愛が欲しい一番星と愛を知りたい転生者 作:だんご大家族
私自身が読みたいだけで書き始めた作品ですが、読んでくださる方が大勢いるのはありがたい限りです。
投稿日が7/7の七夕なのでここでお願い事をば。
どうか、原作がハッピーエンドで終わりますように。
──そこはある種の聖域。
暗闇の中、一筋の光が降り注ぐ厨房はさながら大舞台のようで。
一人の青年は静かに手を動かし、最後の盛り付けを行う。
完成した料理を手に、青年は歩き出す。数皿を器用に持ち上げ、危なげなく厨房からテーブルへと足を運ぶ。
それらを今か今かと待ち望んでいた客の前へ音もなく
「食材に感謝を込めて──お召し上がりを」
☆☆☆☆
「──お疲れさまでした、悠様」
帰りの車で送迎役を担っている花邑が労いの言葉を掛けてくる。
「精神的に疲れた。なあ花邑、毎度思うが今日みたいな演出はいるのか?」
「薙切家の人間として相応しい格。料理に相応しい場と雰囲気。そういったものを加味した上での演出なのでしょう」
「……調和ってやつか」
そんな表現あったな。確かパスタだけなら数百円程度でも、盛り付ける皿で値段が数千円まで跳ね上がり、それだけで気のせいでも錯覚でもなく、味の
「ま、どうでもいいか。自分はオーダーされた料理を作る。
「本来はそんだけ、で済まされる話ではありませんけどね……」
苦笑を浮かべる花邑。
以前、爺さんから頼まれた依頼。至極単純に言えば、爺さんを通して依頼してきた相手に料理を振舞う、出張料理人みたいなものか。基本は今日みたいに遠月学園だったが、依頼者の都合上、こちらが出向くこともあり、前回は岐阜まで足を運ぶなんてこともあった。ヘリに乗るなんて前世含めて初めての体験だったが。
メニューと食材は事前に用意してもらい、自分は挨拶と調理、給仕するだけ。あとは精々、食事中か食後に感想や話を聞いたりするくらいか。
仕事としてはそれだけ。ただし、遠月学園で料理をしていると、面倒なことが一つだけある。
『仕事は終わったみたいだね。さあ、今日こそリベンジマッチといこう!』
時々、先日の食戟で負かした一部の生徒が料理勝負を申し込んでくるのだ。特に第一席の彼なんて、十傑の職務がなければ毎回押しかけてくる。こう言ってはなんだが、原作より前に在籍した生徒のほとんどはプライドの高いエリート気質で、負けたことでプライドが折れて自分がトラウマになっているかと思っていた。
その考えは間違ってないようで、一定数は負けたショックで心が折れかけている生徒もいたと爺さんは言っていた。ただ、己を負かしたのが『薙切家の人間』という
『たった一人に負けた程度で心を折る弱卒など要らぬがな』
なんて爺さんは言っていたが。今更方針を変えられないとは思うがそういうとこだぞ、本当に。
しかし、そんな生徒とは反対に、自分へのリベンジに燃える生徒もいるようで、それが先に挙げた第一席を含めた生徒たちだ。ショックは受けたみたいだが、折れることなく今まで以上に料理に熱を上げているようだ。まあ、そういう奴は嫌いじゃない。鬱陶しいのであまり関わりたくないけど。
「到着しました」
なんて考えている間にマンションに到着したようだ。いつもは最寄りの駅周辺までにしてもらっていたが、今日は少し時間が遅めだったので自宅まで頼んでいた。
とはいえだ。
「自宅の住所伝えてないのになんで知ってんだろうな」
「情報収集は私の最も得意とするところですので」
「ああそう……ところで母の居場所は?」
「残念ながら……」
「矛盾してない?」
子どもが産まれたことを薙切家には伝えていないが、なんか花邑は知ってそうな気がして怖い。花邑のことだから自分が公表するまで口を閉ざしてくれそうだが。まあ、それにずっと隠し続けるわけではないので問題はないはず。
「頼んでた今度の予定の方は大丈夫か?」
「はい。仙左衛門殿、えりなお嬢様両名とも予定として組み込まれておりますので、他の予定が割り込むことはありません」
「えりなちゃんの
「……そちらも既に。奴は悠様の予想通りの選択をしました」
母の時と同じように負の感情を滲ませながらの報告にそうか、と呟く。
種は蒔いた。この選択が今後にどう影響してくるかはわからない。だが、この先どうなるにせよ、出来ることはしておいて損はないだろう。ここは漫画の世界ではなく現実なのだから。
