野蛮な騎士   作:鴨凹

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本当に久々の投稿です。お待たせしてすみません。5.3のPVを見てモチベが戻りました。ですが久々にこっちの作品の執筆のため少し描写がおかしい場面があるかもしれません。そこじゃどうかご容赦お願いします。ではスタートです。


役立たず

「...へへッ」

 

カルトはジンの久々の本気をみて笑みをこぼした

 

(おせぇんだよ、バカ姉貴)

 

カルトはガイアが形成した氷の壁の前に立つと壁は砕かれギーグが突っ込んできた

「こんな氷で私が...」

「はい、お疲れ!!!」

 

だがカルトはそんなギーグにむけて拳を振るいギーグを吹っ飛ばした

 

「がぁあ!?」

 

カルトはギーグの元へ向かおうとした時ジンと目を合わせる。

 

(とっとと片付けろよ)

(当然だ)

 

会話こそなかったが二人は心を通わせ、カルトはギーグの元に向かっていった

だがそんな二人を見てもフィッシュルはどこか不安を覚えていた。

むしろ先ほどよりもずっと強い不安を感じていた

 

(待って、待ってカルト!!行かないで!!!)

 

そして彼女はオズと一体化した

 

「待て!行くな!!」

 

ディルックの制止を振り切りフィッシュルはカルトとギーグの元へ飛んで行った

 

「エミ!?」

「おやおや、足手まといがいったい何の用でしょうか?」

「はぁはぁ、カルト...」

「馬鹿!なんで来ちまったんだ!今すぐ...」

「させませんよ!!!」

 

カルトがエミに今すぐ戻るよう伝えようとするがギーグは先ほどのお返しと言わんばかりに

カルトとエミそして自分を巨大な竜巻に閉じ込めてしまった

 

「チッ...!」

「これは...」

「これでもう逃げられませんよ。そこの小娘、あなたはカルトさんの手助けをするためにここに来たというのなら判断を誤りましたね。」

(それにカルトさんとこの小娘は幼馴染だと聞く。フフ、これは勝負ありましたね)

 

ギーグはカルトの弱点を先ほどの戦いで理解してしまった。

カルトの弱点それは、自分以外。ギーグはそれを確信した。

だがその弱点を理解したギーグは苛立っていた。

 

「カルトさん、貴方に一つお聞きしたいことがあります」

「あ?」

「なぜ貴方はこの国のため、ここの民のために戦えるのですか?」

「...」

「モンドの民がいったい何をしてくれた?この国は貴方から何を奪った!?」

「...」

何故貴方はこのような選択をとれるのだぁ!?

「...ッ」

 

ギーグがそう叫んだ瞬間空気が震えた

 

 

 

ギーグside

なぜだ、なぜこの男はこの国のために戦える?

貴方から平穏な暮らし、家族、親友を奪ったのはこの国だろう!?

この国は貴方をないがしろにしてきたんだぞ...

それなのに、それなのに!!!!

 

 

何故と違ってぇええええええ!!!!!!!

 

...は?私は何を言っている?

そう私が自分自身に戸惑っているとあの男の拳が私の顔面に炸裂した

 

 

三人称side

 

(なんなんだよ、コイツ)

 

カルトはギーグに対して不気味さを覚えていた。さっきまでの冷静な態度とは裏腹に目の前にいる相手は子どものような癇癪を起していたからだ。

そしてその不気味さはエミも感じ取っており弓を持つ手が震えてしまっていた

 

「..エミ」

「...!」

「大丈夫だ。お前は絶対守るから」

 

そう言いカルトはフィッシュルの前に出る

 

「...カルト」

 

その言葉だけでフィッシュルの震えは止まっていた

 

(しっかりしろ私!!私はカルトを助けに来たんでしょ!!)

「...カルト、ありがとう。でも大丈夫だよ」

 

そういいフィッシュルはカルトの隣に立った

 

「ねぇカルト、私だってカルトがいない間に強くなったんだよ。」

 

フィッシュルはオズを召還した

 

「オズ、行けるね?」

「勿論でございます、お嬢様」

「今はもう守られるだけの私じゃない。今度は貴方の隣に立って一緒に戦える!!」

「エミ、お前」

「カルト!私のことは気にしないで!!貴方はアイツを倒すことだけに専念して」

「...わかった」

「そしてまた一緒に...!」

「遺言は言い終わりましたか?」

 

ギーグは両の手に風元素の刃を纏いカルトたちに近づいてきた

「てめぇこそ情緒は安定したか?」

「安心してください、あのような無様は二度はありません」

 

そしてカルトも天逆鉾を片手にギーグに近づいていく

 

「エミ、援護は任せた」

「うん!」

 

カルトとギーグ、お互い間合いに入り

 

「オラァアア!!」

「ハァアアアア!!」

 

二人の刃がぶつかりあう

二人の力は拮抗しており二人の刃からは火花が生じていた

ギーグは片方の手でカルトに斬りかかるがカルトはコマのように回りその攻撃を防ぎ、その回転の勢いを利用してギーグの首目掛けて蹴りを放ったが腕で防がれてしまった

 

「クッ」

 

