予約していて本日発売の『五等分の花嫁-彼女と交わす五つの約束-』を無事引き取る事が出来ました。ドラマCD五本立てにクリアファイルと特装ボックスが嬉しいです。
ポケモンSVのDLC配信まで後一週間。早くカビゴンを輸送したい。
No side
『超神星アポロヌス・ドラゲリオン』
切札勝舞たちが住んでいる世界で遙か太古の人類による人間とクリーチャーによる大戦争があった。大地は焼かれ、海は荒れ、空は暗黒に染まり死と憎悪と怨念が世界中を支配した。
人間達はクリーチャーを兵器の如く改造し、大きな力を持って敵を滅ぼしてきたが、そんな中で世界を焼き尽くさんとしたクリーチャーが現れた。
太陽とドラゴンの力を併せ持つ巨大な紅き煉獄の不死鳥。その炎は一瞬で地表を火の海に変え、空を紅く染め上げた。そして自らが率いる炎の軍勢で世界を浄火の名の下に焼き尽くそうとした。
しかしそれも一人の少年の登場によって食い止められた。
少年が天にかざした宝玉に全てのクリーチャーは飲み込まれ、全てカードとして封印された。超技術や超兵器さえもカードとなり、それは煉獄の不死鳥さえも同じであった。
世界から争いがなくなり、少年は各国の王に封印されたカードを配り、平和的な競技へと変えた。
少年の名は『アダム』。この世にデュエル・マスターズカードを生み出し、初めて使い、初めて極めた、史上最初のデュエルマスターとなった少年。
しかしアダムはある理由から、人類を一度滅ぼし世界を海の底に沈めた。
そしてかつてアダムが世界を救うためにクリーチャーを封印するために使われたデュエルマスターの証は生き残った幼い子供達に託された。いつかアダムが夢見た。楽園を作ってくれる事を願って。
その後、人類は徐々にだが数を回復させ、デュエルマスターの証も受け継がれた。
そして勝舞たちが生きる時代にデュエルマスターの証はヤエサルという老人が引き継いでいたが、死期を悟った彼は次の世界大会で優勝した者を次のデュエルマスターにするつもりであった。
そこで悲劇は起こった。本来デュエルマスターを守る護衛部隊であったはずのガルドが叛旗を翻して大会を強襲。大勢のデュエリストが死んだ。
なんな中でも最後まで抵抗を見せるデュエリストがいた。
切札勝舞の父で有り、この世界で誰よりもデュエルを愛し、世界で一番デュエルマスターに近いと呼ばれた男―――――切札勝利は最後までガルドのリーダー・ザキラに抵抗し続けた。
勝ちこそ逃したが、勝利はあの時点でヤエサルを凌ぐデュエリストであったザキラと唯一引き分けた存在となった。
そしてヤエサル亡き後。世界中に散らばったデュエルマスターの証の捜索をすると同時に、ザキラはヤエサルが危険として封印してきたカードの封印を解いた。初代デュエルマスター・アダムでさえこのカードの封印をとこく事はなかった。
それほどまでに危険だったカードは一度はザキラの手を離れ、そして巡りめぐってこのデュエプレ世界にたどり着き、再びザキラが手にする事となった。
ゲート攻防戦の際、ザキラはこのカードを持って五守護者を一蹴、あわや全滅一歩手前まで追い込んだ。
そこに一人のデュエリストが現れザキラと闘った。一度はザキラと引き分け、息子を探すために世界をめぐってこの世界にたどり着いた――――――切札勝利と再び闘ったのだ。
両者の二度目のデュエルは正に激戦。前回以上の力をつけた両者の決着は、紙一重で切札勝利が勝ちをもぎ取った。
ザキラ撃破後に、彼の使っていた『アポロヌス・ドラゲリオン』は回収されたが、このカードは勝利であっても使うのは容易ではなかった。デュエルマスターであったヤエサルやアダムでさえ封印せざるを得なかった危険なカード。
勝利は五守護と共にこの世界に流れ着いた同士である科学者にドラゲリオンの再封印を依頼。科学者と水の守護者によって製造された特別封印室で永遠に封印されるはずだった。
「はっはっはっはっ!クリーチャーの肉体ではないが、こいつは幸いにも覚醒したデュエリスト!覚醒しているのならば我の本来の肉体を実体化する事も可能!再び……再び世界を業火によって浄化するときが来た!」
大輔の肉体を乗っ取ったドラゲリオンは高笑いしながら宣言する。
「乗っ取……られる?」
