「わぁ~!おっきー!」
「フフッ、楽しそうだね」
「うん!」
ある日の休日、ケータとましろはソラシド市のショッピングモールにやって来ていた。何故ケータとましろが2人で来たのか…それは昨晩に遡る…。
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『ケータくん。ちょっと良いかな?』
『うん。どうしたの?』
リビングでテレビを見ていたケータはましろから話しかけられる。
『えっとね、明日、2人で一緒にお出かけしない?』
『え?良いけど…ソラさんとツバサくんは誘わないの?』
『ソ、ソラちゃんとツバサくんは明日用事があるって言ってたから…(ソラちゃん!ツバサくん!ごめんね!)』
ましろは心の中でソラとツバサに謝罪する。実はソラとツバサに用事があるというのはましろがついた嘘なのだ。
『…わかった!じゃあ明日行こっか!』
『う、うん!』
こうして2人は一緒に出掛けることになったのであった。
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「ましろ姉、どのお店に行こっか?」
「ケータくんが行きたいところで大丈夫だよ」
「俺の行きたいところかぁ…ゲームセンターはどう?」
「うん!それで良いよ」
そうして2人はショッピングモールにあるゲームセンターまでやって来る。そこにあったクレーンゲームの中にあるぬいぐるみをましろが欲しそうに見ていた為、ケータが取ろうとしていたのだが…。
「…あぁっ!また取れなかった~…」
「ケータくん、もういいよ…?」
「いや!次こそは取ってみせるよ!」
ケータは100円玉を入れて再チャレンジをする。何回も挑戦したかいもあってかようやく景品のぬいぐるみを手に入れることが出来た。
「やったー!」
ケータはぬいぐるみを手に取り、ましろに渡す。
「はい!ましろ姉!」
「ありがとう!ケータくん!このぬいぐるみ、大切にするね!」
その後ケータとましろはゲームセンターを出て次に行く店を考えていた。
「あれ?ケータさんじゃないですか!」
「久しぶりダニ!」
すると丸眼鏡をかけているボブカットの少女とうさぎのような耳がついた宇宙服を着た妖怪が話しかけてきた。
「イナホさん!USAピョン!」
「ちわっち!」
「ケータくん、この子は?」
「イナホさん。前の学校のともだちだよ。俺と一緒で妖怪ウォッチを持ってるんだ!」
「ちわっち!私は全方位オタクの
「私は虹ヶ丘ましろだよ。イナホちゃんも妖怪ウォッチを持ってるんだね!」
ましろはイナホが左腕につけている妖怪ウォッチU2を見る。
「そうなんですよね~!あっ、ちなみに私のそばにも今妖怪が憑りついているんですよ~!」
「人聞きの悪い事言わないでほしいダニ…」
「あっ、本当だ…あなたは?」
ましろはビー玉を覗いてUSAピョンの姿を目視する。
「ミーはUSAピョンダニ!よろしくダニ!」
「うん!よろしくね」
「そういえば、イナホさんはここで何してるの?」
気になったケータがイナホに聞く。
「私ですか?私は今、この街で噂になってる変身ヒロインの正体を探りに来たんです!」
「ヘ、変身…」
「ヒロイン…?」
ケータ、ましろが順番に呟く。
「イ、イナホちゃん…その変身ヒロインって、何て名前か聞いてる?」
「もちろんですよ!その名も、プリキュアです!」
案の定変身ヒロインとはプリキュアの事であった。ケータとましろは冷や汗をかいてしまう。
「へ、へぇ~、そんな噂があるなんて知らなかったな~!ね?ましろ姉」
「う、うん…私も初めて聞いたよ…」
「まぁそんなのアニメにしかいないからタダの胡散臭い噂ダニ…」
「はぁ…ほんとにUSAピョンって飛びぬけた発想力がないよね~…」
「ダニ!?」
「そもそも胡散臭さと言ったら妖怪だってそうでしょ?USAピョンなんてウサギみたいな見た目してるけどウサギじゃないし…胡散臭いと言うかブキミと言いますか…」
「イ、イナホちゃん!ともだちにそんな事言うのは…」
ましろがUSAピョンの悪口を言うイナホを止めようとするが既に遅かった…。
「テメェ…!」
『ベイダーモード』
USAピョンはヘルメットについていた2つのボタンを同時に押す。するとヘルメットの顔の部分が閉まり、顔が黒い煙で覆われ、目が赤く光る。次の瞬間、USAピョンがイナホに向けて銃を乱射し始めた。ちなみに一緒にいたケータとましろも巻き添えを喰らう。
「「「うわぁぁぁぁ~!?」」」
「何で私とケータくんまで~!?」
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イナホとUSAピョンと別れたケータとましろはソフトクリーム売り場でソフトクリームを購入する。ケータがストロベリー味、ましろがバニラ味だ。2人は近くにあった椅子に座って食べ始める。
「おいし~!」
「そうだね!…ケータくん」
「ん?」
「これ食べてみて!凄くおいしいよ」
「えぇっ!?」
ましろは自分が食べていたソフトクリームをケータに差し出してくる。
「えっと、ましろ姉、それは流石にちょっと…///」
流石に恥ずかしいのかケータは顔を赤くしながら断ろうとする。
「あ…無理ならいいよ?」
ましろは少しションボリしながらそう言う。
「そ、それじゃあ、ちょっと貰おうかな…」
罪悪感を感じたのか、ケータはましろのソフトクリームを一口食べる。
「…お、おいしい」
「そっか!良かったよ!」
(あーもう!俺、何でドキドキしてんの…だ、大丈夫!俺が好きなのはフミちゃん!ましろ姉とはあくまで幼馴染ってだけなんだ!うん…)
2人はソフトクリームを食べ終え、しばらく見て回った後にショッピングモールを出る。既に夕暮れ時になっており、夕日が沈みかけていた。
「今日は楽しかったね!」
「うん!ましろ姉」
「うん?」
「今日は誘ってくれてありがとう!すっごく楽しかった!」
「フフッ!どういたしまして!」
「ねぇ。ましろ姉さえ良かったらさ、また2人でお出かけしよ!」
「!…うん!」
ましろは嬉しそうに笑みを浮かべる。2人は会話を挿みながら家へと帰っていった…。
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その頃、イナホとUSAピョンは…。
「イナホ…もう帰らないダニ?」
「まだまだ!プリキュアを見つけるまで帰らないよ!」
未だにプリキュア探しをしているのであった…。
ーオマケー
「う~ん…」
「イナホさん、どうしたの?ましろ姉の顔に何かついてる?」
ましろの顔を見ているイナホにケータが聞く。
「なんだか…ましろさんとは初めて会った気がしないんですよね~…」
「…そういえば、私もイナホちゃんに初めて会った気がしないかも…なんて言うか…イナホちゃんの声が懐かしい気がするよ」
「あっ!私もましろさんの声が懐かしい気がします!」
「どういうことダニ?」
「さぁ?」
ケータとUSAピョンは首を傾げるのであった。
※わかる人にはわかるネタです。