だがカルトの蹴りはギーグの腕に確実なダメージを与えており、腕にダメージを負ったギーグは一瞬だが痛みに体を止めてしまった

 

「はぁああ!」

「鬱陶しい...!」

 

その隙を見逃さずオズとフィッシュルはギーグに雷を浴びせたがギーグにはほとんどダメージを与えられなかった

 

「この程度の雷で私にダメージを与えられるとお思いですか」

 

ギーグはオズに刃を振ろうとしたがその攻撃をカルトが防いだ

 

「カルト様、申し訳ありません」

「ああ」

「大変ですねぇ、足手まといがいると」

「足手まとい?お前気づいてないのか?」

「なに?」

「今のお前は体中に雷元素がべっとりの状態なんだぜ?」

「まさか...!」

「もうおせぇ!!」

 

すると天逆鉾から炎が放出された

 

「天逆鉾の能力は吸収と放出だ。放出さえしなければ元素をストックできんだよ!!」

「な、しまっ!」

「即興合技 爆散剣!!!

 

カルトはギーグの腕を払い、隙だらけになったギーグの胴体を炎元素を纏った剣をぶつけた

 

「がぁああああああ!?」

 

雷元素と炎元素が混ざると"過負荷"という巨大な爆発を起こす元素反応が起きる、そしてギーグはその爆発を一身に受けてしまい体の半分がなくなってしまっていた

 

「があ、あああ」

 

だがギーグの体はまだ再生しようとしていた

 

「てめぇ、これでも再生すんのかよ。...ケホッ」

(やべぇさすがに食らいすぎた...!)

 

カルトはギーグにより腹を貫かれた状態でここまで戦ってきた。そのため体が悲鳴を上げ始めカルトは血を吐いてしまった。

そのためカルトはギーグが再生しきる前に勝負を決めるためギーグに駆け出していった

 

「これでしまいだぁああああ!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

なんでお前はこんなこともできないんだ

 

...ごめんなさい

 

兄さんってなんでこんなこともできないの

 

...わからないよ

 

お兄ちゃんって本当になんにもできないよね

 

...そんなこと言わないでよ

 

病弱なうえに間抜け。お前は私の人生において唯一にして最大の汚点なのだ

 

...ごめんなさい。僕だって頑張っているんだ。でも

 

頑張ってそれなら兄さんにここにいる価値なんてないよ

 

...やめて!

 

なんでこんな人が私の兄なんだろ、恥ずかしいなぁ

 

...やめろ!

 

...誰か助けて、みんな僕をいじめるんだ。ねぇ助けてよ!!!母さん!!!

 

お前なんて生まれてこなければよかったのに

 

...え

 

 

 

「「「「この役立たず」」」」

 

なんだ。この記憶は...違う私は役立たずなんかじゃない!!!!

 

私は役立たずなんかじゃないんだ!!!!

 

 

 

 

 

カルトside

 

「big》私は役立たずなんかじゃない!!!!《/big》」

「コイツ、さっきより力が..!」

 

ギーグは迫りくる拳を片手で受け止め、そのまま腕に力を入れカルトの拳を壊そうとする。さっきといい今と言いこのパワーアップにカルトは内心焦っていた

 

「役に役に役に役に役に役に役に役に!!!」

「クソ、離しやがれ...!」

 

カルトは何とか拳を解放すべく攻撃を与えていくがその攻撃にひるむことなくギーグはカルトの拳に力を入れ続ける

 

「カルト!首を左に傾けて!」

「...!」

「役に役に役に...!?」

 

カルトが首を傾けるとエミはギーグの頭目掛けて矢を放ち、その矢はギーグに命中した。だが

 

「私は一体何を...」

「なんで、頭に命中したのに...」

「フッ!」

「グ...!」

 

ギーグの頭には傷一つついておらず、むしろ矢が頭に刺さった衝撃でギーグは冷静さを取り戻してしまった。だがカルトはギーグが見せた隙を見逃さず掴まれていない腕に持つ剣でギーグの腕を切り落とし拳を解放することに成功した

 

「サンキュー、エミ」

「うん。でもごめんダメージを与えられなかった」

「無理もねぇ、アイツは風魔龍の力を取り入れやがったんだ」

「風魔龍を!?」

「ええ、その通り。ですからこんな芸当もできるのですよ」

「そんな、腕が再生した...!」

「はっきりいいましょうか、貴方はこの戦いにおいて役立たずなのですよ」

「...」

 

ギーグはエミに指を指しそう告げる

 

「幼少期の償いのつもりなのでしょうが、から回っていますよ貴方。」

「...!」

「あの時と同じよう貴方には何もできない。カルトさんと並んで戦える?はっ、勘違いも甚だしい。貴方はただ彼のお荷物になりに来ただけでしょう!」

 

ギーグはエミに向かって風元素の斬撃を飛ばすがエミは手から弓を落とし、ギーグの攻撃を目の前に力なく佇んでしまった

 

(そうだ。私はあの時からなにも変わっていない。カルトに守られるだけで私は...)

 




正直3人称視点と一人称視点、皆さんはどちらの方が読みやすいですか?教えてくださったら幸いです。
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