野蛮な騎士   作:鴨凹

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お待たせしました!本当に。今日の生放送を見るまでモチベが無かったのですがファルカが出てきた瞬間急上昇してその勢いで書いてみました!正直久々すぎて書き方忘れてるし生放送見た後の短時間で書いたものだから不安要素てんこ盛りですがどうぞよろしくお願いします!


50000UAありがとうございます!ここまで来れたのも読んでくださっている皆様のおかげです


諦めきれない

モンド城側門

 

「はぁああああ!!!」

「うおおおおお!!!」

「貧弱すぎる...」

 

エウルアとベネットはボロボロになりながらも攻撃をしかけていくがその攻撃は悉く防がれ、使徒はそのまま二人の剣を弾き蛍へ迫る

 

「終わりだ!」

「くっ...!」

 

蛍は使徒に迎え撃つ準備をするがまだ体に力が入らず片膝をついてしまう。迫りくる痛みに備えようとしたその時、炎、岩、氷、雷といった様々な元素の弾幕が使徒を襲った

 

「ふん、やはりこの程度では足止めぐらいにしかならんか。」

「サイリュス!それにみんな」

「お前たちは旅人の回復、俺たちはあの二人の援護だ!」

「「「はい!」」」

 

蛍の危機を救ったのはモ冒険者協会モンド支部長サイリュスと冒険者たちだった

 

「はっきり言って俺たちがどれだけ束になってもアイツには叶わないだろう。だがお前たちの盾ぐらいにならなれる」

「待って!」

「いいや、待たない!行くぞ!」

「「「おおおおおお!!!!!!!」」」

「サイリュス!みんな!」

 

蛍が大きな声でサイリュス達を止めようとするが彼らはその声を無視して使徒に挑んでいく

 

「旅人さん、貴方が今すべきことは体力を回復すること。」

「でも!」

「もしここでお前がやられたら今度こそここは突破される!だから今は俺たちを信じてくれ!」

「........」

「そしてどうかアイツ等の仇を、モンド守ってくれ」

 

冒険者は下唇から血が出ていた。恐らくいまここで戦いに参加できない悔しさや自身の無力さに憤りを感じているのだろう。そんな彼の表情を見て蛍も覚悟を決めた

 

「...わかった」

「ありがとう、旅人さん」

「アイツは私が必ず倒す。だからお願い、私に力を貸して」

「「ああ/ええ」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「行くぞ、お前たち冒険者の意地を見せてやれ!」

「「「おおおおおお!!!!!!!」」」

「ゴミどもが」

「無茶だ、アンタらはさっきのケガが!」

「それはお前も同じだろ!」

「お前たちだけにいい恰好させるわけにはいかないからな!」

「待て!」

 

二人の青年が使徒に武器を振り下ろす。だがその攻撃は命中することなく二人はそのまま無残にも切り刻まれた

 

「い...け!」

「攻撃の手を緩めるな!」

「待ちなさい!」

「他人のことを気にしている場合か?」

 

使徒は隙を見逃さず凶刃を振り下ろす。だが一人の女性が身を挺してエウルアを守った

 

「な...なにしているの!?」

「は...はは...これで少しは償うことはできた...かしら」

「何を言って...」

「私の...ことは...いい...から早く戦いに...戻って」

「ダメ、死ぬことなんて許さない!死んだら恨むわよ!」

「ええ...どうか...恨み続けてちょうだい。私が....貴方に行ってきた所業を忘れないで...」

 

この女性はエウルアに対してつい最近まで罵詈雑言を言っていた人物の一人だった。だが今回の戦いで彼女はエウルアの助けられた。このことにより彼女は今までにエウルアをローレンスとしてではなく一人の誇り高き西風騎士として見るようになったそれと同時に自分が行ってきたことがどれだけ愚かだったのかを思い知ったのだ。だが最期に彼女は償いとしてエウルアを守ることができ満足そうな笑顔を浮かべその命を散らした

 

「ええ、忘れないわ。貴方が私に行ってきたこと。そして私を守ってくれたこと。決してね」

 

エウルアは涙を拭き大剣を持ち使徒に斬りかかっていく

 

「エウルアさんとベネットを守りながら戦え!」

「こんどは俺らが助ける番だ!」

 

