野蛮な騎士   作:鴨凹

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調子がいいため連日投稿!

今日、友人とラウンドワンに言ってきたのですがあの、バブルサッカー...油断すると首持ってかれますね。あとクソ熱い


英雄、立つ

「すごい...!あの人あんなに強かったんだ」

「あの姿まるで風神様みたい...」

 

ウェンティが纏う風元素を見てエミとバーバラは驚く

 

「あの風元素といい、運命を見ようとする度に突然服突風...彼はまさか!」

「なるほど...こんなに身近にいたとはね」

 

一方でモナとロサリアはウェンティの正体に気づいた様子だった。そしてウェンティは宙で両手を合わる

 

「君たちをその痛みから解放しよう。”風神の慈光”」

 

するとウェンティから暖かい緑色の光が発せられ、その光はモンドを包み込んだ

 

「暖かい」

「傷が...!」

「それに元素力も...」

 

その光は人々の傷を癒しさらに神の目を持つ者の元素力も回復させた。ウェンティは地上に降り立ち次はカルトとバーバラに近づいた

 

「あの...」

「僕に任せて」

「.....ッ..........」

「呼吸が...!」

 

ウェンティはカルトの体に触るとカルトは呼吸を取り戻した

 

「大丈夫、彼は助かるよ」

「あなたは一体何者なの?」

「なに、僕はしがない吟遊詩人さ」

「吟遊詩人って......なに!?」

 

安堵したのも束の間、床から轟音を立てながらギーグが飛び出してきた

 

「はぁー、はぁー、はぁー」

「随分はやいご帰還だね。結構深くまで落としたつもりなんだけど」

「なぜ、ここにいる。あの時確かに腐食を」

「モンドが誇る主席錬金術師のおかげだよ」

「そうかレインドットの...!」

 

ギーグはイラついたように拳を握る

 

「まぁいい。ならばもう一度腐食を...いや、ここで殺せばいいだけだ」

「やってみるといい。君がどれだけこの国に嵐や凶風を齎そうとも僕が全て暖かいそよ風に変えて見せよう

「ほざけ!」

「...巡れ

「なに!?」

 

ギーグはウェンティに向かって数十本の風の槍を飛ばす。その攻撃にウェンティは避けることも防ぐこともせずただ指をならした。すると風の槍は暖かいそよ風となりウェンティを撫でる。その様子を見てギーグは動揺するがすぐに落ち着きを取り戻した

 

「厄介だな、風の権能

「”風の権能”だって?いやいや、このぐらい毎朝のライアーの調律に比べたら朝飯前だよ」

「権能なしに僕の力を読み切った?そんな馬鹿な!」

「僕を誰だと思ってんの?おチビさん」

 

”風の権能”を用いてウェンティ自身の風の性質を変えたのだとギーグは考えていた。だが実際はウェンティはそのような力には頼っておらずただ長年培ってきた技術だけでギーグの攻撃の性質を変えたのだ

 

「教えてあげるよ。どんな強風もね核を突かれれば勢いは無くなりただのそよ風になる。覚えておくんだね」

(僕の技を少し見ただけでその核とやらを読み取ったというのか!?)

「そしてこれがキミが傷つけたこの国の怒りだ!」

「ぐあああ!?なん...だ....これは!」

「”風神の威光”」

 

ウェンティが両手を向けるとギーグの足元から竜巻が発生する。その場から移動しようとしたギーグだったが上からとてつもない風圧に押しつぶされ動けないでいた

 

「これで終幕だよ...”風神の”ぐっ...!」

「...!はぁああああ!!!」

「しま..った!」

 

技を放とうとした時ウェンティは突然胸をおさえながら膝をつき吐血する。その影響か上からの風圧も緩まりギーグはそこから離脱する

 

(アルベドの言うとおりだった...でもまさかこんなときに...!)

