野蛮な騎士   作:鴨凹

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今回から璃月編スタートです!......漢字がマジでむずいです!キレそう!

そして最初に言っておきたいことがひとつありまして。本作に出ている蛍は全ての伝説任務やイベント、デートイベントを体験しています。そのため蛍はもう香菱と知り合いになっております。その点はどうかご了承ください。


では本編スタートです!



璃月編
衝撃


「あ、七天神像があったぞ!」

 

蛍たちはモンドから2日かけて璃月、荻花州までやってきた。周りには大きな川と広大な原っぱが広がっており道に沿ってしばらく歩いていると岩神モラクスを祀る七天神像を発見した

 

「そういえば旅人。お前は七天神像に触れたら元素力を得たって言ってたよな?」

「うん。見てて」

 

蛍が神像に触れると彼女の周りに岩元素が集約される

 

「....っ!」

「うん........はあぁ!」

 

蛍は自身に岩元素が宿ったことを確認すると右手に力を込め上に振るうと巨大な岩が地面から出現する

 

「マジで言ってんのか...」

「な、言っただろ?」

「もしかして信じてなかった?」

「あたりめえだろ。こんなにのガキの童話にすら出てこねえぞ」

 

蛍の変化を目の当たりにしたカルトは驚きを隠せないでいた

 

「この感じ。岩元素と風元素がお前の体内に宿った...風神サマと似たようなモンか」

「それに岩元素の力が入ってきたとき力が湧いてきた...いや戻ってきた感じがする」

「それってお前がここに来る前の力が戻ったってことか?」

「うん」

 

蛍は目覚めるとテイワットに来る前に比べると自身の力が弱まっているのを感じていた。だが七天神像に触れ元素を身につけていくと少しずつではあるが力が戻っていると感じた

 

「待て待て。多分いま俺だけ蚊帳の外だわ」

「そっか、カルトにはまだ言ってなかったね。私、この世界の人間じゃないの」

「...は?」

 

突然の告白にカルトは目を点にする。蛍はここに来る前になにがあったのかを説明する

 

「なるほどな」

「このことは秘密ね」

「わかってる。なるほど、つまり以前のお前はいまのお前よりも数倍強かったってわけか」

「ええ、今の聞いてそこにいきつくのかよ」

 

パイモンは呆れたようにそうつぶやく

 

「よし。それじゃあその新しい力の試運転すんぞ」

「え、今からか!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ルールはどちらかが先に一発入れた方が勝ち。これでいいな?」

「わかった」

 

二人は木剣(パイモンに説得されて)を持ち人気のない草原へと移動し臨戦態勢に入る。そんな二人をパイモンは心配そうに見つめる

 

(力が戻ったといっても今の私じゃカルトにはかなわない、だったら一瞬の隙を作るのに全神経をそそぐ...!)

「それじゃあ、いくぞ?」

「いつでも」

「うん」

 

辺りに静寂が走りパイモンは唾を飲む。そして

 

「スタート!」

「.........ッ」

「来た...!」

 

合図のあと、カルトは超スピードで蛍に迫る。そんな蛍は自身の五指に岩元素を集中させ

 

ストーンバレッド!!!

 

小さな岩の弾丸を複数飛ばす。その弾丸は一発一発が早く強力で岩や地面にくっきりとめり込んでいた。だがカルトは自身の優れた動体視力を駆使し弾丸を避けそのまま蛍に近づく

 

「どうした、それで終わりか!?」

「まだまだ...!」

「....まさか」

 

蛍は空いている手で風元素を発現させる

 

(そんなわけねえ、元素力を手に入れたから数週間そこらだ。元素併用はまだ...)

 

ここでカルトは大きなミスをする。確かに元素力を手に入れたばかりのただの人間がいきなり高等技術である複数元素を同時に使う元素併用を使えるわけがない。だが目の前にいる蛍はただの人間ではなくテイワットの外から来た異邦人である。そのためこのテイワットの常識は通日はずもなく

 

「はぁあああ!」

「.........!」

バレットストーム!!!

 

蛍は岩元素と風元素の同時使用を見事にやってのけた。彼女はこの世界に来たばかりで元素併用という技術を知らない。だがそれでも彼女は確信していた自分にはこれができ、カルトに一撃を加えるための技になると

 

「風元素の推進力を乗せた超スピードの弾丸、これならいくらなんでも」

 

だが今度は彼女が忘れていた。目の前にいるカルトもこの世界の常識に囚われない存在だということに

 

「やるじゃねえの。だが」

「そんな...!」

 

超スピードで迫る数十発の岩の弾丸、それをカルトは全て素手でキャッチしてしまう。そしてカルトはその岩の弾丸を

 

「おらよっ!」

「.....っ、荒星!