冒険者たちが果敢に攻めるが使徒にとってその攻撃はただの無駄なあがきでしかなくダメージはほとんど受けていなかった

 

「貴様らごときが私に挑むなど身の程を知れ。はぁああああああああああ!」

「おおおおおらぁあああああ!」

 

使徒が力を込めている隙にサイリュスは連打をお見舞いする。その攻撃に冒険者たちも続いた。だがそれでも使徒にはダメージはなく

 

「アビスに飲まれよ!」

 

使徒が力を解放すると使徒を中心に大きな爆発が起こった。その爆発に巻き込まれた者数多くの者は絶命し、かろうじて生き残っている者も多量の出血を起こしていた。

 

「クッ...ソ!」

「サイリュスさん!」

 

ベネットはサイリュスに駆け寄る

 

「ベ...ベネット、大丈夫。このぐらいかすり傷だ。」

「そんなわけないだろ!全身血だらけなんだぞ!」

「ハハ、それよりもお前とエウルアは...無事か?」

「...!ああ。先輩たちが俺たちの盾になってくれて」

「そうか...」

「無駄なことだがな」

「...!ベネット!」

 

使徒はベネットを貫こうとしたが寸でのところでサイリュスが気づき身を挺して彼を守った

 

「....!サ...イリュス...さん!」

「べネ..,ット、逃げ...ろ!」

「俺は...俺はまた...!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ベネットside

 

何もできないのかよ。あの事件の時もそうだ、俺は逃げることしかできなかった。あの時もだ。俺はお前を助けることができなかった

 

『それでも俺はアイツと一緒にいたい!そのためには強くなるしかなんだよ、今度は俺たちがアイツを助けられるように...!』

 

なにが強くなる、なにが助けられるようにだ。結局俺は守られてるだけじゃねぇか...俺をよくしてくれた先輩たち、それにサイリュスさん.......カルト。俺は...........

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『じゃあ諦めんのか?』

 

え?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ諦めんのか?」

「だって俺にはカルトみたいな力はないし、エルタみたいに魔法を使えないし、エミみたいに弓をうまく使えるわけじゃない。俺に冒険者なんて無理なんだよ」

 

ああ、これは俺がいじめっ子にボコボコにされてカルトが助けてくれたときの記憶.....たしかこの時俺は自分の夢を笑われたんだっけか

 

「他の奴らに言われたって何だよ?それでも今まで頑張ってきたじゃねぇか」

「『頑張ってきたけどもう俺には無理だ」』

「ベネット、おい!待てって!」

 

この日から俺はカルトたちと特訓するのをやめてしばらく家に引きこもることにしたんだ。でも

 

 

翌日

 

「ベネット!今日も特訓しようぜ!」

「昨日の話聞いてたか?」

「ああ、お前はもう諦めたかもしれないけど俺はまだ諦めてねぇぞ!」

「めちゃくちゃだな...」

 

そう言って俺は家の扉を閉めた。そしてまた次の日カルトはまた俺の家にやってきた。でも俺は変わらず家の戸を閉めたままだった。こういったやり取りが3週間続いたころ出来事が起きた

 

「ベネット~、今日も特訓行こうぜ!」

「..........」

「今日もダメ....か」

 

すると扉の前で何かが倒れる音がした。俺は慌てて外に出てみるとそこには顔を赤くし呼吸が荒くなっているカルトが倒れていた。あとから聞いた話によるとこの日カルトは高熱で寝込んでいたらしい。

 

「カルト!?」

「はぁ、はぁ、よぉベネット」

「おまえ、なんでここまでして」

「言っただろ?俺はまだ...諦めてねぇって」

「....!」

「あの日言ったじゃねぇか、エルタは西風騎士、エミとベネットは冒険者、俺は-----になって皆で夢を叶えようって」

「でも、俺の夢はお前には」

「関係あるんだ」

「え?」

「エミの夢もエルタの夢ももう俺の夢の一部になっちまってんだ。もちろんベネット、お前のも」

「カルト...」

「だから頼むよ...ベネット、どうか諦めないでくれ...!頼む」

 

カルトはまっすぐ俺の目を見て、服を力強くにぎってそう言った。

 