 

ウェンティは見誤っていた。自分の腐食は自分が思っていたよりも強力だったのだ。そしてギーグはそんなウェンティに風で作った剣を向ける

 

「はぁ、はぁ、はぁ、俗世の七執政...その力の一端を見た気がするよ。でもこれでやっとこの戦いも終わる...君の言う通りこれで終幕だ」

「くっ...!」

「さようなら、風神バルバトス。君の犠牲が新星界の礎になる」

 

ギーグはウェンティ目掛けて剣を振り落とす

 

「.......え」

 

だが振り落とした先には何もなくそこにあるはずのウェンティの死体も存在しなかった

 

「どこ見てんだよ。ウスノロ」

「........!」

 

ギーグは驚いていた。なぜなら立てるはずのない人間がウェンティを抱え自分の背後に立っているから。周りの人間は安堵した。なぜなら今度こそこの戦いが終わるのだと確信したから。バーバラは泣いていた。なぜなら過去に助けられなかった少年を今度は助けることができたから。エミは涙も鼻水も垂れ流しながら笑っていた。なぜなら大好きな

 

カルト!!!

「おう!随分久しぶりだな、エミ!」

 

カルトが帰ってきたから

 

「ぐっ...!はぁああああああ!!!」

「よっと...おい、風神サマ生きてるか?」

「君の...おかげ...でね」

 

カルトはギーグの拳を軽やかにかわしウェンティをバーバラの近くに置く

 

「カルト...よかったぁ、本当によかったよぉ!」

「サンキュー、バーバラ。助かったわ。それに...」

 

カルトは周りを見る。状況から察するにケガしている奴らは全員俺を守ってくれていた。その事実にカルトは照れくさくなったのか頭を雑に掻いた

 

「それにしてもてめぇらまで俺を助けるとは一体どういう風の吹き回しだ?石投げ野郎ども」

「それは...」

 

カルトは意地の悪い顔で冒険者を見る。そんな彼の顔を今までの罪悪感からか人々は顔を見れないでいた

 

「まぁ、いっか。もうどうでもいい

「え?」

 

カルトのつぶやきはエミの耳にしか入らなかった。そしてカルトはギーグを睨みつけニヒルに笑う

 

「てめぇ、やってくれやがったな...!街も教会も俺の幼馴染もボロボロにしてくれやがって」

「安心してよ...どうせこの国は終わるんだ。この今の光景も気にならなくなるし君は気にする必要もないよ。ここで死ぬんだから」

「随分調子に乗ってんな。そのガラス玉を手に入れて浮かれてんのか?」

「フフフ...アハハハハ!死ね!!!!!」

「お前がな....オラァアアアアアアアア!!!!!

「ぐはぁああああああああ!?」

 

カルトはギーグの攻撃を態勢を下げることで躱した。そしてがら空きになった胴体にまるでモンドの怒りを体現したかのような拳を叩きこんだ。そんな攻撃を食らったギーグは正門の橋まで大きく吹き飛ばされた

 

「やっぱ、寝起きだとそんな力出ねぇか...ドラゴンスパインまでぶっ飛ばすつもりだったのに。そんじゃあボチボチケリつけますかね」

「カルト...」

「ん?」

 

ギーグの所に向かおうとした時、エミはカルトを引き留める

 

「これだけ言わせて」

「........」

絶対帰ってきて!

「.......おう!」

 

カルトは笑顔で答え、正門の方へ跳んでいくのだった

 

「.....絶対よ」

エミはカルトの背を見てそうつぶやく。だが

 

「お、おい!あれ!」

「え、ちょっとアイツなにしてんの!?」

「アハハ...カルト...それはまずいんじゃない?」

 

目の前の光景にアンバーは憤慨しエミは乾いた笑い声を響かせた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ジン....僕たちはいい。君は彼らのところへ」

「ああ、さっきの光とお前のおかげでだいぶ良くなった。毒も消えたしな」

「...わかった。その代わり二人はここで待機を。全てを片付けたら迎えに来る」

 