「送迎助かった。またな、花邑」
「はい、お休みなさいませ悠様」
「ああ、お休み」
車から降りてマンションへ入る。誰ともすれ違うことなく部屋の前に到着し、鍵を開けて部屋へ入る。
手洗いを済ませてからリビングへ通じるドアを開け、
「──ただいま」
そう声を掛ける。
テレビを見ていたらしい子どもたちは、自分が帰ってきたことに気付くと、
「おかえり、父さん」 「おかえりパパ!」
振り向いて、そう返してくれた。
ああ、それだけで嬉しくなってしまう。
これが自分の新しい生活。前世で子どもとしたかったことの一つ。
表情が緩んでしまうのを抑えながら、藍久愛海と瑠美衣の頭を優しく撫でるのだった。
☆☆☆☆
肩から提げていたバッグを下ろし、視線を藍久愛海と瑠美衣から移す。ソファには眠っているミヤコさんがいた。やはり一人で赤ん坊の世話は大変だったみたいだ。胸の内でお礼を言いつつ、寝室からタオルケットを持ってきてミヤコさんを起こさないように掛ける。
「ただいま。藍久愛海、瑠美衣。二人でお母さんたちを見ていたのか。どうだった?」
「とても復帰すぐのパフォーマンスだとは思えない完成度だった」
「最ッ高!」
「そっか。二人が喜んでたって伝えれば、お母さんたちは大喜びだろうね」
とはいえ流石に久し振りのアイドル活動は消耗して帰ってくるだろう。しっかりした食事は時間的によくないが多少は食べたほうがいい。軽いスープでも作っておくか。
「藍久愛海、瑠美衣。お父さんはキッチンにいるから、何かあったら呼ぶんだよ。でも、そろそろミヤコさんも起きるかもしれないからな」
「だう」 「あい!」
「ふふ……」
二人の返事に零れ出てしまう笑みを浮かべ、キッチンへ移動する。食材や調理道具を取り出しながら、藍久愛海と瑠美衣のことを考える。
生後半年に満たないはずなのに藍久愛海と瑠美衣はしっかり言葉を話し、意思疎通ができる。
理由は単純──二人も自分と同じ転生者だからだ。
あれは少し前の深夜のこと。
アイと自分で二人を挟むように眠っていると、不意に目を覚ました。暗闇に慣れると、すやすやと眠るアイの姿だけで藍久愛海と瑠美衣の姿が見えなかった。
あの時は二人の姿が見えなくて焦ったな。二人が産まれてすぐの頃に、食べると一ヶ月は寝ずに過ごせるというメテオガーリックを食べて深夜でもすぐに対処できるようにしていたが、一ヶ月寝ずに過ごした反動なのか、一ヶ月経過した頃から眠りが深くなり、寝てる時に気配を感じられず、すぐに気付けなくなっていたのだ。アイを起こさないよう消命を使って部屋を出て光が漏れてるリビングに向かうと──
「はぁ~? わかってないなぁお兄ちゃんは。この時のママの最高の瞬間は……ここっ! このターンしてから決めポーズ取るとこに決まってるじゃん!」
「いやいや、待て待て待ちなルビーさんや。確かにここも最高だが、僕はここより戻して……ここだ。このファンへ向けた投げキッス&ウインク。ここ実はアドリブなんじゃないかとファンの中では噂されてる激レアシーンなんだぞ。ここ以外選択肢はないな」
「なにそれ初耳なんですけど! あ、ホントだ。ミネたちはやってないのにママだけやってる。うわ噓ヤバぁ……私がここに気付かないなんて……くっ、私がママのことで負けるなんて!」
「だけどルビーの選んだとこも良かったよ。僕はたまたま知ってたからあの瞬間を選んだけど、知らなかったらルビーのとこを選んでた」
「慰めなんていらない。……でもまあ、やっぱり?」
「うん、そうだな」
「「ママ/アイは最高っ!!」」
暗い部屋の中、アイの過去のライブのDVDを流しながら大盛り上がりしている我が子たちの姿がリビングにあった。というか、めっちゃ流暢に喋ってるんだが。それと藍久愛海、その噂はハズレだ。残念だったな。
なるほど、うちの子たち、両方とも自分と同じ転生者か。
驚きがないわけじゃない。自分自身が転生者なのでそこまで驚くことではない。ただ、話を盗み聞ぎしていると、藍久愛海と瑠美衣は前世からアイのファンみたいで、自分みたいに別の世界へ転生したわけでなく、どうやら同じ世界に生まれ変わった転生者のようだ。別口っていう奴か?
