「げ」
「げ」
「おかか」
呪術高専のとある廊下を歩いていた三人が声を漏らす。
彼らは二年生の禪院真希、狗巻棘、パンダだ。同級生ということもあり行動を共にすることが多い彼らだからだろうか、足を止めたタイミングはほぼ同時だった。
三人の視線が向かっている部屋には『家庭科室』と書かれている。
普段使用している人間など皆無の部屋であるが、なぜか今は人の気配を感じられる。
「あの生臭坊主居るじゃん……」
「おい、そう言ってやるな真希」
「しゃけ」
心底嫌な顔をする真希を、パンダと狗巻の二人が窘める。
しかし、いかに年上かつ先生で敬意を払うべき相手だからとはいって、苦手な相手は苦手なのである。その点、真希にとって現在進行形で家庭科室に居る人間は、その最たる例の一人であった。
このままさっさと離れようとする真希であったが、人の気配を感じたのは向こうも同じ。
不意に振り返った
「やあ、三人とも。来てたのかい」
「チッ!!」
「真希……」
「いくら……」
「はははっ、真希は随分と機嫌が悪そうだな。まあそういう時もあるさ」
盛大な舌打ちに気分を害した様子も見せず、『こっちにおいで』と夏油が呼び寄せる。
パンダと狗巻が素直に応じる中、自分だけがその場から離れることは流石にできないと真希は渋々後を追っていった。
すると、入室した途端に香ってくる芳醇な匂い。
(んだ、これ……香辛料?)
常人よりもやや五感の鋭い真希が気づく。
部屋に充満したスパイシーな香り。深呼吸すれば思わずむせ返りそうなほど、この場の空気は
「おい、今日は何作ってんだ?」
「お、気になるかい? 今日はね、火鍋だよ」
「火鍋ぇ?」
グツグツとコンロの上で火にかけられている仕切り鍋。
そこには見るからに辛そうな真っ赤なスープ『麻辣』と、鶏の香りが食欲をそそる白濁としたスープ『白湯』がグラグラと煮えていた。
これにはパンダと狗巻も思わず歓声を上げる。
「お、旨そうなモン作ってんじゃん」
「しゃけ!」
「そうだろう? もうスープの用意はできたから、後は食材を煮るだけさ」
そう語る夏油が振り向いた先にはこれまた美味しそうな食材が皿に積まれていた。
「麻辣側には長ネギにニラ、それにきのこ系。豆腐と後は豚肉かな。白湯側には白菜と魚介を用意している。わざわざこの料理の為にイイ物を取り寄せたのさ」
「おぉー、流石は高給取り! オレらと違ってイイモン食ってんな」
「しゃけ」
「折角だから食べていくかい? 今回は過去一の自信作なんだ」
そう言って夏油は山積みの食材を火鍋にぶち込んでいく。
グラグラと煮えるスープに入れられた食材は、みるみるうちに火が通っていく。
その間、少し離れた場所に立っていた真希は、アホを見る眼差しで同級生を眺めていた。
(こいつら……この生臭坊主の作る料理なんて一ミリも信用できるワケねーだろ)
真希は知っている。目の前の男が呪霊料理を食している奇人だということを。
それさえ除けば
(けど……)
火が通ったことで組織壁が破壊され、そこにスープが染みていく野菜。
そして、溢れ出す上質な脂により光り輝いているように見える豚肉。
その全てが目に……いや、腹に毒であった。
「クッ!!」
堪らず真希は目を閉じる。
視覚から食欲に訴えるのであればそれを遮ればいい。なんてことはない単純な話だ。
しかし、それは悪手だった。
(……クソッ!! なんだ、この旨そうな香りは……!?)
人間というものは不思議な生き物で、一つ感覚を失えば残りの五感がそれを補うように研ぎ澄まされる。
不必要な情報を遮断することで集中できるというのもあるが、今視覚を遮断する真希は、残りの───特に嗅覚がビンビンに鋭くなっている状態になっていた。
(分かっちまう……香り高いごま油の奥に潜む花椒の存在! 赤唐辛子と一緒に鼻の粘膜を刺激してきやがる! だがそれだけじゃあねえ……生姜の抜けるような匂いとガツンとくるニンニクの匂い! それにこいつは……豆板醤か!? スープにコクを出す為に入れやがったな!)