正門の前、ウェンティの光を浴び一番早く意識を取り戻したはジンは二人の元へ駆け付け今まで治療を行っていた。

 

「待っていてくれ、みんな今行く」

「ぐあああああああ!?」

「なんだ!?」

 

ジンが正門をくぐり走り出そうとしたとき彼女の横を超スピードで何かが通り過ぎた

 

「一体何が...!貴様は!」

「はぁ、はぁ、はぁ!クッソ馬鹿力が!」

 

ジンは飛んできたものがギーグだとわかるとすぐに剣を向けた

 

「そこどけぇえええええええ!ジン!」

「カルト!?よかった無事だったん....ってお前は何をしているんだぁああああああ!!!!!」

「はぁ、やっぱりめちゃくちゃだ。彼は」

「そこがいいじゃないか。ぷっ」

 

ジンはカルトの行動に鬼の形相を浮かべ、ディルックは頭を抱え、ガイアは笑っていた。そしてギーグは

 

「は?」

 

目の前の光景にただただ茫然としていた

 

「くらえや!オラァアアアアアアアア!!!」

「ぐっ!」

 

カルトはギーグに向かって思い切りぶつけた!え、何をって拳?いやいや?蹴りいやいや....正解は

 

風神像を武器に使うな!馬鹿者!!!!

 

教会広場にある風神像だった。そしてギーグにぶつかった風神像は砕けてしまった

 

「おい!カルト、お前なにをして..え、いや...は?本当に何をしているんだ!?」

「いや、前々から思ってたんだよあれ意外といい武器になるんじゃねって」

「祀っている神像を武器にする奴があるか!」

 

ジンは憤慨していた。だが鬼の形相の中に確かに流れていた...弟の無事に喜ぶ嬉し涙が

 

「説教なら今は聞かねぇぞ!後にしろ後に!

「...!ああ、今までよりもキツく叱ってやる覚悟しておくんだな!」

 

ジンはカルトの言葉に笑顔で答える

 

「うへぇ、あの顔は4時間コース確定じゃん。いや、それ以上か...ダル」

「いや君はその説教を聞くことはないよ」

「ちょっと黙ってろ!いま、言い訳作ってるところなんだ。え~と...」

「もう勝ったつもりか!この死にぞこ...!」

黙ってろって言ってんだ

「.....!」

 

ギーグはカルトの圧力に何も言えなくなった。目の前の少年はたしかにボロボロのはず...治療を受けても傷自体はある程度しか回復できていない。にもかかわらずギーグはこの死にぞこないともいえる少年に確かな恐怖を感じた

 

「俺はお前を倒した後のことを考えてて忙しんだよ...でもまぁ、もしかしたらお前を倒したらそれを免罪符にして説教を回避できるかもしれねぇな」

「どこまでもナメやがって!一度負けた負け犬が調子乗るなよ」

 

二人は構えを取る。そんな二人の間の空間は歪み始める

 

「死ね!カルト・スカーレット!」

「来い!これが最後の戦いだ!!!」

 

二人の拳はぶつかり合い周りに衝撃が走る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『カルト、お前のこの爵位を送る』

「マジかよ、ダサい」

『ダサくねぇよ!な、アイク」

『ダサい」

『え?』

 

金髪の大男は落ち込みながらもカルトの頭を撫でる

 

『もしお前がモンドの為に戦うときこの爵位を叫べ!きっと気合が入るぜ!』

『俺としてはその爵位はおススメしないけどな』

「とにかく!今日からお前は.......』

 

 

 

 

 

 

 

 

無双騎士カルト・スカーレット!いま、モンドの敵をぶっ殺す!

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでくださりありがとうございます!


カルトのイラストはPicrewの「趣味丸出しメーカー」https://picrew.me/share?cd=yuYDgheM0q #Picrew #趣味丸出しメーカーを使わせていただきました!

次回、決着。
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