「ソラさん、入るよ」
ケータはウィスパーとジバニャンを連れてソラの部屋に入ってきた。
「あ、ケータくん…ジバニャン、ウィスパーさん。おはようございます」
「おはようニャンソラ!」
「おはようございます!ソラさん」
「結局学校休んじゃったね…」
昨晩、バクの能力で眠気を吸い取ってもらったソラだったが、昨日の事を引きずっているのか、学校を休むことにしたのだ。
「そういうケータくんは学校に行かないんですか?」
「俺は学校明日からだから、今日は休みなんだ」
「あの~…大変申し上げにくいんでウィスが…エルたんはどちらへ…?」
「「えっ?」」
ケータとソラはゆりかごの中を見る。
なんとエルの姿はそこにはなかった。
「エルちゃん!」
「ソラさん!待って!」
ケータとソラ達は部屋を出てエルを探そうとする。
「シーッ!」
「ツバサくん?」
部屋を出るとツバサの姿があり、その先には何かをしようとしているエルの姿があった。
「エルちゃん、なにしてるニャン?」
「静かに」
エルは壁に手を壁につけ、つかまり立ちしようとしていた。
「え~るぅ…!」
なんとエルは、足を震わせてはいるが1人で立つことが出来た。
ケータ達は思わず声を出して歓喜する。
しかしエルはバランスを崩し、倒れそうになる。
そこへケータ、ソラ、ツバサが滑り込み、エルを支えた。
「ふぅ、危なかった~…」
ケータは安堵の表情になる。
ソラはエルを抱きしめ、涙を流していた。
「頑張ったね!諦めなかったね!偉いね!」
「ソラさん…エルちゃん、頑張ったね!」
「えるぅ~!」
ケータは微笑みながらエルの頭を撫で、エルは嬉しそうにする。
「うぅ~!ワタクシ久しぶりに感動いたしました~!エルた~…ぶへぇっ!?」
「お前が来るとエルちゃんが怖がるニャン!あっち行くニャン!」
号泣しながらエルに駆け寄るウィスパーだったがジバニャンがウィスパーを殴り飛ばした。
「…ケータくん、ソラさん、ジバニャン、ウィスパー」
「どうしたの?」
「一緒に来てもらえませんか?」
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ツバサとヨヨに案内され、ケータ、ソラ、ウィスパー、ジバニャンはとある一室にやって来た。
「ここって…」
「私が用意したツバサさんの研究室よ」
「研究って、何のニャン?」
「航空力学…」
「航空?」
ツバサが言った航空力学と言う言葉にソラは首を傾げる。
「ソラさん。飛行機って知ってる?」
「はい。テレビで見ました…」
「その飛行機を飛ばす為の学問の事を、航空力学って言うのよ」
ソラはヨヨから航空力学について教えてもらう。
するとツバサは一冊の本を取り出した。
「これは、空を飛ぶ為に長い時間をかけて書き上げられた本です。それを僕は1年かけて勉強してきました。スカイランドに帰らなかったのは、その為なんです」
「どうしてそんなお勉強を?」
「…約束してください。本当の事を言っても、笑わないって…」
「…うん!」
ツバサの言うことにケータが力強く返事をし、ソラ、ウィスパー、ジバニャンも頷く。
「…空を飛びたいんです」
ツバサはハッキリ、力強くそう言った。
「ソラさんは知っているでしょう?僕達プニバード族が世にも珍しい、空を飛べない鳥だということを…」
「はい。大昔、人間に変身する能力と引き換えに飛ぶ力を失ったって…」
「そんなある日、僕の父が王様の都で展覧会をすることになったんです…」
ツバサの話では、幼いツバサが乗っていた鳥から誤って落ちてしまった。それをツバサの父が空を飛び、助け出したのだった。
あれからツバサは空を飛ぶという夢ができ、毎日空を飛ぶ練習をしていた。
しかし、他のプニバード族はツバサの夢をバカにし、笑ったそうだ。