さんざ夏油に料理を振る舞われた為に身に付いた料理の知識。
禪院家で小間使い同然に扱われ、碌な食事も取らされていなかったあの頃よりずっと肥えてしまった舌だからこそ、香りだけで味が想像できてしまい涎が溢れる。
きっと旨い。
いや、絶対旨い。
季節としては残暑。しかも、ここ最近の日中は夏同然の熱さときた。
そこへあえて掻き込む激辛料理。ダラダラと汗を垂れ流しながら頬張る香辛料の利いた野菜や肉は、それはそれは体中で旨味を堪能できるだろう。
これが普通の店だったらどれほど良かったか。
何の気兼ねもいらない料理を掻き込めるほど幸せなことはない。だからこそ、この火鍋を作った人間が夏油であるという現実を直視したくない。
夏油が料理下手ということではない。むしろ、そこらへんのレストランなんぞ目ではないくらい上手いと断言できる。
ただし、時たま呪霊料理を食べさせられる。
その一点がひたすらにノイズだった。
(確かにアレは旨い)
何故呪霊がここまで美味なのか分からないくらい夏油が作る呪霊料理は旨い。さらには見栄えもいい。
しかし、口にしたが最後地獄のような腹痛が身に降りかかることとなる。あれを食べてもいい人間は限られる。真希は食べては駄目な方だった。
(問題はコイツが作ってる料理に呪霊が使われてるか、だ)
その一点さえ確認できてしまえば、後は美味しく料理を頂くだけだ。
だがしかし、直接訊こうとするのは厳禁である。
何故ならば、それだと自分が夏油の料理を食べたがっているようではないか。表面上は毛嫌いしている癖に料理に懐柔されているなどと受け取られてしまえば屈辱だ。
しかも、この生臭坊主は
『呪霊は使ってない(※ただしこの食材には)』なんていうケースはざらにある。それで何度痛い目を見てトイレに籠ったか。
(だが私には秘策があるんだよ)
内心ほくそ笑む真希。
(まさか呪霊を見れねえことがこんな形で役に立つとはな)
そんな感想を抱きつつ真希は自身の掛けていた眼鏡を外した。
この眼鏡は呪霊を視認する為に装着している代物。逆に言えば、眼鏡を着けていなければ真希は呪霊を視認できない。
ならば、眼鏡を着けなければ料理に使われている呪霊は見えなくなるというワケだ。
(そう私が何度も引っかかると思うなよ……!)
眼鏡を外した真希は火鍋に目を遣った。
呪霊らしき食材は……ない。長ネギもニラもキノコも豆腐も。そして特に怪しかった豚肉すらも肉眼で確認できる。
(これは……
何度も眼鏡を着けたり外したりを繰り返す。傍から見れば奇怪な行動だ。
そうして肉眼との差異がないことを確認した真希は、いつの間にやら口の中に溜まっていた涎を飲み込んだ。
だが、真希はあえて待ちの姿勢を取る。
あくまで夏油の料理に懐柔されていないという立場を崩さない為には、向こう側から差し出される瞬間を待つ必要がある。
「さあ、お食べ」
夏油の声が響いた瞬間、真希の身体がピクリと動いた。
「ウッホー! 来ましたァ!」
「しゃけ! すじこ! エビマヨ!」
「熱いから気を付けなよ」
しかし、料理を差し出されたのはパンダと狗巻の二人に対してだった。
(クソッ、なんで私にだけ寄こさねえんだよ!)
若干の苛立ちを覚えつつも、真希は自身の欲求をグッと押さえ込む。
平静を保とうと瞼を閉じ、精神統一を図る。
「かっらっ! でもうめぇ~~~!」
(───っ!)
