妖怪マスターとヒーローガール   作:のぞむ

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ソラとフユニャンの入隊

「隊長に!」

 

 

ケータ達が王様達から妖怪ウォッチスカイとスカイブレードの存在が教えてもらっている頃、シャララ隊長率いる青の護衛隊が待機所に集まっていた。

 

 

「見習い隊員2人を紹介する」

 

「ソラ・ハレワタールです!今日から皆さんの仲間にしてもらえることになりました!未熟者ですが、一生懸命頑張ります!」

 

「フユニャンだ。ソラと共にこの青の護衛隊に入隊することになった。この世界には俺のような妖怪はいないから驚くだろうがそこは呑み込んでくれ」

 

 

ソラとフユニャンがそれぞれ自己紹介をする。

ちなみにシャララ隊長や隊員たちはケータ達から貰ったビー玉でフユニャンが見えていた。

 

 

「子供に猫じゃないですか…」

 

 

赤い髪の女性が不服そうにそんな事を言う。

 

 

「控えろ、ベリィベリー」

 

「別の世界に行ってプリンセスを救ってきたとか、護衛隊に入りたくて嘘をついてるのかも…」

 

「私達、嘘なんて…」

 

「弱い奴らを仲間に入れるのは反対です!邪魔ですから!」

 

 

ベリィベリーはそう言ってソラとフユニャンの入隊に反対する。

 

 

「ベリィベリーと言ったか…そこまで言うなら君がソラをテストしてみてはどうだ?もしソラが勝てば俺達の入隊を認めてもらおう」

 

「面白い!」

 

「お、おい!勝手に決めるんじゃ…」

 

「良いだろう」

 

 

青の護衛隊副隊長であるアリリがフユニャンを注意しようとするがシャララ隊長がソラとベリィベリーの対決を許可する。

 

 

「これで良いだろうか?アリリ副隊長」

 

「ム…わかった」

 

 

フユニャンの問いにアリリ副隊長は渋々答えた。

 

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「さぁ、始めようか!」

 

 

ベリィベリーは拳に宝石がついているグローブをはめていた。

 

 

まずベリィベリーがグローブから雷の弾をソラに向かって放ち、ソラがそれを躱して反撃する。

 

 

「ねぇ、これってどういう状況なの?」

 

 

いつの間にか大量の荷物を持ったましろとツバサがやって来ていた。

 

 

「ましろにツバサ、来ていたのか」

 

「うん!これ差し入れだよ」

 

「ありがとな」

 

 

フユニャンがましろから差し入れを受け取る。

 

 

「青の護衛隊は最強のチームだ!弱い奴に居場所はない!」

 

 

そう言ってベリィベリーは拳に雷を纏い、ソラに殴り掛かる。ソラはそれを躱し、そのまま後ろに回り、殴りかかる。

 

 

ソラは拳をベリィベリーに当たる直前に寸止めをした。

 

 

「勝負ありだな」

 

 

フユニャンは2人を見て呟く。

 

 

「強いとか弱いとか…大事なのは正しい事をしたいっていう気持ちです…あなたは間違っています!」

 

 

ソラはハッキリとベリィベリーに言い放った。

 

 

「くっ…!」

 

 

ベリィベリーはソラを睨み、涙を流しながらその場から去っていった…。

 

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一方、ケータ、ウィスパー、ジバニャンはケイゾウのノートに描かれた妖怪ウォッチスカイとスカイブレードを見ながら町を歩いていた。

 

 

「う~ん…じいちゃん、妖怪ウォッチスカイとスカイブレードをどこに隠したんだろ…」

 

「フッフッフッ!こういう時こそこのアプリの出番でウィス!」

 

 

そう言って妖怪Padを取り出したウィスパーは以前妖怪ウォッチ零式を探した時に使用したヨップル社のアプリを起動する。

 

しかし、いつまで経っても妖怪ウォッチスカイを探知出来なかった。

 

 

「あれ?」

 

「なんで探知出来ないの?」

 

「もしかして、ヨップル社が全然手に付けてないウォッチだから探知できないんじゃないニャン?」

 

「確かにそうかも!ウォッチスカイはヨップル社じゃなくてケイゾウじいちゃんが作ったものだし!」

 

「ワ、ワタクシは当然気づいていましたよ!」

 

「え~…」

 

「一ミリも信用できないニャン…」

 

 

ケータとジバニャンはジト目でウィスパーを見る。

 

 

「あれ?」

 

 

するとケータは町中の階段に座って泣いているベリィベリーを見つける。気になったケータはベリィベリーの元へ駆け寄る。

 

