「…ねぇ、このトンネルの出口ってさ、スカイランドのどこに通じてるんだろ?」
トンネルを通っている中、ケータがそんな事を言ってくる。
「確かに、どこに通じているんでしょうか…」
「あ、出口が見えてきたニャン!」
トンネルの出口が見えてきてケータ達はトンネルを出る。
出てきたのはどうやらスカイランドのお城の中らしく、ケータ達の真下には王様の姿があった。
『わぁぁぁぁ~!?』
ケータ達は王様の真上に落下してしまう。ケータ達は慌てて王様から退いた。
「ご、ごめんなさい!」
ケータは慌てて王様に謝る。すると王様と王妃様はエルに気づき、駆け寄っていく。
「えるぅ…」
「おかえりなさい、プリンセス・エル…」
「えるぅ~!」
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「まぁ!ではあなたは!」
「ハイパースゴスギレジェンドヒーロー名誉発明家、ケイゾウ殿の孫なのか!?」
「ハ、ハイパースゴス…なに?」
「おばあちゃんみたいな二つ名だね…」
「それほどケイゾウさんが偉大なヒーローという事なんですね!」
ソラは興奮しながらそう口にする。ちなみに王様と王妃様はケータ達からビー玉を貰い、ウィスパー、ジバニャン、フユニャンの姿が見えている。
「っていうかじいちゃんとフユニャン、スカイランドに来た事あったんだ…」
「50年前にな」
フユニャンは昔を懐かしむように呟く。
「何はともあれ、よくぞプリンセスを取り戻してくれた!」
「ソラ、ツバサ、ケータ、ましろ、ジバニャン、フユニャン…あなた達はスカイランドのヒーローです」
「ヒーローだなんてそんな…」
「そうニャン」
「「「スカイランドの…ヒーロー…!」」」
ましろとジバニャンが遠慮気味になっている中、ケータ、ソラ、ツバサは目を輝かせていた。
「あのー、ところでワタクシの名前は呼ばれませんでしたが?」
「む?聞いた話ではそなたは何もしていないみたいではないか。すまないが、そなたはヒーローには相応しくない」
「ショック!」
王様からキッパリヒーローではないと言われ、ウィスパーはショックを受けてしまう。
「王様、エルちゃん…プリンセスを攫った犯人についてですが…」
「まぁ待て」
フユニャンがエルを攫った犯人について報告しようとしたが王様はそれを遮り、エルを連れて移動を始める。
移動した場所にはスカイランドの国民達が集まっていた。
「皆のもの!私達のプリンセスが戻ったぞ!」
王様の言葉に国民達が歓喜の声を上げた。
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「アンダーグ帝国…何故プリンセスを狙う…この件は全て私が預かる。そなた達は安心して家に帰るがよい。親元でゆっくりと体を休め…」
「プリキュアの力、お貸しします!」
「私も!」
「僕も!」
「俺も力を貸します!」
「オレっちもニャン!」
「ワタクシもお力を貸すでウィス!」
「王様!どうかこれからも、プリンセスを守るために戦わせてください!」
ケータ達はこれからも力を貸すと口にする。
「だが、アンダーグ帝国は謎の多い存在だ…どんな危険が待ち受けているかわからないのだぞ?」
「それでも、エルちゃんやソラさん達の力になりたいんです!みんな、大事なともだちなんです!」
「…相手がどんなに強くても、最後まで正しい事をやり抜く…それがヒーローです!」
ケータとソラの言葉がその場に響く。
「ヒーローか…」
すると声が聞こえてくる。
後ろを向くとそこには青と白が基調の騎士服を着た薄紫色の髪の女性の姿があった。女性はエル、王様、王妃様の元へと歩いていく。
「プリンセス、よくぞご無事で」
「おお!戻って来てくれたか!」
「都を留守にしていた間とはいえ、プリンセスをお守りできず…」
「いいえ、辺境の地の大火災であなたの指揮を…」
女性が王様達とそういった会話をしている中、ケータが興奮気味に女性を見ているツバサに話しかける。
「ツバサくん、あの人知ってるの?」
「シャララ隊長だよ!スカイランドを守るヒーローチーム、青の護衛隊。シャララ隊長はそのリーダー!世界で一番強い剣士なんだ!」
「へぇ…ってソラさん?」
ソラが突然後ろからシャララ隊長に抱きついた。
「大きくなったな、ソラ」
「はい!」
「あれから10年になるのか…」
「はい!」
どうやらソラとシャララ隊長は顔見知りだったみたいだ。するとケータが駆け寄って来る。
「もしかして!昔ソラさんを助けたっていうヒーローですか?」
「君は?」
「あ、俺は天野ケータです。ソラさんとはともだちなんです!」
「アマノ…そうか、君は…」
「?」
シャララ隊長はケータの名前を聞いてどこか嬉しそうな表情になった。
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次の日、ケータ、ウィスパー、ジバニャンは王様に呼ばれ、お城の一室にやって来ていた。
「あの、ケータくん?あーた王様に何かしたんでウィス?」
「してないよ!」
「何かするとしたらウィスパーの方ニャン」
「んだとジバ野郎!!」
案の定ウィスパーはジバニャンの言葉にキレてしまう。
そうこうしている内に王様と王妃様が部屋に入って来た。
「あの、俺に用事って何ですか?」
「…実は、これをそなたに見てほしくてな…」
王様は持っていた一冊のノートをケータに渡す。
「これは…ワタクシ達の世界のノートじゃないですか!?」
「しかも結構古いニャン…」
「これは50年前、ケイゾウ殿がこちらで書いたものだそうです」
「じいちゃんが!?」
「その通りだ。このページを見てほしい」
王様はノートのあるページを開いた。
そのページには妖怪ウォッチと思しき時計が描かれていた。
「こ、これって妖怪ウォッチ!?」
「な、なんですとぉ~!?」
ノートに描かれている妖怪ウォッチを見てケータとウィスパー、ジバニャンも驚いてしまう。
「そこに描かれている物は、ケイゾウ殿がこのスカイランドの技術と自身の技術力を結集させて完成させた時計…名は”妖怪ウォッチスカイ”」
「妖怪ウォッチスカイ…」
「おそらくこれは、ケイゾウさんの作った最後の妖怪ウォッチでウィス~!」
「これは王家で秘密にするように言い伝えられていたのだが、ケイゾウ殿の孫であるそなたになら教えても大丈夫だと思ったのだ」
そう言いながら王様は次にページを開く。ページにはケイゾウが設計した剣が描かれていた。
「これは”スカイブレード”。言い伝えによれば、妖怪ウォッチスカイと繋ぎ合わせることによって使える剣だそうです」
「…王様!この2つって、今どこにあるんですか?」
王妃様の説明を聞いたケータは妖怪ウォッチスカイとスカイブレードの居場所を聞く。
「それが…わからないのだ」
「え?」
「ケイゾウ殿はこの2つを完成させた後、どこかに隠してしまったらしいのだ。それは私達にもわからない…だがこれらが見つかれば、必ずそなたの力になれるであろう」
王様からそう言われ、ケータはノートに描かれた妖怪ウォッチスカイをジッと見ていた。
今回はケイゾウがスカイランドの技術と自身の技術力を結集させて作った最後のウォッチと剣、『妖怪ウォッチスカイ』と『スカイブレード』の存在が示唆されました。はたしてどんなウォッチと剣なのか…?
次回も楽しみに待っていてください!