だが、そこへ響き渡る同級生の声。口の周りの毛を真っ赤に染めるパンダだった。
「イイ出汁使ってんなァ! なんて奥行のある旨味……おかげで、ゲホッ! こんなに辛いのに箸が止まらん!」
「そうだろう? スープに使った香辛料も本場の奴を取り寄せてみたんだ。香りが華やかになるだろう?」
「ああ! それにこの漬けダレも絶品だ! 黒酢ベースのタレにたっぷりの薬味ネギがシャキシャキとした食感で……そこへふわぁと香るごま油がたまらん! この後味のさっぱりとした感じ……やってんなぁ!」
パンダはその旨さの余り、盛り付けられた分をあっさり平らげてしまう。
そこへ目敏く夏油が手を差し出し、
「おかわり要るかい?」
「頼む! 山盛りでな!」
「笹でも食ってなッッッ!!!」
「えっ!? き、急にどうした真希……?」
「チッ……!!」
思わず怒鳴り声を上げてしまう真希だったが、『自分の分がなくなるのがイヤ』なんて口が裂けても言えずそっぽを向く。
すると、今度は逆側から声が聞こえてくる。
「うめ! うめ!」
「そうか。気に入ってくれたかい?」
「しゃけ!」
白湯ベースの方を食べていた狗巻が騒いでいた。
麻辣とは違い辛味もなく、喉や子供に優しいスープであるが、その本質は食材がドロドロに溶けて一つとなった旨味にある。時折豆乳ベースの白いスープを白湯と呼ぶことはあるが、実は白湯の定義は非常に曖昧だ。
もちろん、豆乳ベースの白湯もまろやかで美味しいだろう……しかし、旨味という一点では鶏や魚介、豚骨を長時間煮込んだスープには数段劣るだろう。
真希には分かっていた。
あの白湯に豆乳は使われていない。つまりそれは肉や魚を骨の髄が溶け出すまで旨味を抽出した白湯であるということだ。
───想像するだけで涎が溢れる。
だが、食している人間が狗巻であったのは幸いだった。
呪言師である彼は普段の語彙をおにぎりの具に統一している。その為、食レポされたところでおにぎりの具以上の単語が出てくることはない。
「けどね、もっと美味しい食べ方があるんだ」
「いくら?」
「ここに白米があるんだが……」
「!」
まだスープが残った器へ、あろうことか夏油が白米をよそう。
締めにはまだ早い……しかし、そんなことがどうでもよく思えるほど魅力的な料理が、今狗巻が持つ器の中に完成していた。
「白湯を存分に味わう食べ方……それはスープが染みた米と一緒に食べることだ」
「ツナマヨ……!」
瞳を輝かせる狗巻は、いざ出来上がった雑炊を口の中へと掻き込む。
熱々のスープに熱々の米。火傷必至の熱さが口内を襲う狗巻であったが、それ以上に襲いかかってくるのは濃縮された旨味の火力だ。
「うめ!!」
「それは良かった。実はね、今回の火鍋には色々と漢方も入れていてね」
「いくら?」
「たとえば陳皮。これは鎮咳薬として知られているね。それに八角は駆風剤としても知られているし、クコの実は栄養満点のスーパーフードだ。これを食べればきっと元気溌剌になるんじゃないかな?」
「高菜……!」
呪言師として普段から喉に気を遣っている狗巻だ。
喉にいい、それも絶品の料理ともなれば食べない理由もない。フンフンと鼻息を鳴らし、空になった器を夏油へ差し出す。
「たらこぉー!」
「おかわりだね。はいはい」
「た~ら~こ~! た~ら~こ~! た~……」
「たらこ食い過ぎて痛風にでもなってろっっっ!!!」
「めんたいこ!?」
再び真希の怒鳴り声が轟いた。
しっかりおかわりはよそってもらった狗巻であったが、あからさまに機嫌が悪そうに恐れ戦く彼は、共に怯えているパンダと身を寄せ合う。
「なあ、棘……今日の真希、なんだか機嫌悪くね?」
「しゃけ……」
「これはいわゆる……そういう日か?」
「しゃけ、しゃけ」
「そういう日でもねえよ……!」
仁王立ちで見下ろす真希に男二人は震え上がる。
理由不明の怒りほど恐ろしいものはない。折角のランチタイムだというのにピリピリとした空気が部屋中に満ち満ちる。