「極希にですが、デュエル・マスターズカードの中には封印されてもなお自我を持つクリーチャーがいます。自我を持つクリーチャーは時に自らの使い手を選び、その人間に従う事もあるのですが、あのドラゲリオンは相手の肉体を乗っ取って逆に支配してしまう危険なカードなんです!」
「俺たちに協力してくれた切札勝利って男がザキラを倒したあとにあのカードを回収、再封印を依頼してきた。水の守護者と協力してくれた科学者の持てる全技術を用いた封印室に永久封印したはずだったんだが……どうやらその程度じゃ封印しきれなかったみたいだ」
「当たり前だ!前に封印されたときにはアダムがデュエルマスターの証を用いて封印された。その封印を科学的に再現する事などほぼ不可能!封印を外して我を操ったザキラは見事だった。あの強靱な意志と精神、そして世界に対しての憎悪は我を操るのにふさわしかった。だが、あの切札勝舞とか言う小僧とのデュエルで『破壊龍神』や『暗黒凰』ではなく我を使っていれば勝てたものを………。我が分身2体程度に満足するようでは見限ってもやむなし!所詮ザキラも我を恐れた。それとも証を手に入れれば我を完全に支配下におけるとでも思ったのか!?今自由を手に入れた我の邪魔をするものは全て灰燼に帰すっ!」
対戦相手であるチェリンを睨み付ける。
「ひぃっ………!!」
「そういえばデュエルの途中だったな。この先は我が引き継ごう。我のターンドロー!マナをチャージし溜め込んだ12マナを解放――――『ヘリオス・ティガ・ドラゴン』と『ヘリオライズ・ドラゴン』を召喚!ヘリオスの登場時能力によって相手のパワー2000以下の雑魚を全て破壊ッ!そしてヘリオライズの効果でデッキからフェニックスを一枚手札に加える」
ほぼ小型クリーチャーで構成されていたチェリンのクリーチャーはレオパルド・ホーンを残し全滅した。
そしてデッキから選ばれたそのカードを手札に加える。それはあの白紙のカードだった。
白紙だったカード紅く光り、その真の姿を見せる。
「ドラゴンを二体出した。使えるマナも1マナだけだしもう何も出来ないんじゃ――――「甘いな小娘」っ!?」
「1マナあれば十分なのだよ。このカードはシンパシー*1:ドラゴンを持つ。我が場にはドラゴンが計6体!すなわち召喚コストを最大6まで下げる!流石に1マナは支払うがな。ヘリオライズ・ヘリオス・ベティスの3体を素材に進化
3体のドラゴンが一つとなり、太陽から生まれた煉獄の不死鳥が降臨した。
「これぞ我の真の姿にして全てを灰燼に帰す最強の不死鳥――――『超神星アポロヌス・ドラゲリオン』光臨ッ!!」
その炎は全てを焼き尽くす煉獄の炎。その翼の羽ばたき一つ出回りを火の海に変える。逃げ道など存在せず待っているのは炎による灼熱地獄のみであった。
「ど、ドラゴン3体を素材にして進化………」
「一番厄介なのは、あのカードのメテオバーン能力です」
「メテオバーン?」
「発動条件を満たしたときに進化素材になったカードを墓地に送って発動する能力だ。ドラゲリオンのメテオバーン能力は―――攻撃したときに素材三枚を墓地に送って相手のシールドを全てブレイクする。しかもドラゲリオン自体の攻撃は継続するって言うおまけ付きだ」
「でも、S・Tで迎撃できれば……」
「ドラゲリオンを選ぶと、相手のマナを全て破壊する能力を持っているんです。ですから迎撃できるのはブロッカーと全体バウンス*2、もしくは相手に選ばせて破壊する効果。これでしか止められないのです」
チェリンのBZにブロッカーはいない。ましてなまじ迎撃カードが出てもドラゲリオンを止められないし、後続にグールジェネレイドが3体も控えている。
このまま行けばどのみちチェリンはダイレクトアタックを受けて負ける。
負けるだけならまだしも今大輔に取り憑いてるドラゲリオンは確実にチェリンの命を奪う気でいる。
「とどめだ………ドラゲリオンで攻撃「ダメエエェェ!!!」っ!?」
攻撃の指示を出そうとする瞬間―――――三玖が大輔の身体に飛びついて攻撃を妨害をしてきた。
「攻撃なんかさせない!ダイスケの………ダイスケの大好きなデュエルで人を殺させたくない!」
「離せ小娘っ!お前の矮小な力ごときで何が出来る!?」
「出来るかなんて判らないっ!でも―――――」
『デュエマは勝ち負けもだけど、まずは楽しまないとな』
「ダイスケは勝ち負けの中でも楽しむ事が大事だって言った!私が初めてデュエルをしたときだって、負けた気持ちよりも楽しかった思いが強かった!だからダイスケも負けないで……いつもみたいにデュエルを楽しむ―――いつものダイスケに戻って!!」