 

蛍は自身の前に岩の創造物を作りそれを壁にして返ってくる弾丸を防ぐ。だがそれも長くは持たず段々と創造物にはヒビが入ってきている。しかもそれに続きカルトの足音も迫ってきている

 

「これで終わりだ!」

「ぐっ....!」

 

カルトの木剣が蛍の胴に当たる。すると蛍の体はなんと岩となって砕け散ってしまう

 

「岩分身...」

「はああ!」

 

蛍は岩の創造物を作ると同時に岩元素の分身を作っていた。そして本体はドーム状になっている岩創造物の中に隠れる。この一連の動作を彼女はたった2秒でやり遂げる。

 

(取った!)

「よっ」

(.......は?)

 

虚を突いた蛍渾身の一撃、それをカルトはいとも簡単にかわしてしまう

 

「俺じゃなかったら通じてたな」

「しまった、カルトは元素を視れるんだった...!」

「ああ、その通り」

 

蛍はこの大事なことを失念していたことに心の中で舌打ちをする。カルトは立っているのが岩分身だと見抜いたうえで破壊し本体を誘い出したのだ。まあ、それでも虚をついた一撃を簡単にかわせる彼の動体視力がおかしいのだが

 

「こうなったら、一回」

「一回、どうするんだ?」

(しまった、背後に...!)

 

カルトは一瞬で蛍の背後にまわり込む。すると両腕をだらんと下げ脱力していく。その数秒後カルトの両腕はまるで柳のようにゆらゆらと揺れ始める

 

「旅人、お前痛み好きか?」

「そんなの嫌いに」

「それじゃあ悪い。多分これからお前は今まで生きてきた中で一番の痛みを味わうことになる」

「....ッ、絶対やば...」

 

蛍が離れる前にカルトは脱力しきった腕を鞭のようにしならせ

 

璃月古武術・痛の段 鞭打

「..........あ”」

 

蛍の背中に張り手を食らわせる

 

「あ"あ”あああああああああああああ!」

「ほ、蛍!?」

 

鞭打、この技は極限に脱力し腕をしならせ相手に平手打ちをする技だ。そして平手打ちの攻撃目標は全身を覆う皮膚、そのため防御は困難であり食らえばとてつもない痛みが襲い掛かる。その証拠に蛍は痛みのあまり地面に転げまわってしまっている

 

(痛い痛い痛い痛い痛すぎる!こんなの....!)

 

傍から見れば滑稽でうら若き少女が晒すべき姿ではない。だが今の蛍にとってそんなものはどうでもよく、とにかく今は自分を襲っているこの激痛を早く逃がす、このことに全てを注いでいた

 

「あ”あ”あ”あ”ああああああああ!」

「お、おいカルト、あれやばいんじゃないのか?」

「確かに。仕方ねえ」

 

カルトは転げまわる蛍を捕まえ首元に当て身を食らわせ彼女を気絶させる

 

「ふう、これでよし」

「よくないぞ!お前、一体なにしたんだよ!?」

「食らってみればわかる」

「絶対いやだぞ!」

 

こうして終わった二人の手合わせ。だがその手合わせの一部始終を高台から鬼のような仮面を腰につけている緑髪の少年が見ていた

 

「あれほど洗練された鞭打を見たのは数百年ぶりだ....あの凡人には同情する」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

翌日

 

「まだ痛い」

「しつけえぞ。いつまで言ってんだ」

「だってあんなに痛いだなんて思ってなくて...というより普通あそこまでやる!?」

 

望所旅館で休んだあと、一行は再び歩き出した。しばらく進んでいくと遠くからたくさんの声が響いてきた。そしてついに

 

「すごい活気...」

「モンドと全然ちげえ...」

「こここそ、七国で最も栄え全ての財が集まると言われている...璃月港だ!」

 

活気あふれる街並み、忙しなく動き続ける人々や船、その全てが新鮮で二人はこの景色を目に焼き付ける

 

「ここに岩神が...」

 

璃月港。ここは岩神モラクスが統治している場所であり多くの璃月人はモラクスを岩王帝君と呼び慕っている。またテイワットで使われている貨幣モラ、この名はモラクスが由来になったと言われている

 