まあ──だからどうしたって話なのだが。
廊下にいた自分は静かにドアを開けてリビングへ入る。二人の後ろに座り、そこで瑠美衣の近くに画面が点きっぱなしのスマホを目の端に捉え──リモコンでリビングの照明を点けた。
「「へっ──あ」」
急に点いた灯りに驚いた藍久愛海と瑠美衣は、すぐに後ろで座っていた自分に気付くと、わかりやすいほど顔に絶望に近い表情が浮かび始めていた。
流石に脅かし過ぎたかと、できるかぎり優しく声を掛ける。
「こら、藍久愛海、瑠美衣。暗い部屋でテレビなんか見たら目を悪くするぞ。見る時は部屋を明るくして離れて見るように」
「「……え?」」
「返事は?」
「わ、わかった」 「あ、うん」
「よろしい。それと瑠美衣?」
「なっ、なに!?」
「お母さんのスマホでレスバ? ってやつはやらないように。どうしてもやりたかったら、次からはお父さんのスマホを置いておくから、そっちを使いなさい」
「え、あ……うん、ごめんなさい」
「うん、謝れて偉いな」
二人をまとめて抱え、胡坐を掻いた膝の上に乗せて頭を撫でる。
驚きや混乱で放心している二人をしばらく撫でていると、
「と、父さん……?」
藍久愛海がおそるおそる聞いてきた。
「なんだい?」
「お、驚かないの? その、僕たちが喋ってることに……」
「もちろん、驚いているよ」
「っ……」
「自分一人だけかと思ってた転生者が、まさか身近に二人もいるなんて思わなかったからな」
「…………え、転生って、まさか、父さんも……?」
「パパも……転生者だったの?」
二人の言葉にそうだよ、と頷きながら返す。
別口の転生者だということは言わなくてもいいだろう。
「……ママは? ママもそうなの?」
「いいや、お母さんは違う。でも、お父さんが転生者だってことは知ってる」
「怖がられたりしなかったの?」
「どうだろうな。教えたのはお互いに十にも満たない時だったから、たぶん今聞いても『忘れた!』って言うだろうね」
怖がられるなんてあの頃は特に考えてなかったからな。自分自身、当時のアイが怖がって離れるなら、それはそれで構わなかった。当時の自分もまさかアイと子どもを設けるとは思いもしないだろう。
「二人はどうしたい? お母さんに転生者だって明かすか?」
たぶん、アイのことだ。「みんなだけ前世の記憶があってず~る~い~」と羨ましがるぐらいで、藍久愛海と瑠美衣が恐れるような恐怖や拒絶するなんてことはしないはずだ。
聞いてみると、藍久愛海と瑠美衣は少しの間考える。その間、安心させるように膝に乗せた二人を自分の体にもたれ掛からせる。
しばらくして、
「僕は……もう少し待ってほしい」
「私も……まだ、言うのは怖い」
二人とも今はまだ隠し続ける選択を取った。
なら、転生者の先達として──それ以前に父親としてすることは一つだ。
「わかった。二人が決めたのなら、お母さんには内緒にしようか」
「……いいの?」
「もちろん。二人がしっかり考えて選択したのなら、お父さんはそれを尊重する。言いたくなったら言えばいいし、秘密にし続けるのなら何も言わない。どうするかはその時の藍久愛海と瑠美衣次第だ。でも、心の片隅でもいいから憶えておくように。いつだってお父さんは……いや、お父さんとお母さんはどんな時でも──藍久愛海と瑠美衣の味方だから」
そう言って微笑むと、二人は何も言わずに頷いて、自分の胸に顔を押し付ける。くぐもった呻き声のような音に、自分は何も言わず背中を撫で続けるのだった。
☆☆☆☆
「──ただいま~」
当時のことを思い出していると、並外れた聴覚が玄関を開ける音と帰宅を告げる声を捉えた。足音は二人分、アイとミヤコさんを迎えに来た壱護さんだろう。