「真希」
「あ゛?」
「そうカッカしないで。ほら」
「お……」
しかし、それも目の前に差し出された料理によって解けていく。
黒酢ベースの漬けダレに浸されているのは、麻辣側で煮られていた食材。香辛料マシマシのスープで煮られた食材は見るからに辛そうな見た目をしているが、匂い立つ香りの奥に潜む旨味の影が食欲をそそる。
ごくり、と。
最早喉を鳴らすのも隠さず、真希は食い入るようによそわれた火鍋の具に釘付けになっていた。
「お腹が空いていたんだろう? 私もそうだ。人は満たされていないと余裕がなくなるからね」
「……」
「でも、それなら話が早い。食べたらきっと満足できると思うよ」
「……しょうがねえなぁ……!」
頬をポリポリ掻きながらも、真希は差し出された器を受け取る。
ニコニコした夏油の顔もニヤついた同級生の顔も、最早視界には映っていない。彼女が目にしていたのは目の前に盛り付けられた食材の数々だ。
「はふッ! はふはふッ……んっ!」
真希は異様に熱いままの食材を口に運ぶ。
どれを食べるかなど選り好みはしない。そして、気持ち良く食べる為に女子らしい恥じらいはかなぐり捨てた。
大口を開け、野菜や肉を一度に食らう。
そして、一度噛んだだけで広がる旨味に目を剥いた。
(んだ、これ……!? とんでもなく辛ぇ……でも旨ぇ!!)
今にも火を噴きそうな辛さが口や鼻に襲い掛かる。
しかし、それを上回るほどの旨さがそこにはあった。噛み締める度に野菜や豚肉の上質な甘味と絡み合う奥深い旨味。それが様々な香辛料や調味料と共に煮込んで作られたであろう麻辣のスープと組み合わさることで、飲み込んでも尚口の中に後引く旨味の領域を作り上げる。
(こんな旨いモン、口に入れた瞬間大概の奴は堕とされんだろ!!)
まず香りが素晴らしい。
厳選された香辛料が織り成すスパイシーな香りは嗅いだだけで人の食欲をこれでもかと刺激する。陳皮の柑橘系の爽やかな香りや、八角の独特な甘い香り。それら一つ一つの主張は強いはずなのに、絶妙な分量で測られたが故に、スープを口に含んだ瞬間に全ての香りが渾然一体となって鼻を駆け抜けていくのだ。
(それに野菜が旨ぇ! 肉もだ……
クタクタになるまで煮込まれた野菜は、少し力を入れるだけで噛み切れるほどトロトロに仕上がっていた。野菜であった事実を疑うかのような食感ではあるが、蕩けた野菜から溢れる甘味がまた辛いスープによく合う。
そして豚肉。こちらは脂身の部分から溢れる上質な脂が美味であった。人によっては毛嫌いされる脂身の部分であるが、この火鍋に限っては脂身が主役だ。上質な脂の甘みがなければこの旨辛さは成り立たない。
気づけば真希は器に盛られた分を食べ切ってしまっていた。
それほどの絶品。認めざるを得ない結果に、真希は空になった器を夏油に差し出す。
「ん」
「どうだった? 美味しかったかい?」
「……折角だから、そっちのも味見してやる」
「そうか」
それは嬉しいなあ、と夏油は白湯側の具を真希の器へよそっていく。
「なあ棘。あれ完全に旨かったって顔だよな」
「しゃけ」
「うるせー!」
すでに同級生には照れ隠しも見透かされてしまっているが、この絶品を前には最早微々たる問題だった。
たっぷりよそわれた具に眼鏡を曇らせながら、真希は躊躇いなくかぶりつく。
「んっ!?」
(こっちはまた全然違ぇ! さっきのとは! 旨味の
思わず目を見開いた真希であったが、最早視覚は必要ないと目を閉じて味に集中する。
麻辣とは違い辛味が存在しない白湯だが、だからこそ純粋な旨味というものが際立つ。あっさりとした白菜やホタテ、それにエビと、単体ではそこまで主張の少ない食材に絡みつく旨味は濃厚の一言だった。
程よくスープがトロトロしているのは、出汁にした鶏がらや豚骨の髄が溶け出したからであろう。
しかし臭みはほとんどなく、鼻を通っていくスパイスの香りがこれまた心地よい。
(これを白米と一緒に掻き込めば……!)