「確かモラクスは七執政の中で一番の古株で武神と謳われるほどの力を持つって聞いたことがあるな。.......戦ってみてえ...!」

「不敬にもほどがあるぞ!それにこの璃月で岩神をモラクスって呼ぶのはやめろ!オイラ達が無礼なよそ者扱いされちゃうだろ!」

「パイモン、これが大きいよ。カルトもすぐに戦いに頭をシフトするのはやめて」

 

パイモン曰く、岩神の名をそのまま呼ぶのは失礼にあたるらしくその証拠にパイモンのモラクス発言とカルトの言葉を聞いた璃月の人々は白い目で蛍たちを見始めていた

 

「やばいぞ!とりあえずここを離れよう!」

「うん、ってカルトはどこ?」

「兄ちゃん、野心を持つのはいいことだが言葉には気をつけな」

「悪いな、なにしろここに来るのは初めてなもんだからよ。これからは気をつけるわ。情報サンキューな、おっさん」

 

蛍たちが目をカルトから離すと彼はいつのまにか現地の人と交流しており会話が終わったのか小走りで彼女たちのもとへ戻ってきた

 

「どうやら儀式は玉京台ってところをやるらしい。ほら、行くぞ」

「...............」

「............ありがと」

 

釈然としない気持ちをなんとかやりすごした二人は先に階段を上っていくカルトをおいかけていくのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

長い階段を上り玉京台にたどりついた3人。そこには多くの人が集まっており皆、まだかまだかと待ちわびている様子だった。そしてその中心には多くの祭具と白髪でとても気品に満ち銀杏の葉を連想させる装いを纏う女性が立っていた

 

「ああ、凝光様いつ見ても美しい...!」

「あの人って」

「この国を管理している璃月七星の一人『天権』凝光....さっきのおっさん曰くアイツが事実上のこの国のトップだ」

「時は満ちた」

 

天権である彼女の声がこの場に響き渡る。彼女の言葉を聞いた周りの人間は真剣な表情を浮かべる

 

「はあ...!」

 

凝光は岩元素力を用いた琥珀を祭具にぶつけ印を結ぶ。すると祭具から黄金の光が発せられその光は天へと登っていく

 

「わあ....!」

「始まった...」

「...........」

 

上空に巨大な竜巻ができその中心から光が発せられる。それを見た凝光は訝しげな表情を浮かべる。そしてその数秒後、

 

「逃げろ!」

「......ッ!」

 

カルトの言葉を聞いた凝光は近くにいた部下二人と共にその場から離れる。その瞬間、空から巨大な龍と麒麟を掛け合わせた獣が絶命した状態で降ってきた

 

「まさか.....」

 

ざわめく周りを他所に凝光はその獣の近づく。獣の状態を確認した彼女は一瞬憂いを帯びた表情になるがすぐに切り替え周りにいる璃月を守る部隊、千岩軍に号令をかける

 

「帝君が殺害された!この場を封鎖しろ!」

「なんだって!?」

「岩神が殺された...?」

 

千岩軍はすぐに玉京台を封鎖し周りにいる人々に聞き取りを開始した

 

「ったく、一体何がどうなって.....仕方ねえ、ここは大人しくここにいる奴らに.......って、おい聞いてんの....は?」

 

カルトが振り返るとそこには誰もおらず蛍もパイモンも姿を消してしまっていた

 

「あ、あいつら.....!」

 

カルトは額に血管を浮かび上がらせながら拳をにぎる

 

「馬鹿か?こんな状況で逃げ出してみやがれ普通に捕ま......!」

 

カルトは大きな純粋な岩元素をこの付近から感じ取る。そして確信する

 

(間違いねえ、あの獣の死体はニセモンだ。それによく見たらあの木偶人形、岩元素以外にもいろんなモンが含まれていやがる)

 

モンドにいた風神バルバトスからは純粋な風元素のみが感じ取れた。だが目の前に横たわっている岩王帝君の偽の死体からは純粋な岩元素を感じ取ることはできなかった

 

「まだ近くにいる。急いでいけば」

「聞き取りが終わるまでここを離れないでください。ご不便をおかけしますがご協力を」

「悪い、今だけでいい見逃してくれ」

「なりません。天権様からのご命令ですので」

「頼む。数秒でいい時間をくれ。そのあとだったら何時間でも」

 

何を言っても首を縦に振らない兵士、埒が明かないためカルトは仕方なく力ずくで道をこじ開けるため右の拳を振り上げようとした瞬間

 

(チッ....!)