火を止めて、ずっと録画した生放送のB小町のシーンを繰り返し見ていた藍久愛海と瑠美衣に近寄り、声を掛ける。
「藍久愛海、瑠美衣。お母さんが帰ってきたみたいだ。お出迎えするか?」
「まぅ!」 「あう!」
元気よく手を振り上げる二人の姿に、自分は笑いながら録画を止めてから藍久愛海と瑠美衣を抱き上げる。
ちょうどその瞬間、リビングのドアが開き、
「ただいま~! アクアマリン、ルビー。良い子にしてたかな~?」
アイが笑顔で帰ってきた。疲労はしているみたいだが問題なさそうだ。
当然、藍久愛海と瑠美衣は嬉しそうに返事を返すのだった。
二人が転生者だと気付いた晩の話には続きがある。藍久愛海と瑠美衣は知らない。
自分の胸に顔を埋めていた藍久愛海と瑠美衣は、そのまま電池が切れたように眠ってしまった。起こす必要もないので、テレビやリビングの照明を消して寝室へ戻り、布団に寝かせる。
寝るか、と自分も体を横にし目を閉じる──
「──お疲れ様、ハルカ」
前に、不意に声が聞こえてきた。
閉じようとしていた目を開けると、アイが寝たままこちらに視線を向けていた。
「悪い、起こしたか」
「うぅん大丈夫。この子たちが部屋を出て行った時から起きてた」
「気付かなったな」
「それより」
「うん?」
「アクアマリンとルビーは──
「──」
アイの言葉と吸い込まれそうな瞳に、思わず言葉を失ってしまった。
聞こえていた? そんな馬鹿な、寝室とリビングのドアは閉めていたし声も抑えていた。アイの耳がいいのは知っているが、そこまで聞こえるほど聴力に優れていただろうか。
考えをまとめる前にアイが答える。
「最近、耳と鼻が前より良くなってきてさ。一キロ先の針が落ちる音、は流石に冗談だけど、ここからリビングの音は聞こえるようになったんだよね」
「……そうか、グルメ細胞で強化されて」
それなら納得がいく。
だけどそうか、聞かれてしまったか。一日どころか一時間も経たずにバレるとは思わなかったな。流石に藍久愛海と瑠美衣に申し訳ない。
でも、ここまで気付かれては誤魔化すことは不可能だ。正直に話すことにした。
「ああ、そうだ。二人とも転生者だ。ただ、自分みたいに平行世界からじゃなくて、この世界の誰かが藍久愛海と瑠美衣に生まれ変わったみたいだ」
「そっか~」
「……ショックか?」
「え、全然」
二人にはああ言ったが、少し不安だった。アイにとって自分は他人だった。だから受け入れてくれたかもしれない。だけど二人は血の繋がった子どもだ。血の繋がった子どもを受け入れられるかどうか──
自分の不安をよそに、なんてことないように、アイはさらりと即答した。悩んでる自分が馬鹿みたいだと思えるほどあっさりと。
「ハルカは私がアクアマリンとルビーを怖がると思った?」
「全然……と言いたいが、ほんの少しだけ」
「甘い。バケツプリンの量を舐めてたあの頃の私くらい甘いよハルカ」
「表現としてどうなんだ?」
「転生? 生まれ変わり? たかがその程度でこの子たちに対する気持ちが変わるほど、私の想いは、二人が産まれた時に感じた私の気持ちは──軽くないよ?」
「──」
「ハルカは? 違うの?」
断言するアイ。その瞳は爛々と星の輝きを魅せつけてくる。
「ふ、はは……ああ、本当に
まいった。本当にまいった。自分自身に向けた失笑と共に片手で顔を覆う。
「いいや。違わない、違わないよ」
母は強しと言うが──父親として、なんて偉そうに言った自分なんかより、アイの方がしっかりと母親として成長していた。