いつの間にかよそっていた白米にたっぷりとスープを絡める。
そうして雑炊のように白米を掻き込めば、また違った旨味の境地が目の前に広がった。
(米一粒一粒に濃厚なスープが絡んでいやがる……! しかも、米と一緒に食べることで他の食材よりも塩気が際立って……進む! 米が進む!)
ほとんど天井を仰ぐような姿勢で、真希が器の中身を口へ掻き込んでいく。
流石は天与呪縛のフィジカルギフテッド。米を掻き込む速度も段違いだ。
「お、おい真希。そんなに急いで食わなくても……」
「ぶはッ! ……ん」
「いくら?」
「おかわり」
圧倒される同級生を横に、真希は早速おかわりを所望する。
それを拒絶する夏油ではなく、今までになくニコニコとした笑顔で鍋の具を器へとよそっていく。
「気に入ってくれたみたいだね」
「別に。腹が減ってただけだ」
「ふふふっ、辛口だね。私ももっと精進しないとな」
「不味いとは言ってねえよ!」
その言葉通り真希はそれぞれ三杯ほどおかわりしてみせた。
激辛の麻辣を前に滝のような汗を流し、それでも白湯を食べるとなれば熱々のスープごと米を掻き込む。最後に自販機から買ってきた天然水をグビグビ飲み干す様は、首を伝う大粒の汗もあって随分と様になっていた。
「ふぅ……ごちそうさん」
「お粗末様でした」
「あぁ……オレ達の分が」
「高菜……」
負けじと具を奪い合っていたパンダと狗巻であったが、真希を前にしてはそれほど食べられなかったらしい。涙目になりながら漬けダレを箸につけ、ペロペロと惨めにしゃぶっていた。だがしかし、タレ単品でも旨い。隙はなかった。
「ははっ、三人とも随分気に入ってくれたみたいだね」
「まあ……旨かったのは認めるよ」
「そうだな。おかげで真希の珍しい姿も見れたしな」
「しゃけしゃけ」
「ところでこのスープ、やたら旨かったな。何から出汁取ってたんだ?」
具を食べられなかった悲しみを埋めようと、せめてスープは味わおうとするパンダが問いかけた。
「ああ。実はね、そのスープは特別な食材を使っていて……」
「「「うんうん(しゃけしゃけ)」」」
「この前祓ったばかりの漏瑚っていう呪霊のマグマをベースに───」
「「「ぶーッ!!?」」」
三人が噴き出したのはほぼ同時だった。
直後、部屋は阿鼻叫喚の様相を呈し始める。
「は・や・く・言・え・や!!! ガッツリスープ堪能しちまったろ!!?」
「美味しかったろう? いやね、この呪霊が中々の強敵でさぁ……」
「そんな奴のマグマをオレらに飲ませるな!!! 腹壊したらどうする!!? パンダの消化能力舐めんなよ!!! 一日中排便止まらねえんだぞ!!!」
「でもパンダは呪骸だろ? 問題ないさ。ほら、一応これも薬膳鍋だしなんとか……」
「おかかぁーーー!!!」
「まあまあ、そう怒らなくても」
知らず知らずの内に呪霊料理を堪能してしまった三人。
この後、腹痛に加えて激辛料理を食べたが故の尻の痛みに苦しむ羽目になった訳だが、それはまた別の話。
夏油「誇れ、君は旨い」
漏瑚「……何だ、これは」(恐怖)(戦慄)(落涙)
花御「真人もきっとダメでしょうね」
陀艮「ぶふぅー」