母親の連載〆切の手伝いを日付が変わる前に乗り越えたのだが、目覚まし時計のアラームが壊れて顔面蒼白だったハジメは、汗だくになりながらも運良くチャイムギリギリで教室に駆け込み入ることができた。その瞬間、教室の男子生徒の一部は睨みや舌打ちをし、また数人の男子生徒は憧れの眼差しをハジメに向けており、女子生徒たちはハジメに対し頬を紅らめていたりしている。
髪型は普通だがこの学校では類をみない白髪で紅目を持っているハジメは、学力では成績上位陣に常に入っており運動能力も高いため男子や女子からの印象が良いのだ。
いつもの日常と変わらないものであったためハジメは席に着いたが、いつものように彼女がやってきた。
「ハジメくんおはよう!今日もギリギリだったね。何かあったの?」
「あぁ、母さんの漫画の手伝いが夜遅くまであってね………ちょっと寝不足気味なんだ」
微笑みと首を傾げながら一人の女子生徒がハジメのもとに歩み寄った。学校やその他の色んな場所でハジメにフレンドリーに接してくれる一人、名を
学校では二大女神と数えられているとてつもない人気を博する美少女だ。腰まで届く艶やかな長い黒髪、少し垂れ気味の大きな瞳は優しげスッと通った鼻梁に小ぶりの鼻、そして薄い桜色の唇が完璧な配置で並んでいる。そして交際をしている彼女である。
「おはよう南雲くん、相変わらず眠そうね………大丈夫?」
「香織、また彼の世話を焼いているのか?全く、本当に香織は優しいな」
「うっす!今日も今日で大変そうだな」
最初に挨拶した女子生徒の名は
次にハジメを労ったのが
最後にキザな言葉で香織に喋りかけた男が
「おはよう八重樫さん、坂上君。何とか終わってね………穴を開けなくて本当に良かったよ」
「それは良かったわね」
労いの言葉をもらった後、ハジメが香織や雫、龍太郎を交え休みの間何をしていたかという話をして────
「南雲、君は香織だけじゃなくて雫や龍太郎にも迷惑をかけているのか?周りに迷惑をかけない様にしないといけないぞ?」
「「「「………………………………えぇっ?」」」」
「それより香織とは別れるんだ、君の側に香織は
天之河の空気が悪くなる悪気が無い発言に会話が強制的に終了してしまった。そんな雰囲気になっている事を知らずに天之河がまた口を開こうとしたが、雫の指示により龍太郎が身柄を抑えた。
「ごめんなさいねこの馬鹿が」
「………また相談に乗るよ」
「ありがとう、じゃあ南雲くんあとでね。光輝、行くわよ」
「ちょっ、雫⁉︎放してくれ龍太郎⁉︎」
「席に戻ったらなぁ」
「な、南雲!俺は認めないぞ‼︎」
毎朝の定番の光景に幕が下がるように始業の鐘が鳴り、ハジメ達の一日が始まった──────
──────それから数時間後、教室にはさっきまで生活を送っていたと思われる物だけを残し誰もいなくなった
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