反面、ぐだぐだ言ってる自分の方が転生者だなんだと気にしてるじゃねぇか。
思い出す──食戟を終えて、病室で二人を初めて見た瞬間の気持ちを。
「転生、生まれ変わり──ああ、そうだ。そんなもの関係ない。あの時、二人を見てこみ上げてきた気持ちは決して軽い気持ちで生まれたものじゃない。そんなものがあろうとなかろうと藍久愛海と瑠美衣は──俺とアイの大切な子どもたちだ」
俺の答えに満足したように頷くアイ。
距離をこちらに詰め、俺にも近寄るように手招きしてきたので、藍久愛海と瑠美衣を二人で挟む距離まで近寄る。
「アクアマリン……ルビー……」
穏やかに眠っている二人の名前を呼びながら髪を梳く。その声は、二人を見つめる瞳は、慈しみに満ちていた。
俺はアイに腕を伸ばし、二人を起こさないよう三人まとめて抱き締める。
「ごめんね。今は無理だけど、いつかきっと愛してるって本当の言葉で伝えるから」
「お父さんも謝らないと。ごめんな、まだ二人に向ける想いが愛なのかどうかわからないんだ。でも、いつか絶対に愛がわかるようになるから。そうしたら、ちゃんと伝えるよ」
「でも、これだけはママもパパも今この瞬間でも言える」
「藍久愛海と瑠美衣が産まれてきてくれたことがすごく嬉しかった」
「生まれ変わりなんて関係ない。この先、嘘でしか愛を伝えることができなくても」
「愛を知ることができなくても、この気持ちは決して変わらない」
「この気持ちを知れただけでも二人を産んでよかったと思ってる」
「だから──」
「アクアマリン──」
「瑠美衣──」
「「産まれてきてくれてありがとう」」
「私を──」
「俺を──」
「「母親/父親にしてくれてありがとう──」」
面と向かって子どもたちには言えないだろう言葉を贈る。
俺たちの想いが、君たちの人生の一助になることを──どうか願ってます。
Tips『薙切悠』:
実は出産直後のアイの負担を減らすためにこっそり『メテオガーリック』を食べ、双子出産後約一ヶ月の間、不眠で過ごしていたヤベー奴。食べた後、筋肉モリモリマッチョマンになりたくなかったので直観と気合で抑え込んだ。そっちもヤベーよ……
アイが復帰の合間に仙左衛門と養子縁組を交わして名字が『薙切』になったり、権力を有する立場を獲得したり、料理人として依頼され料理をしたりと忙しく動いているが、基本的には家庭や苺プロ優先の生活を送っている。
転生者だから何? と言うが、無意識に気にしていた。アイの双子に向ける姿勢と指摘に己がもっとも転生者という異常を気にしていたことを気付かされる。改めて転生者とか関係ない、大切な子どもたちだと気持ちを新たにする。
ちなみに本人は気付いていないが、身内に対する言動がだいぶ柔らかくなっている。
Tips『斎藤アイ』:
グルメ細胞によって身体能力が段々と上がってきた。ちなみにしっかりと食事を摂っているので、原作より成長して身長155cm。ついでに悠の身長は176cm。
アクアとルビーが転生者だと悠にバレた夜、実は二人が起きた時に目が覚めていた。耳を澄ませば二人が流暢に会話しているので、悠が気付くより早く、アクアとルビーが悠と同じ転生者だと気付く。だからなに? と一蹴するが。
前世の記憶があろうとなかろうと、アイにとって二人は大切な我が子。愛してると言えなくても、出産後、初めて抱き上げたあの時の気持ちは生涯忘れない。だからこそアイは、アクアとルビーが普通とは違うナニかを持っていようと全て受け入れると決めている。それはまさしく母親と呼ぶに相応しい姿だった。
ちなみに本人は気付いていないが、身内に嘘を言うことがだいぶ少なくなっている。