妖怪マスターとヒーローガール   作:のぞむ

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プニバード族の少年

「よし…そこだ!」

 

「あの~、ケータくん。そろそろ寝ませんか…?」

 

「あとちょっとで寝るから!」

 

「あーたさっきから同じ事言ってるでウィスよ…?」

 

 

夜になり、ケータはゲームで遊んでいた

 

ウィスパーは寝るように言ってはいるがケータは聞く耳を持たない

 

 

 

 

「あなた、誰ですか!?」

 

「ソラさん?」

 

「何の騒ぎニャン…」

 

 

突然ソラの声が聞こえ、ジバニャンが目を覚ました

 

何かあったかもしれないとケータ達は急いでソラの部屋に行った

 

 

「ソラさん!どうしたの!?」

 

「ケータくん!怪しい人が私の部屋にいたんです!」

 

 

部屋の中には片目が前髪で隠れている茶髪の少年がいた

 

少年のそばにはエルの姿もあった

 

 

「君は?」

 

「ぼ、僕は…」

 

「まさか…カバトンの仲間!?」

 

 

ソラがそう言うと少年は窓から出て飛ぼうとするがそのまま落下した

 

 

「ハァーッ!」

 

 

ソラは窓から飛び降り、少年を捕まえた

 

 

「ソラさんスゴッ!」

 

「ソラさん!あーたどんだけ身軽なんですか!?」

 

「いつも欠かさず鍛錬をしてますから!」

 

「みんな!どうしたの!?」

 

 

騒ぎを聞いていたましろが部屋の窓から外の方を見る

 

 

「ましろ姉!」

 

「ましろさん!怪しい人を捕まえました!」

 

「怪しい人って?」

 

「ほら!ソラさんが捕まえてる…あれ?」

 

 

ケータはソラが捕まえている少年を見る

 

 

なんと少年は黄色い鳥に変わっていた

 

 

「男の子が鳥になってる~!?」

 

「ウィス~!?」

 

「ニャンですと~!?」

 

「ソラさん。その子を放してあげて」

 

 

そこにヨヨがやって来る

 

 

「で、でも…」

 

「私の知り合いなの」

 

「…ソラさん。とりあえず放してあげよ?その鳥さんの話も聞かないといけないし」

 

「…はい」

 

 

渋々だったがソラは鳥を放す

 

 

「あの~ケータきゅん?あの鳥の話を聞くって本気でウィス?」

 

「そうだよ。もし鳥さんがさっきの男の子だったら言葉を話せると思うし」

 

「いやいや~!今日は色んな事がありましたけど、言葉を話せて人間の男の子に変身できる鳥なんて見た事も聞いたことも…「ツバサ…」ウィス?」

 

「僕の名前はツバサです…」

 

 

鳥は言葉を話し、自身をツバサと名乗った

 

 

「ウィス~!?」

 

「ホントに喋った!?」

 

「ほらね!」

 

 

ツバサが喋った事でウィスパーとましろは驚いてしまう

 

 

「言葉を話し、人間に変身できる鳥さん…あなたはもしや、スカイランドのプニバード族!?」

 

 

ソラの声掛けにツバサは頷いて答える

 

 

とにかく一同は家の中に集まって、ツバサから話を聞くことにした

 

 

「っていうか、オレっちとウィスパーが見えてるニャンね」

 

「そういえば…」

 

「ヨヨさんからこのビー玉をもらったので、僕にも妖怪が見えてます」

 

 

ツバサはビー玉を取り出してケータ達に見せる

 

 

「…1年とちょっと前、僕はこの世界に落ちてきました」

 

 

ツバサの話では嵐の日にこの世界に落ちてきたらしい

 

 

それ以来ツバサはヨヨにお世話になっているらしい

 

 

「1年前って…私がこっちに引っ越してきた頃だよね?ずっとただの鳥のフリをしてたって事?」

 

「信じてもらえないと思ったので…」

 

「ターイム!!」

 

「わっ!?」

 

 

ソラの声にビックリしたツバサは人間の姿になる

 

 

「戻ったニャン」

 

「ビックリするとつい…」

 

「話を逸らさないでください!私とエルちゃんがこっちに来た後なら、いつでもスカイランドの事を話せた筈です!なのに黙ってた!どうしてですか!?」

 

「怖い顔になってるよ?ソラちゃん…」

 

「ワン!」

 

「いやあーた犬ですか!」

 

「ツバサくん。もしかして、何か話せない事情でもあるの?」

 