「すみませんがご協力を」

「...わかった。だだこねて悪かったな」

 

感じ取れていた岩元素が綺麗さっぱり消えてしまったの。そのためカルトは兵士の言うことを聞き一旦この場で留まることにしたのだった

 

「こちらこそお手数おかけします。ではさっそく」

「この子の聞き取りは私がやるわ」

「天権様!?」

 

兵士がカルトに聞き取りを行おうとすると凝光がカルトに近づいていく

 

「さっきは助かったわ。ありがとう」

「気にすんな。お前に死なれたら困るやつが俺の知り合いにいただけだからよ」

「それってさっき貴方の近くにいた金髪の彼女と空飛ぶ白い子?」

「ああ」

「そう。それでいま彼女たちは...」

「知るか」

「....そう」

 

凝光はこれいじょう聞いてはいけないと察し別の話題を出す

 

「まあそれは追々ということで早速聞き取りを開始するわ。ウソはつかない方が身のためよ」

「つかねえよ。なんでも聞いてくれ」

「それじゃあなんで貴方は私たちところに帝君が落ちてくることがわかったの?もしかして貴方が帝君殺害の犯人だったりするのかしら?」

「な訳ないだろ。というか帝君の死体が降ってきた時点で俺たちはあそこにいただろうが。それにあの死体が降ってくるのが分かった理由は俺の体質にあるんだよ」

「体質...」

「俺は...」

「「超人体質」」

「でしょう?」

 

カルトと凝光の声が重なる

 

「お前...」

「ふふっ、ごめんなさいね。でもこれでやっと確信が持てる」

 

凝光は手をカルトに差し出す

 

「ようこそ、璃月へ。歓迎するわ、モンドの英雄....カルト・スカーレット」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待て!」

「あの二人を捕らえろ!!!」

「まずいぞ!」

 

一方、蛍とパイモンは玉京台をから抜け出し千岩軍から追われていた。蛍は自分の本当の身分のことや早く岩神に会いたい焦りからあの場から抜け出したことを若干後悔していた

 

「はあ、はあ、間違った選択したかも....!」

「絶対そうだぞ!それにカルトを置いてきちゃったし」

「.....殺されるかも」

「ひっ...!」

 

実は二人、カルトを置いてきたことに千岩軍に追われている最中にやっと気づいたのだ。そのため二人は内心、この状況にもそして後のことにも戦々恐々としていた

 

「こっちだ!」

「囲め!」

「...ッ、仕方ない...!」

 

ここで捕まったらまずい。そう思った蛍は剣を取り出し臨戦態勢を取るのだった

 

「ごめんなさい。ここで捕まるわけにはいかないの!」

「お嬢ちゃん、動かないで」

「え...?」

 

男性の声が聞こえると蛍の背後から水の矢が打ち出される。その矢は兵士の手に命中しその衝撃で兵たちは自身の獲物を落としてしまう

 

「何者だ!?」

「ごめんね。弱い奴に教える名前なんて持ってないんだ」

「「「うわああああ!?」」」

 

蛍の背後から現れたオレンジ髪の青年は弓矢を水の双剣に変化させ千岩軍の兵士たちをなぎ倒していく

 

「これで最後!」

「うわあああ!?」

「ちょい待ち!」

「.......ッ!」

 

最後の一人に迫る一撃を青い目を持った青年が槍で防ぐ

 

「君は...」

「俺の同僚をいじめるのは勘弁してくれねえかな、”公子”さん」

「天!」

 

天と呼ばれた少年は青年を弾く

 

「お前らな。いくら相手があれでもこれはなくね?それに」

「いだだだだだ!?」

「あんな可憐なお嬢さん二人におっさんずが寄ってたかって...男の風上にも置けねえな!」

 

少年は倒れている兵の頬を力ずよくつねる

 

「わかった、わかったから離してくれ!」

「お前らは一回元の持ち場へ戻れ!後は俺がやっとくから」

「「「はい!」」」

 

少年の指示のもと兵士たちは蛍たちの元から去っていく

 

「いや~、悪かったな美人さんたち。なんて詫びたらいいか...」

「う、ううん。こっちこそ勝手に抜け出してごめん」

「そうだぞ。むしろこっちが謝るべきと言うか...」

「マジか...!アンタらツラだけじゃなくて心まで綺麗なのかよ!さいっこうだな!」

 

少年は二人に近づき彼女たちの手を両手で包む

 

「俺は天諒(てんりょう)!よろしくな、美人さん達」

「び、美人//////あ、こほん。オイラはパイモン!こっちは」

「私は蛍。よろしくね、天諒」

 