 

「お姉さん、どうしたの?」

 

 

ベリィベリーはケータを見る。するとベリィベリーはケータがつけている妖怪ウォッチ零式に気づいた。

 

 

「その時計…お前、ソラって奴の仲間か?」

 

 

そう言いながらベリィベリーはビー玉を覗いてウィスパーとジバニャンを目視できるようにする。

 

 

「え?仲間って言うか…ともだちだよ」

 

「何の用だ?」

 

「お姉さんが泣いてたから気になったんだ。良かったら俺が話聞くよ?」

 

「余計なお世話だ。ほっといてくれ…」

 

「そんなのほっとけるわけないし!」

 

「そうニャン!話くらい聞かせてくれニャン!」

 

「まっ、今までの話から予想するに、この方はおそらく青の護衛隊の隊員で、ソラさんと模擬戦をやって負けてしまった感じですかね」

 

「うぅ…!」

 

 

ウィスパーの予想を聞いたベリィベリーは余計落ち込んでしまった。

 

 

「当たってるみたいニャン…」

 

「えっと…ごめんね?ウィスパーってすぐ余計な事言うから…」

 

「申し訳ありまウィス…」

 

「いや…ホントの事だ…お前、どうして私に構ってくれるんだ?」

 

「お姉さんが泣いてたから…難しい理由なんてないよ」

 

「…お前、なんかフツーだな」

 

「それは言わないでよ。結構気にしてるんだし…」

 

「ごめん…お前達、名前は?」

 

 

ベリィベリーは3人に名前を聞く。

 

 

「俺、天野ケータ!」

 

「ワタクシは妖怪執事のウィスパーと申します」

 

「オレっちジバニャン!」

 

「ベリィベリー…ケータ、聞いてもらっても良いか?」

 

「うん」

 

 

ケータはベリィベリーの隣に座り、話を聞くのであった。

 

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「お先に失礼します!」

 

「今日は疲れただろう。ゆっくり休みなさい」

 

「はい!」

 

 

この日の任務を終えたソラとフユニャンはシャララ隊長の元へ来ていた。

 

 

「…ベリィベリーの事だが…小さい頃、腕に大きな怪我をしてな、そのせいで3年間入隊試験に落ち続けたんだ。だが誰よりも努力して強くなった。だからあんな風にこだわる。強さと弱さに…」

 

「私、ベリィベリーさんに酷い事を…」

 

「ソラ…」

 

「今のベリィベリーには必要な言葉だった…ただ、覚えておいてほしい。正しい事を最後までやりぬく、それがヒーロー…でもだからこそ、正しいとは何なのか、ヒーローは考え続けなければならない。ベリィベリーにはベリィベリーの正しさがあるように…難しいな、ヒーローというものは…」

 

「…私、ベリィベリーさんに謝ってきます!」

 

 

そう言ってソラは部屋から飛び出していった。

 

 

「優しい子だな、ソラは…」

 

「ああ、流石俺が見込んだヒーローだ」

 

 

シャララ隊長とフユニャンはそんな事を言っていた。

 

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その頃、ケータ、ウィスパー、ジバニャンはベリィベリーからソラが聞いた話と同じ事を聞いていた。

 

 

「そんな事があったんだ…」

 

「…お前もソラと同じように、私が間違ってるって言いたいのか?」

 

 

ベリィベリーはケータに聞く。

 

 

「そんなのわかんないよ」

 

「は…?」

 

 

ケータの返答にベリィベリーは声を漏らす。

 

 

「だってさ、ソラさんにはソラさんの、ベリィベリーさんにはベリィベリーさんの正しさがあるわけでしょ?だから俺がとやかくいう事じゃないと思う」

 

「私には私の…ソラにはソラの正しさ…私、ソラの事を考えもせず、嘘つきだなんて…」

 

「ベリィベリーさん。ソラさんと話してみたらどうかな?ソラさんもベリィベリーさんの話を聞いたらわかってくれると思うよ?」

 

「…わかった。ありがとう、ケータ!」

 

 

ベリィベリーはソラと話をしてみることにしたそうだ。

 

 

「ニャン?」

 

「ジバニャン?どうかしましたか?」

 

「…誰かいるニャン!隠れてないで出てくるニャン!」

 

 

ジバニャンが建物に向かってそう告げる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へぇ~、僕の存在に気づくとはね」

 

 

建物の陰から緑色の髪に2本の触覚のような黄緑色の髪が伸びている男が現れた…。




ついにアンダーグ帝国の新たな刺客が現る…

次回も楽しみに待っていてください!
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