「…」

 

 

ケータの問いかけにツバサは何も言わずに俯く

 

 

「…わかった!俺、ツバサくんを信じるよ!」

 

「ケ、ケータくん!?」

 

 

ケータの発言を聞いてソラが驚いてしまう

 

 

「だってさ、誰にだって話したくない事はあると思うしさ。それを無理やり聞くのも可哀そうじゃん?それにもしツバサくんがカバトンの仲間だったら、エルちゃんはとっくに攫われてたよ」

 

「ケータくん…」

 

 

ケータの言葉を聞いてツバサがケータの名前を呟く

 

 

「ケータがフツーにまともな事言ってるニャン…」

 

「フツーは余計だって…とにかく今日はもう寝ない?ソラさんもいい?」

 

「…はい」

 

 

納得はしてなさそうだったがソラは渋々返事をした

 

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「あぁ~…スッキリした~」

 

 

ケータはトイレから出て部屋に戻ろうとする

 

 

「あれ?」

 

 

ケータはソラの部屋が少し開いている事に気づき、ドアを覗いてみる

 

ソラは眠っているエルのそばにおり、起きていた

 

 

「ソラさん」

 

「ケータくん?」

 

「ごめん、ドアが開いてたから気になって…もしかして、ずっと起きてたの?」

 

「…今回は何事もなかったので良かったですが、もしカバトンの仲間だったらエルちゃんは…そう思うと怖くて…」

 

「ソラさん…よし!俺も一緒にエルちゃんのそばにいるよ」

 

「でも、悪いです…ふわぁ~…」

 

 

ソラは眠そうにあくびをする

 

 

「そうだ!あの妖怪の力を借りよう!」

 

 

ケータは妖怪メダルを取り出す

 

 

「俺の友だち!出てこいバク!妖怪メダル、セットオン!」

 

『オット!ショウカンノカマエ!』

 

『ヨウカーイ!』

 

『プリチー、ショウカンデアリマス!』

 

 

「バク!」

 

 

ケータはバクを呼び出した

 

 

「なんじゃケータ。ワシに何の用じゃ?」

 

「バク、俺とソラさんの眠気を吸い取って!」

 

「そんなことか。お安い御用じゃ!」

 

 

バクはケータとソラの眠気を吸い取った

 

 

「あれ?眠くありません!?」

 

「これがバクの力だよ!」

 

「ではワシはしばらくその辺におるからまた何かあったら呼んでくれ」

 

 

バクはそう言って部屋を出た

 

 

「…ケータくん。聞きたいんですけど、ケータくんはどうやって妖怪ウォッチを手に入れて、ウィスパーさんやジバニャンと出会ったんですか?」

 

「…あれは、ある夏の暑い日の事だった…」

 

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あれからケータはソラに妖怪達との出会いを話した

 

 

謎のガシャマシンから出てきたウィスパーから貰った妖怪ウォッチの事…生きていた頃の飼い主に会う為に車を倒す特訓をしているジバニャンの事…

 

そこから出会い、友だちになった妖怪達の事を…

 

 

「そんなにたくさんの妖怪と友だちになっているなんて凄いです!正に妖怪マスターです!」

 

「そ、そうかな?(イナホさんみたいなこと言ってる…)」

 

 

ケータは妖怪マスターと呼ばれ、自身と同じく妖怪ウォッチを持つ少女の事を思い浮かべてしまう

 

 

「それじゃあ俺からも…ましろ姉から聞いたんだけど、ソラさんってヒーローになりたいんだよね?どうして?」

 

「…本物のヒーローを見てしまったから、でしょうか?」

 

 

ソラは自身がヒーローを目指す理由を教えてくれた

 

 

幼い頃、森に迷っている時に助けてくれたある人物の事を…それからヒーローを目指し、トレーニングをしてきたことを…

 

 

「それからこの世界に来て、ましろさんという初めての友だちが出来たんです」

 

「そうだったんだ…じゃあ、また友だちが出来たね!」

 

「え…?」

 

「俺達、こんなにお互いの事を話したし、もう友だちでしょ?」

 

 

ケータはソラに手を差し出す

 

 

「はい!」

 

 

ソラはケータと握手をする

 

 

こうしてこの日、ソラに新しい友だちが出来たのであった…




ぶっちゃけちゃうとこの世界線のケータはフミちゃんとは結ばれません!(キッパリ)




でもナツメとケースケはちゃんと産まれますので
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