こうして天諒のおかげで蛍たちは問題を切り抜けるのだった

 

「早速で悪いが俺も仕事をこなさなきゃならないんで....そうだ、万民堂でお茶でもどうだ?そこで色々聞かせてくれよ。もちろん俺のおごりだぜ?」

「本当か!?」

「パイモン!ごめんなさい、私たちちょっとお茶してる余裕がないの」

「そっか残念だな...それじゃあ簡単な聞き取りだけやっちまうか」

 

天諒は蛍たちに簡単な質問していく。だがその質問内容はほとんど私的なことで真面目な内容は最初だけだった

 

「よし...こんなもんだろ」

「ほとんど仕事に関係ないことだろ!?」

「何言ってんだ。レディを喜ばせるため日々勉強する...これは立派な男の仕事だぜ?パイモン」

 

天諒はキメ顔で蛍たちに語り掛ける

 

「さて、仕事も終わったことだし退散しますかね。........公子さん」

「なんだい?」

 

少年は青年に近づく

 

「次、この璃月で暴れてみろ。そんときは容赦なくお前を殺す

「ご忠告痛み入るよ。若き兵士くん」

「.....そんじゃあな、蛍、パイモン!もし次会ったらお茶してくれよなー!」

「俺には挨拶なしか...」

 

こうして天諒は去っていくのだった

 

「すごいチャラい奴だったな...」

「うん。でも天諒がいい人でよかったね。彼のおかげで助かった。貴方もどうもありがとう」

「気にしないでくれ。俺も君たちに用があってね」

「貴方、私たちを知ってるの?」

「まあね」

 

蛍はだんだんこの目の前にいる青年に疑念を募らせていく

 

「ははっ、いいね。赤の他人である俺をすぐに信用せず警戒するのはいい判断だ」

「貴方、一体何者なの?」

「...場所を移そう、この国には”壁に耳あり”という言葉があるからね」

「...わかった」

 

こうして蛍たちは疑念を持ちながらも青年のあとをついていくのだった。そしてしばらく進み青年はある場所で止まる

 

「ここって北国銀行だよな」

「そう、ここはスネージナヤが璃月に開設した銀行だ」

「スネージナヤ、”公子”......まさか!」

 

蛍は目の前の青年の正体を察しパイモンと共に後ろへと下がる

 

「ファデュイ執行官...!」

「正解!俺はタルタリヤ、ファトゥス『公子』のコードネームを女皇陛下から賜った男だよ。よろしくね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

場所は移り、とある料理屋

 

「チ虎魚焼き12本お待ち!」

「待ってました!」

「天、本当に好きだよね。チ虎魚焼き」

「まあな。それにここの従業員も可愛いからさらに美味しさアップだ」

「もう...そんなこと言ったってなにも出てこないよ」

「全部本心だよ」

「はいはい....あ、今行きまーす!それじゃあ天、またね」

「おう!頑張れよ、香菱」

 

天諒は香菱という少女に手を振ったあと出来立てのチ虎魚焼きにかぶりつくのだった

 

「うめえ!やっぱ最高だな」

 

一本、また一本食い進めていくと天諒の右手の甲に二つの橙色の光現れる。するとそこから少女と青年の声が聞こえてくる

 

『...場所を移そう、この国には”壁に耳あり”という言葉があるからね』

『...わかった』

「あの野郎、やっぱ気づいてたか......まあ場所を移しても無駄なんだがな」

 

天諒は一度食べる手を止め、茶が入ったコップを口に当てる

 

『ファデュイ執行官...!』

『正解!俺はタルタリヤ、ファトゥス『公子』のコードネームを女皇陛下から賜った男だよ。よろしくね』

「悪いな、お嬢さん方。しばらく監視させてもらうぜ。...............はあ、仕事って辛っ」

 

天諒は忌々しそうにため息をつきながら海を眺めるのだった

 

 

 

 

【挿絵表示】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




読んでくださりありがとうございます!
今回出てきたオリキャラ、天諒のイラストはPicrewの「趣味丸出しメーカー」を使用し制作させていただきました https://picrew.me/share?cd=HoObcp5J8O #Picrew #趣味丸出しメーカー


ちなみにこの天諒、どうやらある人物と幼馴染みたいなんです。一体誰なんでしょうか?

次回もどうかお楽しみに。




PS 前回なぜか刹那の画像だけアップできてなかったのでアップしました。よろしければ見ていってください
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