『「.....わかったよ、俺もう一度頑張ってみるよ」』

 

ありがとう、カルト。俺はもう絶対に諦めない!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「諦めてたまるか....!こんどは俺が守るんだ!!!!!!」

 

ベネットは拳に炎を纏わせそのまま地面を叩いた。するとさきほどと同じフィールドを展開した。だが今出現しているフィールドは先ほどよりも大きくそして強力なものになっていた。そのため重傷をサイリュスや冒険者も次々に回復していった

 

「これは...傷がどんどん回復していく!」

「行くぜ!」

 

ベネットは拳に炎を纏い使徒に向かっていく

 

「うおおおおおお!!!」

「なに!?」

 

その拳は使徒に直撃した。そしてベネットは連続でパンチをあびせていく

 

「うおおおおおお!!!」

「図に乗るな!」

「ぐっ!」

 

使徒も負けじとベネットに拳浴びせる。だがそれでもベネットの動きは止まらなかった

 

「お前を倒すまで俺はもう絶対倒れない!」

「抜かせぇええええええ!!!」

(もう二度と...二度と諦めない!俺はアイツの....アイツの隣に!)

「なぜ倒れない!!!!!!!」

 

ベネットと使徒。二人の壮絶な殴り合いに周りはただ見守ることしかできなかった。一人を除いて

 

「この死にぞこないの小僧が!」

 

使徒はベネットとの殴り合いやめ、水の刃を振り下ろそうとした瞬間水は氷になりそのまま砕け散った

 

「そういうの無粋なんじゃない?」

「貴様...!」

「でも私は罪人だから無粋なことさせてもらうけどね!」

 

エウルアは全ての力を込め使徒の首目掛けて大剣を振るう

 

「に、人間がぁああああああああああああ!!!!!」

「「!?」」

 

使徒は先ほどと同じように自身を中心とした大爆発を起こしベネットとエウルアを吹き飛ばした。しかもその大爆発はエウルアの剣を折るだけでなくベネットのフィールドも打ち消してしまった

 

「あと...少しだったのに....」

「はぁ、はぁ、はぁ」

 

エウルアは片膝をつき、ベネットは荒い呼吸で足がフラフラになりながらもその場で立っていた。そんな二人に使徒は近づいていく

 

「貴様らの顔はもう見たくない。」

「まだだ。諦めて...たまるか....俺はまだ立ってるぞ」

「そうか。じゃあ死して崩れ去るがいい」

 

使徒がベネットの首を落とそうとしたその時、突然の突風が使徒を吹き飛ばした

 

「ごめん、みんなお待たせ。そしてありがとう」

「本当に遅いわよ。この恨み覚えておくわ」

「うん。そしてベネット」

「ハハ、やっと来たか蛍...」

「あと十秒だけ立ってられる?」

「ああ、余裕だぜ...」

「そっか。じゃあ行ってくる」

 

蛍は自身の剣に大量の風元素を纏わせ使徒の方へ駆けだす

 

(またあの技を食らったら間違いなく消滅する。それにこの体力ではゲートを開けるのも数秒が限界だ。ならば!)

「アビスの使徒!今度こそ貴方を確実に消滅させる!」

(ほんの一瞬、奴があの斬撃を繰り出したほんの一瞬だけゲートを開き、斬撃を他の所へ転送する!)

 

使徒は蛍の所作一つ一つに目を光らせ、ゲートの準備をする。そして

 

風切太刀(カゼキリノタチ)!!」

(来た!)

 

蛍は思い切り腕を振るった瞬間、使徒はゲートを開いた。だが

 

(斬撃が...来ない)

一閃

 

そして蛍は風元素を纏った剣を振るい使徒を完全に消滅させた

 

「...ベネット、もういいよ」

「ハハハ、ホントお前はすごいよ...」

 

そう言ってベネットは仰向けになって倒れてそのまま気絶した

 

「あ、これ私もやば...腕折れ...」

 

蛍も技の反動で思いっきり地面に倒れ気絶した

 

「全く閉まらないわ.....ね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

モンド城側門、防衛完了

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでくださりありがとうございます!
あと、プロフィールに乗っているカルトのデザインを変えようと思います。
ついでにカルトの声は岡本信彦さんをイメージしています
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