それからもしかしてと思い、嵐の晩に風に乗って空を飛ぼうとしたがそのまま落っこち、この世界にやって来たそうだ。
「…やっぱり、バカだと思いますよね?だから言いたくなかった…」
ツバサは下を向き、俯いてしまう。
「全然」
「え…?」
しかしケータはあっけらかんとした表情でそう言い、ツバサが声を漏らした。
「むしろ凄いよ!飛べないって言われてても夢の為に頑張るなんて、フツー出来ないよ!」
「ケータくんの言う通りです!一度やると心に決めた事は絶対に諦めない!それがヒーロー!」
「笑わないんですか…?」
ケータとソラの言葉にツバサはそう聞いてきた。
「笑いません!」
「笑うところなんてどこにもないしね」
「オレっちも笑わないニャン!オレっちも車を倒すための特訓をしてるから、ツバサの気持ちがわかるニャン!」
「うぅ~!久しぶりに良い話を聞いたでウィス~!」
ウィスパーは鼻水を垂らしながら号泣する。
「頑張って!ツバサくん!」
「…頑張ってなんて、初めて言われたよ…」
ケータの応援にツバサはどこか嬉しそうな表情になる。
「…ツバサくん!その…誤解しちゃってごめんなさい!私とおともだちになってください!」
ソラはツバサに手を差し出す。その顔はどこか恥ずかしそうだった。
ツバサは微笑みながらソラの手を取った。
「これからよろしく!ツバサくん!」
続いてケータも手を差し出す。
ツバサはケータの手も取り、握手をした…
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「えっと…」
夕方になり、ましろが学校から帰って来ていた。
「ツバサくんはエルちゃんを助けるナイトですね!」
「大袈裟ですよ…」
「そんなことないって。ツバサくんってエルちゃんに結構気を使ってるし!」
「ケータくんまで…」
「えるぅ!」
ましろが見ていたのはケータ、ソラ、ツバサが仲良くしており、エルに赤ちゃん用のケーキを食べさせている光景だった。
「あ、ましろ姉!おかえり」
「た、ただいま…いつの間に仲良くなったんだね」
「はい!」
「うん…何ニャンアレ!?」
「え?」
窓の外を見ていたジバニャンの声を聞いて一同は外に出る。
なんとUFOのような物体が空を飛んでおり、街にビームを放っていた。
「なんでウィスアレ~!?」
「あんな形の物が空を飛んでるなんて…デタラメだ!航空力学的にありえません!」
「え、そこ!?」
「そんな事言ってる場合かな…」
ツバサの少しズレたツッコミにケータとましろがツッコミを入れる。
「とにかく止めないと!」
「ツバサくん。エルちゃんをお願いします!」
ケータは止めに行こうと言い、ソラはツバサにエルを預ける。
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「無限にひろがる青い空!キュアスカイ!!」
「ふわりひろがる優しい光!キュアプリズム!!」
「「レディ・ゴー!」」
「「ひろがるスカイ!プリキュア!!」」
ソラとましろはプリキュアに変身し、街に向かって飛んで行った。
「よし!俺達も行こう!」
「ウィス!」
「行くニャン!」
「俺のともだち!出てこいうんがい鏡!妖怪メダル、セットオン!」
『オット!ショウカンノカマエ!』
『ヨウカーイ!』
『フシギ、ショウカンデアリマス!』
「うんがい鏡!」
ケータはともだち妖怪のうんがい鏡を呼び出した。
「うんがい鏡!俺達をあの街まで連れてって!」
「おまかせぺろ~ん!」
うんがい鏡の顔が光り、ケータ、ウィスパー、ジバニャンはそこから街にワープしていった。
そういえばケータ、ウィスパー、ジバニャンの中の人達ってみんなプリキュアシリーズに出演経験あるんですよね…ケータに至ってはプリキュアでしたし。
とまぁ、私が思った事でした