!あれは何か意味があったんですか!?」
あげはがニヤニヤしながら2人を揶揄う
「「だからそんなんじゃないってばーーー!!」」
ケータとましろの叫びが響き渡った…
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「うぅ…心が寒いのねん…なんでこんなに負け続けるのねん…」
その日の夜、カバトンがビルの屋上にいた
すると辺りの様子が変わり、カバトンは震えだした
『カバトン、もはや貴様に猶予はないぞ』
「で、ですが!」
『役立たずに価値はない』
声が響き渡るとカバトンがいるビルに稲妻が落ちてきた
「ヒ、ヒィッ!もう一度だけチャンスを!今度こそプリンセス・エルを手に入れてみせます!」
『次が最後だ。プリンセス・エルを手に入れられなければ、わかっているな…?』
「ハ、ハハァーッ!」
するとこの場に声が聞こえなくなった
次回、カバトンが宣戦布告?