「えぇい黙れ!良いだろう――――自然の守護者の前にお前を消し炭にしてやる!」
ドラゲリオンが三玖の方を向いて攻撃態勢を取ってきた。
「「三玖(さん)っ!!」」
「燃え尽きよ!!」
ドラゲリオンから灼熱の炎の閃光が放たれる。しかし三玖は微動だにしなかった。
「私は信じる――――ダイスケは絶対にあなたに負けないってっ!!」
怒轟と光が三玖を包み込んだ。煙が晴れると―――――三玖の目の前の地面が抉られている、しかし三玖自身は無傷だった。
《貴様………》
「こな……クソがあぁ!!」
正気を取り戻した大輔が力ずくでドラゲリオンのカードを持つ右腕を押さえつけて抗っていた。
「人の身体で……よりにもよって三玖を、攻撃しやがってっ!」
《馬鹿なっ!?完全に意識を乗っ取っていたはずなのに》
「三玖が………三玖が俺を呼んでくれた。俺を信じてくれた。だったらやる事は一つ―――――俺を信じてくれた三玖の期待に、答えるだけだああああァァ!!!」
ドラゲリオンのカードを持つ右手がすさまじい光を放った。
《この光りはっ!?》
「ドラゲリオン……お前の怒りは全て受け止めてやる。世界の覇権なんざには興味こそねぇが―――――デュエルにおいて、最高の戦いだけは提供してやる!従えとは言わねぇ、俺と一緒に闘ってくれ!!」
《………………共に戦えか。今まで私を手にした者達はそのほとんどが恐れて逃げるか支配しようとした愚か者どもだったが――――いいだろう。ならば最高のデュエルで我を楽しませろっ!》
周りの炎が全てドラゲリオンのカードに吸収される。火の海だった周りは、燃え跡すら残さず巨大な爪痕だけを残していた。
「………疲れた」
大輔はその場で大の字になって地面に倒れた。
「ダイスケっ!」
「大輔さん!」
「おい平気かお前!?」
三玖とエレナ、グレンが大輔の周りに集まった。
「ちょっとしんどいけど取りあえずこいつは押さえ込んだ」
右手に持つドラゲリオンのカードを掲げた。
「やっぱりこいつは危険だ。今度はこれまで以上に厳重に――――「その必要はないぜグレン」なんだとっ!?」
「ここでまた封印なんてしたらまた元の木阿弥だ。一応ではあるがこいつは俺を信用してくれた。だから―――――ドラゲリオンは俺に任せてくれないか?」
「けれど危険では………」
「人間だろうがクリーチャーだろうが信頼関係を築くのが先決だ。信頼を裏切ったらこいつはまた暴れだすぞ」
守護者達の心配をよそに、大輔はあくまでドラゲリオンを信用して行く道を選んだ。
「………大丈夫、なんだよね?」
「心配すんなよ三玖。もしこいつがまた悪さしたら、次は力尽くでとっちめてやるよ!」
「うん、ダイスケなら大丈夫な気がする」
「ありがとな三玖」
共通の秘密を持つ二人。だからこそ三玖も大輔の事を信じてくれた。
「ねーねー、さっきから僕の事忘れてない?」
ふと振り向けばここを膨らませるチェリンがそこにいた。ドラゲリオンの事ですっかり忘れ去られていた。
「すまねぇチェリン、せっかくのデュエルを台無しにして」
「別にいいよ。あのままでも僕が負けてたし、何よりあの暴れん坊のドラゲリオンを押さえた君の方が凄いよ!」
自分たちでさえ一蹴されるだけのドラゲリオンを制御したのだから驚くのも無理はない。
「さっきも言ったように僕は君を認めるよ。よって次の階層へ行く事を許可します!」
チェリンの言葉と共に扉が開くが、同時にスピーカーから放送が流れてきた。
『悪いが次の相手は僕ではない。代わりに先に彼女の相手をしてくれ』
「その声はカイト!」
「カイト?」
「次の対戦相手の水の守護者なのですが、あなたが後に回るとはどういう風の吹き回しですか?」
『彼はあのドラゲリオンを制御して見せた。だが、次も上手くいくとは考えにくい。元々僕は反対派だからね。なら中立を保っている彼女を―――――闇の守護者とのデュエルで君を見極めよう』
「見極める?」
『次に使うデッキには一つ条件をつけて貰う。それは――――――ドラゲリオンをデッキに加え、なおかつデュエルで使用して本当に制御できているかどうかを照明してほしい。ルカには既に話はつけている。エレベーターで直ぐに次の階層に向かってくれ』
突然の対戦相手変更と条件を突きつけられた大輔。放たし次のデュエルはどうなるのか?